戦姫絶唱シンフォギア~未来へと響くは始まりの音楽~ 作:Dr.クロ
前回から少しして、二課の本部である潜水艦にて、響と未来、シオニーを除いた全員がいた。
弦十郎「特異災害対策機動部二課の責任者の風鳴弦十郎だ。2人を運ぶのを手伝ってくださり感謝する」
AN「いえいえ。こちらこそ突然すみませんね」
挨拶と礼を述べる弦十郎にANはそう返す。
弦十郎「それで本題の前にあなたの名前を伺っても宜しいだろうか?」
AN「良いですよ。私はAN。ロボットの始祖です」
クリス「ロボットぉ!?」
告げられた事に誰もが驚く。
見た目は人間と変わらないから驚くのは当然である。
翼「ロボットには全然見えないが…」
AN「んじゃあこれなら分かります?」
ホントだろうかと疑っている翼へとそう返した後にANの右腕が大砲の様なのに変形する。
奏「変形した…!?」
クリス「マジでロボなのかよ!?」
驚く面々のに少し笑ってから真剣な顔になる。
AN「それで話を戻しますがまずはこちらを見てください」
その言葉と共に近くのコンピューターにUSBメモリを差し込むとモニターに何かの全身図のが映し出される。
弦十郎「これは……まさか響君と未来君の体のスキャン図か?だがこれは……」
映し出されたのに弦十郎は呟いた後に赤く映し出されているのに見覚えがあるのと見比べて厳しい顔をする。
AN「酷い侵食でしょ?これ、聖遺物なんですよ」
厳しい顔をしている弦十郎にANは彼の思っている事を肯定する。
告げられた事に翼達は驚く。
クリス「嘘だろ…ッ?!」
奏「これが……響と未来の体の中に出来ているのかよ…」
映し出された心臓部から伝って広がっている聖遺物の浸食のに迂闊でしたとANは手を握り締める。
AN「しかも浸食すればするほど力も上がり、これが始祖の力とも影響し合っているんですよ」
弦十郎「それもあって身に纏うシンフォギアとしてエネルギー化と再構成を繰り返して行った結果、体内の浸食深度が進んだという事か……」
さらにこれだ……と弦十郎が取り出したのは円形の容器で、その中に綿の上に黄色い鉱石が付いた黒い物体であった。
弦十郎「先ほどのメディカルチェックの際に採取された響くんの体組織の一部だ……おそらく未来君も……」
ミューチェ「酷いことになってるわね…でもそれだと消滅はしないんじゃ?」
AN「それがそうでもないんですよ。始祖の力と聖遺物の力が影響し合い、それが魂にまでも影響し始めているんです」
代表で手に取った翼の手にある物を見ながら聞くミューチェにANは答えつつ、ミューチェのに答えましたとボードに彼女が質問したのを出しながら補足する。
翼「魂にだと……!?」
AN「はい。このままだと二人の魂が変質し、人格が変わってしまう…そうしたら今の立花響と小日向未来は消滅すると同じ事になるんです」
人格が変わると言うのに翼は顔を伏せ、クリスと奏も悔しそうだったがすぐさまハッとなる。
聖遺物が関わってるならそれを消せるのでやればよいのではと……
クリス「な、なら未来の神獣鏡を使えばいいじゃねぇか!」
奏「ああ、それなら二人の身体の中にある聖遺物を消すことができる……」
AN「それが……できないんですよ」
希望があると思っていた2人はANが首を横に振って返した事に驚く。
翼「な、何故だ!?」
AN「未来さんの神獣鏡は始祖の力の影響して始祖も消してしまう恐ろしい光になっているんです」
不死である始祖も消すという言葉に誰もが言葉を出せなかった。
その中でクリスは唇をかみしめた後に指令室を飛び出す。
雪音!と追いかけようとした翼を弦十郎は肩を掴んで止める。
弦十郎「他に聖遺物を消す事が出来る聖遺物があれば良いが……高望みに近い」
AN「そうなんですよねぇ…せめて神獣鏡がもう一つあれば」
呟いた弦十郎のにANも心底同意する。
その呟きに弦十郎は本当に高望みであるなと心の中で呟く。
AN「(とりあえず何かいい方法を探さないと。響さんもですが未来さんのには私が埋め込んだ本来ならば未来さんがちゃんとした方法でギアにされる筈だった神獣鏡、もしも……)」
ドゴーン!!
