戦姫絶唱シンフォギア~未来へと響くは始まりの音楽~   作:Dr.クロ

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ずれし音を知る為、始祖は別の始祖を呼ぶ。


第三話~別の始祖と聖遺物~

前回から3ヵ月経った。

 

長らくリハビリと病院生活で窮屈な思いをしていた響は退院出来た事を喜び、特に外傷もなかったので響が目覚めた翌日に先に退院した未来と響の家族達も喜んだ。

 

ただ、嬉しいばかりでなかったのも事実。

 

コンサート事件の被害者の親族などからの悲痛な声と心もとない者達のバッシングが来たのだ。

 

それには洸が前に立ち、後者の者達に強く訴えた。

 

ーウチの子も辛い思いをしてるんだ!亡くなった人達はともかく、君等がウチや他のコンサートにいた人達を責める辻合はないんだ!そう言う事を言う資格なんて君達にはないだろう!ー

 

少しの間行方不明にもなり、娘が死ぬ思いをした事で生きてる間は娘を絶対に守ると言う強い意思を固めた洸の言葉にバッシングは来なくなった。

 

そんな洸に響や未来、ミューチェは頼もしかった。

 

まぁ、その分響に構う過保護さがアップしたが…

 

とにかく、今響達は休んでいた特訓を再開したのだが…

 

ミューチェ「んー?」

 

初めて少ししてミューチェは難しい顔をする。

 

そんなミューチェの様子に特訓を中断した響と未来は心配そうに話しかける。

 

響「どうかしたんですかミューチェさん?」

 

未来「響が入院していた分悪くなっていたんですか?」

 

聞く2人の、特に未来のに逆かな…とミューチェは返す。

 

ミューチェ「未来の方が悪くなってるよのね…なんでか分からないけど」

 

未来「え?」

 

ミューチェ「なんと言うか、バランスが悪いとかそういう感じがするのよね」

 

出て来た言葉にどういう事なのか未来と響は顔を見合わせる。

 

ミューチェ自身もどうしてなのか分からないので唸る。

 

自分で分からないのならそう言う事に長けて得意な知り合いを呼んだ方が良いかなと考える。

 

ミューチェ「(あ、ちょっと違うけど彼女に頼んでみましょうか)」

 

龍娘とは別の古い知り合い思い出して早速念話を飛ばしてみる。

 

ミューチェ「(もしもし、私だけど聞こえる?)」

 

??「(おや、その声はミューチェさんじゃないですか。お久しぶりですね)」

 

試しに声を掛けたら早速帰って来たのにミューチェは喜ぶ。

 

ミューチェ「(久しぶりねAN。貴女に頼みたいことがあるの。今私が居る世界にちょっと来てくれない?)」

 

AN「(分かりました。すぐ行きますね)」

 

来れるかどうかを聞くと快く承諾して貰えた。

 

ありがとうとお礼を述べた後にミューチェは念話で話してるのを不思議そうに見ていた響と未来に向き直る。

 

ミューチェ「今、私の知り合いが来て検査してくれるからちょっと待って」

 

響「ミューチェさんの知り合いって…」

 

未来「もしかして始祖ですか?」

 

はい、そうよと言った傍から離れた場所に女性と女性の腰にくっついたもう1人のメイド服を着た女性が来る。

 

響「えっと…ミューチェさん」

 

未来「どちらがミューチェさんの知り合いで…」

 

ミューチェ「……ロボットみたいな方が私の知り合いでロボットの始祖のANよ」

 

2人も現れたので戸惑う響と未来にミューチェは眉間を揉みながら答える。

 

AN「いやー、久しぶりですねミューチェさん。何百年ぶりでしょうか」

 

ミューチェ「900年ぐらいじゃないの?と言うかその腰の女性は……」

 

懐かしそうに聞くANにミューチェは呆れた顔でANの腰にしがみ付いて震えてる女性を見る。

 

この人ですかと聞かれたのでANは自慢げに言う。

 

AN「ああ、彼女は私のメイドのシオニーさんですよ」

 

メイド「しょ、紹介に預かりましたシオニー・レジスです」

 

よ、宜しくお願いしますと頭を下げるメイドもといシオニーにあ、こちらこそ…と響と未来も頭を下げる。

 

AN「ところでミューチェさん、なんか身体が透けてますけど何かあったので?あとそこのお二人は?」

 

ミューチェ「この二人は新しい音楽の始祖よ」

 

久々に会った親友の状況に首を傾げたANはミューチェの言葉に真剣な顔でどうしてそうなったかの詳細を、と聞き、ミューチェも経緯を教える。

 

経緯を聞き、成程…とANはなんとも言えない顔をする。

 

なお、シオニーはミューチェの姿が見えてないのでゆ、幽霊と怯えていたりする。

 

AN「それで私に頼みたいことと言うのはなんですか?」

 

ミューチェ「この二人のメディカルチェックをしてほしいのよ。なんか始祖の力がうまく使えなくて困ってたの」

 

ふむ…とお願いされた事にANは響と未来を見る。

 

その後にちょいとお待ちを…とどこからともなく材料を取り出して作業を開始し…

 

AN「出来ました」

 

響&未来「ええええっ!?」

 

シオニー「相変わらず凄いですねANさん…」

 

さっきやってもう出来上がった人1人入れるようなカプセルに驚く響と未来の隣でシオニーは疲れた顔で言う。

 

早速やりますよ~と最初に未来に入って貰い、分析を開始する。

 

ミューチェ「どう?」

 

AN「異常なしですね。おかしなところなんてひとつもなしですよ?」

 

確認するミューチェにANはそう返す。

 

次に響が入ると…

 

ビービー!!

