戦姫絶唱シンフォギア~未来へと響くは始まりの音楽~   作:Dr.クロ

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決闘を告げられた響達、その日、響と未来に異変が……



第三十三話~決闘?カティンギル跡地での戦い~

前回からしばらく日数が経ち、指令所でクリスは指をトントンしていた。

 

クリス「連絡、来ねぇな…」

 

響「そうだね……」

 

ぼやくクリスに響も不安そうに呟く。

 

未来「響、お茶持ってきたよ」

 

そこに未来がお盆にお茶を乗せて持って来て、ありがとうと響は受け取る。

 

未来「それにしてもホントにどうやってこっちに連絡するんだろう…」

 

クリス「だよな……こっちの連絡先を相手知ってねえもんな……」

 

何気なく未来が呟いた事にクリスも同意する中でアラームが鳴り響き、翼が来る。

 

弦十郎「何事だ!?」

 

藤尭「が、外部からのハッキングです!なんて速さなんだよ!?」

 

響「は、ハッキング!?」

 

クリス「おい、まさか…!?」

 

告げられた事に誰もが驚く中でメインモニターの映像が乱れた後……

 

???『ワシじゃよ新一』

 

ふくよかな老人が出て来る。

 

クリス「誰だよ!?」

 

全然知らない人物が映ったので真っ先にツッコミを入れるクリスに老人はほっほっほと笑った後にミセスSに変わる。

 

ミセスS『クリスちゃん、ナイスツッコミじゃな』

 

翼「ミセスS!まさか本部のシステムをハッキングするとは…!」

 

褒めるミセスSを睨む翼の隣で無駄なのやらしてんじゃねえよとクリスは呆れる。

 

響「それで決闘の日時が決まったんですかッ!?」

 

ミセスS『うむ、日時は明日の夜8時に。場所はあの時言った通りカ・ディンギルのある場所じゃ』

 

聞く響にミセスSは日時を告げる。

 

翼「明日か。相手が相手だ。気を引き締めるぞ3人とも」

 

そう言う翼に3人は頷く。

 

翼「と言う訳で私は(マリアの写真を見ながら)素振りして精神を統一して来る」

 

クリス「んじゃあたしは射撃訓練でもするか」

 

未来「私達はどうする?」

 

そう言って出て行く翼とクリスを見送ってから聞く未来に響はんーと考え……

 

響「能力の練習でもする?」

 

ミューチェ「確かに、それで良いかもね」

 

提案する響のにミューチェも同意する。

 

決まったのでんじゃあ行こうかと歩き出す。

 

響「(明日の決闘に備えて頑張らないと!)」

 

未来「(何事もなければ良いんだけど……)」

 

各々に思いながら時間が経つ。

 

 

 

 

 

 

カティンギル址地

 

翼「そろそろ時間か…」

 

クリス「やっこさんはどこから来るんだ?」

 

シンフォギアを纏い、それぞれ辺りを見渡す。

 

未来「………見当たらないね」

 

響「もしかして遅刻かな?」

 

お前じゃねえんだからちげぇだろと呟いた響のにクリスは呆れてツッコミを入れる。

 

響「酷いよクリスちゃん……」

 

ミセスS「待っておったぞ四人共」

 

それに響が落ち込んだ直後、ミセスSの声が響いた後に目の前にミセスSとウェルが現れる。

 

ミセスSと共に現れたウェルにクリスは睨み……

 

ウェル「すいませんでした!!!!!」

 

頭を勢いよく下げて謝罪された事に呆気に取られる。

 

ウェル「作戦とはいえ、貴方方を騙した事、すいませんでした!!」

 

響「え、ええっと…」

 

まさか邂逅直後に謝罪されるなど思いもしなかったので響達は戸惑う。

 

ウェル「そして彼女達が来れない事に関してもすいません!!」

 

未来「え?どういう事ですか?」

 

出て来た言葉に何かあったのかと思うとミセスSが苦笑する。

 

ミセスS「実はあの後上司に怒られてしまってのう。独断で決闘を決めた罰として謹慎処分、ワシは彼と一緒に迎え撃てと言われて来たんじゃよ」

 

ウェル「そう言う事です」

 

