戦姫絶唱シンフォギア~未来へと響くは始まりの音楽~   作:Dr.クロ

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約束の日、二人の少女は白き鎧を纏った少女と出会う


第七話~果たされぬ約束と現れる少女~

前回から響と未来は翼と共にノイズが出現する度に出撃した。

 

一応、連携は取れてはいるが終わると翼はすぐさま戻ってしまったり、響達が話しかけようとするとそそくさと逃げる様に去ってしまったりするので弦十郎達はなんとも言えない顔をしており、相棒である奏も追試免除のレポートや課題をやっていた響とそれを見ていた未来の所に来てマジすまねぇと謝っていた。

 

奏「悪いな翼の奴の事で…」

 

響「いえいえ、仕方ありませんよ!翼さん知らなかったんだし」

 

未来「私自身、怒ったとはいえ翼さんを過剰に攻撃しましたし」

 

ミューチェ「(いやー、あれは怒ったで済ませて良いのかしらね;)」

 

頭を下げる奏に響は手を振り、未来も申し訳ない顔をする中でミューチェは冷や汗を掻く。

 

奏「と言うか響は大変だな…眠くね?」

 

響「眠いんですけどこれ終わらせないと…」

 

未来「やらないと追試が免除になりませんからね。と言うか響はホントに頑張ろうよ」

 

もう寝かけてそうな響に奏はそう聞き、未来は呆れた顔で言う。

 

しばらくして…

 

響「ひ、ひとまず出来る分まで、お、終わった…」

 

未来&奏「お疲れ様」

 

はひぃ…と机に突っ伏す響に2人は労いに言葉をかける。

 

奏「後で本部に行くが、まだ時間があるしゆっくり休みな」

 

響「そうしま~す」

 

未来「それにしても奏さんって響を可愛がってますね」

 

ワシワシと頭を撫でながら言う奏に響はふにゃ~としながら返すと未来が微笑ましそうに言う。

 

奏「んーそうだな…気分悪いかもしれないけど、死に別れた妹と少し被らしちゃってるかもな…」

 

響「へ?妹さんに?」

 

撫でられた状態で顔を向ける響にああ…と思い出して悲しい顔をする。

 

奏「響はあたしのガングニールの欠片で変身出来るから妹みたいな感じと思ったらそう見えちゃってよ…軽蔑するか?」

 

未来「いえ、全然」

 

ミューチェ「(まあ、気持ちは分かるわね)」

 

自嘲する様に聞く奏に未来は首を横に振り、ミューチェもそう呟く。

 

響「あ、そう言えばもうすぐだね流れ星!」

 

未来「ふふ、覚えていて嬉しいわ響」

 

えー酷くないと返しのにそう言う響のに奏では聞く。

 

奏「流れ星って…もう少ししたら見れるのか?」

 

未来「はい、そうなんです」

 

響「一緒に見ようって約束してるんです!」

 

ミューチェ「(無事に見れると良いんだけどね…)」

 

そう聞く奏に未来と響は答えるのを見ながらミューチェは現状のからそうぼやく様に呟く。

 

奏「良いな~もしいけるならあたしも付き合いたいぜ」

 

未来「それなら一緒に見ませんか?」

 

響「あ、良いね!何も無かったら見に行きましょうよ!」

 

良いな!と笑う3人にミューチェは微笑ましく笑う。

 

ミューチェ「(邪魔がないといいわね)」

 

 

しばらくして、奏と共に響と未来は二課へと入った。

 

響「今日こそは翼さんと話できると良いなー」

 

未来「ホントにね」

 

奏「大丈夫だと思うぜ、今日はミーティングだそうだから終わった後に逃げる前に捕まえれば良いしな」

 

そう言う響に押して貰いながら奏がそう言う。

 

管理人なので外出許可など色々と取れるからこういう時は頼りになるだろと笑う奏に響と未来は苦笑した。

 

弦十郎「お、来たか」

 

響「司令、了子さん。お待たせしました」

 

未来「大丈夫でしたか時間?」

 

了子「大丈夫大丈夫~普通に間に合ってるわよ~では、全員揃ったので仲良しミーティングを始めましょう♪」

 

確認する未来に了子は笑ってそう返した後に見渡して言う。

 

響と未来は座っている翼を見るが翼はコーヒーを飲んで2人を見ない。

 

そんな翼に弦十郎と奏は困った顔をする。

 

少しして画面にリディアン周辺の地図が展開される。

 

ただ、所々に赤い点が記されている。

 

弦十郎「これを見てどう思う?」

 

響「えっとこれって……」

 

未来「もしかしてノイズが発生した場所ですか?」

 

自信なさげの響に代わって言った未来のにその通りだと弦十郎は頷く。

 