 

AN「む、これは…」

 

未来の時と違う反応にANは目ざとく見つけて早速深く調べる。

 

カタカタカタ

 

ミューチェ「どうしたの?」

 

分析した事で分かった結果に厳しい顔をするANにミューチェは聞く。

 

AN「響さんの心臓に何か刺さってますね」

 

ミューチェ「心臓に……!まさか!」

 

ここ!と拡大されて映ったのにミューチェはあの時の光景を思い出す。

 

その反応にANは気づいて問う。

 

AN「何か思い当たることでも?」

 

ミューチェ「ええ、実は…」

 

そう前置きしてからミューチェはコンサートであった事を話す。

 

それですねとANは腕を組んで映っているのを厳しい顔で見る。

 

AN「なるほど、この欠片のせいで力がうまく使えなかったんですね」

 

未来「え、それってどう言うことですか?」

 

そう断言するANに未来は聞くとミューチェが変わりに答える。

 

ミューチェ「響と未来はそれぞれ半分ずつ始祖の力があってバランスを取っているの。それがガングニールの欠片が響の方に入ったことによりバランスが崩れて…」

 

未来「力がうまく使えなかったって事ですね」

 

説明にすぐさま察する未来にそういう事よとミューチェは頷く。

 

ガングニールと言う名前はミューチェがコンサートの際、奏が姿が変わる前に歌っていた中に槍に関連する名前でこれだと思ったからだ。

 

ミューチェ「ええ。だから響からこの欠片を取り出せば…」

 

AN「残念ですがそれは無理ですね」

 

元に戻る…と言おうとしたミューチェのをANは不可能だと否定する。

 

どういう事?と目を鋭くさせるミューチェにANは理由を話す。

 

AN「理由は二つあります。まずひとつはガングニールの欠片により上がってはいますが下手に取り除くと始祖の力を著しく減少させます。そしてふたつめ、これが一番重要です…この欠片、今響さんの細胞と融合しつつあり、今の技術では取り除く事が不可能です」

 

無論、私の技術もロボット専門であって医療関連ではないので詳しい調査が必要ですと付け加える。

 

ミューチェ「まさかそんな事になっていたなんて…」

 

未来「そんな…」

 

AN「(実は三つめの理由として響さんの中にガングニールがあると言うのは原作…歴史の流れでは必要な事…いちおう取り除く事も何事もなければ歴史通りに進めば出来ますし…)」

 

顔を伏せる2人を見つつ内心罪悪感を感じながらANは此処に来るまでに再会した人物から教えられた事を思い出しつつそう呟く。

 

無論、シオニーがいない時に教えられたのでシオニーも知らない。

 

AN「ただ、取り除く事は出来なくても力の均等を戻す事は一応出来る方法があります」

 

ミューチェ「それはもしかして…」

 

告げた言葉にミューチェは未来へと顔を向け、ANも肯定する。

 

AN「はい、未来さんの身体にガングニールと似た物、つまり聖遺物の欠片を埋め込めば釣り合っていつも通り、もしくはそれ以上になると思います」

 

未来「私の身体に…?」

 

響「そんな事が出来るんですか!?」

 

驚く2人にANは出来ますと言ってからただ…と歯切れの悪くなる。

 

AN「その聖遺物がないんですよね…」

 

シオニー「って駄目じゃないですか!?」

 

ミューチェ「……ねえ、これは違うの?」

 

驚くシオニーの後にミューチェがそう言うと虚空からANの手に何かが落ちる。

 

それは鏡の様な奴でそれにANは目を見開く。

 

AN「こ、これは…まさしく聖遺物、神獣鏡(シェンショウジン)!」

 

ミューチェ「三年前に偶然拾ったのよ」

 

ええ!?と驚くANにミューチェは理由を言う。

 

ただ、ANは別の意味で驚いていた。

 

AN「(三年前ってそれ、奏さんの事件が起きた時じゃないですか!)」

 

教えて貰った中にあった出来事ので何ちゅうことをしてるんですかこの人と…内心冷や汗を流しながらミューチェを見る。

 

ミューチェ「ん?」

 

AN「はぁ…とにかく、これで出来ますね」

 

なんか悪い事をした?な感じのミューチェにANは脱力した後にちゃんと相性が良いかを確認し、OKなのを確認してから手術の為のマシンを作り上げる。

 

AN「はい、完成っと」

 

響&未来「はやっ!?」

 

