戦姫絶唱シンフォギア~未来へと響くは始まりの音楽~   作:Dr.クロ

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各々の日常を送る中、学園行事の準備の中で翼にある変化が起き始める。


第二十九話~学際の準備と新型ノイズとネフェリム~

前回から1週間、ライブ会場での宣戦布告から音沙汰もなく、響達はひとまずの日常を送っていた。

 

今はお昼休みで弁当を食べていた。

 

響「んー!美味しい!」

 

未来「美味しいね響」

 

未来特製弁当に舌鼓を打つ響に未来もうふふと笑う。

 

弓美「それにしてもあれから音沙汰ないね」

 

響「そうだねー…」

 

ファナ「マリアさん達、何処に居るっすかねー」

 

そう呟いた弓美のに響も困った顔をし、ファナもうーんと唸る。

 

詩織「そう言えば親しくなったウェル博士と言う方の安否もまだ分かってないんですよね?」

 

響「うん、心配だよね…」

 

ファナ「(ウェル博士っすか……まさかアイドルオタクの方だとは思わなかったっす)」

 

次にウェルについて言う詩織に響も沈痛な顔で心配している中でファナは唸った後にあれ?となる。

 

ファナ「(待ってくださいっすよ…神獣鏡が既に未来さんの物になっているって事はつまりマリアさん達は神獣鏡を持っていないってことっすから…)」

 

あ、やばい……これ普通にあかん状態になってるっす……とファナは顔を青くする。

 

創世「?どうしたのファナ?」

 

響「なんか顔真っ青だよ?」

 

ファナ「な、なんでもないっす…(マズいっす……このままではフロンティアを起動できない…フロンティア起動できなかったら月の遺跡再起動できない。それはつまり世界の終わりっす……!!)」

 

気付いた創世と響が心配して声をかけるがファナは慌てて手を振ってから考えた後にちょっとお花摘みに行くっすと言い訳して響達から離れてトイレに駆け込み、座った後に高ぶる鼓動を抑えようと深呼吸する。

 

その後に自分の持つ神獣鏡を見る。

 

ファナ「(もしもの時は自分が…)」

 

ギュっと握り締めてファナは決意する。

 

例え響達と敵対する形になっても、あの2人は恩人でもある。

 

ファナ「でもまだどうなるか分かってないっす。だからある程度進んでから行動を起こさないと…」

 

そう呟いてファナは今後のを決めてから神獣鏡を仕舞って立ち上がる。

 

ファナ「(あ、そう言えば浸食の方は大丈夫っすかね…?)」

 

その後に原作でもあった事を思い出す。

 

今の所はないだろうが後に苦しむのを見てしまうのが心苦しくなる。

 

ファナ「(でも確か始祖って不死だから死ぬ事はないっすよね…)」

 

そう考えるファナだが後になってそれが甘い考えだと言うのを突き付けられる。

 

2人に起きる異変が自分が想像してるよりも深刻だと言う事を…

 

 

 

 

時間が飛んで放課後、翼は1人、新生リディアンの廊下を歩いていた。

 

翼「(ふむ、もうすぐ学祭か……)」

 

歩きながら翼は迫っている学祭に思いながらどんな感じになるのやらと口元を緩めた後にマリアを思い出す。

 

翼「(マリア……もう一振りのガングニールを纏う者。何故だろうか……こうにも彼女の事が気になる)」

 

ギュっと胸の所を掴んで翼は目を閉じる。

 

どうも彼女の事を考えると鼓動が高まる。

 

なんなのだろうかと考えていると…

 

ドン!

