戦姫絶唱シンフォギア~未来へと響くは始まりの音楽~   作:Dr.クロ

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2人の音の始祖はぶつかり合う。

己の意思を見せ合う為に


第十五話~まさかの喧嘩!?響と未来~

とある何もない荒れ地…

 

そこで響と未来は対峙していた。

 

何時もの中が良い雰囲気はなく、ただお互いに真剣な顔で佇んでいる。

 

それをミューチェは複雑な顔で見ていた。

 

ミューチェ「(……なんでこうなったのかしら…)」

 

 

話は30分前に戻る。

 

部屋で待機する様に言われた響ははーとため息を付いていた。

 

未来「どうしたの響?さっきからため息ばっかりついて」

 

響「……ねえ未来。私って間違っているのかな?」

 

心配して声をかけた未来は響から出て来た言葉にえ?となる。

 

響「私、自分がやっていることがクリスちゃんを助けるどころか苦しめているじゃないかなって思うの…」

 

未来「響、それは…」

 

その言葉に未来は違う!と言おうとしたがその後のどう励ますかで言葉が詰まる中で響は続ける。

 

響「だから私がやっているのって…結局人を苦しめる事しかできないのかな?」

 

未来「…うぅん。そんなことないよ響」

 

弱弱しい響のに未来は否定する。

 

未来「響のやっていることは間違ってない。人をちゃんと助けていると私は思うよ」

 

響「未来…」

 

そう言う未来に響は顔を上げるが再び顔を伏せる。

 

響「…でもそれが本当なのか未来にだってわからないでしょ…」

 

未来「……え?」

 

ミューチェ「(あら?)」

 

まさかの言葉に未来は驚き、ミューチェもその反応に戸惑う。

 

響「私のやっていることが本当に正しいのかどうかなんて…誰にもわからないよ…」

 

未来「響……いいよ。分かった。そんなこと言うなら私が力ずくで教えてあげる!」

 

響「え…?」

 

出て来た言葉に未来はそう言って響を掴むと集中し…部屋から消えた。

 

ガチャ

 

奏「二人とも、ちょっといい……!?」

 

そこに奏が来るが2人がいない事に驚く。

 

入って周りを見るが姿がないのに戸惑う。

 

奏「ど、何処に行ったんだ!?」

 

 

ないもない無人世界、そこに響と未来、ミューチェは現れる。

 

未来「ふぅ、初めてだけどちゃんと移動できた」

 

響「み、未来…ここで何を?」

 

聞く響だが未来は聖唱を歌い、シンフォギアを纏う。

 

未来「戦おう、響。私が勝ったらその間違ってるって考えをもうしないで」

 

響「未来……分かった。始めよう…初めての大げんか!」

 

そう言って響も歌い、シンフォギアを纏った後に響の拳と未来の扇子がぶつかり合う。

 

未来「はあっ!」

 

閃光

 

響「たあっ!」

 

ズドドドドドドドドォン!

 

閃光を放つ未来に響は避けた後にラッシュを仕掛けるが音の壁で防がれる。

 

未来「そこっ!」

 

響「っ!」

 

すかさず背中に備わった鞭で響を攻撃、響は咄嗟にガードしながら下がる。

 

響「やるね未来。でもこれならどう!」

 

そう言って右腕の手甲の上部分を後ろに撃鉄を起こす様に引くと未来に向けて突進し…

 

我流・撃槍衝打

 

叩き込むと後ろに引かれていた手甲の上部分が戻ると共に強い衝撃を未来へと炸裂させる。

 

未来「!」

 

それに未来は吹っ飛んだ後に扇を地面に差し込んで強引に態勢を立て直す。

 

未来「うっ…」

 

響「はぁあああ!」

 

未来「っ!」

 

ガコン!

 

続けざまに今度は足のを展開してから飛び上がり…

 

我流・撃槍衝脚

 

急降下キックを与えると共に…

 

ズドォオン!

