戦姫絶唱シンフォギア~未来へと響くは始まりの音楽~ 作:Dr.クロ
集結した4人にシェルターで校歌を歌っていたファナ達や見守っていた弦十郎達は目を離せなかった。
弦十郎「おお…あれが…」
ファナ「(ギアの限定解除……エクスドライブ!)」
誰もがその輝きに声を漏らす中でファナも心の中で呟く。
☆
響「凄い……力がみなぎるっ!」
未来「うん。体の奥底から溢れて来るよ」
クリス「ああ、心地いい奴だぜ」
翼「奏達の思いは確かに響いた。温かい歌…」
各々に力を感じているとフィーネが同じ高さまで飛んで来る。
フィーネ「高レベルのフォニックゲインによる限定解除…二年前の意趣返しか」
クリス「んなこたぁどーでもいいんだよ!」
翼「世界に尽きぬノイズの災禍も、お前の仕業なのか!?」
4人を見て呟いたフィーネにクリスはそう返し、翼が響より一歩前に出て問いかける。
フィーネ「ノイズとは、先史文明時代の人類が、同じ人類のみを殺戮するために開発した自立型の兵器だ」
響「人類が人類を凝らすために作った……」
未来「自立型の兵器…!?」
ミューチェ「(厄介な物を作ったものね…)」
告げられた事に誰もが驚き、ミューチェは呆れる。
そんな響達へとフィーネは続ける。
フィーネ「バビロニアの宝物庫は開けっ放しでなぁ?私は十年に一度の偶然を、このソロモンの杖にて手繰り寄せているだけに過ぎない」
響「えっと……つまりどういうこと?」
未来「了子さんの言い方からしてノイズはとある場所に沢山いて、ホントはごく時たまなのをソロモンの杖で召喚してる感じみたい」
頭が追い付いてないので聞く響に未来が分かり易く教える。
フィーネ「普通に理解は出来ぬだろうな、特にお前の様な補習されそうなのがな」
響「うっ……」
未来&ミューチェ「(ああ、確かに……)」
呆れる様に言ったフィーネのに響は呻き、未来とミューチェは思わず同意した。
その後にフィーネはソロモンの杖を空へ向けると光りが四方八方へと散らばり、ノイズが街中を埋め尽くした。
響「ノイズが街中に!」
クリス「ち、めんどくせぇ事をしやがるぜ!」
翼「各個撃破するぞ!」
未来「はい!」
それに響は驚き、クリスがぼやいた後に翼がフィーネは後回しにして指示するとノイズ殲滅の為に4人は分かれる。
(BGM:FIRST LOVE SONG)
クリス「いい加減芸が乏しいんだよッ!!!」
先手必勝とクリスはレーザーをばら撒いてノイズを殲滅して行き、未来も援護する様に光線を放って空中の飛行型ノイズを撃ち落として行く。
翼は地上に降り立つと共にそ某戦極ゲーの如く、ノイズを大群を片っ端から両断して行く。
響「はああああああっ!」
響も負けずと向かって来るノイズを片っ端から拳法で粉砕して行くと共に勢い良く右腕を突き出すと拳圧と音の衝撃でノイズを吹き飛ばして行く。
クリス「ゥオラアアアアアァッ!!」
上空でクリスが雄叫びと共に引き金を引けば、大空にレーザーが迸り…
クリス「やっさいもっさい!!」
レーザーは光の豪雨がとなって上空のノイズへと降り注いで殲滅して行く。
響『やっさいもっさいって可愛いねクリスちゃん!』
クリス『う、うるせえ!そっちも手を動かせ!』
念話でそう言う響にクリスは顔を赤らめながらそう返す。
そんじゃあと言われた響はクリスを見習って…
響『超スーパーウルトラハイパー奥義!』
その言葉の後にガントレットのジャッキが勢い良く伸びて行く。
クリス「おいおいおいおいおい…」
未来「長すぎない響!?」
ミューチェ「どんだけ伸びるのよそれ!?」
しかもその長さは3人が驚いている通り、ジャッキがとんでもなく伸びて行き、伸び終ると共に響は襲い掛かって来た1匹に両腕を突き出し…
我流・特大撃槍!!
