戦姫絶唱シンフォギア~未来へと響くは始まりの音楽~ 作:Dr.クロ
翼の部屋の片づけから1週間が経った日
弦十郎「え?俺に弟子入りしたいって?」
響「はい!」
来て早々に告げられた事に目を丸くする弦十郎に響は頷く。
未来「響、もっと強くなりたいそうで…」
響「だからあの、武術に精通している司令さんならもっとバリエーション増えるかなと思いまして…」
なぜ弟子入りしたいかの理由を言われて弦十郎はふむと顎に手を当てて考える。
弦十郎「(確かに響君の動きは素人交じりのだから磨けばさらに強くなるだろう…万が一を考えて幅を広げるのもありだろうし…)分かった。こんな俺でも良いなら俺なりのやり方で修業をさせてあげよう」
響「ありがとうございます!師匠!」
引き受けた弦十郎に響は頭を下げる。
☆
弦十郎「と言う訳で今回はこのアクション映画のを模倣するぞ」
響&未来「……へ?」
しばらくして動きやすい服装になった弦十郎の言葉に同じ様に動きやすい服装に着替えた響とどういう感じか見ようと見学な未来は目を丸くする中で同じ様に見に来ていた奏はそうなるわなと苦笑する。
奏「やっぱ最初は驚くよな」
響「えっと……師匠?これが修行ですか?」
弦十郎「ああ、その通りだ。意外とバカには出来んぞ。アクション映画の中の武術やアクションの動きを真似る事でそれを己の糧にし、戦いに反映出来るからな」
未来「そ、そうなんだ…(でも……)」
ミューチェ「(それであの強さはおかしくない?)」
そう言った弦十郎のに未来とミューチェはあの時の光線受け止めのを思い出して冷や汗を掻く。
弦十郎「まぁ、百聞は一見に如かずだ!やって見てから続けるかどうかを決めてくれ」
響「は、はい!」
そう言う弦十郎のに響は頷いた後、訓練は始まった。
始めてみて響はこれ、バカに出来ないと認識する。
動き方を模倣すると言うがゆっくりのは良い。
だが早く動くのを真似すると言うのは結構自身の体勢を崩さない様に意識するのもあってなかなか大変だ。
しかも体で感じろを地で行ってるので細かい説明のはない分、飛んでの回し蹴りなどもあったら着地の際のバランスを崩さない様にするのにも意識が向く。
響「(これは良い修行になりそう!)」
そんな響を弦十郎も動きながらまたほうと感嘆する。
なかなか飲み込みが早い事からこう言うのにのめり込むタイプだと改めて理解する。
コツを掴むのも良いので弦十郎は笑みを浮かばせる。
弦十郎「なかなか良いぞ響くん!」
響「ありがとうございます!師匠、ホントに良いですねこれ!」
ミューチェ「(確かに良い動きするわね響)」
終わった後に褒める弦十郎に響は笑顔で言うとミューチェも見ていて弦十郎と同じ感想であった。
ふうと汗を拭う響に未来はスポーツドリンクを差し出す。
未来「はい、響」
響「ありがとう未来」
差し出されたのを飲む響を未来は微笑ましそうに見る。
奏「いやーしっかし旦那のにめっちゃしっくり来てたなホント」
弦十郎「ああ、俺も翼や奏くん以上のを感じたよ」
響「そ、そうですか?」
そう言う奏のに同意して言う弦十郎に響は以上と言われて戸惑う。
弦十郎「ああ、それに2人は主にアームドギアを使ってるから護身術程度になってるからな」
未来「でも響はアームドギアないから…」
響「そう言われると…複雑な気分になるな;」
そう述べる弦十郎のに未来はそう言い、響は困った顔をする。