弦十郎「ここ一ヶ月に渡るノイズの発生地点だ。ノイズについて2人が知っている事は?」

 

響「えっと人に触れると炭化するのと」

 

未来「あと普通の攻撃じゃ倒せないですかね?」

 

他にも大体ニュースや授業で受けた事を話すと弦十郎はほうと感心する。

 

弦十郎「未来くんもそうだが、響くんも意外と詳しいな」

 

響「今纏めてるレポートの題材なんです」

 

未来「それで丁度見直しついでに私も教えましたので」

 

ミューチェ「(そりゃまあ色々教えたからね)」

 

ビシバシと響に教えていた未来の様子を思い出してミューチェは苦笑する。

 

その後に了子と弦十郎がノイズの事を補足説明した後にここからが本題と了子は言う。

 

了子「ノイズの発生率は決して高くないの。この発生件数は誰の目から見ても明らかに異常事態。だとすると、そこに何らかの作為が働いていると考えるべきでしょうね…」

 

響「作為って……」

 

未来「誰かがノイズを操ってるってことですか?」

 

でもなんの為に?と首を傾げる2人だったが黙っていた翼が口を開く。

 

翼「中心点はここ、私立リディアン音楽院高等科、我々の真上です。サクリストD…『デュランダル』を狙って、何らかの意思がこの地に向けられている証左となります」

 

ミューチェ「(デュランダル…ね)」

 

響「あのー、そのデュランダルってのはなんなんですか?」

 

未来「何か特別なものなんですか?」

 

質問をした響と未来に友里と藤尭が説明する。

 

2人曰く、デュランダルとは二課の基地の奥深くに厳重に保管されている響や未来、翼の持つのとは違い、欠片ではなく完全な形で残っている聖遺物で、シンフォギアシステムのと違い、一度起動するとそれ以降は歌の必要はなく100%の状態で常時発揮し続ける他、奏者以外の一般人でも扱える様になってしまうと言う。

 

そんな事を提唱した了子の名前からを桜井理論と名付けられたそうだ。

 

ただ、その後の了子の説明によるとその起動にはシンフォギアを使う以上にそれ相応のフォニックゲインが必要になるとの事

 

ミューチェ「(あれそれ二人なら普通に起動できるんじゃない?)」

 

それを聞いた瞬間、ミューチェはそう思った。

 

2人とも音楽の始祖として彼らの言う起動に必要なフォニックゲインをあっさり出せそうだと確信するがそれと共に100%常時と言うのに不安も出来る。

 

ミューチェ「(…あれこれもし知らされたら利用される確率高くない?)」

 

その後にすぐさま別の危険性にも気づく。

 

もしも完全な聖遺物を簡単に起動出来るなどと知られたら2人はそのまま監禁されて道具にされかねない。

 

ミューチェ「(これは絶対にバレないようにしないとね…)」

 

そう決めてる間、話は米国のデュランダル引き渡しの要求や度々されているハッキングのになる。

 

こんな状況でめんどくせぇ事をするよなとぼやく奏のに確かにとミューチェは同意する。

 

ミューチェ「(ホント、こういうのは何処の世界も変わらないわね)」

 

緒川「風鳴司令」

 

心底嫌そうにミューチェはふうと息を吐くと何時の間にか入っていたのか緒川がいて、弦十郎に声をかけると弦十郎もそろそろか思い出した様に言う。

 

緒川「今晩はアルバムの打ち合わせが入っています」

 

未来「あ、お仕事のですね」

 

響「それじゃあ、この人は…」

 

翼にそう言った緒川のに未来は察して響は緒川を見る。

 

緒川「表の顔ではアーティスト風鳴翼のマネージャーをしております緒川慎次と言います。前はツヴァイウイングのマネージャーをしておりました」

 

眼鏡をかけながら説明の後に自己紹介してから未来と響に名刺を渡す。

 

響「あ、はい」

 

未来「こうやって名刺を貰うのは初めてだね」

 

ミューチェ「そう言えばこの人、私も気づかないうちに手錠はめてたわね」

 

貰った名刺を見ながら言ってる間に緒川と翼は出て行く。

 

色々と知れたがまた話せなかったと思ってる間に弦十郎は再び座る。

 

しかもノイズ以外の脅威もあると言うのでミューチェは頭が痛いと思った。

 

ミューチェ「(ホントこの世界、色々問題ありすぎよ)」

 

これは色々と前途多難だわ…とミューチェはぼやく。

 

 

時間が進み、翌日のお昼、学園の敷居内で響は必死に残りのレポート作成をし、それを横から創世と弓美がおかずを時折食べさせていた。

 

未来「もう、おバカな事をやってないで、レポートの締め切りは今日の放課後よ」

 

