戦姫絶唱シンフォギア~未来へと響くは始まりの音楽~ 作:Dr.クロ
前回から翌日、ファナは家へと帰宅していた。
あの後に自衛隊に保護された後は病院で怪我はないかの確認をされた後はすんなり帰されたのに疑問を感じたが神獣鏡のを知られる事がなくてホッとしていた。
それで自宅に帰って来て…目の前の光景に唖然としていた。
リビングに行き、彼女の目に入ったのは…
土下座する青年
そんな青年の後ろで正座させられ、その上に胸の下辺りまで石を乗せられ、首から私達は軽はずみな事で悪い事をしましたと言う看板をぶら下げたエルと玉藻
ファナ「(えっと……なんなんっすかこれ?)」
青年「本当にウチの女神様と親友がめんどくさい事をしまして申し訳ない」
戸惑うファナに青年は謝罪する。
青年「僕はジェル・カンターレ。そこで反省させてるエル様の部下です」
ファナ「ぶ、部下っすか?」
そうですとジェルは答えてから心底めんどくさい顔をする。
ジェル「いやマジで事情が事情でもバランスとか考えろと言いたくなるのに上司がするってマジめんどくせぇだよ。と言うか仕事を増やすなめんどくさい」
ファナ「(あ、なんか大変そうっすね)」
口調が砕けて心底めんどくさそうな顔をするジェルに苦労してるんッスねとファナは思った後にあっと思い出して神獣鏡のペンダントを取り出す。
ファナ「ところでこれ、使えなかったんっすけど!」
ジェル「……適合係数は?」
どうしてッスか?なファナにジェルは聞く。
え?と目を点にするファナにやっぱり…とジェルはため息を吐く。
ジェル「一応どう言うのを望んだのとか何をあげたかは聞いたけど…オタク、シンフォギアシステムを使う為に必要な適合係数を高めにして貰う様頼んだ?」
ファナ「…忘れてたっす」Orz
ガクッと崩れ落ちるファナにジェルはふうと息を吐く。
ジェル「使えないのもそれが理由。使うにはこの世界でなら…リンカー?だっけ、それ使ってあげねぇと無理。この場で適合係数上げろって言うのは却下、転生した後でそんな使える様にしましたは出来ないのとめんどくさい」
ファナ「そうっすよねー;」
がっくりとなるファナにジェルは言う。
ジェル「まぁ、流石に落ち度は聞かなかったこっちにもあるんでファナお嬢に合う聖遺物をこの世界で探してあげるんでしばらく我慢して貰うっす。後、エル様と狐は置いとて仕事させますんでマジお金のとかはあの人が言った様に心配ないんで」
ファナ「あ、ありがとうございますっす…」
戸惑いながら頭を下げるファナにまぁ、そう言う事と言った後にジェルは立ち上がる。
ジェル「じゃ、自分、エル様のバカやったフォローの以外にお嬢の死ぬ原因となった転生者やバカ神の処理とその他もろもろめんどくさい事を殺りに逝くのでここでおいとまさせて貰います」
ファナ「あ、ちょっと待ってくださいっす!一つ聞きたいことがあるっす」
そう言って出ようとしたジェルにファナは呼び止める。
ジェル「なんです?」
ファナ「この世界の響さんと未来さん、何か力を持っているんっすか?」
聞かれた事にジェルは怪訝とした顔をする。
ジェル「力?おかしいなこの世界は普通の筈…」
ファナ「なんか歌歌って絶唱の反動を抑えたりしてたっす」
出てきた言葉にジェルの他、エルや玉藻も反応する。
ジェル「…歌…まさか彼女が…?」
口に手を当てて考え込むジェルにファナは恐る恐る聞く。
ファナ「あの何か知っているっすか?」
ジェル「………自分からは言えません。聞くなら本人達に聞いた方が早いかと」
ファナのにそう返すとでは…とそそくさとジェルは出て行く。
意味深な言葉にファナはなんだろうかと不安になる。
他にも…
エル&玉藻「あの、この状態は?(涙)」
ファナ「(えっと…自分よく分からないのでスルーっす;)」
お仕置き状態のまま放置された涙目の義母と家政婦の視線にファナも少しは放置しとこうとスルーした。
2人が解放されたのはお昼となってからだった。
☆
時間は進み、コンサートの日から3日経った病院では響はベッドに寝かされ、それを未来や洸が心配そうに見ていた。
未来「響…」
洸「大丈夫だよ未来ちゃん。響が僕達や君をおいて死なないさ」
不安そうに見る未来に洸が安心させる様に言う。
