戦姫絶唱シンフォギア~未来へと響くは始まりの音楽~ 作:Dr.クロ
前回、デュランダルを握った途端全身が黒くなった響
牙を剥く暴走した響に翼と未来は敵対しているクリスと一時共闘をして止めに入る。
唸る響を前にまずはクリスが飛び出す。
クリス「まずはこれだ!」
NIRVANA GEDON
そう言ってエネルギー球体を響へと投げ飛ばす。
響「ガァァァァァァ!!」
ズバッ!
向かって来たエネルギー球体を響はあっさりと両断するのにクリスはんな!?と驚いた直後に悪寒から慌てて身をねじる。
それにより、体があった所に来た鎖が斬られる。
すぐさまミューチェはそれは音を超高速で放った音のカッターだと理解する。
ミューチェ「(能力も普通に使ってるわね…)」
翼「小日向!場所を変えるぞ!ここで戦えば爆発の恐れがある!そっちも良いか!」
未来「はい!」
クリス「良いぜ」
それにミューチェが呻く中で翼はそう提案し、2人とも賛成して頷いた後に未来が了子を抱き抱えて飛び、クリスと翼は走って続いて、それを響が追いかける。
了子「ごめんなさいね~」
未来「いえ大丈夫です。それよりしっかり掴まっててください!」
謝る了子にそう返した後に響の放った斬撃を避ける。
クリス「このっ!」
バシュバシュ!
ブィンブィン
一旦振り返ったクリスはソロモンの杖を取り出すとノイズを何体か召喚して壁役にしようとする。
響「ガァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
ズドォオオオオオオオオオオオン!!!
クリス「クソッ!壁にもなりやしねぇ!」
だが、一振りでノイズを一掃されるのにクリスは舌打ちしてから飛んで来た攻撃を屈んで避ける。
しばらくして人気がなく、工場からも遠い所で翼とクリスの2人は止まり、未来は了子を安全な場所と判断出来るさらに遠くまで運びに行く。
響「がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
クリス「あぶなっ!?」
翼「はあ!」
千ノ落涙
止まったクリスにデュランダルを振るう響にクリスは慌てて横に転がって避けた後に飛び上がった翼が空間から大量の剣を具現化し、上空から落下させて響を攻撃する。
ズバッ!
翼「なっ!?」
だが、大量の剣は一振りで全て両断され、それに翼は目を見開いた後に巨大な青いエネルギー刃を放つも、それもあっさり両断されてしまう。
クリス「おいおい…色々とチート気味だろ…」
翼「癪だが、それには同感だな」
口元を歪めるクリスに翼も顔を顰めながらゆっくりと来る響を見る。
翼「はあ!」
千ノ落涙
クリス「もってけダブルだッ!」
NIRVANA GEDON×2
再び翼は大量の剣を放ち、クリスもエネルギー球体を投げてからもう1つ作って投げ飛ばす。
響「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ズバッ!
ドカーン!
だが、どの攻撃もあっけなく両断され、両断されたエネルギー球体は響の後ろで爆発する。
クリス「ホント強くなり過ぎだろ…」
翼「デュランダルの力とはいえ…このまま立花をほうっておけばやばいな…」
未来「大丈夫ですか!」
自分達よりはるかに上な強さに戦慄して呻くクリスと翼の所に、了子を運び終えた未来が戻って来て、2人の隣に降り立って加わる。
翼「小日向、私とお前の攻撃で動きを封じる。それからそっちのネフシュタンの鎧の鎖で拘束してくれ」
未来「分かりました」
クリス「良いぜ」
そう指示する翼に未来は頷き、クリスも同意した後にでは行くぞ!とそれぞれ構える。
翼「はあ!」
蒼ノ一閃
未来「ええい!」
閃光
クリス「おりゃあ!」
未来が光線、翼が斬撃を放った後に拘束しようとクリスは鎖を振るう。
響「アアアアアアアア!!」
ブンッ!
だが、3人のを響はデュランダルで薙ぎ払う。
そしてそのまま放たれた斬撃が3人を襲う。
ドカーーン!