ファナ「響さん、ドリンク持ってきたっす」

 

それに未来が呆れる中でファナがストローを付けたドリンクを差し出してありがとうと響は飲みながらペンを動かす。

 

響「だからこうして限界に挑んでいるんだよ」

 

未来「はぁ…そう言えばファナさんはどんなレポート書いたの?」

 

ファナ「私っすか?私は歴史関係っす」

 

創世「へぇ、ビッキーのより難しい奴を書いたんだね」

 

弓美「確かにファナの口調的にスポ魂特訓関連のだと思った」

 

書きながらそう返した響に未来は呆れる中でファナに聞き、内容のに創世は感心して弓がそう言う。

 

ファナ「先生にも言われたっす」

 

詩織「言われたんですね」

 

弓美「まぁ、アニメじゃないんだし、こんな事して捗る訳ないしね」

 

そう言って弓美は立ち上がり、響はえーとなる。

 

響「ここ、どう書くんだっけ…」

 

うーと唸る響に横からファナが見る。

 

ファナ「ここはこう書くんじゃないっすか?」

 

響「あ、そっか!ありがとうファナちゃん!」

 

弓美「後輩に教えて貰う先輩の図に当てはまるね」

 

創世「確かに」

 

いえいえっす~と笑うファナと響を見て弓美はそう言い、創世は苦笑する。

 

詩織「邪魔するのもどうかと思うので私達はこれから屋上でバトミントンをやりますけど、未来さんはどうします?」

 

未来「私は響のレポート作成を手伝うよ」

 

ファナ「私も手伝うっす!」

 

響「ありがと~二人とも~!」

 

弓美「仲が宜しい事で~んじゃああたし等行くね~」

 

顔を輝かせる響を茶化した後に弓美は創世と詩織と共に歩いて行く。

 

未来「それじゃあ響、早く仕上げよう」

 

響「うん!」

 

頑張るっす!と言う言葉と共に響はレポートを2人の助言を聞きながら仕上げて行く。

 

 

放課後になり、響のレポート提出を待っていた未来とファナは出て来た響に近寄る。

 

未来「提出ちゃんとできた?」

 

ファナ「落ち込んでるけど、なんか言われたっすか?」

 

響「……壮絶に字が汚いって…まるでヒエロなんとかみたいだ…って」

 

そう言われ2人は急いで書いたしね…と冷や汗を掻く。

 

ミューチェ「(ドンマイとしか言いようがないわねこれは…)」

 

未来「それは仕方ないとして、時間過ぎてたけど、受け取って貰えたの?」

 

そう聞かれて響は少し間を開けた後に振り返って笑顔を見せる。

 

響「今回だけは特別だって!いえーい!お疲れさん!」

 

ファナ「良かったっすね!」

 

いえーいとハイタッチしようとして立花にアインツベルン!廊下ではしゃがない!!と職員室のドア越しから担任に怒鳴られる。

 

響「ご、ごめんなさーい!」

 

未来「もう、二人ったら…」

 

ファナ「面目ないっす;」

 

だからカバンを取って来るっす!とファナは駆け出す。

 

響「ホントいい子だよねファナちゃん」

 

未来「そうだね」

 

そんなファナに2人はほっこりしてると…

 

ピリリリリリリリリリリ!!

 

自分達の懐からの着信音に2人はハッとなって制服のポケットを見る。

 

ミューチェ「あら電話かしら?」

 

響「ううん。これは…」

 

未来「本部からの通信…」

 

それに2人は取り出して出る。

 

弦十郎『すまない2人とも、ノイズが出現した。すぐに急行してくれ。翼も別方向で向かう』

 

響「っ、ノイズが…」

 

未来「分かりました。すぐに向かいます」

 

頼んだぞと言う言葉の後に通信が切れた後に響はスマホを取り出して交換していたファナのに繋げる。

 

ファナ『あ、響さん。教室着いてカバンを取ったから今そちらに向かうっす!』

 

響「ゴメンファナちゃん。急な予定が入っちゃったから先に帰ってて」

 

その言葉を聞いてファナは察して了解っすと言ってから…

 

ファナ『あの、二人ともなんかオーラ出てないっすか?』

 

響「え?なんのことかなー?」

 

恐る恐る聞いたファナのにそう返したが、傍にいたミューチェは引いていた。

 

ミューチェ「(お、恐ろしいオーラ出てる!未来だけならともかくなかなか怒らない響もオーラ出してる!)」

 

それだけ今日は2人は楽しみにしていた。

 

一緒に流れ星を見ると言うのを…

 

切るよと言って響は通話を終えた後…2人は駆け出す。

 

目指すは弦十郎から通話が終わる前に伝えられたノイズ出現地点。

 

