戦姫絶唱シンフォギア~未来へと響くは始まりの音楽~   作:Dr.クロ

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文化祭、スタート!果たして皆々どう過ごすのか…


第三十一話~始まりの文化祭~

前回から時間が経ち、響は未来とファナと共に学園祭を回っていた。

 

未来「皆、盛り上がっているね」

 

響「ホントだね!」

 

ファナ「さっきのクラスは凄く凝ってたっす。次はどこに行くっす?」

 

ワイワイ話しててファナのに響はんーと唸る。

 

響「次はこの屋台とかどうかな?なんか美味しそうだよ!」

 

未来「あ、あのたこ焼の屋台ね。表面がカリっとして、凄く美味しいって聞いたよ」

 

そう言って指さした響のに未来がそう返す。

 

響「そうなんだ!なら食べに行こ!」

 

ファナ「はいっす!」

 

早速向かう事にした3人はたこ焼の屋台へと歩を進める。

 

未来「それじゃあ飲み物も欲しいよね。確か搾りたてのフルーツジュースがあるけど……たこ焼に合わないかな?」

 

響「搾りたてのフルーツジュース…!」

 

ファナ「それも美味しそうっすね!」

 

ミューチェ「(流石にフルーツジュースとたこ焼は別々の方が良いと思うわよ;)」

 

おおと目を輝かせる2人にミューチェは内心ツッコミを入れる。

 

響「どの屋台の料理も美味しそうだね!」

 

未来「確かにこれは悩んじゃうけど早めに決めとかないと板場さん達のステージを見そびれちゃうよ」

 

他にも並んでいた屋台を見て呟く響に未来はそう言う。

 

ファナ「おお、そうだったっす!」

 

言われて思い出した2人はうーんうーんと唸り…

 

響「それじゃあ速攻で食べて速攻でステージを見に行こうッ!」

 

ファナ「はいっす!」

 

わーと駆け出す2人に未来はもうと困った様に笑った後に少し不安そうになる。

 

歩いてる最中ファナはしきりに響を心配そうに見ていたのだ。

 

聞いても誤魔化されるのでもしかしたら彼女の知識関連で響に何か悪い事が起きるのではないかと未来は不安であった。

 

未来「(何も起きなきゃいいんだけど…)」

 

選んでいる2人を見ながら未来はそう願った。

 

 

一方…

 

切歌「ん~!美味しいデース!」

 

ミセスS「おー、これはなかなかいけるのう」

 

切歌とミセスSはジャガバターを食べていた。

 

そんな2人を伊達メガネをかけた調はジト目で見ていた。

 

調「二人とも。私たちが此処に何しに来たのか分かってる?」

 

切歌「も、もちろん分かっているデスよ!」

 

ミセスS「では、切ちゃん、今回は何しに来たか説明してみよう」

 

そう振られて切歌は頑張るデスとふんすと気合を入れて調に言う。

 

切歌「二課の装者たちからシンフォギアのペンダントを奪いに来たデス!」

 

調「うん、その通り」

 

胸を張って言う切歌にえらいえらいと調は褒める。

 

ミセスS「じゃから肝心の装者たちをこうやって探しておるんじゃよな」

 

切歌「そうデス!食べてますけど調べてるんデスよ」

 

ほんわかな2人に調は大丈夫かな……と不安になるのであった。

 

調「それにしても二課の装者たちは何処に居るんだろう…」

 

切歌「デース。学園祭があるからここにはいると思うんですが…広すぎデス;」

 

ううーんと唸っているとミセスSが歩いている翼に気づく。

 

ミセスS「む?あれは翼ちゃんではないか?」

 

切歌「おお、これは嬉しい発見デス!」

 

ならば早速追跡を開始する。

 

ちなみにミセスSはいってらっしゃーいと少し離れてみている。

 

調「(何処に行くんだろう…)」

 

切歌「(何か持ってるみたいデスけど、何デスかね?)」

 

そろりそろりと接近してみようとして…ピタっと止まるのに2人は慌てて隠れるのと同じタイミングで翼は振り向く。

 

翼「誰だ?そこに隠れているのは」

 

声をかけるが返事がないので気のせいかと考える。

 

