戦姫絶唱シンフォギア~未来へと響くは始まりの音楽~ 作:Dr.クロ
前回からの翌日、騒動のでダメになった食材を切歌と調はミセスSと共に近くのスーパーで調達していた。
切歌「お~!お得な商品が沢山デース!」
ミセスS「嬉しそうじゃな切ちゃん」
並べられてる商品に目を輝かせる切歌にミセスは笑う。
切歌「おお!298円のカップラーメンがあるデス!」
調「切ちゃん。なるべく量が多いのにしよう」
買い得と目を輝かせる切歌に調はそう言う。
デス!と目利きしてる2人にミセスSはホントにな、とホロリとなる。
ミセスS「(資金はわしが不自然ない量調達しておるのにそれをこうやりくりするのは貧乏性の癖が付いてしまっているのは生まれつきなのかのう……)」
そこらへん直して行かんとな……とミセスSが唸ってる間に切歌と調は次に移動する。
切歌「あ、調!割引コーナーデスよ!」
調「お得な商品ないか見てみよっか」
おーいまっちょくれ、と先に行こうとする2人にミセスSは追いかける。
ミセスS「そんなお得品ばかりじゃなくて自分達が欲しいものも買って良いぞ」
調「欲しいもの……」
そう言われて困った顔を見合わせる2人にホントにこの子らは、とミセスSは思わず顔を逸らして口元を抑えて涙ぐむ。
ミセスS「(これは本当に贅沢を教えてあげなければいけないのう…)」
心に決めた後にそうじゃなーとミセスSは彼女達に合いそうなのを探す。
ミセスS「(お、このお菓子は切ちゃん好きそうじゃな)」
んで、こっちは調ちゃんじゃなと彼女達が食べそうなお菓子を取って行く。
切歌「そ、そんなに高いお菓子いいんデスか!?」
調「しかもそんなにたくさん…!?」
目を輝かせる2人にミセスSはそうじゃよと頷く。
ミセスS「頑張っている二人にご褒美じゃ」
切歌「ご褒美デスか!」
嬉しいデス!と切歌ははしゃぐ。
調「ありがとう、Sちゃん」
お礼を言う調の頭をミセスSは撫でてあげる。
ミセスS「別にいいんじゃよ。わしらのお手伝いしてくれる良い子の二人にご褒美やるのは当然のことじゃからな」
調「ん」
撫でられる事に慣れてないからか照れる調にかわええのうと思っているとああと切歌が詰め寄る。
切歌「調だけずるいデス!アタシも撫でてほしいデス!」
ミセスS「おおう。よしよし」
微笑んで撫でるミセスSに切歌はほにゃりとなる。
調「(ぷくー)」
切歌「~♪」
ご機嫌な切歌と不満な調と言うのにミセスSはたははと苦笑する。
ミセスS「さて買うものはこれで十分かのう」
切歌「たっぷりデス!これなら大丈夫デスね!」
嬉しそうに言う切歌にミセスSはそうじゃなと頷く。
調「それじゃあレジに行こう切ちゃん」
おーデス!と切歌は調と共に向かう。
ミセスS「では支払いはこれで」
そう言ってミセスSはカードを出す。
切歌「く、クレジットカードデスか!?」
調「す、凄い…」
目を輝かせる2人にうん、ホント金銭感覚をちゃんとした感じにしないとな……とミセスSは思った。
ミセスS「さて買い物も終わったし、帰るとするか」
はーいと返事する2人の後に店を出る。
切歌「お、重いデス…」
ミセスS「かなり買ったからのう」
うぬぉと持ち上げる切歌にミセスSは苦笑する。
調「落とさないようにね切ちゃん」
分かってるデスよと会話する2人にミセスSは微笑ましそうに見る。
が、
そこには1人の女性がいた。
その目を見た瞬間、ミセスSは確信する。
彼女は
女性「見つけたわ……」
ミセスS「はぁ…、またか…」
自分を睨む様に見る女性にミセスS深くため息を吐いた刹那……
ガキィン!!