ジャッキが勢いよく戻ると共に衝撃が拳をぶつけたのから突き抜けて後ろにいた大量のノイズ達を粉砕して行く。
響「どうクリスちゃん!私のも凄いでしょ!」
未来「凄いと言うか……」
ミューチェ「ぶっ飛び過ぎでしょ…」
衝撃によりめくれたコンクリートなどを見て誰もが唖然とする。
見ていたファナ達も唖然としていて弦十郎はなかなかやるなと感心していた。
翼「…3人とも、茶番はそこまでのようだぞ」
未来「え?」
しばらく倒し終えた後での翼の言葉に3人とミューチェは翼の見ている方へと顔を向ける。
カ・ディンギルの残骸の麓に、フィーネがいたのだ。
響「了子さん!」
未来「あそこで何を…」
危機感を感じて4人は突撃するがその前に飛んで来た杭で足止めされる。
フィーネ「ふん!」
ずぶっ!
次の瞬間、フィーネは自身の腹にソロモンの杖を突きさす。
響「えええっ!?」
クリス「んなっ!?」
未来「うそっ!?」
謎の行動に誰もが目を見開いた次の瞬間、空に幾つもの穴が開き、現れたノイズがフィーネに纏わり付いていく。
さらに翡翠の光と共に、生き残ったノイズ達も向かっていく。
響「ノイズに取り込まれて…」
クリス「いや違う、これは!」
ミューチェ「フィーネがノイズを取り込んでいる!?」
響の呟きをクリスと共に否定しながら、ミューチェは何が起こるのと警戒する。
フィーネ「―――――来たれ、デュランダル!」
赤いドロドロとなったノイズ集合群の中からフィーネの声が響き渡ったと思ったら集合軍から黄金の光が迸る。
翼「あの光は…デュランダル!?」
未来「一体何が…」
誰もが驚く中で土煙が起こる。
そして…土煙を突き破って巨大な存在が現れる。
その姿を見て響は呟く。
響「り、龍……?」
全身が鮮やかなワインレッドの竜に響達は驚く中で龍は口部分にエネルギーを収束し……発射した。
少しの静寂の後に轟音と共に火柱が昇った。
慌てて4人が振り向けば、火の海と化した街並みが目に映る。
翼「街が……!」
クリス「ヤバすぎだろあれ……!」
未来「うん。連発されたら街が無くなっちゃう」
響「それは阻止ししないとね」
誰もがそれに驚いた後に龍を見る。
フィーネ「逆さ鱗に触れたのだ。相応の覚悟は出来ておろうな?」
そんな龍からフィーネの声がした後に4人は突撃する。
クリス「喰らいな!」
ズドドドドドォン!!
未来「ええい!」
先手必勝とクリスと未来が龍の顔へと銃弾とレーザーを放ち、顔に風穴を開ける。
だが、瞬く間に修復される。
ミューチェ「(凄い再生力ね……。三つの完全聖遺物が集まるとこうも厄介なるとは……)」
翼「くっ、一体どうすれば…」
響「確かにすぐに回復させられるとなると…」
フィーネ「ふん、所詮は欠片から作られた玩具!