その後に手に持っていたもの、マリアの写真をうっとりと見る。

 

翼「ああまた早く会いたいものだな……お前を私の傍に置いときたいぞ、マリア」

 

黒い笑みを浮かべてくすくす笑いながら翼は歩く。

 

少し離れたのを確認して、顔を出した2人はガタガタ震えながら青ざめた顔で見合わせる。

 

切歌「お、恐ろしい相手に目を付けられたんデスねマリア…」

 

調「あれがヤンデレって奴なのかな…?」

 

と言うかあれで盗れる?と目で聞く調に切歌は顔をブンブン横に振る。

 

あんな触らず神に祟りなしを体現してる翼に仕掛けようもんならマリアはどこだと鬼気迫る顔で迫って来るに違いないからだ。

 

そんな事を思われてるのを知らず、翼はマリアの写真を見ているのに夢中になり過ぎて……

 

ドン!

 

前から走って来たクリスに気づかずにぶつかる。

 

クリス「うおっ!?」

 

翼「ぬあ……!?」

 

それによりクリスは尻もちを付き、翼は後ずさるがそこは防人、踏ん張って尻もちを付かない様に耐える。

 

翼「む?雪音じゃないか。もしかしてまた逃げていたのか?」

 

クリス「そうなんだよ!さっきから連中の包囲網が少しずつ狭められて……」

 

問いに返し言おうとしてクリスはハッとなって周りを見る。

 

翼「観念して参加してみたらどうだ?」

 

クリス「いや、そう言われてもな……」

 

なぜ嫌がると呆れ顔で問う翼にクリスは渋っていると足音が聞こえて来る。

 

クリス「ゲッ?!もうきやがった!?」

 

それにクリスは逃げようとする前に彼女の同級生である綾野小路、五代由貴、鏑木乙女が来て、クリスに迫る。

 

小路「見つけた雪音さん!!」

 

由貴「お願い!登壇まで時間がないの!」

 

必死な3人の様子にふざけなどと言うのはないので翼は乙女に話しかける。

 

翼「登壇と言うと雪音は何かにエントリーしているのか?」

 

乙女「いえ、実はステージ予定してた子が急に都合が付かなくなったから、雪音さんに代わりに唄ってほしくって…」

 

理由を聞いて成程……と翼は納得した後に渋る理由がなんとなくわかった。

 

翼「(雪音にとって歌は立花以外の人に聞かせるのはまだ恥ずかしいと聞いたからな……)」

 

クリス「だからって、なんであたしがッ!あたしは歌なんて―――」

 

小路「だって雪音さん、音楽の授業の時、凄く楽しそうに唄ってたからッ!」

 

断ろうとするクリスのを遮った小路のにクリスは呻く。

 

由貴「だから、代役は雪音さんしかなくって…お願い!」

 

頭を下げてまでお願いする3人にクリスは困った様に唸る。

 

その様子を見て恥ずかしさ克服と考えて翼も3人に味方しようと決める。

 

翼「雪音は歌が嫌いなのか?」

 

クリス「――あ、あたしは歌なんて……その…………嫌いじゃない、けど」

 

恥かしそうに答えるクリスにならばと翼はさらに続ける。

 

翼「……出てやったらどうだ?」

 

クリス「……くそッ」

 

めんどくさそうだが分かったよと了承するクリスに3人は喜ぶ。

 

翼「では早く行かないと間に合わなくなってしまうぞ」

 

小路「はい!」

 

一緒に歩きながらまだ不満げなクリスに翼は耳元で言う。

 

翼「(もし立花がいればきっと聞きたいと言ってその後に褒めまくってくれるぞ)」

 

クリス「(よし、全力で唄ってやるぜ!)」

 

ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!とやる気の炎を出すクリスに翼はうんうん頷きながら続く。

 

ミセスS「燃えているのう……」

 

切歌「あ、Sちゃん!」

 

調「むぐむぐ、何やら唄いに行くみたいだけど……行く?」

 

ほへーと切歌と合流しながら呟くミセスSの後に調が何時の間にか買っていたたこ焼を食べながら聞く。

 