突如、爆発と共に揺れが起こり、誰もが驚いていると通信が入る。
相手がクリスだと分かってすぐさま出る。
弦十郎「どうしたクリスくん!』
クリス『ぐっ、落ち着け未来…ぐああああ!?』
クリスくん!と弦十郎は呼びかけるが応答が来ず、すぐさまANと翼へと向ける。
弦十郎「翼!すぐにメディカルルームに!ANさんもすいませんが手伝ってくれないか?」
翼「はい!」
AN「了解です!」
指示とお願いに2人は頷いた後にすぐさま向かう。
あそこには未来以外に響と見ていたシオニーがいるのだ。
辿り着くと煙が出ているのに気づいてすぐさま入る。
すると床にギアを纏ったクリスが倒れていた。
翼「雪音!」
AN「一体これは何があったんですか!?」
慌てて駆け寄る翼の後にANは状況確認の為に周りを見る。
すると意識のない響を抱えたシオニーの姿を見つけ、ホッとした後、とある戦いの後に付けた自分の危険探知の知らせにすぐさま防御壁を張ると、防御壁に何かがぶつかる。
衝撃に耐えた後にそれが何なのか調べて音だと気づいた後にまさかとすぐさまセンサーを活用して、それを放った人物を見て思わず乾いた笑いが出る。
AN「今度はこっちですか…」
未来「響に近づくやつは……ユルサナイ」
そこには響と違い、目を真っ赤にし、ハイライトを無くした未来が浮かんでいた。
しかもエクスドライブ状態と言ういきなりラスボス状態って鬼ですかとANは愚痴りながら弦十郎へと繋げる。
繋げた理由?こういうラスボスにはOTONAが一番だからだ。
AN「弦十郎さん。こちらAN。現在未来さんが暴走しています。それで…」
言いかけてる途中で飛んで来たのを避けつつ、必死に叫ぶ。
AN「現在、未来さんと戦闘中なので弦十郎さんの出動を要請します!」
弦十郎『了解した。こちらが向かうまで持ちこたえてくれ!酷かもしれないがトレーニングルームまで誘導して欲しい』
ホント酷ですねとANはぼやいた後に攻撃を避ける。
AN「まあ私がやってしまった結果でもありますし仕方ないですね!」
未来「ハアッ!!」
続けてのを避けた後に挑発のエネルギー弾を放ち、自分へ執拗に狙う様に攻撃しながらクリスも見ていたシオニーへと向けて叫ぶ。
AN「シオニーさん!クリスさんを安全な所に避難させてください!」
シオニー「は、はい!」
響とクリスを抱えて逃げるのを確認し、ANはトレーニングルームへと飛ぶ。
後ろから飛んで来るのをセンサー頼りで避けたり防いでいく。
AN「よし、そのままこっちに…ってあれ!?」
かかったと思って振り返ったANはすっとんきょんな声をあげり。
追い駆けて来ると思ってた未来が、シオニーの方へと向かっているのだ。
なんで!?と思ったがすぐさま気づいた。
だって、シオニーはクリスの他に
しまったぁぁぁぁぁぁ!!!とANが頭を抱える中でシオニーはひぃぃぃぃぃ!と必死に逃げる。
未来「響ヲ返シテ!!」
シオニー「た、助けてくださぁああい!」
涙でまくりで逃げるシオニーは色々と走馬灯が過った時……
緒川「響さんをこちらへ!!」
シオニー「へ!?」
横を見て何時の間にか緒川がいた事にヒッ!?と悲鳴をあげるが早く!と言う催促に慌てて響を渡すと緒川は未来の攻撃を素早くかわしてANの元へと向かい、彼女と共に向かう。
AN「流石忍者。凄いですね」
緒川「いえいえ……司令も待ってますので急ぎましょう」
ええと頷いてトレーニングルームへと急ぐ。
そして中に入ると腕を組んで佇む弦十郎がおり、未来も入ると周りの風景が沢山のビル群のある場所へと変わる。
弦十郎「さて、ANさんは援護に回ってくれ。下手に当たればヤバいのだろ?」
AN「ええ。ではそうさせてもらいます」
構える弦十郎のに後ろに来たANは緒川から響を預かりつつそう返す。
未来「響ヲ返セ!」
弦十郎「悪いが今の君に返せないぞ未来君!」
その言葉を合図に緒川と共に飛び出し、未来の放った光線がANへと行かない様に避けながら駆け抜ける。
弦十郎「でやッ!!!」
未来「ッ!」
拳を振るう弦十郎に未来は音の壁を張るが衝撃で吹き飛ぶ。
未来「ハアッ!」
閃光
体勢を立て直した所に未来は閃光を放つ。
弦十郎「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
それに弦十郎は地面を殴って作り出した壁で防いでからその場を離れる。
AN「(す、凄い…!あの人本当に人なんですか…!?)」
上手く立ち回る弦十郎にANは知ってるのと始祖になった未来を翻弄するのに驚愕する。
時たま緒川からの援護があるとはいえ、流石はOTONAと感嘆する。
緒川「はっ!」
未来「ッ!邪魔シナイデ!」
弦十郎の後ろから飛び出した緒川の投げたクナイを未来はうっとおしそうにアームドギアで弾き飛ばした後に空中に浮かぼうとして動けない事に気づく。
影縫い!
緒川「動きを封じさせて貰いました」
AN「(さっきのクナイはこれをするために…!)」
未来「グッ……!!」
未来の影に刺さっているクナイにこちらも流石とANは舌を巻く。
一気に決めると弦十郎は接近しようとし……未来の影に刺さっていたクナイが勝手に吹き飛ぶ。
弦十郎「!藤尭!すぐに海上に浮上させろ!!」
閃光!!
