戦姫絶唱シンフォギア~未来へと響くは始まりの音楽~   作:Dr.クロ

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ツヴァイウイングのコンサート、そこで少女たちの運命は交差する。


第一話~始まる変化した物語と転生した者~

人気がない場所、そこで運動しやすい服装になった響と未来にミューチェがいて、ミューチェは手を合わせて言う。

 

ミューチェ「それじゃあ特訓を始めましょうか」

 

響&未来「はい!よろしくお願いします!」

 

元気よく答えた後にさんはいと言うミューチェの合図と共に響と未来は歌いだす。

 

周りに歌が広がり、草木は揺れる。

 

綺麗な歌が響く中でミューチェは舌を巻く。

 

ミューチェ「(やっぱりこの二人、凄い歌の才能があるわね)」

 

最初は響の部分はぎこちなかったが段々とコツを掴んでいき、未来と並んだ。

 

ミューチェ「(しかも二人が一緒に歌うと物凄い力を感じるわね)」

 

その現象にミューチェは1人ではなく2人一緒に力を与えたからではないかと考える。

 

試しに1人で歌って貰った時はそこまで感じなかったが2人がこうやって揃うとその力は1人の時より倍以上のを感じ取れる。

 

お互いを思っている2人だからこそこうやって同時に歌い、共鳴し合う事で歌や音の力を増幅させているのではないかと言うのがミューチェの見解である。

 

ミューチェ「(さてそろそろ…)」

 

手をパンパンさせて2人の注目を集める。

 

ミューチェ「2人とも、次は力の使い方の特訓よ」

 

響「あ、はい!」

 

未来「分かりました」

 

頷いた後に2人は集中してイメージをしながら口から音を吐き出す。

 

誰にも見えないがミューチェには吐き出された音が2人の周囲で壁の様に変化していくのを視認する。

 

ミューチェ「(うん。バリアのは上出来ね)次は響ちゃん、攻撃の方やってみて」

 

はい!と指名された響は頷いた後に息を吸ってから拳を構え…

 

響「Ra~~~~~~~~」

 

言葉を発すると音が腕に収束していくのをミューチェは視認して…

 

響「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

勢いよく拳が付き出されるとエネルギーが弾丸の様に飛んで木に命中して拳の跡が刻まれる。

 

ミューチェ「うん、上出来ね。これならノイズに触れずに攻撃できるわね」

 

響「はい!」

 

ミューチェは満足そうに頷いた後に自身の前に音の壁が出来たのにおっ?と少し驚いた後に未来の方を見ると未来が目を閉じて集中して手を動かして音の壁を作り出していた。

 

再びミューチェは2人の才能に舌を巻く。

 

響が攻撃ならば未来は守りと補助を得意とする。

 

互いに互いをカバーしあえてるのがなかなかと思うが未来はともかく響の格闘技は我流なので武術はからっきしなミューチェでは教えられない。

 

ミューチェ「(でも私の知り合いで武術と言ったら彼女しかいないけど…)」

 

自分の古い知り合いののんべえ龍娘を思い出して試しに響が彼女の武術を学んだらどうなるかを想像してみた

 

龍娘『さあ今日は山を壊しに行きますよ!』

 

響『はい!師匠!!』

 

ミューチェ「(うん、ヤバいことになるわね;)」

 

本当に山をぶっ壊しそうなのを想像してミューチェは思わず白目になった後に最終手段にしようそうしようと想像したのを振り払う様に激しくうんうん頷く。

 

その様子に未来と響は首を傾げる。

 

ミューチェが我に返ってから家に帰ると響の家の前で響の父親である晄が立っていて、2人に気づくとおーいと手を振る。

 

響「あ、お父さん!」

 

未来「おじさんおはようございます」

 

晄「うんおはよう未来ちゃん。ウチの響がホント世話になってるね。今朝も起こしに来てくれたみたいですまないね~」

 

挨拶する未来に晄はそう言うと未来はあははと少し苦笑する。

 

まぁ、起こしに行ったのは建前で響の温もりを感じたかったがあるが…

 

