生死を賭ける戦いから麻雀の世界に転生しました。   作:銅英雄

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今回もよろしくです。


第86話 全国大会決勝戦!先鋒戦⑪

杏子side

 

恒子『決勝戦先鋒、いよいよ後半戦スタートです!!』

 

後半戦が始まった……。今のうちの点数状況からとにもかくにも和了らないことには始まらない。

 

~東1局 ドラ 6筒 親 片岡優希~

 

親は案の定片岡さんだった。そしてラス親は宮永さん……。

 

杏子(宮永さんの対策に松実さんの隠し玉を暴く必要があるから、これ以上の失点は避けたい……。そのためにも……いや、ちょっと待って?前半戦で片岡さんが天和で和了した時の配牌とミーティングで聞いた話を照らし合わせるとこの東1局ってもしかして……)

 

優希「……うん、今日は運が良い日みたいだじぇ」

 

照「!?」

 

玄「!?」

 

優希「ツモ!16000オール!!」

 

杏子(やはり天和……!)

 

恒子『なんとまたもや片岡優希の天和が炸裂ーっ!麻雀における最強最速の手役が!33万分の1の奇跡が!!この後半戦で再び片岡優希によって生み出されましたーっ!!!』

 

健夜『最早今の片岡さんのスピード、運はトッププロクラスと言っても差し支えないでしょう。それでも1日2回の天和はどのプロでも普通はあり得ませんので、私自身も驚きです』

 

 

清澄 136700+48000=184700

 

白糸台 143600-16000=127600

 

阿知賀 89900-16000=73900

 

総武 29800-16000=13800

 

 

 

杏子sideout

 

 

 

いやはや、とんでもない光景を目の当たりにしてるよね私達。

 

綾香「か、片岡さんがまた天和を和了りましたね……」

 

未来「東場限定で彼女は綾香や美咲の上を行っているでしょう。これまでの片岡さんの牌譜と今まで以上のスピードが2回目の天和を生み出したと考えるのが妥当かしらね」

 

綾香「いやいや、普通に言ってますけど常識的にあり得ませんよこんなの!」

 

美咲「……でも杏子ちゃんならきっとこの状況を覆せるよ!」

 

鈴音「そうだね。2回目の天和を見ても動揺するどころか、それすらも想定内にしてる……。杏子の表情からはそのような感じがするよ」

 

まぁこの状況を覆してもらわなきゃ下手すると次の局で杏子が飛んでしまうかもしれないけど……。

 

綾香「でも3位とは60100点差で、トップとは170900点差ですか……。控えめに言って絶望的じゃないですか?」

 

未来「今までは私達が今の清澄の点数状況の立場だったものね」

 

美咲「私達だって阿知賀や清澄みたいに逆境に強いってことを3校に見せなきゃね……!」

 

鈴音「美咲の言うとおりだね。それに杏子ならそれをきっと実現してくれるよ」

 

なんたって妹尾杏子は私達を越えるかもしれない天才なんだから……!




今回はここまでです。


じかいよこく!

後半戦開幕に再び天和を和了する片岡優希。更にリードを広げる片岡に宮永照、松実玄、そして妹尾杏子は……?


ではまた次回でお会いしませう。

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