 

???「わッ!?」

 

翼「なッ!?」

 

目を瞑っていたので避けるのが遅れてぶつかり、翼はよろけるが踏ん張って倒れるのを避ける。

 

翼「脇見しつつ廊下を駆けるとは、あまり関心できないな」

 

そう言ってぶつかった相手を見るとクリスであった。

 

クリス「…痛ッてえ~」

 

翼「雪音?何をそんなに慌てて……」

 

ぶつかった相手がクリスだと分かって声をかけると本人は慌てた様子で周りを見る。

 

クリス「やつらが……やつらに追われてるんだ。もう、すぐそこにまで……ッ!」

 

翼「なに?」

 

クリスが走って来た方へと行き、辺りを見渡すが人影はない。

 

翼「とくに不審な輩などは見当たらないようだが……」

 

クリス「そうか、うまく撒けたみたいだな。ふぅ」

 

緊張してたのか息を大きく吐いて安堵する様子に翼は首を傾げる。

 

翼「奴らとは、一体……?」

 

クリス「ああ、なんやかんやと理由をつけて、あたしを学校行事に巻き込もうと一生懸命なクラスの連中だ」

 

困った様にぼやくクリスだが少し楽しげなのに翼は口元を緩ませる。

 

幼少期、理不尽な事で親を失い、傷ついていたクリスが楽しげにだが暮らせているのが嬉しいのだ。

 

翼「……ふふ。そうか」

 

それなら…と翼はクリスの手を掴んで自分の教室へと歩き出す。

 

翼「代わりに私を手伝って貰おうかな?」

 

クリス「なんでだよッ!?」

 

いいではないかと言いながら翼はクリスを引っ張って教室に行くと複数の生徒がいて、同じクラスの高坂歩と大木杏胡と佐部瞳子が代表で声をかける。

 

歩「あ、翼さんいたいた」

 

杏胡「材料を取りに行ったまま戻ってこないから皆で探してたんだよ」

 

瞳子「でも、可愛い下級生を連れてる所を見ると心配して損したかな」

 

翼「皆、先に帰ったとばかり……」

 

クリス「案外人気者じゃねぇか」

 

声をかけて来る3人やクラスメイト達に驚く翼にクリスは茶々を入れる。

 

瞳子「言いたい事は分かるかな。昔は少しギスギスしてて近寄り難かったし」

 

歩「そうそう。奏さんが大怪我で出れなくなったのもあってね。でもね」

 

杏胡「思い切って話しかけてみたら私達と同じなんだって良く分かったもんね」

 

そんなクリスに瞳子はそう言い、歩も続いた後に杏胡が笑って言い、特に最近はそう思うよねと歩が付け加える。

 

翼「みんな……」

 

クリス「ちぇ……うまくやってらあ」

 

歩「あ、後は凄く最近だとあれかな?」

 

あれ?と歩から出て来た言葉に翼とクリスは首を傾げる中で翼のクラスメイト達は誰もがああと納得するようなそぶりをした後に…

 

瞳子&杏胡「恋煩いね」

 

翼「ぶっ……!?」

 

クリス「恋煩いだァ……!?」

 

まさかの言葉に翼は噴き出し、クリスは目を見開く。

 

歩「そうそう、ここ1週間、なんだかアンニュイな感じになってたんだよね~」

 

瞳子「奏さんの事かなと思ったけど違うどことなく恋する乙女的な感じに見えてね」

 

杏胡「しかもお相手は遠くにいる感じっぽいよね~」

 

わいやわいやと盛り上がるクラスメイト達の言葉に翼は混乱しながら胸に手を当てる。

 

翼「(わ、私が恋煩い……!?まさかマリアの事を考えると最近顔が熱くなったり、ドキドキするのはそういう事なのか!?)」

 

戸惑いを隠せない翼にクラスメイト達は応援する。

 

 

 

 

響「つ、翼さん?大丈夫ですか?」

 

翼「あ、ああ……大丈夫だ」

 

時間が経ち、夜でとある廃病院を前にあれから悩み続けて顔が赤い翼に響は問い、翼はそう返す。

 

弦十郎『翼、体調が悪いのなら無理をしなくても良いんだぞ』

 

翼「大丈夫です司令。体調に問題はありません」

 

同じ様に気遣う弦十郎に翼はそう返す。

 

その後に顔をパチンと叩いて意識を変える。

 

翼「(いかんいかん、今は戦場。マリアの事は捕まえてから……だからいかん!渇!!)」

 

弦十郎『皆、今夜中に終わらせるつもりで行くぞ!』

 