呻く4人へと竜の胸元、扉のような殻が開いてそこから見えた深い赤のドレスに身を包んだフィーネがデュランダルを見せながら勝ち誇った顔をする。
その言葉を聞いて響以外の3人とミューチェはすぐさま活路を見出した後に響を見る。
響「え?なんで皆、私を見るの?」
いきなり見られたので戸惑う響だが3人は顔を見合わせて頷く。
翼「方法はこれしかないみたいだな」
クリス「ああ。だがその作戦だと……」
未来「響に頑張って貰わないとね」
響「え?え?」
会話する3人のに付いて行けてない響が戸惑う中で翼はアームドギアに力を込めて刀身を巨大化させた。
翼「はあぁッ!!」
蒼ノ一閃・滅波
放たれた強化斬撃がフィーネのいる竜の胸元を大きく負傷させて穴が出来上がる。
その出来た穴が修復される前に未来とクリスが攻撃を潜り抜けて飛び込ぶと共に周辺へと乱れ撃つ。
フィーネ「この!」
蒼ノ一閃
追い出そうと扉を開けた所でその扉から翼が飛び込んでフィーネへと直接叩き込む。
それにより爆風が起こり…爆風の中からフィーネの手から離れたデュランダルが飛び出す。
(BGM:Synchrogazer(戦姫絶唱シンフォギア第一期OP))
響「!」
ミューチェ「響!あれが切り札よ!」
翼「勝機を零すな!掴みとれ!」
その言葉と共に響はデュランダルへと向かう。
バキュン、バキュン
そのまま飛距離を伸ばそうとクリスの狙撃で跳ね上がる。
跳ね上がったのを響はつかみ取り……あの時の様に黒い浸食が腕を通して来る。
響「ぐっ……負けるかぁぁぁぁぁぁ!」
フィーネ「デュランダルを!?」
自分を侵食しようとするデュランダルのに耐える響にフィーネは攻撃しようとするがクリスと未来が守る。
翼「屈するな立花、胸に抱えた覚悟。私に見せてくれ!」
クリス「お前を信じ、お前に全部賭けてんだ!お前が自分信じなくてどうすんだよッ!」
未来「響!」
3人が寄り添い声をかけると地上から響さんと言う声がして見るとファナ達がいた。
ファナ「響さん!此処が正念場っす!頑張ってくださいっす!」
弦十郎「彼女の言う通りだ!気合を入れろ響くん!!」
緒川「強く自分を意識してください!」
藤尭「昨日までの自分を!」
あおい「これからなりたい自分を!」
詩織「あなたのお節介を!」
弓美「あんたの人助けを!」
創世「今回は、わたし達が!」
奏「やってやる!だから気合を入れろ響!!」
全員が響を応援する。
その言葉に響は強くデュランダルを握り締める。
ミューチェ「頑張りなさい響!」
響「(皆、ありがとう。そうだ、今の私は私だけの力じゃない!この衝動に呑まれてなるものかぁぁぁぁぁ!!)」
全員の応援を受け、響は思いを迸らせると響の体を侵食していた黒いのが引いて行き、最後に翼が大きく広がり、デュランダルも黄金の輝きから虹色の輝きを放つ。
そんな響を支える様にクリスと未来、翼が手を添える。
フィーネ「その力!何を束ねた!?」
その輝きにフィーネは驚愕する中で響はデュランダルを振り上げ……
響「響合う皆の歌声がくれたシンフォギアだああああああああ!!!」
Synchrogazer
光り輝く斬撃を龍へと叩き込む。
斬撃を受けた龍は再生することなくその体を崩壊させて行く。
フィーネ「完全聖遺物同士の対消滅……」
ズドォン!ズドズドォオオン!
それにフィーネは茫然と呟く中で龍は爆発を起こして行く。
フィーネ「どうしたネフシュタン!再生だ!この身、砕けてなるものかぁぁぁぁぁ!!」
ドカァァァァァァァァァァァァァァァァン!!