それに弦十郎は第六感からすぐさま藤尭に命令した直後、未来は天井へと向けて先ほどよりも強力な閃光を放つ。
ドカーーーーーーン!!!
基地である潜水艦が海上に浮上すると共に、一部分が吹き飛ぶ。
弦十郎「あ、危なかった……遅ければ水没していたぞ……」
AN「ま、まさか状況を打開するためだけに潜水艦を破壊するとは…!」
緒川「み、未来さんは何処に…!?」
3人は見渡し、ANはセンサーで位置を確認する。
AN「……!下です!」
その言葉に弦十郎は下を見上げると攻撃を放とうとしてる未来の姿があり、咄嗟に緒川がクナイを投げる事で攻撃が中断される。
弦十郎「派手な演出は下への攻撃を逸らす為のでもあったか……」
未来「邪魔シナイデ…響ヲ返シテ…響ハ私ノ何ダカラ…!」
距離を取る弦十郎へと未来はそう言う。
弦十郎「(いかんな……このまま戦い続けていたらANくんの言う通り、今の未来くんが消滅してしまう……)」
どうすれば……と弦十郎が考えていた時、声が響く。
響「やめてよ…未来。未来らしくないよ、そんな事言うなんて」
AN「!響さん、目を覚ましたんですか!?」
よろよろと立ち上がる響をANは慌てて支える。
弦十郎「響くん!無理をするな!まだダメージが消えてない状態では危険だ!」
響「これぐらい平気へっちゃらです…!それに未来を助けてあげないと…!」
叫ぶ弦十郎に響はそう言ってANから離れて聖詠を歌ってギアを纏う。
顔を歪める弦十郎だが今の未来を止められるとしたら響しかおらず、それに下手をすれば死に至る光線や光弾を連発はしないだろうが長引かせては2人の身が危険と言うジレンマに弦十郎は……
弦十郎「……………分かった。だが、無茶をするんじゃないぞ!」
響「はいッ!」
早い安全の確保から折れて響の参戦を許可し、注意してから同時に飛び出す。
未来「……響」
響「未来、私は未来だけのじゃないよ。それに未来がそう言う事を言わないのは分かってるから……絶対に戻してあげる」
そう言いながら未来が放って来た音の衝撃弾を防ぎながら格闘戦を仕掛けていく。
ミューチェ「遠距離攻撃ができない以上、未来は苦手な近接戦闘をしなきゃいけなくなる」
AN「それに、響さんを大事に思っている以上、死ぬような攻撃を放てない」
ミューチェとANが見守る中で空中に飛び上がった未来に対し、音の壁で作り上げた足場で響とその後を弦十郎が続く。
響「はあぁぁぁぁぁッ!」
未来「っ…!」
向かって来る響の拳をアームドギアで防ごうとするが響は音の衝撃を乗せて怯ませ……
弦十郎「おらぁぁぁぁぁぁぁ!!」
響を飛び越えた弦十郎の飛び蹴りが炸裂する。
未来「ッ、アァァァァァ!?」
ズドォォォオン!!
跳び蹴りをまともに受けた未来はそのまま近くの地面に激突する。
弦十郎「……あれで止められると思うのは浅はかだろうか、AN君、響くん」
響「はい。おそらく未来ならまだやると思う」
AN「私も。あの愛が強いタイプはしぶといですからねぇ」
確認する弦十郎に響とANはそう返す。
弦十郎「やれやれ、あんまり力を使わないでほしいが……今までの相手より難敵と言えてしまうのは君達と同じだからか……」
響「あはははは…;」
AN「そこを言われると返答に困りますね;」
ぼやいた弦十郎のに響はから笑いし、ANはそう返す中で未来が姿を現す。
未来「ッ…響…!」
まだ戦うつもりなのかと弦十郎とANが焦る中、フラッとしてから倒れ掛かり、響が未来!と慌てて駆け寄って抱き抱えるとギアは消える。
未来「………」
響「気を失ってる…!」
弦十郎「危なかった。あのまま続けていたらこっちもそうだが未来くんもやばかったな……」
AN「本部もかなりボロボロになっちゃいましたね…私が責任もって修理しときます」
ふうと安堵の息を吐く弦十郎にANは潜水艦を見ながらそう返す。
何時沈んでも分からない程の大破にホントに助かると弦十郎は頭を下げる。
弦十郎「しかし、これからが大変であるな……」
AN「そうですねー。早く解決策を考えないと…」
同じ様にギアを解いた響を見ながら弦十郎のにANは頷く。
響は未来を抱えながらふと、自分の胸元に黒いのが付いてるのに気づいて触れたらポロリと黒いのは簡単に剥がれ落ちる。
響「(え?かさぶた…?)」
響は自分の体に何が起きてるのだろうかと戸惑う。
ミューチェ「(…この変身でまた浸食が進んだのかしら…)」
これからどうなるの……とミューチェは不安げな顔で空に浮かぶ月を見て心配する。
ファナ「次回、『転生者と科学者の邂逅』っす!……2人を助けるには……」