緒川『明日も学校があるのに夜勤の出動を強いてしまい、すいません』

 

必死に意識を変えてる翼を含めて弦十郎はそう言い、緒川が謝罪する。

 

翼「気にしないでください。これが私達防人の務めです」

 

響「街のすぐ外れに、あの子たちが潜んでいたなんて…」

 

未来「でもほんとに此処にマリアさん達が?」

 

緒川『調べた所、ちょうどこの前の事件から此処に少しずつ物資が搬入されているみたいなんです。現段階ではこれ以上の情報が得られず致し痒しではあるのですが、何者かが潜んでいるのは間違いないと思われます』

 

そう報告する緒川のを聞いてミューチェはんー?となる。

 

ミューチェ「(おかしいわね……?隠しているのに物資を搬入してるのを分からない様にしてないのかしら?普通ならば隠し通す筈なのに…もしかして罠?)」

 

クリス「尻尾が出てないのなら、こちらから引き出してやるまでだッ!」

 

手を左手に右こぶしをぶつけてから行こうとするクリスを翼が遮る。

 

思わずクリスは睨むが翼の表情からそれを止めて入口をみつえて構える。

 

翼「……いや、案外早い出迎えだぞ」

 

響「ノイズ!」

 

その言葉と共にノイズが現れるが、今まで現れたノイズと違っていた。

 

まず表面がまるで鉱石の様な感じなのだ。

 

初めて見るタイプに響達は戸惑う。

 

未来「何、あのノイズ……!?」

 

クリス「初めて見るぞ…!?」

 

現れたノイズは戸惑う響達のそんな事を気にせずに向かって来る。

 

翼「来るぞ!皆、気をつけろ!」

 

響「はいッ!」

 

その言葉と共に4人はそれぞれ動く。

 

クリス「ぶっ飛びやがれ!」

 

ズガガガガッ!!

 

未来「はあぁぁッ!」

 

先手必勝!とクリスが銃撃し、未来も光線を放つが…

 

ガキガキガキィン!

 

クリス「なっ!?弾いた!?」

 

表面に当たると弾かれたのに驚く。

 

響「たあッ!」

 

翼「はあッ!」

 

ガキィィィィィン!

 

続けて響と翼が攻撃を仕掛けるが殴った瞬間に響は目を見開き、翼は弾かれる。

 

響「いったァァァ!?」

 

翼「なかなか硬いな……ッ!」

 

振るった右拳を勢いよく振ってからフーフーする響の隣で痺れた手を振りながら翼は顔を顰める。

 

クリス「なら大技でブッ飛ばしてやるッ!」

 

未来「私も……!」

 

それにまだ入ってないのもあってクリスと未来は廃病院に当たらない様に移動した後にギアやアームドギアを変形させる。

 

未来「今度こそ……ッ!!」

 

流星

 

クリス「ブッ飛びやがれッ!!」

 

MEGA DETH PARTY

 

同時に放たれた極太の光線とミサイルがノイズ達へと向かって行き…

 

ドカーーーーン!!!

 

着弾により起こりし爆風に飲み込まれる。

 

治まるとノイズの姿がなかった。

 

響「やったね!二人ともすごーい!」

 

翼「む?これは…」

 

それに響が喜んだ後、翼はノイズがいた地点に何かが落ちているのに気づいて近づき、それを拾う。

 

あったのは…ダイヤであった。

 

翼「だ、ダイヤモンドだと…ッ!?」

 

響「ええッ!?」

 

驚いて叫んだ翼のに3人も近寄ってマジマジと翼の手にあるのを見る。

 

クリス「ウソだろッ!?本物のダイヤだぜこれ!?」

 

未来「あ、皆こっちにもあるよッ!?」

 

響「こっちにもッ!」

 

ミューチェ「ま、まさかこのダイヤ、さっきのノイズ!?」

 

ダイヤを見てクリスは見た事あるのか断言して驚き、未来が他にもダイヤを見つけ、響も同じように見つける中でミューチェは思わず驚いて言う。

 