晄「しかし響、ランニングするなら僕も付き合わせて欲しいな~親子一緒に走るのも良いと思うんだよね」

 

響「あはは、ごめんねお父さん」

 

ミューチェ「(親バカねこの人)」

 

不満そうに言う洸に舌を出して謝る響の隣でミューチェは呆れる。

 

その後に洸は思い出した様にそう言えばと言う。

 

洸「ところで二人とも今日は確かコンサートとかに行くんじゃなかったのかい?」

 

響「……あ、ああああ!そうだった!」

 

未来「ツヴァイウイングのコンサート!楽しみだね響」

 

うん!と頷く響に洸は笑う。

 

ツヴァイウイング、風鳴翼と天羽奏の2人による人気のツインボーカルユニットで響と未来はファンで丁度今日、そのツヴァイウイングのコンサートがあるのだ。

 

洸「楽しんできなよ2人とも、けどあー、僕も響と行きたかったな。けどママに邪魔しちゃ駄目よ言われたから涙を呑んで2人を見送るよ!」

 

響「もうお父さんったら;って急がないと!」

 

未来「早く着替えないと」

 

ミューチェ「(良いお父さんよね…うん、ちょっと親ばか過ぎるけど;)」

 

心底残念そうにそう言う洸に響は恥かしそうだったが思い出してそれぞれ着替えに向かう。

 

それを洸は微笑ましそうに見送る。

 

 

響「着いた~」

 

未来「ギリギリ間に合ったね」

 

ミューチェ「(凄い人ねこれは)」

 

はひぃと息を整える響の隣で未来は感慨深く言う中でミューチェは人だかりに改めてツヴァイウイングの人気を認識する。

 

響「そりゃそうですよ!だってあのツヴァイウイングのコンサートなんだから!」

 

未来「響、シーシー!!」

 

興奮してミューチェに言う響だが未来のにやばっ!?と口を塞ぐ。

 

ミューチェは今は幽霊な存在なので力を与えられた響と未来にミューチェ同じ存在以外には見えないので今の響は虚空に話しかけてる様にしか見えないのだ。

 

未来「(ダメでしょ響、ミューチェさんは今は私達にしか見えないんだから;)」

 

響「(あ、危なかった…もう少しで変な人扱いされるところだったよ;)」

 

小声で言う未来に響はありがとうとお礼を述べる。

 

もう…と未来は響を見ながら本当にしっかりしないと…と自分に気を引き締める。

 

ミューチェ「(やれやれ……ん?)」

 

それにミューチェは呆れていると視線が向いているのに気づいて感じた方へと顔を向ける。

 

向いた先には1人の少女がいて何か驚いた様子で響と未来を見ていた。

 

ミューチェ「(あの子、何に驚いてるのかしら?)」

 

ん?と首をかしげてる間に少女はコンサート会場へとそそくさと入って行く。

 

未来「そろそろ入ろう響」

 

響「うん!」

 

何だったのかしら?とミューチェが首をかしげてる間に未来と響の番になって2人はチケットを渡して中に入る。

 

 

少女は驚いていた。

 

まさか自分の知ってるのとは違う状況に…

 

少女「(まさか未来さんもコンサートに来ていたなんて驚いたっす)」

 

彼女の知るのでは家族の事情でいなかった筈なのに響と共に仲良く歩いていた。

 

そんな状況もあって戸惑うが少女は深く深呼吸して自分を落ち着かせる。

 

少女「(取り敢えずお二人をノイズから助けないとっす!)」

 

その為の力も今自分の手元にあると少女は手に握った赤い結晶の様なペンダントを握り締める。

 

少女「(……でもこれちゃんと使えるのか心配っすね…)」

 

その後に不安になりながら手に入れた状況を思い出す。

 

 

ある時少女は意識を取り戻すとどこか知らない真っ白な空間にいた。

 

少女「あれ、此処は…」

 

戸惑いながら少女は意識を失う前を思い出そうとする。

 

少女「(えっと確か響さんと未来さんのフィギュア買いに行こうと出掛けてそれで…)」

 

そして思い出した。

 

