戦姫絶唱シンフォギア~未来へと響くは始まりの音楽~ 作:Dr.クロ
時間を巻き戻し、翼と響が到着すると悲鳴が聞こえて来る。
響「今の悲鳴って!?」
翼「あっちか!」
弦十郎「2人はすぐに向かってくれ!俺は二課に向かう。さっきから連絡が付かないんだ」
はい!と返事をして弦十郎と別れて2人は悲鳴がした方を見ると人々へと襲い掛かろうとするノイズが目に入る。
翼「ノイズ!」
響「翼さん!」
すぐさま2人はそれぞれ分かれると共にノイズを殲滅に入る。
その間にミューチェは辺りを見るがファナの姿が見当たらない。
ミューチェ「(おかしいわね…見つからないわ)」
まさかと最悪のを考えるが顔を横に振る。
ミューチェ「(ありえないわね。エルの義理の娘だしおそらくエルがなんかしてると思うし…)」
そう考えてる間に2人はノイズをあらかた倒した時…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
響「な、なに!?」
翼「地震……いやこれは!?」
突如起こり始めた揺れに響と翼が驚く中…リディアンを破壊しながら地下から飛び出す。
翼「なっ……!?」
ミューチェ「(やっぱり……!)」
それは自分達が二課へ行く際のエレベーターだと翼が気づいた後に変貌していく。
☆
時間戻り、ファナは創世、弓美、詩織と共に必死に逃げていた。
ファナ「皆さん!こっちっす!」
創世「に、逃げるのは良いけど!」
弓美「どこに向かってるのファナっち!」
詩織「エレベーターの方ですよねこっちは!」
必死に走るファナに創世と弓美は聞く。
ファナ「実はこっちに秘密通路があるんっす!」
弓美「え!?特撮でよくある秘密通路あるの!?」
創世「いや、そこに反応しないの;」
そう答えたファナのに弓美が真っ先に反応して創世にツッコミを入れられる。
しばらくするとエレベーターに乗りこんでる緒川と奏の姿があった。
奏「ファナ!こっちだ!」
ファナ「奏さん!」
詩織「あの方は天羽奏さん!?」
弓美「え、マジ!?」
創世「と、とにかく行こう!」
すぐさま全員が乗り込んだ後に緒川がエレベーターの扉を閉める。
弓美「た、助かった…」
ファナ「ありがとうございますっすお二人とも。助かったっす」
奏「間一髪だったな」
頭を下げるファナに奏はそういう。
緒川「奏さん。彼女は?」
ファナ「(あ、そう言えば初対面だったっす)」
奏「こいつはファナ。響と未来の親友だぜ」
初めて会うので聞く緒川にファナはしまったと思った後に奏がそう言う。
弓美「ちょちょちょ、ファナっちどういう事、なんかツヴァイウイングの奏さんと親しそうだけどさ!」
詩織「そうですわね」
ファナ「え?だって奏さんは寮の管理人っすよ?」
告げられた事に3人はええ!?と驚く。
奏「まぁ、変装してたからわかんねえよ」
ファナ「そうっすかね?」
苦笑して言う奏のにファナが首を傾げてる間に緒川は弦十郎へと通信していた。
緒川「リディアンの破壊は依然拡大中です。奇跡的に人的被害は0に抑えられています。これから響さん達のお友達さんをシェルターまで案内します」
弦十郎『分かった。これから何があるか分からん、気を付けろよ』
はいと答えてから緒川は続いてノイズ襲撃前に調べて欲しいと言われていた事を報告する。
緒川「それと司令、カ・ディンギルの正体が判明しました」
弦十郎『何だと?!』
緒川からの言葉に弦十郎が反応してそれでと促す。
緒川「物証はありません。ですがカ・ディンギルとは恐らく」
ガシャン!