クリス「それで二人しかいなかったって訳か」

 

翼「ならば、貴様らが私達の相手か」

 

理由を聞いて納得するクリスの隣で翼が剣を向けながら問う。

 

ミセスS「うむ、まあわし達と言うか…わしが作ったロボットじゃな」

 

響「へ?」

 

未来「ロボット…?」

 

どんなの?と誰もが首を傾げる中でミセスSはニッと笑い……

 

ミセスS「カモン!FISロボ!」

 

指をパチンと鳴らすと空からゴゴゴゴゴ!と言う音と共に何かが地面に降り立つ。

 

それは巨大なロボであった。

 

クリス「で、デケェ!?」

 

響「これが2人の代わりの相手ですか!?」

 

驚く響達にミセスSはふふんと自慢げに胸を張る。

 

ミセスS「これぞカ・ディンギルの残骸を使って作ったFISロボじゃ!」

 

凄いじゃろうと笑うミセスSに翼は警戒しながら指示を出す。

 

翼「三人共、どんな攻撃か来るか分からない。気をつけて対処を…」

 

するんだと言い切る前に翼へとFISロボが襲い掛かる。

 

翼「くっ!」

 

すぐさま避けた後にFISロボは手から光弾を放つ。

 

クリス「このやろ!」

 

ズガガガガガッ!

 

それにクリスはお返しとばかりにアームドギアをガトリングガンに変えて銃弾を浴びせる。

 

ガキガキガキィン!

 

だが、銃弾は全て弾かれてしまった事に目を見開く。

 

クリス「き、効いてねぇ!?」

 

ミセスS「FISロボはその程度の攻撃、平気なのじゃよ」

 

マジかよ!?と声を漏らすクリスは飛んで来た光弾に慌てて避ける。

 

響「たああッ!」

 

ならばと響が格闘戦を仕掛ける。

 

結果は……

 

響「! ヒビが入った…!」

 

ピシピシと言う音と共にヒビが入った事にこれならと響が思った直後に目を見開く。

 

先程入れたヒビが逆再生されるかの様に消えて、いや戻って行くのだ。

 

響「な、なにこれ!?」

 

ミセスS「わしお手製の再生機能じゃ。驚いてると危ないぞ?」

 

未来「響!上!」

 

上と言う声に慌てて響は飛び退る。

 

ドシーン!!

 

翼「はあッ!」

 

蒼ノ一閃

 

響を攻撃しようと打ち降ろされたロボットの拳に翼はお返しとばかりに斬撃を放つ。

 

放たれた斬撃に対して拳は受け止めるが抑えきれずに両断……されたがすぐさま修復される。

 

翼「なっ…!?」

 

ミセスS「くくく、そやつは簡単には斬れんぞい」

 

驚愕する翼にミセスSは愉快そうに笑う。

 

クリス「厄介すぎるだろこのロボット!」

 

未来「一体どうすれば…!」

 

攻撃しながら呻くクリスと未来に翼も考える。

 

ミセスS「次はこれじゃ。ミサイル、発射!」

 

その言葉と共に背中からミサイルが複数放たれる。

 

響「ミサイル!?」

 

未来「はあっ!」

 

それに対して未来が音のバリアを張ってミサイルの着弾を防ぐ。

 

それを見て響も我流ビートパンチを叩き込もうと駆け出す。

 

ミセスS「おっと、それを待っておった」

 

ミセスSのセリフにえ?と響が思った瞬間、響が叩き込もうとした箇所が開き、勢いに乗っていたので響はそのまま中に入ってしまい、出る前に閉じてしまう。

 

未来「響!?」

 

クリス「おい!?響の奴、ロボットの中に閉じ込められちまったぞ!?」

 

3人が驚く中でミセスSはくくくと笑う。

 

ミセスS「響ちゃんの戦いかたからこうすれば簡単に引っかかると思ったが成功したのう」

 

ウェル「ホント、あなたの作るロボットはどういう構造してるんですかねぇ;」

 

愉快に笑うミセスSにウェルは冷や汗を描く。

 

翼「立花を助けるぞ!」

 

未来「はいッ!」

 

ミセスS「くくっ、簡単に助けられるか…」

 

な……と慌てる3人にミセスSは言おうとして……

 

ズドォオオオン!!