少女が現れるまでの戦闘で響はアームドギアを出そうとするのだがなぜだか出せないのだ。
一応戦えているから良いが、響的にあった方が幅の広がりそうなんだけどなと考えている。
奏「なんでだろうな…あたしでも出せたのにな…」
弦十郎「俺にも分からんが…まぁ、とりあえずは出せる様にも含めて俺の特訓をやる感じで良いと思うぞ」
響「はい!」
ミューチェ「(……んー、もしかしてだけど……)」
不思議そうに呟く奏の隣でそう言う弦十郎に響が頷く中でミューチェはある仮説が思いつく。
と言うか戦いの中で了子からアームドギアは元となった聖遺物の形態と同時に、装者の心象もその形成に大きく影響していてその形を奏者に合わせたのに変わるらしいと言う話を聞いていたので出来た仮説だ。
ミューチェ「(響は色んな人を助けたい、手を差し伸べたいと言う思いがあるから、それもあってアームドギアは出ないんじゃなく、響の腕に装着されている奴がアームドギアの可能性がありえるわね…)」
弦十郎「良し、次のをやるか!」
響「はい!師匠!」
休憩を終えて特訓を再開する響を見ながらミューチェは微笑ましそうに見る。
だが、しばらくしてとんでもない事を知る事になる事をこの時の響達は知らなかった。
☆
1か月経ち、響は弦十郎の特訓により格闘戦の技術を向上させた。
そんな中で朝一番に響と未来は呼び出されていた。
弦十郎「皆聞いてくれ、広木防衛大臣が、暗殺された」
全員の目が集まったのを見て弦十郎から告げられた事に誰もが動揺する。
未来「あ、暗殺!?」
弦十郎「ああ、それにより副大臣が繰り上げで大臣になるが…不安になる懸念がある」
響「どういう事ですか?」
腕を組んで言う弦十郎のに響は聞く。
それに答えたのは緒川であった。
緒川「国際協力を唱える親米派なんですよその人は、日本の国防にアメリカの要求が通り易くなってしまい、それにより二課の行動に支障が出かねないのですよ」
藤尭「つまり、ウチにとったらあんまり良くないって事」
響「そうなんですか……」
未来「そう言えばデュランダルのこともありましたね」
ミューチェ「(ホントそう言うのってめんどくさい事になりかねないから困るわよね)」
緒川のを引き継いで肩を竦めた藤尭のにミューチェはそう愚痴る。
弦十郎「広木前防衛大臣と面談の予定があった了子くんは運よく行き違いとなって無事だった。用件の一つであった重要データも無事に受け取っていた」
了子「それで狙いは本部最奥区画『アビス』に厳重保管されているサクリストDことデュランダルの強奪目的であると政府は結論付けました」
響「え?なんで?」
未来「確かに、どうしてですか?」
告げられた事に響と未来は首を傾げる。
弦十郎「2人には前に了子くんから説明されてた完全聖遺物が起動したら誰でも扱えると言うのは知ってるだろう?完全に起動した聖遺物をもしも軍事利用されたらどうなると思う?」
響「……あ」
そう言われて2人は顔を青くする。
弦十郎自身も厳しい顔で言う。
弦十郎「平和利用ならまだ良いが、もしも戦争などに使われでもしたらとんでもない事になる。世界は大混乱になる恐れもある」
未来「そうですね…」
ミューチェ「(あの子が使っていたみたいにしたら確かになるわね)」
重くなる空気にミューチェもネフシュタンの鎧を纏った少女の事を思い出して納得する。
了子「そんな訳で、デュランダルの輸送作戦をしようと思いま~す」