切歌「そうデスね。行って隙を見つけてペンダントGETするデス!」

 

ふんすと気合を入れる切歌だが調が食べているのに今更気づく。

 

さっき自分とミセスSが食べたのはもうないから……

 

切歌「調、何時の間に買ったんデスか!?」

 

調「さっき、はい切ちゃん、あーん」

 

驚く切歌に調はたこ焼を差し出す。

 

それに切歌は早速あーんと頬張る。

 

切歌「ん~!美味しいデース!」

 

ミセスS「切ちゃんや、早くせんと見失うぞい」

 

モグモグする切歌にミセスSはそう言う。

 

切歌「おお、そうだったデス!」

 

調「行こう切ちゃん」

 

すぐさま3人は後を追う。

 

 

一方、響達はステージの観客席におり、先ほどまで出ていたが惜しくも負けた弓美達の事について話していた。

 

ちなみに弓達はコスプレをしてアニソンを歌っていた。

 

未来「さっきのは色々な意味で驚いたね…」

 

響「そうだね。良い感じだったのにね」

 

そうワイワイ話しているとファナが言う。

 

ファナ「あ、次はクリスさんみたいっすよ!」

 

未来「クリスが…!?」

 

改めてステージを見るとクリスが立っており、響に気づいたのか笑って返す。

 

頑張れと応援する由貴達に頷いた後にクリスはマイクを手に持つ。

 

クリス「(――最初は学校なんてまっぴらだと思ってた。制服を着るのも面倒で、苦痛で、何であたしが――って。学院なんてどいつもこいつも平和ボケしてて、そんなところにあたしみたいなのが馴染めるわけ無いって――あたしの居場所じゃないって、そんな風に思ってたのに……)」

 

心の中で思い返すは響がいるから仕方なくと言う感じで了承した時……

 

登校初日、自分が馴染めるわけがないと決めつけていた。

 

響達と話していれば良いとも思っていた。

 

クリス「(でも、実際に通い始めたら、本当に、凄く楽しくて……いろんなやつがあたしを気にかけてくれて……少しずつ、ここにいたいと思い始めて――制服に袖を通すのが当たり前に思える頃には、この場所も周りのやつらも、全部大事に思うようになってた)」

 

話しかけて来たクラスメイト達、教室の場所や今やっている授業の内容を教えてくれた優しさ

 

楽しくないと思っていた事が楽しくなっていき、自分の世界がさらに広がった。

 

クリス「(……こうやっていろんなやつの前でステージに立って唄うのは、少し恥ずかしいけど――響に聞いて欲しいのもあるが、あたしが唄う事が、少しでもこの場所やあいつらへの恩返しになるなら、もっと、唄いたい。聞いてほしい……この学院で過ごす時間が大切だって、一番楽しいんだって、精一杯の気持ちを込めて唄うから――)」

 

(BGM:教室モノクローム)

 

そしてクリスは唄う。

 

自分を受け入れてくれた人達への感謝の思いを込めた歌を歌う。

 

響「綺麗な歌だね…!」

 

未来「うん。それにクリス、楽しく歌ってる」

 

それに響や未来は感嘆し、ミューチェは近くに浮かんでいたクリスの両親たちも嬉しそうに泣いていた。

 

ミューチェ「(良い歌、唄えているわねクリス…)」

 

ファナ「(クリスさんの歌声、最高っす!)」

 

それに誰もが聞きほれ、クリスが唄い終わった後には大喝采が起こる。

 

拍手していた響達の隣に翼が来る。

 

翼「立花たちも雪音の歌を聞いていたのか」

 

響「はいッ!クリスちゃんの歌、凄く良かったですね!」

 

ああと翼は頷く。

 

その後に新たにクリスがチャンピオン認定され、司会が次なる挑戦者がいるか呼びかけ、さらに飛び入りも大歓迎と付け加えた時…

 

切歌「はいデス!」

 

調「…チャンピオンに挑戦…!」

 

名乗り上げたのが切歌と調だったのに響達は驚く。

 

学園祭にて響達の前に出る切歌と調

 

彼女達の思惑は…




切歌「次回!『乱入の歌』デース!調との歌を聴かせてやるデス!」
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