弦十郎『炭化せずダイヤモンドを残すノイズか…このノイズたちをダイヤノイズと呼称しよう。未来君。すまないが拾える分のダイヤを回収してくれないだろうか?クリスくんが本物と言ってるが一応こちらでも分析して調べたい』

 

未来「わ、分かりました」

 

クリス「にしてもノイズがダイヤになるとはな…」

 

ミューチェ「そう言えばダイヤって元々炭素で出来ているから炭化する時少し仕組みを変えればダイヤモンドにする位…って言う位じゃあ簡単そうに見えるけどそう言う風に弄れる技術がないと無理よね…」

 

弦十郎の指示に未来は了承して拾える分を拾うのを見ながらクリスが呟く隣でミューチェはうーんと唸る。

 

響「こんな特殊なノイズが居るなんて……」

 

翼「やはり此処には誰かがいるのは間違いないみたいだな…気を付けて進もう」

 

そう注意する翼に響とクリスは頷いた後、未来が回収し終えてから中に入った。

 

響「なんだか少し怖いね…」

 

クリス「あ、ああ、そう……だな」

 

未来「(クリス、ホントにホラー系が苦手なんだね)」

 

両手で抱き締めて言う響に少し怯えながらクリスが同意するのを見て未来は大丈夫かな…と心配する。

 

翼「む、あれは……!」

 

未来「ノイズとそれに紛れてダイヤノイズ……!」

 

その直後に通常のノイズに加えてダイヤノイズが現れる。

 

さっきと違い、建物内なので爆風などのは使えない。

 

クリス「クソッ!屋内じゃさっきのように倒せねぇ…」

 

響「なら私と翼さんがダイヤノイズを、クリスちゃんと未来はノイズを相手にするのはどうかな?」

 

呻くクリスに響が提案する。

 

翼「ふむ、その方が良いな」

 

未来「良い考えだね響」

 

それに3人も同意してそれぞれのノイズの相手をする。

 

翼「はっ!」

 

響「たぁああ!!」

 

攻撃を仕掛ける2人だがさっきの様にガキィンとされる。

 

流石にどうしようかと思っていると弦十郎から連絡が入る。

 

弦十郎『2人とも!藤尭が調べた結果、ダイヤノイズが宝石と同じならば石の割れやすい場所である石目を狙ってみたらどうだとの事だ!』

 

ミューチェ「なるほど、それなら…」

 

響「せ、石目って何処にあるんですか?」

 

翼「立花!音を使って確かめることは出来ないのか?」

 

戸惑う響に翼がそう聞く。

 

響「や、やってみます…!」

 

言われて神経を集中させて音を当てて探る。

 

響「………見つけた!あの首部分に当たる所が他と違います!」

 

翼「分かった!はあ!!」

 

指示された場所を翼は振るうと先ほどと違ってあっさりと両断され、ダイヤとなる。

 

そのまま残りのダイヤノイズも両断していく。

 

クリス「おりゃりゃりゃ!」

 

未来「はぁああッ!!」

 

その後にクリスと未来も倒し終える。

 

響「ふぅ、なんとか倒せましたね」

 

翼「ああ、だが、先程のノイズたちの動きで分かった。奴らは制御されている」

 

息を吐く響に翼は真剣な顔で言う。

 

未来「それじゃあやっぱり……!」

 

クリス「ソロモンの杖が使われているのかッ!」

 

行き着いたのにクリスは顔を歪めて手を握り締める。

 

響「クリスちゃん……」

 

翼「……とにかく知る為にも進むしかない」

 

誰もが頷いた後にさらに進む。

 

出て来るノイズを倒して行く中で異変は起こる。

 

先程と違って通常攻撃だけでノイズを倒し難くなっているのだ。

 

クリス「何で……こんなに手間取るんだッ!?」

 

翼「ギアの出力が落ちている……ッ!!」

 

倒せなくなっているのに呻くクリスの後に翼も顔を歪めてダイヤノイズの攻撃を避ける。

 

響「未来、大丈夫?」

 

未来「はぁ……はぁ……うん、なんとか」

 

同じ様に肩を上下させながら聞く響に未来も疲れた様子で返す。

 

