戦姫絶唱シンフォギア~未来へと響くは始まりの音楽~ 作:Dr.クロ
果たして勝つのは…!?
弦十郎「準備は良いですかな?」
エル「え、ええ…(なんでこうなったのかしら…)」
距離を取って向かい合いながら確認する弦十郎にエルは返事をしながら内心頭を抱えていた。
少し時間を遡る。
前回から1週間経って久々にファナと共にお土産を持って来たエルは響達と会話してる中でふとファナが切っ掛けを言ったのだ。
ファナ「そう言えば義母さんってどれくらい強いんっすか?」
エル「え?」
いきなり言われてエルは戸惑ったがすぐさま胸を張る。
エル「も、もちろん、かなり強いわよ!」
M響「あら?確か貴女って……」
言おうとしたM響のにシーシーとエルは指を立てる。
クリス「へー、そんなに強いのか?」
エル「と、当然!女神の始祖は伊達じゃないのよ!」
未来「(強がりだ……)」
M響「(見栄を張っちゃったわね)」
見栄張ってるのがバレバレなエルにやれやれとM響は肩を竦める。
弦十郎「なら丁度良かった俺と模擬戦をしてくれないかな?」
エル「え?」
ファナ「模擬戦っすか?」
突然言われて呆気に取られるエルに変わってファナが聞く。
弦十郎「ああ、俺としてまだまだ未熟な部分があるからな。だから長く生きている彼女に鍛えて貰う形で模擬戦を申し込んだんだ」
翼「(未熟っておじ様……)」
クリス「(アンタまだこれ以上強くなるつもりかよ…)」
奏「(旦那、一体何処まで強くなるつもりなんだ…)」
未来「(弦十郎さんはそれ以上強くならなくても良いんじゃ…)」
響「(師匠、凄いチャレンジ精神です!)」
ミューチェ「(この人、もう十分強いと思うんだけど……)」
理由に思わず奏者+αは心の中で述べて、緒川達はそれはないと手を振る。
エル「え、ええ!勿論良いわよ!」
ファナ「(ちょ、大丈夫なんっすかエルさん?!)」
玉藻「(弦十郎さんは貴女にとってはかなり苦手な戦い方しますよ?)」
申し出を受けたエルにファナと玉藻がこそこそと声をかける。
エル「(だ、大丈夫……たぶん)」
自信なさげなエルのに大丈夫かな…と2人は思う。
☆
しばらくしてエルがやっても大丈夫な無尽世界に弦十郎ともども転移し、玉藻の術で観戦する響達は応援していた。
響「ししょーう!頑張ってくださーい!」
未来「無茶はしないでくださいね」
玉藻「エルちゃーん、怪我しないようにしてくださいねー」
応援のにおう!と弦十郎は答え、エルも勿論よと返す。
緒川「あの、つかぬ事聞きますがエルさんってどういう感じに戦うんですか?」
玉藻「んー、様々な出来事を起こして攻撃する感じですね」
ファナ「様々な出来事を?」
ファナも初めて聞いたのでどういう感じか掴めてない面々に玉藻は例えを言う。
玉藻「例えば隕石を落としたり、何もないところから水を出したりできる。簡単に想像しやすいのならこれですね」
クリス「マジかよ。すげぇな」
藤尭「本当に神様が成せる技だな」
ファナ「でも弦十郎さんにそれが通じるっすかね……」
誰もがファナのにあーと唸る中で弦十郎は構える。
弦十郎「何時でも良いぞ」
エル「それじゃあ行くわよ!」
その言葉と共に早速エルは右手をバッと上げると岩が大量に出現してそれが弦十郎へと降り注ぐ。
あおい「いきなり決めにかかろうとしてる!?」
玉藻「え?あれは普通の攻撃ですよ?」
ファナ「普通……まあ確かにそう言えるっすね」
思わずそう言ったあおいのにあっけらかんに返した玉藻にファナはそう呟く。
弦十郎「おおおおおおおおおお!!」
それに対して弦十郎は…普通では見えない速度で腕を振るって降り注ぐ岩を打ち砕いて行く。
クリス「全部ぶち壊してる!?」
響「流石です師匠!」
未来「響!感心するのは良いけどこれはツッコミを入れた方が良いと思うの!!」
うえぇぇ!と叫ぶクリスの隣で感嘆する響に未来はツッコミを入れてる間に弦十郎は全て打ち砕く。
弦十郎「面白い感じので次は何が来るかな?」
エル「(やっぱり防ぐわよね……でもこれなら!)」