 

先ほどのと同じ様に衝撃を叩き込む。

 

未来「っああ!」

 

響「まだまだ行くよ!」

 

そう言って響は追撃しようとする。

 

未来「っ、調子に乗らないで!」

 

それに未来は飛び上がった後に足のアーマーを円状に展開した後に鏡が複数出現し…

 

煉獄

 

放たれた鏡から連続で光線が放たれる。

 

響「うわわわ!?」

 

ミューチェ「(…それにしてもおかしなことになったわね)」

 

それに響が必死で避けてる中でミューチェは違和感を覚える。

 

戦う2人を見ながらミューチェは違和感はなんだと考える。

 

ミューチェ「(そもそもなんで響、さっきの未来の言葉を信じなかったのかしら?)」

 

いつもの響ならば未来の言葉を信じるのに、それが不自然だった。

 

ミューチェ「(…まさかだと思うけど、あいつらが介入してたりして…)」

 

もしそうだとするならぬかった!とミューチェは顔を歪める。

 

ミューチェ「(こういうのをあいつらは好き好んでるのをすっかり忘れてたわ)」

 

止めたいが今の自分では力不足だ。

 

2人が自力で気づかないといけない。

 

ミューチェ「(早く気づけば良いんだけど……どっちかが死ぬ前に)」

 

そう必死に願う。

 

戦う中で響もまた違和感を感じていた。

 

響「(……あれ?なんで私、未来と喧嘩してるんだろう?)」

 

どうしてそうなったか響は避けながら考える。

 

響「(確か私が未来の言葉を信じなかったから……あれ?なんで信じなかったの私?あれ?あれ?あれ?)」

 

そのまま違和感が響の中で強まる。

 

いつも未来の言葉を信じられるのになぜか今回だけは信じられなかった。

 

いつだって未来は自分を助けてくれて支えてくれてるのに…

 

響「(なんで私、信じなかったの?なんで?どうして?)」

 

そのまま疑問が膨れ上がった後…響は未来の扇子による攻撃を受け止める。

 

響「っ……!」

 

未来「響?」

 

顔を少し顰める響に未来は首を傾げる。

 

響「なんで…私…信じなかったの…どうして…?」

 

未来「………響…え、あれ…」

 

涙を流す響に未来は扇子から手を放す。

 

それにより扇子は地面に落ち、響は膝を付く。

 

響「なんで……未来と喧嘩してるんだろう私。未来は悩んでる私を助けてくれようとしたのになんで…」

 

未来「響…」

 

ミューチェ「(どうやら気づいたようね。全く、一人で悩みすぎなのよ)」

 

全く…とぼやいた後に…ミューチェは2人に近寄る。

 

ミューチェ「未来、貴女ならどうすればいいか分かるでしょ」

 

そう言われ、未来は少し考えてはいと答えてから響に顔を向ける。

 

未来「響」

 

響「未来…私は未来の言葉を信じられなかった…ごめん…自分でもどうして信じられなかった分からなかったけど…未来の言葉に助けられていたのに…本当にごめん」

 

頭を下げる響に未来は肩に手を置く。

 

未来「響、こういう事は誰にだってあるよ。次、また気をつければ大丈夫。その時は私がまた助けてあげるから」

 

響「未来…」

 

未来「それにね。響は一人で頑張ろうとしてるけど、私や翼さん達もいるんだよ。色んな人を頼った人助けをしても良いんだよ」

 

ね?と言う未来に響はうん…と頷く。

 

ミューチェ「全く、喧嘩するなんて思わなかったわよ」

 

参った参ったと頭を掻くミューチェに2人はあっ…と申し訳ない顔をする。

 

響「ミューチェさん、すみません」

 

未来「私達の喧嘩に付き合わせてしまって」

 

謝罪する2人にミューチェも大丈夫と言う。

 

ミューチェ「別に良いわよ。まぁもしこの喧嘩でどちらかが死んでたら二人とも死んでたわよ?」

 

ひびみく「へ?」

 

出て来た言葉に2人は一瞬呆気に取られたがすぐさまミューチェに詰め寄る。

 

響「ちょ、ちょっと待ってくださいミューチェさん!?」

 

未来「どちらかが死んだら二人とも死ぬってどういうことですか!?」

 