ミューチェ「(一体どうしたのかしら皆……)」

 

どうしたのだと思った後に……ミューチェは気づく。

 

うっすらとうっすらとだが空気と共に何かが舞っているのが見える。

 

弦十郎『皆!なぜか分からないがギアの適合係数が落ちている!このままでは危険だ!』

 

ミューチェ「(もしかしてこの舞っている奴のせいで…!?)」

 

そこに弦十郎の通信が入り、それを聞いたミューチェは先程のが原因かと考える。

 

未来「適合係数が…!」

 

響「だからこんなにも辛いんだ…!」

 

いつもより疲れるのもそれが原因と理解した直後、響は直感的に未来を抱き抱えてその場を離れる。

 

すると響がいた場所を何かが攻撃する。

 

それは前足が大きい四足歩行で目が見当たらない巨大な生物であった。

 

翼「まだいたのかッ!」

 

クリス「ったくしつけぇなッ!」

 

自分達を見る巨大生物に4人は構える。

 

その後に巨大生物は大きい前足を振り下ろす。

 

翼「こいつも新種のノイズか…ッ!?」

 

響「はぁッ!!」

 

誰もが避けた後に響が先手必勝と殴りかかる。

 

巨大生物「!!」

 

響「ってあれ!?炭化しない!?」

 

勢いよく殴り付けたのに粉砕されないのに響は驚いた後に弾き飛ばされる。

 

慌てて未来とクリスが受け止める。

 

翼「大丈夫か立花!?」

 

クリス「どういう事だよ……アームドギアで攻撃したんだぞッ!?」

 

未来「もしかして……ノイズじゃないの?」

 

驚く翼とクリスの後に未来が呟く。

 

その直後…

 

???「こらこらネフェリム。大人しくゲージに戻るんじゃよ」

 

突如巨大生物の後ろから女性の声がした後に巨大生物は響達に背を向けるとそこにあったケージに素直に入る。

 

翼「怪物が自分からゲージに……!?」

 

未来「あ、あそこに誰か居ます!」

 

誰もが身構える中で足音を立てて現れたのは…響達にとって知らないがミセスSであった。

 

ミセスS「こんな夜分遅くご苦労様じゃのう」

 

響「ど、どうも…」

 

未来「あ、あなたは……?」

 

挨拶してどうすると響の頭を軽くこづくクリスの隣で未来は問う。

 

ミセスS「わしか?わしの名はミセスS。科学者じゃよ」

 

科学者と言う事に翼はまさかと問う。

 

翼「あのダイヤノイズを作ったのは貴様なのか…!?」

 

ミセスS「うむ。わしじゃよ。資金源にするために作ったのじゃ」

 

響「し、資金源?」

 

肯定したミセスSの言葉に響は目をパチクリさせる。

 

クリス「ってかテメェなんでソレを……ソロモンの杖を持っているんだよッ!」

 

その後にクリスがミセスSが手に持っているのを指す。

 

確かにそれはソロモンの杖で響も驚く。

 

ミセスS「ん?ああ。これは貰ったんじゃよ」

 

未来「も、貰った?」

 

貰ったと言う言葉に誰もが愕然とする。

 

それも響はまさか…となる。

 

響「ウェル博士に…?」

 

ミセスS「うむ、正解じゃよ」

 

肯定した事に響以外はやはりとなる。

 

ミセスS「仕組みは簡単じゃ。あの時既にウェル博士はソロモンの杖をコートの内側に隠し持っていたんじゃよ」

 

翼「ソロモンの杖を奪うため、自分で制御し、自分に襲わせる芝居を打ったのか」

 

説明するミセスSに翼は顔を歪める。

 

ミセスS「その通りじゃ。じゃが彼はどうやらこれ以上この杖を使いたくないようなのでわしに渡したのじゃよ。アイドル仲間であるお主に嘘を付いてしまった罪悪感もあると言ってな」

 

その言葉に響は博士…と呟く。

 

クリス「あの博士、ホント良い奴なんだな…」

 

ミセスS「ホントにのう…(原作と変わり過ぎじゃろ…)」

 