何やら赤信号なのに止まろうとしなかったトラックから引かれそうになった女の子を助けようと飛び出して少女を突き飛ばした後にそこで意識を失った。

 

片隅でもう1人いた気がするが少女は思い出してあれ?と今の状況に首を傾げる。

 

少女「(じゃあもしかして自分……死んだっすか?)」

 

顔を青くした後にそう言えばと最近読んだ二次創作のを思い出す。

 

少女「(そう言えばこの空間ってよくある転生のに似てるっすね)」

 

つまり自分の死は間違いだったのか…と思っていると何やら笑い声が聞こえて来る。

 

なんだろうと少女は聞こえる方に顔を向ける。

 

???「うーん!このお酒美味しいですねー!」

 

???(2)「そりゃ良いのもってきたから当たり前ですよー!玉藻ちゃんオススメの一品なんですし!」

 

あははははは!と顔を赤らめ、笑いながらお酒を飲んでいる2人の女性がいた。

 

1人は服と髪が虹色以外は知っている安心院なじみでもう1人は狐耳を生やした女性であった。

 

少女「(えっと…あれが神様っす?)」

 

なんか普通にのんだくれの女性コンビなので少女は戸惑っていると狐耳の女性が気づく。

 

狐耳女性「おや、エルさん。誰かいますよ?」

 

虹髪女性「あらホント…んー…この子…可哀想に巻き込まれたのね」

 

エルと呼ばれた女性は少女を見るとそう言う。

 

少女「え、えっと…」

 

狐耳女性「なんですか~?玉藻ちゃんに分かり易く説明プリーズ」

 

エル「つまり、この子は寿命でもミスでも間違われて殺された訳でもなく、悪戯神共の転生させようと選んだ他の人のに巻き込まれてついでに死んじゃったって事」

 

戸惑う少女を前に玉藻と自身を呼んだ狐耳女性にエルはお酒を飲んでからそう言う。

 

少女「え…」

 

玉藻「それはまた、碌でもない事をされたもんですね」

 

愕然とする少女を見ながら玉藻は呆れた顔で言う。

 

エル「ようし!この女神の始祖、エル・レジェンドラちゃんが大サービスであなたを転生させてあげるわよ!こんなのしたくないけど事情が事情だし本当に大奮発の大サービスよ!」

 

玉藻「玉藻ちゃんも手伝っちゃいますよ!」

 

少女「ほ、ホントっすか!じゃあ自分、シンフォギアの世界に転生したいっす!」

 

ハイテンションで言うエルに玉藻も乗ると少女はすぐさま顔を輝かせて言う。

 

エル「ふむふむ、シンフォギアの世界ね。特典は何がいい?」

 

少女「神獣鏡のギアをお願いするっす!分身のとかステルス使えるバージョンのを!」

 

成程成程!とエルと玉藻はうんうんと頷いた後にハイタッチする。

 

エル「よっしゃ!頑張ってやるわよ玉藻!」

 

玉藻「了解ですエル。鏡をしっかり作りますよ!」

 

少女「(た、頼んでおいてなんでッスけど…不安っす;)」

 

ハイテンションで作業を開始してなんかトンテンカンと音が響く中で少女は不安を持ちながら待つ。

 

数分後

 

エル「はいできたわよ!」

 

玉藻「これが貴方様の神獣鏡です!」

 

いい汗掻いたとふーと満足気な2人にあ、ありがとうございますっす…と恐る恐る少女は差し出されたペンダントを受け取る。

 

玉藻「あ、そう言えば名前はどういう感じのにするんです?」

 

少女「そうっすね…んじゃあファナ・アイツンベルンでよろしくっす!」

 

エル「良い名前ね~ようし!ならばどうせ1人暮らしを望むでしょうし私が支援してあげるわ!お金とかは月一で振り込んでおくから貧乏の心配も大丈夫よ!ドーンと義母な私に任せなさい!」

 

お酒の勢いかハイテンションで告げた事に少女改めファナはええええ!?と驚く。

 

ファナ「い、いいんっすか!?」

 

玉藻「ついでに身体能力も良い感じに上げときますよ!強くないと生き残れませんからねあの世界!」

 