 

突如ロボットの腰後ろ部分が大爆発を起こす。

 

響「とりゃあああああああああ!」

 

何事!?とミセスSが驚いていると爆発した所から響が飛び出して来る。

 

ウェル「ま、まさか内側から突き破って!?」

 

ミセスS「なんと、予想以上のパワーを出せるとは…!?」

 

それに2人は驚きの声をあげる。

 

響「ふぅ、何とかなって良かった!」

 

クリス「良かった…じゃねえだろこのバカ!」

 

ドガっ!

 

響「あいた!?」

 

息を吐いて笑う響の頭を近寄ったクリスがはたく

 

ミセスS「(まさかあれ程のパワーを出すとは…もしや聖遺物と始祖の力が影響し合ってあのパワーを…)」

 

はたかれた頭を摩る響を見てミセスSは先ほどのを思い出しながら拍手する。

 

ミセスS「いやはや、わしのロボットを破壊するとは流石じゃのう。じゃがまだ終わっておらぬぞ」

 

翼「! 立花、後ろだ!」

 

響「へ?」

 

その言葉に響は振り返ると下半身がなくても腕を使って向かって来るロボットが目に入る。

 

ミューチェ「しぶといロボットね」

 

響「あ、下半身の方も動いているよ!?」

 

それにミューチェは顔を顰めていると響が同じ様に動いている下半身に気づく。

 

翼「上下に別れても動くとは…」

 

クリス「チッ、厄介過ぎだろ」

 

踏みつけ攻撃をして来る下半身のを避けながら攻撃を仕掛けるが攻撃した直後にまた修復してしまう。

 

ミセスS「無駄じゃよ。木っ端微塵にでもしない限りそれは何度でも再生するぞ」

 

木っ端微塵にという事にそこまでやらなきゃ倒せねえのかよ!?とクリスは叫ぶ。

 

響「…あ、そうだ!」

 

すると響が妙案が思いついたとばかりに声をあげる。

 

響「翼さん!頭を壊したらもしかしたらいけるんじゃないですか?」

 

翼「頭を?だが壊すと言ってもまた再生されるぞ?」

 

出てきた提案に翼は戸惑いながら返す。

 

響「でも再生機能を操作しているコンピューターを壊したらもしかするんじゃないですか?」

 

弦十郎『一理あるな、確かに響くんの言う通り、頭の方に再生を司るコンピューターが想定し、そのコンピューターを壊せば再生機能が失われるか逆に崩壊させる事が出来るかもしれん。皆、下半身は無視してロボットの上半身にある頭を狙うんだ!』

 

それに弦十郎も賛成して指示する。

 

クリス「ならまずは動きを止めるために両腕をハデに壊さないとな!」

 

未来「言った響が決めてね」

 

OK!と返された後にそれぞれ狙いを定める。

 

クリス「全弾食らいやがれ!」

 

未来「ええい!」

 

両腕を未来とクリスが閃光や銃弾で両腕による防御を阻む。

 

翼「行くぞ立花!」

 

響「はいッ!」

 

その間に翼と響が接近する。

 

ミセスS「む、これはもしや…!」

 

いかんと思ったが響はすでにロボの頭の上におり……

 

響「はぁあああッ!!」

 

ドガガガガガガガガガガガッ!!

 

連続で殴りまくる。

 

殴りまくられる事に火花や爆発が起こりだす。

 

ミセスS「ま、マズい…!」

 

それにミセスSは本当に焦り、止めようと動こうとしてクリスの銃弾に阻まれる

 

響「たああッ!」

 

バキンッ!

 

最後の一撃で頭が吹き飛び、それにより上半身と下半身は火花を散らしながらめちゃくちゃに動き回った後に衝突し……

 

ドカァァァァァァン!!