ミューチェ「これが彼女の普通だからね」

 

そしてまたも速く作り上げたのに響と未来は驚き、ミューチェはそう言う。

 

AN「さて、1つ警告です未来さん。これをする事であなたに何かしらの事が起きる可能性があります。それでもいいですか?」

 

響「何かしらの事…」

 

そう言ったANのに響は不安そうに未来を見て、ミューチェは未来に判断を任せるのか無言で見ている。

 

2人に見られながら未来は決意を秘めた顔でANを見る。

 

未来「……例え何かがあっても私はやります。響と同じ場所にいたいから…だからお願いします」

 

AN「そうですか。では早速始めましょう」

 

そう言ってANはマシンの中に入る様に言い、未来はANと共に中に入る。

 

響「未来…」

 

シオニー「大丈夫です。ANさんの腕は確かですし」

 

不安そうに見守る響にシオニーは安心させる様に言う。

 

少しして…ANと未来が出て来る。

 

響「未来!」

 

未来「お待たせ響」

 

AN「安心してください。オペは成功しました」

 

未来へと抱き着く響にANはそう言う。

 

ミューチェ「助かったわAN。今度お礼するから」

 

AN「いえいえ。あ、それともしその傷ので言い訳するときは闇医者とかに埋め込まれたことにしてくださいね。色々と正直に話すとややこしくなるでしょうし、話せるのに信用できる者が出来た時にお願いします。後、変調があったらすぐに呼んでくださいね」

 

礼を述べるミューチェにANが注意してからそう言う。

 

ミューチェ「ええ。本当にありがとうねAN」

 

響&未来「ありがとうございました!」

 

頭を下げる2人にいえいえ~と笑った後に…では…とANはシオニーの襟首を掴んで飛んで行く。

 

シオニー「なんでこんな去り方なんですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

響「お元気でー!」

 

未来「響、あれツッコムべきだと思うよ!?普通に危ないって!」

 

ミューチェ「未来、試しに一回歌ってみましょうか」

 

シオニーの絶叫を聞きながら手を振る響に未来はツッコミを入れる中でミューチェはスルーして言う。

 

少し不満そうだがとにかく歌う事にした。

 

ミューチェ「(さて、どうなったのか…)」

 

歌を聞き、そして流れる力を感じながらミューチェはしばらく無言でいる。

 

響「すっごいよ未来!惚れ惚れする上手さだったよ!」

 

そこじゃないからねと響のにツッコミを入れた後にミューチェは感想を述べる。

 

ミューチェ「響のと同じくらいの力を感じたわ。これなら大丈夫ね」

 

未来「あ、ありがとうございます!」

 

響「良かったね未来!」

 

ワイワイはしゃぐ2人にミューチェはふふふと笑う。

 

ミューチェ「(本当に仲が良い二人ね)」

 

会った時から離れる時間が長かった時はなかった。

 

何時も仲良く、時に軽い喧嘩もするがそれでも2人の絆の強さは変わらなかった。

 

ミューチェ「(この絆はおそらく長い時生き続けても永遠に変わらないんでしょうね)」

 

響「ミューチェさん?」

 

ふふと笑うミューチェに首を傾げる響になんでもないと返す。

 

ミューチェ「それじゃあ次は聞こえない音で歌う練習するわよ」

 

響「聞こえない音で?」

 

未来「あ、そっか。それなら…」

 

出された事に首を傾げる響の隣で理解した未来にそういう事と肯定してからミューチェは分かってない響に理由を説明する。

 

ミューチェ「えっとね。世界には人には聞こえない音…特に動物とかにしか聞こえない音って言うのが存在するの。出す歌をその音のにしてやる感じよ」

 

響「そうなの!?」

 

未来「ホントよ響、代表的なのは蝙蝠の超音波や犬の訓練に使う犬にしか聞こえない音を出す犬笛がそうよ。ちょっと違うけど年齢が上がる事で聞こえなくなるモスキート音って言うのもあるのよ」

 

驚く響に未来が補足する。

 

ミューチェ「これならバレずに能力使えるでしょ?」

 

響「あのー、一つ聞きたいんですがそんなにバレたらやばいんですか?」

 

未来「たしかに、あの時もそうでしたし…」

 

質問する響と思い出して言う未来のにミューチェはやばいと頷く。

 

ミューチェ「そうねえ…組織とかに道具として使われるか。または解剖、実験、その他に…」

 

響「うわぁ…それは嫌だな…」

 

未来「うん…」

 

嫌な顔をする2人にだからこそ秘密なのよとミューチェは言う。

 

ミューチェ「だから絶対にバレないようね!特に組織とかそういう人たちには絶対に!」

 

はい!と元気よく答える2人に宜しい!とミューチェも満足そうに頷き…

 

ミューチェ「んじゃ特訓始めるわよ」

 

響&未来「はい!」

 

元気よく答えた後に2人は歌える様に発声練習をする。

 

お互いやその周りの人を守れる様にと言う思いを込めて…




AN「次回は『覚醒の2つの鼓動』です」
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