いえーい!とハイテンションな2人にこ、これは良いんっすか?とファナは怯えまくる。

 

エル「良いの良いの。貰えるものはドーンと貰っときなさい!」

 

玉藻「そうですよ。と言うかこの人がこんな事をするのは全然ないんですからまさにラッキーですよ!ハッピーですよ。ミラクルなんですから~」

 

今度は踊り出す2人にす、凄くノリノリっすとファナは戦慄する。

 

エル「んで、転生の仕方は転移?落ちる?通る?吸い込まれる?跳躍?のどれにする?」

 

ファナ「えっと…普通のでお願いするっす」

 

エル「オッケー!んじゃ転落ね!」

 

カパッ

 

そう言ってポチっとな!とどこからともなくボタンを取り出して押すとファナの足元に穴が出来る。

 

ファナ「転移って言えば良かったっすぅぅぅぅぅぅぅぅぅう!!」

 

ぴゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ…

 

悲鳴をあげながらファナは落ちて行くのであった。

 

エル「さ、終わって見送ったし、酒盛りの続き続き♪」

 

玉藻「そうですね♪」

 

わいやわいや!と2人は宴会を再開したのであった。

 

 

ファナ「(って感じに転生したっすけど…うう、緊張するっす…)」

 

思い出すのを止めた後にファナは武者震いする。

 

前世からの記憶でコンサートでとんでもない事が起こる事を知っている。

 

その際に自分はするべき事は…

 

ファナ「(響さんがノイズに殺されないようにするっす!)」

 

ふんす!と気合を入れる。

 

例えシンフォギアを手に入れたとしても自分の手で全員を救えるなど厳しい。

 

本当になんでシンフォギアに転生しようとする人達はこのコンサートの事件を最小限のに留めないっすか?とファナは疑問に思ったがもうすぐ始まると言うのに慌てて自分の席に向かう。

 

 

響「もうすぐだね…ワクワクしてきたよ未来」

 

未来「そうね響…本当にワクワクを止められないね」

 

席に座り、今か今かとうずうずする響に未来は苦笑しながらそう言う。

 

そして…始まる。

 

ステージに主役、ツヴァイウイングが現れて歌を紡ぐ。

 

その歌に誰もが歓声を上げる。

 

響「キター!!!」

 

未来「ツヴァイウイング!」

 

ミューチェ「(へー、あれがツヴァイウイングの翼と奏ね)」

 

響と未来も同じようにテンションをあげてミューチェも感心交じりに歌う2人を見る。

 

歌いながら踊る様に動く2人に動きもなかなか…とミューチェは思う中で気づく。

 

動きの中に戦う者の動きが混じっているのに…

 

ミューチェ「(あの二人、ただのアイドルじゃないわね」

 

響「?何がです?」

 

心の中でのつもりがぼそりと呟いてしまったので気づいた響のになんでもないわと慌てて返す。

 

奏「まだまだ行くぞ!」

 

1曲目が終わった後も最高に盛り上がり、奏のにさらに盛り上がろうとした時…

 

ドカーーーン!!!

 

突如会場の中央で、爆発が起きる。

 

響「な、何!?」

 

未来「爆発!?」

 

驚いた後に緊急事態だとすぐに至った後に耳に力を集中し…聞こえて来たのに2人は能力をすぐさま発動した。

 

 

一方のファナも爆発で始まった事を察する。

 

ファナ「 とうとう始まったっすか…」

 

爆発の後に現れたノイズを見てファナは呟く。

 

まずは避難っすと…と思った後に奇妙な光景にえ?と声を漏らす。

 

観客にノイズが触れようとして…何かに弾かれる様にのけぞったのだ。

 

他の所も同じで触れようとしてのけぞると言う光景が観客たちの目に入る。

 

〝逃げてください!”