次に手を地面につけると水が噴き出し、激流の様に弦十郎へと襲い掛かる。
弦十郎「ぬぉぉぉぉ!?」
エル「これなら壊せないでしょ!」
飲み込まれる弦十郎にエルは笑ったが…次のに目を見開く。
弦十郎「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
なんと弦十郎は…激流を逆らって泳いでた…しかもクロールで
ファナ「えええええええええ!?」
クリス「マジかよっ!?」
翼「叔父様…あなたはどこを目指してるんですか」
またも予想外のに叫ぶ面々に身内な翼は思わずそう漏らす。
弦十郎「ふう、良い運動になるな」
エル「貴方本当に人間?どっかで人外になってない?」
泳ぎぎった弦十郎にエルは思わず聞く。
弦十郎「生粋の人間さ俺は」
翼「すいません叔父様、身内でも人外じみてるので否定出来ません」
M響「人外である私でも人外と思うわよホントに……」
ファナ「あ、やっぱりそうなんっすね;」
自信満々に返す弦十郎のに翼はなんとも言えない顔をして言い、M響のにファナは冷や汗を掻く。
緒川「ちなみにつかぬ事を聞きますがもしも他の始祖さん達も司令を見たら同じ返事をしそうですか?;」
M響&玉藻「すると思うわ(ますね)絶対」
試しに聞く緒川に2人は異口同音で返す。
弦十郎「今度はこちらの番だ!ふん!」
そう言って弦十郎は地面を殴ると弦十郎を中心に岩が飛び出した後に…
弦十郎「おりゃあ!」
突き出た岩をエルへと殴り飛ばす。
エル「ぼ、防御!」
飛んで来る岩にエルは結界を展開して防ぐ。
それに対して弦十郎は接近すると結界に向けて連続パンチを叩き込む。
弦十郎「おおおおおおおおおお!!!」
エル「くっ、でもこの距離なら避けられないでしょ!」
そう言って咄嗟に上から雷を落とそうとすると…
弦十郎「ふん!」
強く殴ってわざと吹き飛んで雷を避けた。
弦十郎「ふう、遅ければやられてたな」
クリス「遅ければって……」
玉藻「普通咄嗟に動けるなど出来ませんよね;」
息を吐く弦十郎のにクリスと玉藻は頬をピクピクさせる。
エル「(これ、勝てるの私?)」
エル自身も冷や汗を流しながら弦十郎と距離を取る。
弦十郎「面白くていい訓練になるな!」
エル「(面白いって……この人、美鈴と同じタイプね)」
ふっと笑う弦十郎にエルはそう考えるがあっちよりかはまだマシかと思い直した後にどうするか考える。
エル「雷と水、岩がダメなら炎ならどう!」
そう言って火炎放射を放つ。
響「火炎放射!?」
ファナ「ちょ!?」
玉藻「一応人間にそれはあかんでしょ!」
それに誰もが驚く中で弦十郎は冷静に地面を叩いて岩を突き出させて壁にする。
エル「火力を上げれば岩なんて……!」
それにエルは強くして岩を溶かしきると弦十郎の姿がない事に気づき、後ろから気配がして振り返ると…デコピンする様に構えた弦十郎の姿があり…
弦十郎「チェックメイト」
ピシっ!!
エル「あだっ!?」
おでこに強烈な一撃を叩き込まれる。
それによりエルは倒れ、むきゅーと目を回す。
☆
弦十郎「いやー危なかった。咄嗟にジャンプしてなければマルコゲになっていた」
響「凄いです師匠!あの攻撃を避けるなんて!」
未来「いやもうそれ凄すぎでしょ!?」
クリス「おっさん、言われても仕方ねえと思うぞ;」
ファナ「もう人外認定して良いんじゃないっすか?」
散々な言われようだが普通に勝ててるので大人組は苦笑いするしかなかった。
弦十郎「いやー、ホント感謝する」
エル「え、ええ……」
握手を求める弦十郎にエルはオデコを摩り、顔を引き攣らせながら握る。
エル「(…これからは毎日特訓するようにしとこう)」
ホント大事だわと固く決意しながらエルはうんうんと頷く。
藤尭「…ノイズ以外なら司令だけで良いんじゃないかな?;」
奏「だよなー;」
翼「うむ…」
クリス「おっさん。マジでその時の要員で良くね;」
他の面々も戦力的な意味でそう述べてるのであった。
クリス「次回『墓参りと守護霊』っておい、後者のなんだ!?」
ミューチェ「次回で分かると思うわよ~」