 

爆発四散する。

 

ミセスS「まさかFISロボが負けるとは…」

 

未来「こちらの勝ちですね」

 

呟いたミセスSに未来がそう言い、翼も剣を突き付ける。

 

翼「おとなしく投降してもらおうか」

 

ミセスS「さてそちらの勝ちかどうかはまだわからぬぞ?」

 

その言葉に翼はすぐさま飛び退る。

 

直後、翼がいた所にネフェリムが攻撃を仕掛ける。

 

クリス「こいつってあん時の!」

 

響「けど、あの時と違って鎧を付けてない?」

 

呻くクリスは響に言われて気づく。

 

あの時と違って体全体を覆う様な鎧を身に纏っていた。

 

ミセスS「これぞわし特製の変形鎧を装備したネフェリム、その名もアーマードネフェリムなのじゃ!」

 

驚いている響達へとミセスSは高らかに言う。

 

 

 

 

マリア「何やっているのよミセスSは!?」

 

一方でウェルに付けていたカメラで見ていたマリアはアーマードネフェリムに対して叫ぶ。

 

隣では切歌は目を輝かせて調は何とも言えない顔をしていた。

 

切歌「アーマードネフェリム、カッコいいデス!」

 

調「いや切ちゃん。あれ、一応私達の嫌な記憶の奴でもあるからね」

 

純粋にミセスSの技術とセンスに喜んでる切歌に調はそうツッコミを入れるのであった。

 

 

 

 

ミセスS「さあ行け!アーマードネフェリム!その力を見せるのじゃ!」

 

Aネフェリム「■■■■■!!」

 

翼「来るぞッ!」

 

咆哮と共に向かって来るAネフェリムの攻撃を4人は散開して避ける。

 

クリス「食らいやがれ!」

 

未来「ええい!」

 

閃光!

 

先程ロボットにやった様に同時に攻撃するがアーマーによって防がれてしまう。

 

ミセスS「装者捕獲ワイヤー発射じゃ!」

 

命令にAネフェリムは背中からワイヤーを飛ばす。

 

響「クリスちゃん!」

 

クリス「このっ!」

 

迫るワイヤーを撃ち落とそうとするがワイヤーの表面に火花を散らしただけでそのままクリスに向かって行く。

 

ミセスS「まずは一人じゃな」

 

避けようとするクリスだがワイヤーにからめとられてしまう。

 

クリス「ぐっ……ほどけねぇ……!」

 

ミセスS「さて次は誰かのう」

 

拘束されたクリスから3人を見ると翼が飛び出す。

 

翼「雪音!今助けるぞ!」

 

助ける為にも翼はAネフェリムを攻撃にすると同時にクリスを助け出そうとアームドギアを大剣に変える。

 

翼「はあッ!」

 

天の逆鱗

 

クリスを救うと共にAネフェリムを貫くと言う魂胆にミセスSは成程のう……と呟いた後……

 

ミセスS「ではネフェリム、喰らえ」

 

その言葉と共にAネフェリムは顔を前に出し…

 

ガブッ!!

 

アームドギアの先端にかぶりつく。

 

翼「なっ!?アームドギアに」

 

未来「かぶりついた!?」

 

驚いている間もAネフェリムはアームドギアをまるでせんべいを齧る様にバリバリと齧っていく。

 

響「ど、どういうこと!?」

 

ミセスS「そう言えば言っていなかったがこのネフェリムは生きている完全聖遺物なのじゃよ。他の聖遺物を喰らって成長するな」

 

翼「完全聖遺物だとっ…!?」

 

告げられた事に誰もが驚く。

 

まさか生物型の完全聖遺物が存在するなど思いもしなかったのだ。

 

ミューチェ「他の聖遺物を食べて成長する…だからアームドギアを食べたのね。……あれ?そうなるとこっちマズくない?」

 

そんなミューチェの呟きが聞ける響と未来はあっとなる。

 

響を除いて3人ともアームドギアを主体としている。

 

Aネフェリムに近接で挑む事になるのが響だけとなる。

 

このままだとやばいと感じて小さくアームドギアを完全に食べられるのを阻止した翼だがボロボロに近いのに顔を顰める。

 

翼「それでも、やらずには!!」

 

ミセスS「ほぅ、頑張るのう。だがこれを受けたらどうじゃろうなあ」

 

その言葉と共にAネフェリムが両腕の指を翼に向けて構えると鎧の所から何かが飛び出す。

 

それは注射器であった。

 

翼「くっ!」

 

ガキガキガキィン!