 

その光景に誰もが戸惑っていると観客の耳に声が入り…その声を皮切りに誰もが慌てて逃げだす。

 

ファナ「(一体今のは…)」

 

戸惑ってる間に逃げる観客の波に気づいてファナはとりあえず離れるっす!と足早で倒れた人を踏まない様に注意して走る。

 

奏「~~~♪gungnir♪~~~~♪」

 

翼「~~~♪amenohabakiri♪~~~♪」

 

人々の目が自分達に向いてないのに気づいた奏と翼がペンダントを握り締めると歌を紡ぎだす。

 

歌、『聖詠』を歌い終わると、ペンダントが光り、少しして光が爆ぜ、ステージ衣装を纏ってた筈の2人の姿は変わっていた。

 

奏はオレンジと白のボディスーツに両腕と両脚の装甲が分厚く、腰にはスラスターが付き、頭にはヘッドギアをつけた姿に。

 

翼は青と白のボディースーツに両脚にブレード型の脚甲兼ウイングスラスターを装備し、全体的にスマートな見た目に加え、耳にはブレードのようなヘッドギアを装着している姿になっていた。

 

そして翼は剣を、奏は槍を手に持つとノイズに向けて駆け出す。

 

ミューチェ「(変身した…!)」

 

それにミューチェは驚いている間に2人は歌いながらノイズを倒して行く。

 

翼は剣舞の如く剣を振るったと思えば飛び上がると巨大化した剣を振り下ろし…

 

蒼ノ一閃

 

それにより起きた巨大な青いエネルギー刃でノイズ達を両断していく。

 

奏は翼と違い、豪快とも言える槍使いでノイズ達を粉砕して行き、後ろからのノイズの攻撃に気づいて飛び上がって避けると共に槍を投擲し…

 

STARDUST∞FOTON

 

投擲された槍は大量に複製されると広範囲の相手を貫く。

 

その後に1つに戻った槍を握って別のノイズへと向かう。

 

響「す、凄い…。翼さんと奏さんが戦ってる」

 

未来「しかも私達より戦い慣れている」

 

それに響と未来はほわーとなる中でミューチェは奏を見てん?となる。

 

最初の頃より勢いが弱くなっており、さらには少し動きが鈍くなっているのだ。

 

ミューチェ「なんか奏の様子おかしくない?」

 

そう言われて2人も気づく。

 

さっきまでの善戦ぷりが嘘の様に顔を歪めている。

 

奏「くそ、時限式はここまでかよ…!」

 

響「時限式…?」

 

未来「!響、あそこ!」

 

聞こえて来た毒づいた奏のに響が首をかしげると未来が何かに気づいて響を呼びかける。

 

 

一方、ファナは必死に走っていた。

 

ファナ「神様の嘘つきー!使えないじゃないっすかー!」

 

ノイズから逃げながらファナは手にあるペンダントを見ながら叫ぶ。

 

さっき使おうとしたのだが全然輝きもせずに反応もしなかったのだ。

 

エルと玉藻もそうだが実はと言うとファナ自身も悪い所がある。

 

シンフォギアシステムを起動し、纏うには聖遺物との適合係数が必要となって来る。

 

ファナは玉藻が身体能力云々を言ってる時に適合係数の事を言わなかったせいで自身の適合係数を弄って貰うのをしてないので神獣鏡の適合者になっていないのだ。

 

エルと玉藻のうっかりもそうだが言い忘れたファナ自身も失念していたからこその上記の文である。

 

ファナ「転生したのにまた死ぬのはごめんっす!」

 

必死に走るファナだが途中の凸凹に足を取られて転んでしまい、ノイズが覆いかぶさろうとした時…

 

響「はあっ!!」

 

ズドォオオオン!

 

ファナ「!?」

 

響が拳からの音の打撃を叩き込んでノイズを吹き飛ばし、それにファナは目を見開く。

 

ガララッ!