咄嗟にバリアを張ると共に結晶が突き刺さる。
すぐさまミセスSは荷物を纏めてどこかに収納すると切歌と調を両脇に抱えてその場から遠ざかる。
女性「待て!」
逃げに対して女性は手から結晶を射出しながら追いかけて来るのに見境なしか、とミセスSは内心毒づく。
切歌「Sちゃん!もしかしてアイツって…」
調「……転生者?」
彼女の狂気と迫る結晶に怯えながら問う2人にミセスSは苦々しい顔で頷く。
ミセスS「どうやら悪い転生者のようじゃ。折角の楽しい時間に面倒じゃのう」
それも質の悪い自分が中心のとな……と内心呟きながら人気が自分達以外ない事を確認して、守りながら懐からキューブを取り出し、上にあるボタンを押して上へ投げ飛ばすとキューブは光を発して周囲を包むと不可思議な空間になる。
女性「!これは、結界、それもリリカルなのはで言う結界魔法みたいな奴?やっぱり転生者なのね」
ミセスS「違う違う。わしはただ色々な技術を知っている科学者じゃよ」
否定するミセスSだが関係ないとばかりに結晶を飛ばして来る。
女性「その子達は私の物よぉぉぉぉぉぉ!!!」
ミセスS「誰のものでもないじゃろ!」
叫ぶ女性にミセスSは怒鳴り返す。
そのまま驚く女性へとミセスSは1歩1歩近づいて行く。
ミセスS「貴様ら悪転生者はどうしてこうも転生先の世界の人のことを考えず、自己中心的なことばかりするんじゃ…」
怒気を放ちながら近づくミセスSに女性は恐怖して後ずさりながら結晶を放つが悉く壊される。
女性「な、なによ!?あなたはなんなのよぉぉぉぉぉぉぉ!?」
ミセスS「言ったじゃろ?様々な技術を知っているただの科学者じゃと」
そして……と一瞬で女性との間合いを詰めると共に手を翳し……
ミセスS「はッ!」
衝撃を発して女性を吹き飛ばす。
転がった女性は起き上がった後に気づく。
衝撃を受けた胸からダイヤに変貌しているのだ。
女性「な、なにこれ!?」
ミセスS「ダイヤノイズの能力を応用して作った技術じゃ。お主は罪を犯したから裁かれるのじゃな」
驚く女性にミセスSは静かに言う。
女性「な、なんで!私は選ばれたのよ!まだ何も……」
ミセスS「する必要はない。お主は懺悔する事しか残っておらん」
言い切る前に全身がダイヤと化した女性に対して冷たい目を向けたミセスSは静かに言ってから……手刀で縦真っ直ぐに一刀両断する。
バキーン!!
ずれて地面にぶつかると共に粉々になり、後に光る珠だけが残る。
ミセスS「魂の回収完了……あっ」
回収してからミセスSは女性への怒りのあまり、切歌と調がいる事を忘れてやってしまったのに気づいて慌てて振り返る。
切歌「え、Sちゃん……」
目に入ったのは、周りに女性が放った結晶が突き刺さり、倒れた調を背にしてへたり込んで座り込む……
切歌の目はミセスSの行動と言うより、自分と調を守りし力に怯えていた。
ミセスS「(……はっ?どういうことじゃこれ?)」
その光景にはミセスSは思わず呆気に取られてしまう。
彼女自身、ある事で先の事を知っている。
だが、
なぜなら……
彼女は事前に渡していた薬のお陰で生き永らえている。
飲んでる事だって遠目で確認している。
なのに、なぜか知っている事と似た出来事が目の前で起きている。
すぐさま原因を考えようとするが怯えている切歌に気づいて慌てて近づいて抱きしめる。
切歌「え、Sちゃん……あ、あたし、あたし……!」
ミセスS「大丈夫じゃ。大丈夫じゃよ切ちゃん…!」
涙を流し泣き出した切歌に安心させる様にさらに抱きしめて撫でて落ち着かせながらミセスSは考える。
ミセスS「(どういうことじゃ?まさかフィーネに何かが?でもそれなら調ちゃんが体調不良になるはずじゃが…)」
そう考えてミセスSはあ……となる。
あった、色々と忘れたいのもあるがあった。
エルの襲撃で濡れた調は朝には少しふらついていたが大丈夫と返し、その後はなんともなかったので大丈夫じゃろうと素通りさせていた。
ミセスS「(これは調ちゃんを精密検査した方が良いかもしれないのう)」
あやしながらミセスSは今後のを考えた後に切歌を立ち上がらせた後に調をオンブする。
ミセスS「では帰るとするか」
切歌「はい…デス」
元気ない声で返しながら歩き出す切歌にミセスSは心底困った顔をする。