翼「ぐっ!」
クリス「がっ!?」
未来「キャッ!?」
地面に当たった斬撃により起こりし爆風と衝撃で吹き飛んで倒れる3人
ミューチェ「(とんでもないエネルギーを感じる…!あれがデュランダルの特徴なのかしら)」
倒れた3人へと近づく響が握るデュランダルを見ながら、デュランダルの秘めたる力にミューチェは唸る。
クリス「ちぃ…ネフシュタンの状態でダメかよ…」
未来「大丈夫?えっと…」
呻くクリスに未来は話しかける。
名前をまだ聞いていないので戸惑う未来にクリスは雪音クリスだと教えながらなんとか起き上がる。
クリス「仕方ねえ、嫁が今の状態で人を殺すのを嫌いそうだし…あれを使うのを考えねえとな…」
未来「あれ?」
響「ガァアアアアアアアアア!!」
呻きながら言ったクリスのに未来は疑問を感じたがそれより前に響が襲い掛かろうとし…
未来「…響!」
響「!」
咄嗟であった。
これ以上止めて欲しい。
元の響に戻って欲しいと言う思いから未来は咄嗟に呼びかけた。
それが功を奏したのか。未来が呼びかけた瞬間、響は反応して動きが止まる。
翼「っ!今!」
その隙を逃さず、翼は響の後ろに回り込むと響の首に当身を食らわせる。
それを受けた響はガッ!?と目を見開いた後にガクリと膝から崩れ落ち、それと共にデュランダルが手から抜けると表面を覆っていた黒が崩れ落ち、本来の響に戻る。
クリス「(戻ったか…)流石にこの状況じゃあ無理だし、帰らせて貰うぜ!」
戻るのを見届けてそう言い残すとクリスはそのまま高く跳躍して姿を消す。
未来「響、響!」
そんなクリスを翼は追いかけはせずに見送る中で、未来は響に近寄って揺する。
そこに終わったのを確認して来たのか、了子が息を荒げながら走って来てすぐさま響を見る。
了子「大丈夫よ。見るからにデュランダルの力のもあって気を失ってるだけ、しばらくしたら目を覚ますわ」
未来「良かった…」
近寄って状態を確認した了子の言葉に未来はホッとして座り込む。
その後に響の近くに転がるデュランダルを見る。
翼「デュランダル…もしもあのまま暴走していたら私達はおろか立花も危なかったな…」
未来「はい…」
同じ様にデュランダルを見た翼の言葉に、未来は同意するとお前たち!!と必死な顔で走る弦十郎が来る。
了子「ちょっと弦十郎君遅いわよ」
弦十郎「すまない。少し足止めを食らった!」
未来「司令さん」
翼「まさかノイズがまだいたのですか?」
文句を言う了子に肩を上下させながら謝罪した弦十郎に翼が聞く。
弦十郎「いや、ロボットだった。見た事もないのでな…数が多かったから多少は手こずった」
未来「ロボット?」
ああ、良く出来た奴だったと弦十郎は翼のに答えてから未来へとそう返す。
弦十郎「とにかくこうなった以上、輸送作戦は無理だ。デュランダルをまた二課の地下で管理するしかないな」
未来「あ、あのそのデュランダルなんですけど……」
ミューチェ「(起動しちゃってるのよね…)」
状況からふうと息を吐く弦十郎は未来の言葉にデュランダルを見る。
弦十郎「起動…してるな…『司令!』おお、藤尭」
藤尭『おお、藤尭じゃないですよ!デュランダルが起動したから慌てて通信したのになんで出なかったんですか!?』
そこに藤尭から連絡が来て、出なかったと言う言葉に顔を顰める。
弦十郎「…どうやら限定的な通信妨害を受けていたみたいだな…」
未来「一体誰がそんなことを?」
分からないと未来のに返した後に弦十郎はただ…と空を見上げて言う。
弦十郎「俺の勘になるが…これは少女の裏にいる者とは別の誰かの仕業かもしれない」
翼「別の誰か?」
ミューチェ「(……まさか転生者?でもそれならエルが動いてると思うし……)」
弦十郎の言葉にミューチェはある可能性を考えるがすぐさまううむと唸る。
誰もが迎えのが来るまでの間に考えるが情報が足りないので判断が付かなかった。
しばらく経ってだが、弦十郎は自身を足止めした存在を知る事になるのだが、本当にしばらく先の未来であった。
弦十郎「次回、『しばしの落ち着き』だ」