 

なんとかアームドギアで防いでいくが1本だけ防ぎきれずに肩に突き刺さる。

 

その後に液体が注入され、翼は注射器を抜いた後に体から力が抜けていく。

 

翼「これ…は…!?」

 

ミセスS「LiNKERという薬を知っているじゃろ?お主の相棒も使っていた適合係数を上げる薬じゃ。この薬はその正反対の性質を持っておって適合係数を下げる薬なんじゃよ」

 

地面に崩れ落ちる翼にそう言ってからAnti_LiNKER(アンチリンカー)と言えばええかのうと締め括る。

 

弦十郎『成程、初めて彼女と対面した時の異常はAnti_LiNKERと言う奴のせいか!』

 

響「翼さん!」

 

未来「このままじゃ…ええい、当たって!」

 

閃光!

 

翼を助けようと未来はAネフェリムへと向けて閃光を放つ。

 

それに翼に目が行っていたAネフェリムの体左側に命中する。

 

Aネフェリム「!!!!!!?」

 

未来「あ、あれ…?」

 

すると悲鳴を上げるAネフェリムに未来は戸惑う。

 

弦十郎『!そうか!奴は生き物みたいだが完全聖遺物!聖遺物を分解する神獣鏡にとっては特攻となる相手!』

 

未来「そ、そっか!」

 

響「なら私がクリスちゃんを助けるついでに隙を作るから未来はそこを狙って!」

 

戸惑っていたが弦十郎のにそう言えばと思い出し、そう言って響がAネフェリムへと駆け出す。

 

ミセスS「おー、頑張るのう。じゃが忘れたのか?()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

その言葉にえ?となったが時すでに遅し、響は左腕を突き出していて……

 

パックン!!

 

その左腕をAネフェリムは口の中に入ってしまう。

 

響「あ……!?」

 

呆気に取られたが直後に激しい激痛が響に襲い掛かると共に気づく。

 

()()()()()()()()と言うのが……

 

響「あ、あああああああああああああああああ!?」

 

未来「ひ、響ぃぃぃぃ!?」

 

翼「立花ぁあああああ!?」

 

食われた左腕の部分を抑えて絶叫する響に未来は悲鳴をあげ、翼が目を見開く中でミセスSの隣でウェルは口を押さえ、顔を青ざめながらも見ている。

 

ちなみにマリア達が見ているカメラは響が腕を食われる寸前に壊す勢いで止めているのであちら側には突然切れた様になっている。

 

これは切歌や調への配慮であった。

 

ミセスS「迂闊じゃったのう。自分が聖遺物と融合してると言う事は聖遺物と変わんない事を認識せんと」

 

ミューチェ「(そうだった…!私としたことがこんな事を忘れていたなんて……!始祖でもこれは……!)」

 

やばいと思った直後、ミューチェは響の様子がおかしい事に気づく。

 

血が流れ、崩れ落ちた響は悶えていたがそれが突然止まったのだ。

 

誰もがその違和感に気づいた直後、響の胸部分から光が溢れ出す。

 

ミセスS「おやおや、始まってしまったか」

 

それを見て知ってるミセスSは呟いた後、その後ろを見てん?となる。

 

響に異変が起こると共に未来が胸を抑えて苦しみだしたのだ。

 

未来「く、苦しい…」

 

ミューチェ「未来?どうしたのしっかりして!?」

 

崩れ落ちる未来にミューチェが慌てて近寄る中で響が雄叫びの様な咆哮をあげた瞬間、光は黒く染まり、響の全身をむしばんでいく。

 

翼「ま、まさかこれは…暴走!?」

 

クリス「おい、嘘だろ…ッ!?」

 

それに2人は目を見開く中で再び響が咆哮すると共に左腕の部分から黒いのが噴出する。

 

やがてそれは左腕へとなる。

 

翼「ギアのエネルギーを腕の形に固定。まるでアームドギアを形成するかのように……!?」

 

ミューチェ「暴走状態だからこその速い再生速度……けどやばいわね」

 

誰もが驚いている間に響は上空へと向けて咆哮した後にAネフェリムへと向けて突撃する。

 

ミセスS「ネフェリム、防御じゃ!」

 

すぐさま指示された事にAネフェリムは両腕で響のパンチをガードするが……

 

ドドドドドン!!