認められない、信じられないと言うフィーネの絶叫の後に龍は爆発四散する。
創世&弓美&詩織「やったあああああああ!」
ファナ「大勝利っす!!」
それにファナ達は喜び、緒川と藤尭はよっし!と手を取り合い、あおいもホッとする。
弦十郎は少し悲しそうに見ていたのをオンブして貰っていた奏しか知らなかった。
未来「やったね!響!!」
クリス「そうだな!流石だな」
翼「ああ、良くやった立花」
響「………」
それぞれが声をかけるが響は無言で龍のいた場所を見ていた。
未来「……響?」
響「ごめん、ちょっと行ってくる!」
誰もが怪訝となる中でそう言って響は飛んで行く。
3人は戸惑ったがフィーネを助けに行くのかと考えて後に続く。
☆
フィーネ「(ふっ、この身体もここまでか……そう言えば奴から貰った薬、飲んでいなかったな……)」
倒れ伏した状態でフィーネは自嘲の笑みを浮かばせた後になんとか腕を動かして目的の物を取り出す。
フィーネ「(どうせ最期だ……使ってみるとするか)」
渡した人物の顔を思い浮かべながらその薬を飲みほした後に時が来るのを待とうとした。
響「了子さん!」
そこに自分を止めた少女が来るまでは…
響「見つけました。さ、一緒に帰りましょう」
フィーネ「(どうしてだ。なぜ敵である私に手を差し伸べられるんだお前は…)」
心底安堵した顔でそう言う響にフィーネは戸惑いの顔で見る。
☆
待っててと言われ、周辺にノイズがいないかを確認してからぶつかり合いので奇跡的に残って転がっていたソロモンの杖を回収した未来達は弦十郎達と共に待っていた。
未来「響、了子さん見つけられたかな……?」
ファナ「ですね(一応見つけられるっすけど……)」
心配する未来にファナは同意する中で別ので不安になる。
ファナ「(月がもう迫り始めてるんっすよね…)」
不安そうにファナは見上げる。
彼女の知る限りではしばらく先で分かる事であるが知ってるだけに不安が強かった。
そして知ってるだけに自身の知るのとは違う事もあって不安がさらに強まる。
ファナ「(変なことにならなきゃいいんっすが…)」
創世「あ、ビッキーが来たよ!」
祈る中で創世の言葉に見る。
そこには達成感を溢れさせる顔でフィーネを運ぶ響の姿が目に入り、彼女の背に抱えられているフィーネは呆れた顔でなすがままに運ばれている。
奏「了子さん……!」
未来「見つけれたんだね響!」
運ばれてきたフィーネに奏は何とも言えない顔で見る中で未来が響に駆け寄り、響はうんと頷く。
ミューチェ「(まったく、ホントお人好しなんだからこの子は…)」
手頃な瓦礫に座らされた後にフィーネは響を見る。
フィーネ「……何を、考えている」
響「へ?」
未来「(戦った相手なのになんで助けたかを聞いてるんだよ)」
突然聞かれた事に目をパチクリさせる響に未来が察して小声で教える。
響「そんなの関係ありませんよ。それに私は了子さんがそこまで悪い人には見えないんですよ。そりゃあ色んな人を悲しませてしまったのは事実ですけど…」
フィーネ「……」
出て来た言葉にフィーネは唖然とする。
彼女の言った事が彼女にとっては予想外であったからだ。
響「可笑しいって思われるかもしれないけど、私は了子さんにも優しさがあるのを信じたいんです」
心の底から言ってるのを純粋な目が証明してるのにフィーネは驚かずにはいられなかった。
フィーネ「……変わっているなお前は」
響「あははは、よく皆から言われます」
呆れる様に呟くフィーネに響は苦笑する。
その後にフィーネはよろつきながらも立ち上がると背を向けて見上げる。
フィーネ「………『統一言語』が失った我々は手を繋ぐよりも相手を殺す事を求めた…それによりノイズが誕生した」