響&未来「デュランダルの輸送!?」
ミューチェ「今、狙われてるって言ってたのに!?」
ガチョーン!?と了子から出て来た言葉に驚く3人に弦十郎が理由を言う。
弦十郎「確かに今の状況で運ぶと言うのはおかしいだろうと思うが、今だからこそ、運び出して別の場所に保管した方が良いと判断したんだ」
ミューチェ「いやそれ、絶対敵の思惑通りの展開でしょ!?」
未来「理由は分かりましたけど…」
響「運び出すって何処に?」
響と未来にしか聞こえないが思わず叫ぶミューチェのに未来も同じ気持ちの中で響が聞く。
ここだと弦十郎の言葉の後に藤尭がパソコンを操作してマップが表示される。
弦十郎「永田町最深部の特別電算室。通称“記憶の遺跡”。そこならばと言うことだ。どのみち俺達が木っ端役人である以上、お上の威光には叶わないさ」
ミューチェ「(こういうのが組織の問題点なのよね…)」
例え志が立派だろうと上が腐敗しているとそれの責任は下が取る形にされるのが多い。
ミューチェにとってはそれが一番嫌な事であった。
肩を竦める弦十郎に大変ねとミューチェは思った。
とにかく輸送作戦は明朝の5時に決行される事になり、2人は部屋に戻った。
☆
ミューチェ「やれやれ、困ったことになったわね」
響「ホントですね」
未来「輸送作戦…何かありそうですもんね」
そう言う2人だがミューチェは違う違うと手を振る。
ミューチェ「大臣が変わった事が困ったことなのよ」
疑問詞を浮かべる2人にミューチェは言った意味を説明する。
ミューチェ「ようするにね、もし二人のことがバレたらそれに目を付けた輩が2人を悪用しようとしかねないの。それによって暴走した始祖によって複数の世界が滅んだ事を知り合いから聞いた事あるの」
響「複数の世界が滅んだ……!?」
未来「でもそう考えると……私達もやりそうだよね」
響「うっ……」
出て来た事に響は驚くが未来の言葉に呻く。
そんな未来の言い分にミューチェも同意する。
ミューチェ「(確かにあの暴走していたらね……)」
少女の言葉で圧倒していた時のを思い出してミューチェは続かなくて良かったわと内心安堵する。
響「確かにもし未来がそうなったら私……」
未来「私も…響を利用しようとしたら我を忘れそう…」
ミューチェ「(ああ、やっぱり…)だからバレた時はこの世界を去って別の世界に行くことが多いわね」
2人のにミューチェは眉間を揉んだ後にそう言うが2人はうーんと唸る。
響「世界を去る…」
ミューチェ「(やっぱり悩むわよね。誰だって故郷に帰れなくなると聞いたらね…)」
そんな2人のにミューチェは罪悪感を感じながらも覚えて貰わなければならないと引き締める。
ミューチェ「だからそうならないためにも絶対にバレないよう二人とも気を付けてね」
響&未来「はい…」
その後に空気を換える様にミューチェは手を合わせる。
ミューチェ「さて、明日は早いのからこれから二課にお泊りな感じで行くんだから早く着替えの服とかその他もろもろ用意しなさいな」
響「あ、そうだった!」
未来「早く用意しよう、響」
そう言われて2人は慌てて準備を始める。
ミューチェ「(さて明日の輸送作戦、絶対あの子が来るわね)」
そんな2人の準備を見ながらミューチェは思案する。
もしも輸送作戦をするのがバレてるなら必ず現れるだろうとミューチェは確信して思う。