 

その後に防いだ両腕で響のパンチを受けた右腕に複数の衝撃が襲い掛かって右腕が吹っ飛ぶ。

 

ミセスS「今のは…!」

 

ウェル「な、何が起きたんですか?」

 

目を見開くミセスSの隣でウェルは戸惑う中で響はそのままAネフェリムへと攻撃をし続け、一方的に追い込んで行く。

 

ミセスS「このままでは少しマズいのう…ネフェリム!ワイヤーで奴を固定するのじゃ!」

 

指示にAネフェリムはクリスを捕まえているワイヤー以外を飛ばして響を捕縛にかかる。

 

響「ガァアアアアアアア!!]

 

だが、ワイヤーが巻き付いた瞬間、強引に力で引き千切る。

 

そのまま腕を振るうとまるで切り裂かれたの様にAネフェリムの体に切り傷が出来、ついでにクリスを縛っていたワイヤーを切り裂く。

 

クリス「す、スゲェ…」

 

翼「苦戦していた相手を簡単に……」

 

体を鞭打って落ちて来たクリスを受け止めながら翼はAネフェリムを圧倒する響に戦慄する。

 

ミセスS「(ううむ、やはりこのパワー。原作より強くなっておる…これはまずいのう)」

 

想定していたパワーよりも上なのにミセスSは内心焦る。

 

ミセスS「……しょうがない。わしも参戦する……」

 

かのうと言いかけた所でウェルの襟首をつかんで後ろに飛ぶ。

 

ドゴーン!!

 

次の瞬間、ミセスSとウェルのいた所に上空から何がが落ちる。

 

その後にAネフェリムも上空から落ちて来るのに攻撃される。

 

何が起きてるか瞬時に分析するミセスSは最初に響が上空に向けて咆哮した時のを思い出してから暇潰しに読んでいた漫画で似た様なのを思い出す。

 

ミセスS「(これはもしかしてトリコに出てきたサンダーノイズと同じ原理の技か)」

 

なんともピッタリじゃなとミセスSはぼやく。

 

ゼブラのバトルスタイルはまさに音楽の始祖となった響にとってピッタリな程しっくり来る。

 

彼の戦い方は声や音を使っての以外に腕力も合わせた豪快な物だ。

 

響は我流な戦いに音を使っている。

 

ミセスS「(っと、今はそれどころじゃなかった)」

 

すぐさまAネフェリムの加勢に向かおうとするミセスSだが、暴走した響は野生の勘でだろうかミセスSを近づけさせない様に上空からの攻撃で分断している。

 

一方でクリスと翼は今だ苦しんでいる未来の方へ駆け寄っていた。

 

未来「う、ううう…」

 

クリス「おい、どうなってんだよこれ!?」

 

尋常ではない苦しみように翼もどうなっているんだと思っていると……

 

ドゴーン!!!

 

強い振動に2人は慌ててみるとAネフェリムを響が地面に叩き付けている光景であった。

 

直後に響はAネフェリムの胸へと腕を突きさす。

 

ミセスS「ほう、心臓を見つけたか」

 

ウェル「いやいや、あれヤバいのではないですか!?」

 

感心するミセスSにウェルは慌てた様子で声をかけるが心配せんでええと返し……

 

ミセスS「アーマー分離、拘束変形じゃ!」

 

その言葉と共にネフェリムが付けていたアーマーがパージされ、直後に響にまとわりつく。

 

翼「ネフェリムの鎧が…!?」

 

クリス「あいつに纏わり付きやがった!?」

 

驚く2人にミセスSは笑う。

 

ミセスS「その鎧が変形した拘束具の耐久力は並大抵のものではない。シンフォギアの力でも破壊するのは難しいのじゃ」

 

ふふふと笑って言うミセスSのにマジかよとクリスと翼が驚いた時

 

響「がぁあああああああああああああああ!!」

 

バギィン!!

 

咆哮と共に拘束具を粉砕し、それにはミセスSはうそぉんと素で漏らしてしまう。

 

ウェル「全然拘束具の役目果たしてませんよ!!?」

 

ミセスS「ん~ここまでパワーが上がっているとは想定外じゃのう…」

 

思わず肩を掴んで揺らすウェルに揺すられながらミセスSはあっけらかんに呟く。

 

ぶちっ!