弓美&詩織「きゃあ!」
ファナ「(今のはもしかして!)」
突然起こった音と振動に3人はしゃがむ中でファナはもしやと思った直後に何かが屋根を突き破る。
その何か…金色の鎧を纏った女性…フィーネに緒川は首を捕まれてエレベーターの扉に押し付けられる。
緒川「うっ!…うぅ!」
フィーネ「こうも早く悟られるとは、何が切っ掛けだ?」
話を聞いてたのか軽く首を絞めながら問うフィーネに緒川は苦しい顔をしながら答える。
緒川「塔なんて目立つものを誰にも知られること無く建造するには地下へと伸ばすしかありません。そんな事が行われているとすれば、特異災害機動部二課本部、そのエレベーターシャフトこそ“カ・ディンギル”。そしてそれを可能とするのが出来る人物は一人。櫻井理論の提唱者であり、二課の研究者である貴方、櫻井了子のみです!」
フィーネ「漏洩した情報を逆手に上手くいなせたと思っていたが」
ファナ「(やはり了子さん……!)」
奏「了子さん…だと!?」
それにファナはそう思った後に奏のにあとなる。
信じられない顔でフィーネを見る奏にファナはそうだった!となる。
ファナ「(まさか了子さんがフィーネだったなんて二課の皆さんにはこの瞬間まで知られてなかったっす!)」
思い出した直後にエレベーターが目的のフロアに到着したので扉が開き、それによってフィーネの手から逃れた緒川は素早く拳銃を取りだしてフィーネの心臓部に弾丸をぶちこむ。
が、ぶちこまれた弾丸は当たると共に潰れて落ちる。
緒川が銃を構えたままその鎧がなんなのか気づく。
緒川「ネフシュタン…!」
ファナ「(やはり銃では……でもそろそろ!)」
顔を歪めた緒川はフィーネの振るいし鞭により壁にぶつかり、その際に端末が懐から出てしまった後にそれをフィーネは拾おうとしてファナが咄嗟に駆け出してから蹴っ飛ばして壊す。
奏「ファナ!」
フィーネ「小娘が!」
ファナ「(っ!)」
それにフィーネはファナに向けて振り下ろそうとした時…
???「待ちな了子!」
フィーネ「!?」
声が響き渡ると共にフィーネ達のいる区画の天井が破壊されると弦十郎が降り立った。
フィーネ「…私をまだその名で呼ぶか?」
弦十郎「女に手を上げるのは気が引けるが、緒川や彼女達に手を出せばお前をぶっ倒す!」
警戒して構えるフィーネに弦十郎も構えて言い放つ。
奏「旦那…」
ファナ「(弦十郎さん…!よしあとはあれさえ防げば…!)」
それを見守る奏のにファナはこの日の為に用意していたのをいつでもその時に出せる様にする。
弦十郎「調査部だって無能じゃない。米国政府のご丁寧な道案内でお前の行動にはとっくに気づいていた。後は燻り出す為、敢えてシンフォギア装者全員を動かして見せたのさ」
フィーネ「陽動に陽動をぶつけたか、食えない男だ。だが、普通の人間である貴様がこの私を止められるとでも!」
そう言いながら鞭を振るうフィーネのを弦十郎は避けながらパンチを振るう。
弦十郎「おおとも!一汗掻いた後で話を聞かせてもらおうか!」
すぐさまフィーネはそれを避けようとするが肩のパーツに炸裂し、肩のパーツに皹が入る!
フィーネ「何?!」
ただのパンチで起こりし事にフィーネは驚いた後に両手の鞭で攻撃するが、弦十郎は鞭を掴んでフィーネを引き寄せるとがら空きになった腹部へアッパーの要領で拳を叩きつけ、かはっ!?と息を吐き出したフィーネは弦十郎の後ろに倒れる。
その後にフィーネは転がりながら距離を取った後によろめきながら立ち上がる。
フィーネ「完全聖遺物を退けるだと…どういうことだ……」
弦十郎「しらいでかッ!飯食って映画見て寝る、男の鍛錬はコイツで十分よ!」
奏「いや、それ出来るの旦那だけだと思うぞ!」
ファナ「私も奏さんに同意っす!」
心底驚いた様子のフィーネに返した弦十郎に奏とファナはツッコミを入れる。
フィーネ「ならば!」
時間をかけられないとソロモンの杖を取り出し、ノイズを出そうとしたが…
弦十郎「させるかっ!」
出させないと弦十郎が震脚で床を踏み砕き、その破片をぶつけることでソロモンの杖を手放させる。
そして決めようと弦十郎は拳を握り、決めようとした所で…フィーネは笑って口を開き…
ファナ「今っす!」
ヒュン!パクッ!