響「相手を殺すことを……」
ミューチェ「(………『統一言語』を失ってね………もしも失ってなくても彼女の言うあの方と同じ感じならいずれ殺し合いは起きてたかもしれないわね)」
おもむろに語ったフィーネのに響は悲しそうに呟く中でミューチェはそう思う。
悲しいが人と言うのは言葉が分かっていても
自分の価値観と考え、相手の価値観と考えが極めて近くなければ同族であろうと、異種族であろうと手を取り合うのは難しい。
ミューチェ「(ホントこれは何処の世界でも同じなのよね……。この世界は統一言語があったからまだ良かったけど失ったらノイズを作るって困ったものね…)」
ふう…とミューチェは愚痴る。
刹那…振り向いたフィーネは、一度目を閉じ、すぐさま勢いよく見開いて…
フィーネ「はああッ!!」
鋭く、鞭を伸ばした。
響は横に避けると共に懐に潜り込んで拳を突き出すが他のメンバーは鎖の行く先に驚き、ファナが叫ぶ。
ファナ「マズいっす!このままでは月の欠片が…!」
響は顔だけを向けると鎖は未来とクリスの活躍で逸れたカ・ティンギルの光線で砕けた月の欠片に向けて伸びていた
フィーネ「私の勝ちだァッ!!!でええええええッ!!!!!」
突き刺さった手応えを感じてからからすぐさま鎖を掴むと足元を巻き込んでの一本背負いをする。
その後に鎖が戻って来るがフィーネは笑う。
フィーネ「ここに月の欠片を落とす!後々の禍根はここで潰すッ!!」
クリス「お、おい、なんてデタラメだ……ッ!月を……引っ張りやがったのかッ!」
誰もがフィーネのやった事に驚く中でフィーネは笑い続ける。
フィーネ「この身は此処で果てようと、魂までは絶えやしないのだからなッ!聖遺物の発するアウフヴァッヘン波形がある限り、私は何度だって世界に蘇るッ!どこかの場所ッ!いつかの時代ッ!今度こそッ!世界を束ねるためにぃッ、ハッハハッ!私は永遠の刹那に存在し続ける巫女、フィーネなのだぁッ!アッハハ――――」
ここで終わらないとばかりに喋り続けた後にフィーネは再び笑う。
トン……
フィーネ「……あ」
だが、その笑いは響の軽い攻撃…否、託すかの様な当て方により止まる。
響「……うん、そうですよね。どこかの場所、いつかの時代、蘇る度に何度でも皆に伝えてあげてください。世界をひとつにするのに、力なんて必要ないってこと。世界を超えて、私達はひとつになれるってこと。私達は、未来にきっと手を繋げられるということッ!……
ミューチェ「(響……あんたって子は……)」
フィーネ「一緒にか……。変な力を使うと思っていたがそうか……お前は……あなたは私と違って
笑顔で言う響にミューチェはやれやれと頭を振る中でフィーネは毒気が抜けた様にその瞳を桜井了子の時と同じ優しい瞳に変えて言う。
弦十郎「やはり、そうだったのか…」
クリス「死なないって……」
翼「どういう事だ立花!?」
響「あーそれはまた今度説明させてくれませんか;今はあの月の欠片を破壊しないと!」
そんなフィーネの言葉に弦十郎は納得した顔で呟く中で衝撃の事実に驚いていた面々の中でクリスと翼が代表で問いかけるが響はそう言って月の欠片を見て、その後に飛び立つ。
あ、待てよ!と飛び去った響にクリスと未来、翼も続く。
創世「ビッキー……」
弓美「お、驚きの言葉を聞いちゃった」
詩織「ですね」
ファナ「(あ~もう響さんったら……これはそろそろ自分も明かした方が良いっすかね?)」
驚いた顔で言う3人を見ながらファナは抱えたい衝動を抑えながら4人を見送る。
その後にバタン!と言う音に何事と振り返る。
そこには倒れたフィーネの姿があった。
弦十郎「了子!」