ミューチェ「(…なんだか嫌な予感がするわね)」
そう長年生きた者の勘が起こる事を感じていた。
それが当たる事をミューチェはその時に感じるのであった。
☆
とある場所にて、クリスはフィーネより伝えられた事を考えていた。
クリス「(デュランダルの輸送作戦か…)」
輸送途中でデュランダルを奪えと言われたクリスは響と未来を思い浮かべる。
クリス「(ついでにあの二人も攫うか…デュランダルを奪うとみせかけてな)」
元々フィーネにお願いされたのはそっちだからな、と言い訳する様に自分を納得させた後に見える月を見る。
クリス「綺麗な月だな…」
そう呟いた後に響の顔が浮かんでなんであいつの顔が浮かぶんだよ!と顔を赤くする。
それぞれの思う中で翌日を迎えた。
☆
太陽が登り始めた中、黒スーツの諜報課と整列する響と未来、翼に弦十朗と了子が指示を出す。
弦十郎「防衛大臣殺害犯を検挙する名目で検問を配備!“記憶の遺跡”まで一気に駆け抜ける!」
了子「名付けて『天下の往来独り占め作戦』♪」
ミューチェ「(良い作戦と言えるのかしらこれ;)」
作戦名もあって不安になる中で弦十郎が説明を開始する。
デュランダルを了子の車に乗せて護衛として響も一緒に乗って置く。
そんな了子の車を諜報課の車が守る様に囲んで走り、翼もバイクで並走し、弦十郎はヘリコプターに乗り込み、上から指示を咄嗟の指示兼空中警戒、奏者の中で飛べる未来も飛んで警戒すると言う事だ。
その後に作戦は開始された。
未来「敵の影は今のところありません」
弦十郎『やはり最初は様子見なのだろう』
走り始め、少し高い場所から見下ろして報告する未来のに弦十郎はそう返す。
弦十郎『空からも来るか分からないからそちらも頼んだよ未来くん』
未来「はい、分かりました」
そう返した後に未来は周りを見渡す。
しばらくの間は何もなかったが、海を横断する道路に差し掛かったとき、突如黒煙が上がったと思うと、道路の一部が崩れ去る。
弦十郎『来たか!』
未来「!司令!大量のノイズが現れました!」
それに気づいた弦十郎が叫んだ後に未来が前方を見て言う。
下では咄嗟に了子がハンドルを切ったため、響とデュランダルが乗っている車両は落ちずにすみ、バイクで並走していた翼も、同じように無事だったが1台だけが海に落ちてしまう。
弦十郎『海に落ちたメンツは大丈夫だ!それよりも未来くんはノイズを蹴散らして道を作ってやってくれ!』
未来「分かりました!」
指示に了承した後に混沌と音の壁の併用でノイズ達を蹴散らして了子達の通れる道を作る。
翼もシンフォギアを纏って迫ったノイズを切り裂く。
了子「しっかり掴まっててね響ちゃん!あたしのドラテクは凶暴よ?」
響「は、はい!」
ミューチェ「(私も何かに掴まってないと!)」
慌てて2人はそれぞれヒシッと車に掴まると了子はさっき言った通りに大きく蛇行してノイズを避ける。
それにより響とミューチェは車外に思わず放り投げられそうになるが落ちない様に引っ付く。
響「(す、凄い運転テクニック!)」
ミューチェ「(エレベーターより大丈夫だけど酔いそう…)」
各々に思いながら車は市街地へと突入する。
早朝だというのに人の気配がしないのは、恐らく一般人に何らかの理由をつけて退避してもらっているのだろう。
ノイズが出ているから被害が出ないと安堵する中で響はマンホールが動いているのに気づく。
ドパーーーーン!!