フィーネ「むぐっ!?」
フィーネが口を開いた瞬間にファナが何かを投げ入れ、それにフィーネは思わず飲み込んでしまう。
その後に口を押さえる。
フィーネ「&$‘*%$#*+!!??」
ファナ「今っす!弦十郎さん!」
弦十郎「お、おう!」
そういうファナに弦十郎は戸惑いながらもチャンスはチャンスと割り切って悶えるフィーネへと正拳突きを叩き込む。
フィーネ「ぐふ!?」
口に投げ込まれた奴からのに無防備だったフィーネはどてっぱらにまともに受けた後に壁にぶつかってからそのまま崩れ落ちる。
弦十郎「ふう…」
ファナ「やったっす!」
奏「ファナ、さっきのは一体……」
警戒しながらも息を吐く弦十郎を見ながら喜んだファナに詩織に車いすを押して貰って来た奏が傍に来て聞く。
ファナ「さっき食べさせたのはこの激辛濃縮チョコっす」
創世「うわぁ…」
詩織「それは強烈ですね…」
弓美「ファナっち、恐ろしい子…」
えへんと胸を張るファナに4人と緒川は引くが弦十郎だけは厳しい顔でファナを見ていた。
弦十郎「(彼女はなぜ、そんなものを用意してたんだ?
ファナに対して弦十郎が思案してる時…
ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
突如、揺れが起こり始める。
誰もがいきなりの揺れに驚く中でエレベーターシャフトが動き出す。
ファナ「(な、なんでカ・ディンギル起動しているんっすか!?)」
そして起こりし状況にファナはなぜ!?と驚いていた。
☆
アビスにて、そこにはデュランダルを前に1人の女性がいた。
???「いやはや、まさかフィーネがあんな手でやられてしまうとはのう」
参った参ったと呟いてから先ほど入力し終えた画面にさらに追加の入力をする。
???「さぁて、わしの計画のため、そして
そう言って女性は笑う。
☆
弦十郎「いかん!一旦指令室に向かう!君達も付いて来てくれ!」
創世&弓美&詩織「は、はい!」
ファナ「あの!了子さんもといフィーネはどうするっすか?」
それに弦十郎は慌てて言い、ファナのに見ようとし…慌てて避ける。
フィーネ「…ぐっ!ホント、やってくれたな…」
よろけながらも起き上がったフィーネはそう言った後にソロモンの杖を取ると天井を壊して自身と弦十郎達の間を封鎖する。
弦十郎「しまった!」
ファナ「(くっ!ソロモンの杖、先に回収しとけば良かったっす!)」
それに弦十郎は呻き、ファナも迂闊だったと後悔するがそれをしてる暇はないのでとにかく指令室へと走る。
☆
よろけながらも来たフィーネに女性は少し驚いた顔で声をかける。
???「おお、来たのかフィーネ。口のなかは大丈夫なのか?」
フィーネ「そ、そんな事をより、やってくれたのは感謝する」
そう聞く女性に対してそう返した後にしかしと女性を睨む。
フィーネ「クリスがいない時に最初に会った時もそうだが…貴様は本当に目的はなんだ?」
女性「ん?わしの目的かそうじゃのう…」
改めて聞くフィーネに女性は少し考えてから笑って言う。
女性「面白いことを起こす。ただそれだけじゃ」
フィーネ「……それだけの理由で手を貸したと言う事か…酔狂な女だ」
そうかのう…とフィーネの言った事に女性はそう言い…
女性「お主だって昔の事で今まで生きておったではないか…まぁ、少しはそれ以外のも見つけてる様じゃがな」
その言葉にフィーネは鼻で笑う。
フィーネ「私があの方以外ので…バカバカしい」
女性「ふふふっ、ツンデレじゃのう」
そう吐き捨てたフィーネに女性は笑う。
フィーネ「誰がツンデレだ!」
女性「おっとっと。まあそのためにも死ぬんじゃないぞ?もしもの時はこれを飲め」
思わず振るったフィーネのを避けつつ女性はそう言って薬と思われるのを投げる。
フィーネ「ふん。私は地上へと行く。会う事はないかもな」
女性「さてどうじゃろうな。未来は分からないものじゃし」
そう言ってその場を去るフィーネの背に女性はそう言葉をかける。
フィーネが見えなくなってから女性はデュランダルを見る。
女性「さてと…どうするかのうこれ」
ふうむと女性は顎に手を当てて考える。
彼女の知るのではデュランダルが
女性「よし、こうするか」
そして思いついてかある工作を施して行く。
この女性は一体誰なのか、そして響達と対面するのはしばらくしてからである。
女性「次回『決死の行動と集まる思い』…ちなみにワシの本格的登場は2期だから名前はまだ明かせんよ♪」