すぐさま弦十郎が駆け寄って抱き上げる中でファナは戸惑う。
ファナ「(な、なんで
いきなりの事もありファナは戸惑ってしまう。
☆
離れた場所、そこでフィーネと話していた女性が弦十郎達を見ていた。
女性「どうやら儂が渡した薬を飲んだようじゃな」
よかよかと女性は頷く。
女性「お、そろそろかのう」
その後に月の欠片の方へと顔を向ける。
☆
一方で成層圏を飛び出した響達は月の欠片へと迫っていた。
響「うわー、かなり大きいね……」
未来「それでも壊さないと」
クリス「盛大に歌うにゃちょうどいいんじゃねぇの?」
翼「そうだな……立花達と出会ってこんな大舞台で歌う事になるとは想像もしなかったな」
間近に来た事で改めて欠片の大きさにそう漏らす響に3人は述べた後に手を取り合い、歌う。
(BGM:FIRST LOVE SONG)
クリス「(みんながみんな夢を叶えられないのは分かっている。だけど、夢を叶えるための未来はみんなに等しくなきゃいけないんだ!)」
翼「(命は尽きて終わりじゃない。尽きた命が『遺したもの』を受け取り、次代に託していくことこそが人の営み。だからこそ、剣が守る意味がある!)」
未来「(例えその未来に大きな困難があったとしてもみんなが繋がりあえば、困難にも立ち向かえる!)」
響「(例え声が枯れたって、この胸の歌だけは絶やさない!夜明けが告げる鐘の音奏で鳴り響き渡れッ!)」
それぞれが今までの記憶と思い出を思い返した後にさらに強く輝いて月の欠片へと接近し…
響「―――これが私達の―――」
翼は剣を最大まで巨大化させて振り下ろし、クリスはありったけのミサイルを生成して放ち、未来はリフレクターを円状に3重に展開して光線を発射する。
響「絶唱だああああああああっ!!!」
そして響は腕と脚のジャッキを限界ギリギリまで伸ばし、音を収束させて解き放つ。
4人の限界まで貯めた攻撃を受けた隕石は…爆発四散する。
☆
女性「おー、これはなかなか綺麗じゃのう」
戻って女性の方で月の欠片が破壊される様子を見て女性は感嘆する。
破壊された月の欠片は小さな粒となり、流れ星になっていた。
無論その中に4つの光も流れ落ちて、ファナ達の所に向かっている姿も……
女性「さて、音楽の始祖たちよ……よくぞフィーネを止めれたのう。じゃが次……三ヶ月後には
くっくっくっと笑いながら女性は語り部の様にファナ達と抱き合う響達を見て呟くと懐から音が聞こえて来たので音を出してるスマホを取り出して出る。
???『も~Sちゃん何してるんですか!!もうおやつの時間通り越して夕方デスよ!Sちゃんと食べようと思ってたのあったのに■と食べちゃったデス!』
女性「おー、すまぬすまぬ■ちゃん。待たせたお詫びに有名なケーキ屋のケーキを沢山買って帰るから許してくれるかのう」
出て開口一番にぷんすかと怒る電話相手に女性は申し訳ない顔をして謝ってからお詫びのを持って行くと言う。
???『ホントデスか!?絶対デスよ!忘れない欲しいデス!』
女性「ああ、分かっとる分かっとる。んじゃ今から買って帰るから待っていておくんじゃよ」
怒っていたのから一転、嬉しそうに念押しする電話相手に女性は苦笑しながらそういう。
すると向こう側から■~Sちゃんがケーキを沢山買って来るデス~と言う声が聞こえてきた後に電話を切る。
困った様に、だが嬉しそうに笑う。
女性「ホント、■ちゃんと話すと面白いのう」
そう呟きながら女性はご機嫌に電話相手への約束の為にケーキを買いに行く。
こうして、ひとまずの戦いは終わった。
だが、響達の戦いはまだ終わらない。
ただ、次なる戦いまでのひとまずの休息はなされるだろう。
エル「次回!『始祖ばらし』よ。ホント大変よね」