疑っていたのもあってクリスは複雑な顔で漏らし、それにミセスSは同意してるが内心は頭を抱えていた。

 

その頭を抱えるのが彼女がこの事件に関わる切っ掛けなのだから…

 

とにかく気を取り直してミセスSはソロモンの杖を使い、ノイズを召喚し、咄嗟にクリスはミサイルを放つ。

 

クリス「――ッ!!」

 

ミセスS「いいのかのう?そんなに派手な技を使って」

 

その言葉と共にクリスは体中に激痛が迸る。

 

クリス「ぐ、ギアが……うわあぁぁッ!」

 

未来「クリス!」

 

崩れるクリスを未来は慌てて支える。

 

クリス「くそッ……なんでこっちがズタボロなんだよッ!」

 

顔を歪め呻くクリスを見て響はさっきの弦十郎の言葉を思い出す。

 

響「適合係数の低下で、ギアのバックファイアが……ッ!」

 

翼「(この状況で出力の大きな技を使えば、最悪の場合、身に纏ったシンフォギアに殺されかねない……)」

 

それを見通してのかと翼はミセスSを睨む。

 

ホントならば拘束したいが…彼女から得体のしれない気配を感じて近づけないのだ。

 

未来「! 響、あれッ!」

 

その後に未来が何かに気づき、3人とも未来の指す方を見る。

 

先程のネフェリムと呼ばれていた生物が入ったケージを気球の様なノイズが運んでいた。

 

響「あれはッ!?……空飛ぶノイズがさっきのゲージをッ!」

 

クリス「あん中には化物が入ってるんじゃねぇのかッ!くッ、海の方へ向かってやがる……ッ!」

 

ミセスS「さて、身軽になった事じゃし、もう少しデータを取ろうかのう」

 

驚く2人にミセスSはそう言ってソロモンの杖を構える。

 

翼「……立花ッ!その女の確保と、雪音を頼むッ!小日向は立花の援護をッ!」

 

響「はいッ!」

 

未来「分かりました!」

 

すぐさま指示を出す翼に響と未来は頷く。

 

翼「私はあのノイズを追うッ!(天羽々斬の機動性なら――)」

 

そのまま駆け出して行くが途中で道がないのに気づく。

 

弦十郎『そのまま、飛べッ!翼ッ!!』

 

翼「飛ぶ……ッ!?」

 

緒川『海に向かって飛んでくださいッ!どんな時でもあなたは――ッ!』

 

奏『お前なら飛べる!行け翼!!』

 

弦十郎からの通信に驚く翼に緒川と奏が叫ぶ。

 

翼「(……よしッ!)はッ!」

 

その言葉に押され、翼は飛び上がる。

 

そのまま距離が縮まるが…

 

翼「(僅かに、届かな―――……ッ!)」

 

ノイズに僅かに届かず、ここまでか…と顔を歪めた時…

 

弦十郎『仮説本部、急浮上!!』

 

その言葉と共に二課の仮説本部である潜水艦が海から飛び出す。

 

翼「(これで―――ッ!)」

 

響「やったッ!翼さんッ!」

 

クリス「あとはそのゲージを回収すりゃ――」

 

潜水艦を足場に再びジャンプして迫り、ノイズを両断した翼に行けると誰もが喜んだ時…

 

ミセスS「さて、それはどうかのう」

 

未来「え?」

 

ミセスSの言葉に未来は戸惑った直後…

 

???「はッ!」

 

翼「!?がはっ!?」

 

着地しようとした翼を現れた人物が潜水艦へと叩き落とす。

 

響「――翼さんッ!」

 

クリス「あいつは……ッ!」

 

それに響は叫び、クリスは翼を叩き落とした人物を見る。

 

叩き落としたのは…マリアであった。

 

ミセスS「タイミングばっちりじゃよ。()()()()

 

出て来た言葉に誰もが目を見開く。

 

ついに響達の前に現れたミセスS。

 

そして彼女の言葉の真意は…




響「次回!『謎の発言と翼の変化!』!って翼さん!?」
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