了子の車が通り過ぎた後に後ろを走っていた車がマンホールの上に来た所で蓋もろとも盛大に吹き飛ばし、ノイズの噴水が湧き上がる。
弦十郎『地下からの襲撃だ!気を付けろ!』
了子「分かってるわよ!」
響「!了子さん前!」
注意する弦十郎に了子は投げやりに返す中で響の注意におっと!と蛇行して目の前のノイズの噴水で吹き飛んだ前方車両を避ける。
その間も他の護衛車も吹き飛ばされるのを目にしてから後ろを見て、横転した車から危なげながらも這い出てくる諜報員達に、響は安堵のため息をつく。
ノイズは翼と未来が倒しているので諜報員は誰も襲われていない。
弦十郎『聞こえるか2人とも!?今進んでる所を真っ直ぐ行けば、薬品工場の敷地内に入る!そこに飛び込んでもらいたい!!』
了子「ちょ、ちょっと弦十郎君!?流石にそれは危険過ぎるわよ!もしも爆発でも起これば、いくらデュランダルでも木っ端微塵よ!?」
響「それに私がともかく了子さんが死ぬ可能性ありますよ!」
出てきた指示に了子は驚いて叫び、響も慌てて言う。
弦十郎『敵の狙いがデュランダルの確保なら、あえて危険地帯に飛び込んで攻め手を封じるって寸法だ!相手も欲しい物が壊したくないだろう!』
了子「勝算はあるの!?」
理由を言う弦十郎に了子は聞いて響もうんうんと頷く。
それに対して弦十郎は、自信たっぷりに答えた。
弦十郎『思い付きを数字で語れるものかよッ!!』
ミューチェ「(思いついたばっかりなのね!?)」
了子「了解!やってやろうじゃない!!」
その言葉と共に了子はアクセルを思いっきり踏み込んで加速、それにより響とミューチェが車の天井に頭をぶつけたが、了子に謝る余裕なんて無かった。
翼『小日向!マンホールのは私が引き受ける!立花達の方へ行け!』
未来「分かりました!」
それを見た翼が未来へとそう指示し、未来も同意して響達の元へ向かう。
一方の響達は工場へと飛び込んだ良いが車が横転してしまった。
ミューチェ「(酔ったかも…うえぇ…)」
響「あいたたた…」
了子「いやー、ごめんね横転しちゃって…」
なんとか這いずりながらお互いに出て、響は慌ててデュランダルのケースを車から引きずりだす。
ケースに外傷がないのでホッと安堵した後に視線を感じて見上げると…口元に笑みを浮かばせたネフシュタンの少女、クリスがいた。
響「あの子は…!」
クリス「また会ったな!」
ペロリと舌なめずりするクリスに響はあ、なんか野性的だなと思いながらシンフォギアを纏う。
それを見てからクリスは地面に降り立って響と対峙する。
響「あの!」
クリス「ん?」
声をかける響にクリスはなんだ?と身構える。
響「この前はゴメンね!」
クリス「……は?」
頭を下げて謝罪する響にクリスは思わず呆けてしまう。
響「私、未来に何かあると暴走しやすくて…それで前はあんな事になって…」
クリス「……敵のあたしに謝るなんてホントバカだなお前」
理由を言う響にクリスは呆れた後に笑みを浮かばせて瞬時に響に近づき、それに響はうえっ!?と驚いた後…
チュ…
響「!?」
了子「あら~」
刹那、された事に響は一瞬呆けた後に顔を赤らめ、了子も状況が状況だが目の前のに面白そうに口元を抑え、それをしたクリスは響の耳元で雪音クリスだと呟いた後に離れる。
クリス「決めたぜ。お前を……いやお前ら二人をあたしのものにしてやる!」
響「え、えええええええええ!?」
ミューチェ「(……なにこの展開)」
獰猛な笑みを浮かばせて宣言された事に響は顔を赤くして絶叫し、ミューチェは思わず目を点にする。
バキメキバキ…
すると何か壊れる音がして了子は見て…oh…と呟いた。
そこには、壁にひびを入れてる目からハイライトがない未来がいて、背後には追いついたが未来の気迫にガタガタブルブルと子犬の様に震えてる翼がいた。
了子「生きていた中で修羅場見るの初めてだわ~」
ミューチェ「(あーこれ。血の雨降るわね)」
来たかと未来を見てクリスは笑みを浮かばせた後に自分に接近した未来に向けてキスしようとし…
