生死を賭ける戦いから麻雀の世界に転生しました。   作:銅英雄

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今回もよろしくです。


第82話 全国大会決勝戦!先鋒戦⑨

杏子side

 

 

~南3局7本場 ドラ 7筒 親 宮永照~

 

 

杏子(私の1人沈み……。けど想定していなかったわけじゃない。個人戦に出る先輩方のために宮永さんの全力を引き出している……。でも私には自分の思いに秘めたもう1つの理由がある……!そのためにもっと宮永さんの麻雀を観察する!)

 

照「」タンッ

 

優希「ポン」カシャッ タンッ

 

玄(トバされた……。1巡遅れるけど、間に合うかな???ちゃんはどう思う?)

 

???(厳しいですね。このままだと宮永さんに和了られると思います。準決勝までは玄さんだけに任せましたけど、この決勝は私の戦いでもあります)

 

玄(大宮さん……。???ちゃんの師匠のような存在だよね。うん、大宮さんにも???ちゃんの打ち様を見てもらおう!)

 

???(玄さん……)

 

玄(……でももう少しだけ、この前半戦だけ私だけで打ってもいいかな?)

 

???(それは玄さんが決めることですよ。さっきは打ちたいみたいな気持ちを前に出しましたけど、私が打つのは個人戦の時です)

 

玄(ありがと。……後半戦は一緒に戦おうね!)

 

???(はいっ!)

 

松実さんの雰囲気が変わった……?とはいえこの7本場は恐らく止まらない。

 

照「…………」

 

もしもツモ上がりじゃないと制約をクリアできないというのなら……!

 

杏子(私はこの投牌で勝負する!)タンッ

 

照「っ!……ロン」

 

杏子(振ってしまった……。でもこれで反撃の糸口を掴んだ!)

 

照「50100」

 

杏子(九蓮宝燈……。役満を振り込んでしまったことで、点数が一気4桁まで落ちたけど、ここからは私のターン……。これで勝った気になっているっていうなら、そんな幻想を壊す!!)ゴッ

 

 

白糸台 102200+50100=152300

 

総武 53600-50100=3500

 

 

杏子sideout

 

 

 

 

 

恒子『宮永照の九蓮宝燈が妹尾杏子に炸裂ーっ!準決勝まで快進撃を続けていた総武高校が一気にトビ寸前だーーっ!!』

 

伊吹「いや~、まさか綾香の言う通り本当に九蓮宝燈を上がるとはね~」

 

美咲「しかも杏子ちゃんが振り込んじゃってうちはもうトビ間近……」

 

綾香「……正直私も盛大にフラグ建てちゃったかな~とは思いました」

 

杏子が役満を振ってしまったことで我が総武高校は残り点数3500と虫の息である。

 

でも今の振り込みには違和感を感じたような……。

 

未来「今の振り込みはわざとね」

 

綾香「わ、わざと振り込んだんですか!?」

 

鈴音「成程、それが違和感の正体だったんだね」

 

伊吹「ほほぅ?杏子は何か意図があって振り込んだと?」

 

鈴音「前の局までの宮永照はずっとツモ和了りに対して今回は杏子自らが振り込みにいった……。もしかしたらこれで宮永照の連続和了が崩れるかもしれないということです」

 

伊吹「ふ~ん……」

 

鈴音(でも恐らくそれだけじゃない……。杏子は他にも何か企んでる)

 

未来なら何か知ってそうだから後で聞いてみよう。




今回はここまでです。

じかいよこく!

連携を取ろうにも宮永照の九蓮宝燈に振り込んでしまった杏子……。ぶっちぎりの最下位という状況にも関わらず闘志を眼に宿した杏子が反撃を始める……?




次回から少しずつオリジナルに持っていけそうです。とはいえまだまだ原作順書になるわけですが……。

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