ミューチェ「ああ、そう言えば言ってなかったたわね。始祖は普通なら死んでもすぐ復活するけど始祖での攻撃で死んだらそうではないの。始まりの世界でながーい間魂だけの状態になるのよ」

 

説明された事に顔を青くする。

 

未来「そ、そうだったんだ…」

 

響「あれ?じゃあなんで二人とも死ぬんですか?」

 

よ、良かった…と心底安堵する未来の後に響が気づいた部分について聞く。

 

ミューチェ「それは貴女達が二人で一人の始祖だからよ。片方が死んだらもう片方も一緒に死ぬ仕組みになってるの」

 

答えられた事に響と未来は顔を見合わせる。

 

ミューチェ「ようするに貴女達はあやうく自殺するところだったのよね」

 

響&未来「色々と危なかった!?」

 

お互いに抱き締め合いながら怯える響と未来にホントにね…とミューチェはため息を吐く。

 

ミューチェ「全く、こんなことはこれぐらいにしてね。じゃないと本当に危ないんだから」

 

未来「は、はい!」

 

響「気を付けます!」

 

注意するミューチェに2人は頷く。

 

宜しいとミューチェは頷いた後に言う。

 

ミューチェ「んじゃ戻りましょうか。今頃大騒ぎになってると思うから」

 

響&未来「あ…」

 

そう言われて2人は顔を青くする。

 

確かに時間的にも騒がれててもおかしくない。

 

響「は、早く戻らないと!」

 

未来「そ、そうだね!」

 

慌てて未来と響は手を繋ぎ、ミューチェも掴まった後に部屋をイメージし…

 

奏「……………は?」

 

呆然としている奏が目に入った。

 

その瞬間、時が止まり…

 

響&未来「(あ、これ終わった…)」

 

ミューチェ「(バレたわねこれは…)」

 

それに響と未来は冷や汗を流し、ミューチェはどうしましょうかしら…と思っていると奏はあー…と目を泳がせる。

 

奏「なんと言うか…会った時から普通じゃないなと思ってたけど…いきなり現れるって転移も出来るって…お前等変わってるな…ああ、安心しろ。旦那たちにはまだ伝えてないと言うか伝える前に帰って来たからまだ無断で外出したのは言ってない」

 

響「奏さん…」

 

未来「ありがとうございます!」

 

その後に頭をガシガシ掻いて言う奏のに2人の秘密は言わないと言う意味を込めてるのに2人は頭を下げる。

 

奏「まぁ、それはそれとして…あたしには教えてくれないか?どうしてそう言うのが出来るのかとかそこんとこな」

 

未来「えっとそれは…」

 

響「どうしましょうか。ミューチェさん」

 

ミューチェ「…しょうがないわね」

 

困った顔で2人はミューチェに助けを求める。

 

ふうとため息を吐いた後にミューチェは響に憑依し、ファナの時と同じ説明をする。

 

それには奏は凄く目を輝かせて興奮する。

 

奏「音楽の始祖…!そんなに凄い存在だったんだな二人は!」

 

未来「凄い存在なんてそんな…」

 

響「私達はミューチェさんに力を貰っただけで」

 

謙遜するなと笑った後に奏は沈痛な顔をする。

 

説明の途中でどうやって2人が手に入れたかも聞いたからだ。

 

奏「しかし、まさか誘拐のでそうなってたとはな…そりゃあ翼の言葉にああなるのは仕方ないか」

 

響「ええ、まあ…」

 

未来「あのときは本当にすみません…」

 

頭を下げる2人によしてくれと奏は手を振る。

 

奏「その前に翼が心もない事を言ったんだからお互い様だ。それよりも色々と話してくれよ。リディアンに入学するまでの響達のを事をさ」

 

響「はい!」

 

未来「わかりました。それじゃあまずは…」

 

お願いする奏に響は頷き、未来がお茶を用意を始める。

 

その後は響達ので談義したのであった。

 

こうしてまた、響と未来の秘密を知る人が増えた。




ミューチェ「次回!『共闘再び』に宜しくね」
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