響「んむ!?」
クリス&未来「!?」
それよりも未来に響がキスし、クリスは響の後頭部にキスする羽目になった。
翼「何やってるんだ立花ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
ミューチェ「あー」
それには思わず翼は叫び、ミューチェは思わず納得する。
響「み、未来のキスは私だけのだからです!」
未来「ひ、響///」
クリス「ふふ、やるじゃねえか、それだからこそ、あたしが惚れちまった女だよ!!」
そう叫ぶ響に未来は先ほどのから一転、ハートマークを浮かばせてデレデレするのを見ながらクリスは距離を取ると共に鎖を振るう。
慌てて響は未来を抱えて避けた後に了子を守る為に立った翼の横に未来を降ろしてクリスへと接近する。
響「なんで未来にもキスを!?」
クリス「好きになった奴が好きな人も纏めて好きになるのが幸せだろう?」
鎖を払いながら問う響にクリスはそう返す。
未来「ようするに響を恋人にするなら私も一緒に好きになった方が良いと?」
クリス「そうだ!それに……まんざらでもねえだろ?」
正気に戻ったのかそう聞く未来のに笑みを浮かばせて言うクリスにええええ!?と響は顔を赤くして、未来はふうんと呟く。
未来「けどダメ、私は響が一番好きだから」
クリス「なるほど…こっちも譲れねえな」
お互いに威圧感を放つ未来とクリスに響はオロオロし、翼も翼でどうすれば良いか戸惑い、了子はおもしろそ~となんか達観している。
その時だった。
デュランダルのケースから光が溢れ出す。
すぐさま我に返った翼は了子の手からケースを引っ手繰ると遠くへ投げる。
クリス「なっ、まさか起動するのか…」
響「起動って……嘘!?」
未来「なんでこんな唐突に!?」
了子「いえ…唐突じゃないと思うわ」
翼「桜井女史?」
茫然と呟いたクリスのに響と未来が驚く中で了子が未来の唐突と言った事を否定する。
了子「ここには翼ちゃん以外に響ちゃんや未来ちゃんもいる…一番最初に聖遺物を起動させた翼ちゃんと、シンフォギアとの融合体である響ちゃんと未来ちゃん。指折りのフォニックゲインの持ち主と、いまだ未知数の可能性を秘めている2人の存在…そんな『質の良い歌』を、至近距離でいっぺんに受けていたのなら…」
ミューチェ「(確かにそれなら起動するかもしれないわね。でもマズイわ。起動したってことは……)」
仮説にミューチェは納得した後に焦るが時は遅く…
バキン!!
ケースが爆ぜ、その中から黄金の輝きに包まれながら一振りの西洋剣が飛び出す。
未来「デュランダルが!?」
響「!」
咄嗟の判断か、渡してはならないと言うので響はデュランダルへと駆け出す。
それにクリスも追おうとしたが未来に阻まれる。
誰もが固唾を呑んで見守る中、伸ばされた響の手がデュランダルをしっかり掴み…異変は起きた。
響「っ!?」
何かが侵食する様な感覚、それがデュランダルを通じて響に襲い掛かる。
気づいたミューチェが慌てて声をかける。
ミューチェ「響!?どうしたの響!?」
響「あ、アァァァァァアアアアアアアアアアア!!」
断末魔の様な悲鳴を上げると共に響の全身が見る見る黒に染まっていく。
翼「立花!?」
クリス「な、なんだ!?」
未来「響!?」
誰もが今起こってる現象に驚く中で3人の声に反応して、全身が黒く染まった響はゆっくり振り返る。
ぎらつく赤い目に、理性は残っていなかった。
瞬間、3人と了子は理解する。
止めなければ自分達が死ぬと…
クリス「ちっ、おい一時休戦だ。あいつを止めるぞ。嫁にする女をこのままに出来るか」
未来「うん。響をこのままには出来ないよ。早く助けないと」
翼「私も手伝おう。立花の為にも、此処で止める」
それを見て舌打ちしながらそう提案するクリスに未来と翼も受け入れて3人は構える。
敵だとか味方だとかは今は関係ない。
そうしないと無理だと言うのを響から発せられているのだ。
デュランダルを手に、響は3人へと襲い掛かる。
了子「次回、『暴走する激槍』よ。ホント凄いわね;」