自身の方が不安そうなのに未来がいる手前そう振る舞っているのをミューチェは震える肩を見ている。
ミューチェ「(やはり不安なのね…。自分の娘の死の瀬戸際に立っているかもしれないから…)」
だから速く目覚めなさいよ響…とミューチェがそう考えていると…
響「うっ……」
声が漏れた。
聞いた瞬間、洸は顔を輝かせ、未来の目からは涙が流れる。
目を開けた響は未来と洸を見る。
響「未来…お父さん…」
未来「響!」
歓喜極まって響に抱き着く未来の後にお医者さん呼んで来る!と洸は病室を出る。
ミューチェは安堵する中で響は左手で未来にタップする。
響「み、未来。苦しい苦しい」
未来「だってぇ…」
ミューチェ「全く、無茶しすぎよ響。いくら始祖が死んでもすぐに復活するからと言って、あれは未来には心臓に悪いわよ…後未来も落ち着いて、響は右腕にギブスしてるんだから」
そう言われて響はすいませんと謝り、未来も言われて思い出したのか慌てて離れてごめんね響と謝る。
ミューチェ「それにね。いくら始祖でも何度も何度も死んだら…ホント狂うわよ?」
響「ど、どんな感じにですか?」
真剣な顔で言うミューチェに響と未来は息を飲んで聞く。
ミューチェ「私の古い知り合いの始祖はね…強者との闘いをボロボロになろうと楽しむ他、酒を飲まないとミイラになる」
響「ええ…」
未来「戦いを自分がボロボロになろうと楽しむって…」
ミューチェ「自分が死のうが関係なく戦い続けるのが好きなのよあいつは。…今はまあ娘ができたらおとなしくなってるけど」
顔を青くする2人にミューチェは2人と出会う前に久方ぶりに出会った時に聞いた事を思い出して付け加える。
そんなミューチェの話を聞いてから響は意識を失う前に聞いた奏の言葉を思い出す。
ー生きるのを諦めるな!-
響「(そうだ、私は不死だからって聞いて楽観していた。例え死ななくても悲しむ人がいる…)」
その後に響は未来を見る。
響「(奏さんもだけど、未来も悲しませた…私は…未来を悲しませたくない…)」
未来「響…」
心配そうな顔の未来の手を響は左手で握る。
響「ごめんね未来。私間違ってたよ。自分が傷ついても、死にかけても色んな人を救えれば良いって…けど、未来の悲しい顔を見るのはもっと嫌だ。私は未来の笑顔も守りたい」
未来「響…」
ミューチェ「じゃあ人助けはどうするの?」
謝ってそう言う響にミューチェは確認する。
響「もちろん続けます。私は絶対に死なずに全力で無茶を通して色んな人を助けたいです」
グッと左手を握り締めてそう言う響に未来は変わんないねと苦笑する。
ミューチェ「それならこれからもっと強くならないといけないわね」
はい!と気合を入れる響のに未来も頷いた後にあ、飲み物買ってきます!と部屋を出る。
それを見送った後にミューチェは響が寝ている間に流れたコンサートのニュースを思い出す。
コンサートでのノイズ〝による”死亡者は奇跡的に0だと言う。
それだけを聞いたら喜ばしいだろうがその後が問題だった。
人災による死亡者が出てるのだ。
死亡原因は主に転んだ後に沢山の人に踏み付けられて、ドミノ式による圧死など…
幸い、響や未来の様な年代のはいなかったそうだが、大人の死亡者は 相当であった。
ミューチェ「(んー、これは嫌な予感がするわね)」
難しい顔をして嫌な予感にミューチェは不安を隠しきれなかった。
一方でジュースを買った未来は車いすに乗った瓶底眼鏡をかけて体中に包帯を巻いたポニーテールの女性とそんな女性を押している少女とすれ違う。
未来は気づかなかったがポニーテールの女性、気づかれない様に変装していた奏は驚いた様子で振り返っていたのを…
奏「(今の子は…!)」
翼「どうしたの奏?」
突然振り返った奏に首を傾げる翼に奏はなんでもないと返す。
奏「(あの子…いや、あの二人…不思議な感じだったな)」
自分が声をかけた少女と自分が絶唱をする際に歌った少女…
奏は2人とはまた会う様な気がするのを感じていた。
それは当たりで、奏が2人と再会するのは…この時から2年の月日が経ってからである。
ジェル「あー、次回『別の始祖と聖遺物』に続く。はぁ…休憩したい」
ファナ「(ブラック企業に勤めてる人みたいっす;)」