 

刹那、響の着地した足元が崩れ、響は地面に落ちてしまう。

 

未来「響!」

 

ファナ「(今のって響さんが…?でもなんで?)」

 

慌てる未来の隣でファナは先ほど光景に驚きを隠せなかった。

 

一方の響は地面に落ちた際に足は痛みが走るが歩ける程度には問題ないとなんとか起き上がるとそこにノイズが迫り、攻撃に移ろうとして、右腕に痛みが走る。

 

地面に落ちた際に右腕を強打してしまった様だ。

 

それにより攻撃するのが遅れて響は慌てて防御しようとし…

 

奏「おらああ!」

 

そこに奏が駆けつけてノイズを斬り裂き…

 

奏「駆け出せ!」

 

振り向くと同時に叫び、響もそれに従い、痛む足を引きずりながら出口へと向かう。

 

そうはさせまいとノイズ達は響に向けてその身を弾丸へと変えて迫る。

 

未来「響、今バリアを…」

 

ミューチェ「駄目よ未来。バレたらどうするの」

 

慌てて響を守ろうとする未来にミューチェが止める。

 

どうして!?と目で聞く未来のにミューチェは奏やファナがいるからと言うのを伝えられると未来は唇を噛む。

 

そんな響を守る為に奏が前に出ると手に持った槍を高速回転させて盾にして防ぐ。

 

だが、今までのと今防いでいる事でか槍にひび割れが起こって行き…

 

パキィィィィィン!!!

 

奏「しまっ!?」

 

槍は砕かれてしまい、さらなる不幸が起こる。

 

ザクッ!!

 

響「あっ…」

 

なんと砕けた槍の欠片が響の胸に突き刺さったのだ。

 

それにより血が止めどなく溢れ、刺さった衝撃で響は瓦礫へと叩きつけられると力なく地面へと倒れ伏す。

 

ファナ「なっ……!」

 

未来「ひ、響ぃぃぃぃぃぃ!!」

 

それにファナは目を見開き、未来は絶叫した後に自身が怪我するのを構わずに降りると必死に駆け寄る。

 

先に奏も駆け寄って響を抱き起こす。

 

奏「おい死ぬな!お願いだ。目を開けてくれ!生きるのを諦めるな!」

 

未来「響!響!!」

 

必死に呼びかける2人のに響は目を開いて2人を見る。

 

意識は朦朧としてるがまだ生きる気力を持っている。

 

それに2人は安堵したが奏は何か決意した顔で未来に響を預ける。

 

奏「わりぃ、あたしのせいだ。この子を守れなかった…だから…」

 

謝った後にそう言うと口から先ほどとは違う歌が紡ぎ出される。

 

それにファナは気づく。

 

ファナ「(…覚悟を決めたんっすね奏さん)」

 

ミューチェ「(この歌は…!)未来、今すぐ彼女の歌っている歌のエネルギーを調整して!彼女への負担をできるだけ少なくするように!」

 

未来「え?」

 

奏の紡ぎ出した歌に慌てた様子のミューチェから突然言われた事に戸惑う未来だがミューチェは鬼気迫る顔で言う。

 

ミューチェ「彼女、死ぬつもりよ!急いで!!」

 

その言葉に未来は慌てて目を閉じて奏の負担を減らす為に歌を紡ぎ出す。

 

奏は聞こえて来た歌に驚くが止めずに歌う。

 

そして…歌い終わった瞬間、奏を中心に紫色の衝撃波が放たれる。

 

衝撃波は沢山いたノイズだけを炭に変えていき、全てのノイズは消えた。

 

奏「やった…ぜ…」

 

未来「うっ……」

 

バタン!

 

それを見届けた後に奏は倒れ、未来も襲い掛かる負担に響と重なる様に倒れる。

 

翼「奏!?」

 

そこに翼が駆け寄り、剣を投げ捨てて奏を抱き起こす。

 

翼「奏!しっかりして奏!」

 

奏「そう…声を…出す…な…よ…頭に…響い…て…効く」

 

ファナ「(い、生きてるっす……まさかさっきの歌がバックファイアを弱めたっすか?)」

 

奏!!と抱き締める翼と体も痛いって…と弱弱しくタップする奏を見て驚いた後にファナは響と未来を見る。

 

ファナ「(響さんと未来さん……一体どうなっているっすかこの世界…)」

 

困惑するファナだが改めて認識した。

 

ここはもう自分の知る物語と言う名の世界ではなく、現実と言うの名の世界なのだと…

 

こうして、少女たちはファーストコンタクトを果たし、物語は進みだしたのであった。




ミューチェ「次回は『めんどくさがりな者と決意する者』よ」
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