ミセスS「(切ちゃん、おそらく原作と同じこと悩み始めるんじゃろうなぁ……こうなるとな……)」
ううむとミセスSは唸る。
ミセスSとしては悲しませたくないが、なぜこうなっているかを知らなければならない。
ミセスS「(困った展開になってしまったのう……)」
あー頭が痛いと思いながら背負った調をちらりと見る。
ミセスS「(…もしフィーネの魂に何かあったのなら、一旦彼女の様子を見に行く必要があるのう……)」
そう考えて時折切歌を気遣いながら戻る。
☆
マリア「ちょっとどうしたの切歌に調!?」
戻って来て出迎えたマリアは落ち込んでいる切歌と抱えられた調に驚いてミセスSを見る。
ミセスS「買い物途中で悪い転生者に襲われてのう。その転生者は倒したんじゃがそれ以上に厄介な問題が出て来たんじゃ」
問題と言う所に何があったのと真剣な顔をするマリアは少しまっとくれと切歌と調を部屋に連れて行きたいと言うミセスSに頷く。
少しして戻って来たミセスSは来ていたウェルも含めて問題について言う。
ミセスS「問題と言うのは調ちゃんにまだ生存しているはずのフィーネの魂が目覚めかけているという事じゃ」
ウェル「バカな!?あなたから聞いた話では生きてる限りフィーネがもう1人目覚めるなどありえないのではないのですか!?」
告げられた事に目を見開くマリアに代わってウェルが立ち上がって叫ぶ。
だから困っとるんじゃないか、とミセスSは溜息を吐く。
ミセスS「もしかしたら二課にて眠っているフィーネに何かあったかもしれない。一度調査したいのじゃが…」
ウェル「それには同意ですね。僕も調べた方が良いかと」
提案するミセスSにウェルも同じ考えか賛成する。
なら私も、と行こうとするマリアをウェルとミセスSはやんわり押し留める。
ウェル「あなたが行ったら目立ち過ぎて返って調べ難くなります。ここは僕とミセスSに任せてください」
ミセスS「マリアは切ちゃんと調ちゃんのことをお願いしたいんじゃが、2人を見てやれるのは教授以外にお主しかおらんからな」
そう言われたら断れないのでマリアは頷く。
ミセスS「では準備をして早速行くぞウェル博士」
ウェル「ええ」
2人でそう言葉を交わしてから出て行く。
マリア「……なんで調が…ッ!」
見送った後マリアは悲痛な顔で壁を叩く。
☆
ミセスS「えっと…二課の潜水艦は今この地点じゃな」
ウェル「それでどうします?もしも彼らの基地で眠ってるのなら、僕がノイズを操って囮になりますが?」
外に出て現在地がどこなのかを調べたミセスSにウェルが提案するがミセスSは渋い顔になる。
ミセスS「ん~じゃがそれバレたら基地内部であの司令とバトルすることにならんか?」
ウェル「あなたは隠れるのは得意じゃないですか、僕より上手く立ち回れる確率的にも適任かと」
そう返すミセスSにウェルはなんとも言えない顔で言い返す。
ミセスS「確かにそうじゃな。ではその作戦で行くかのう」
はい、とソロモンの杖を手に持ちながらウェルは複雑な顔をする。
ウェル「ホント、この状況はどれ位続くんでしょうね……」
ミセスS「そうじゃねぇ…
そう言ってミセスSは見上げる。
昼だから見えてないが着実に近づいているのを考えながら……
ミセスS「まあ終わるまで頑張り続けるとするか」
ウェル「そうですね。彼女達の為にも僕達も頑張りませんとね」
その意気じゃぞ、とミセスSは笑った後に内心少し溜息を吐く。
ミセスS「(ほんと、人が良すぎるのうこの世界のウェル博士は…)」
それはそれで良いんじゃけどな……と頭をポリポリ掻くミセスSにウェルは首を傾げる。
ウェル「何か僕の顔に付いてますか?」
ミセスS「いや、何も付いてないぞ」
誤魔化すミセスSにウェルはそうですかと前を向く。
ミセスS「(…原作の響ちゃんたちが会ったらおどろきそうじゃなぁ)」
そう考えながらミセスSは歩く。
☆
一方、切歌は体育座りして落ち込んでいた。
切歌「(アタシ…フィーネになっちゃうのデスか?消えちゃうんデスか…?)」
あの時起きた現象を思い返し、切歌は震える。
今までの自分が消えると考えると脅えが止まらない。
切歌「(怖い…ものすごく怖くてたまらないデス…)」
失いたくないと言う気持ちが強まって行く。
なぜフィーネの力が使えたのか……
ミセスS「次回、ミッション・スニーキングS。頑張って調べるかのう」