 

再び突き刺した後にネフェリムから何かを引き抜いた後に飛び上がり、右腕のギアを槍へと変化させる。

 

響「アアアアアアアアアア!!」

 

狂装咆哮!!

 

咆哮と共に槍をネフェリムへと突き刺すとネフェリムの体はボコボコと膨れ上がり……

 

ドカァァァァァァァァァン!!!

 

爆発四散する。

 

爆風で吹っ飛ばされない様にしてるウェルとは別にミセスSはやっぱりこうなったかと内心呟く。

 

ミセスS「(まあ心臓は無事じゃから良いとして、響ちゃんのあの状態はやっぱりマズいのう)」

 

この後はどうなるかを確認して……目を見開く。

 

抜き取った心臓を落とすと未来の様に、だが彼女よりも激しく苦しみ悶え始めたのだ。

 

響「ぐがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」

 

のたうち回る響にウェルは思わず駆け寄ろうとして何時の間にかネフェリムの心臓を回収していたミセスSに捕まれて止まる。

 

ウェル「ミセスS!」

 

ミセスS「近づかない方が良い。一つ間違えば即死ぬぞ」

 

で、ですが……と心配するウェルにホントこの世界のは優しいのうと何とも言えない顔をしてると通信機に連絡が来てるに気づく。

 

ミセスS「なんじゃ?」

 

切歌『Sちゃん大変デス!マムが…マムが!』

 

切羽詰まった切歌の声にミセスSはすぐに戻ると言い、ウェルを抱えてその場を去る。

 

そんなミセスS達を追わず、クリスと翼は響に駆け寄る。

 

クリス「おい、しっかりしろ!」

 

翼「大丈夫か立花!?」

 

声をかけながら響の両腕をそれぞれ抱き抱える。

 

それでも響は狂った様に拘束を解こうと暴れる。

 

翼「よせ立花!もういいんだ!」

 

クリス「お前、黒いの似合わないんだよッ!」

 

抑え込もうとするが力強さに抑えきれないと思った所で……

 

響「あああああああああああ!?」

 

咆哮と共に響から光が迸る。

 

それと共に衝撃が襲い掛かるが2人は吹き飛ばされない様に踏ん張る。

 

そして光と衝撃が収まった後にはギアも消えて元に戻った響が目に入る。

 

翼「立花ァ!」

 

気を失っている響に声をかけた後に左腕があるのに気づく。

 

始祖は体を再生させる事は出来るとは聞いたが早すぎると翼は思った。

 

クリスは未来の方を見ると響の暴走が収まったからか同じ様に元の服に戻って意識を失っていた。

 

近寄って大丈夫なのにふうと安堵の息を吐いてる所で響を抱き抱えた翼が来る。

 

翼「雪音、小日向の方は大丈夫か?」

 

クリス「ああ、こっちも落ち着いてる。だけどなんで苦しんでたんだ?」

 

出て来た言葉にこっちが聞きたいと翼は口に出さずに思っていると……2人の前に2人の女性がいきなり現れる。

 

変わった格好の女性とそんな女性の腰にしがみ付いてるメイド服の女性はミューチェにとって見慣れた人物、ANとシオニーであった。

 

ミューチェ「AN!シオニーも!」

 

AN「すみません、ミューチェさん!響さんと未来さんにとんでもない問題が発見されました!このままだと……今の二人が消滅します!」

 

突然現れた人物に驚いていた翼とクリスだったがANの口から出た衝撃の言葉に聞いていた弦十郎達も驚愕する。

 

弦十郎『翼!クリス君!聞きたい事はあるが、先ずは響くんと未来くんを連れて戻ってくれ!詳しい話はその時にだ!』

 

翼「わ、分かりましたおじ様!」

 

AN「(ここまで進行してるとは……)」

 

くっと顔を歪めながらANは手伝いますと未来を抱き抱えて響を抱えた翼とクリスと共に向かう。

 

2人に起きた異変、そしてANの言う消滅するとは一体……




AN「次回、『迫る危機』」
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