人影もない中で2人は歌い、シンフォギアを纏う。

 

その際、ミューチェは一瞬、ほんの一瞬で見過ごしそうな瞬間、それを見た。

 

2人のギアが、一瞬だが純白とも言えて、翼がある姿に…

 

ほんの一瞬だったので、すぐさま見覚えのあるギアになっていたが…

 

ミューチェ「(今のって…)」

 

なんだったのかと思っている間に現場である地下鉄の入り口前に辿り着いた後に中からノイズが出て来る。

 

響「……楽しみにしてたのに…」

 

未来「……なんでよりにもよって今日来たの…」

 

そんなノイズ達をみつえ、2人は静かに…そう静かに怒りの炎を燃やす。

 

響「だから今日はとっとと終わらせるから…」

 

未来「覚悟してね(黒笑)」

 

両拳をガツンとぶつけて言う響の隣で黒い笑みを浮かべた未来にミューチェはこわっ!?と顔を青くして体を震わせる。

 

ミューチェ「(ノイズ達……南無)」

 

未来「たあっ!」

 

響「はあああああっ!」

 

ズドォオオオオン!

 

歌を歌いながら響が殴り飛ばし、未来はアームドギアの扇子で殴り飛ばすと衝撃が壁や地面を陥没させる。

 

そのまま2人は向かって来るノイズを、響は肘撃ちや裏拳なども入れて粉砕して行き、未来は光線を使わずにアームドギアを巧みに振るいながらノイズを倒して地下鉄内へと突入する。

 

弦十郎『小型の中に一回り大きな反応が見られる。まもなく翼も到着するから、くれぐれも無茶をするな』

 

響「大丈夫です!すぐ終わらせます!」

 

未来「!響、あのブドウみたいなのがそうじゃい?」

 

通信して来た弦十郎に響がそう返すと未来が改札口の先にいるノイズ達の中でひときわ目立つ紫色で未来の言う通りブドウの様なノイズを指す。

 

響「あれだね!」

 

ダッ!

 

ブドウノイズ「!」

 

すぐさま気づいた響が改札口を飛び越えてブドウノイズへと向かって行く。

 

それにブドウノイズは自身のブドウを切り離して別のノイズを作るが未来の放った閃光により全て消される。

 

なお、役目を果たした閃光は音の壁で安全に地下鉄の外に向けて進路を変えたので他に被害はない。

 

響「たぁぁああああ!!!」

 

この勢いのまま倒そうと拳を振るう響だがブドウノイズはすぐさま房を再生させると響の拳が当たる前に1つを自分の前に落とすと爆発させ、それにより出来た爆風で吹き飛ぶと響の攻撃を避けてそのままホームの方へと逃げる。

 

未来「大丈夫響!」

 

響「これぐらいなら平気!それより追うよ未来!」

 

同じ様に爆風を受けたので安否を聞く未来に響はそう返すとブドウノイズを追いかけながら襲い掛かるノイズを蹴散らして行く。

 

その中でミューチェはブドウノイズの行動に違和感を覚える。

 

ミューチェ「(なーんかおかしいわねあのノイズ、まるで響達を誘導してるみたい)」

 

他のノイズと違い、襲い掛かる感じではなくまるで追いかけて来いと言わんばかりの行動にミューチェは疑問を抱く。

 

ミューチェ「……もしかして誰かがノイズを操って二人を誘導している…?」

 

響「はぁあああ!」

 

未来「そこっ!」

 

ズドォオオオオン!

 

行きついた中で響と未来はノイズ達を殲滅して行き、残ったのがブドウノイズだけとなった後にブドウノイズは線路に降りてから房を天井へと全てぶつける。

 

ドカカカカーン!!!

 

響「うわっ!?」

 

未来「上に逃げるつもり!?」

 

爆風から顔を腕で守った後に収まってから天井に出来た穴からブドウノイズが逃げるのを視認して追いかけようとするが素早い動きで登って地上へと逃げる。

 

響「まてっ!」

 

未来「!響、あれ!」

 

それに響は追いかけようとして未来が気づいて指さす。

 

見える星空の中青く光る一筋の光を…

 

ミューチェ「流れ星?……いえ、違う。あれは…」

 

それに思わずミューチェは流れ星と一瞬勘違いしたが、すぐさま何なのか理解すると共に…

 

蒼ノ一閃

 

一筋の光より放たれた巨大な青いエネルギー刃が逃げようとしていたブドウノイズを両断する。

 

未来に抱えられて地上に出た響達は改めて光の正体を知る。

 

それは…剣を構えたまま歌う翼であった。

 

響「翼さん…」

 

未来「まさか上から来るなんて…」

 

着地した翼に驚く中で翼はチラリと2人を見て…

 

翼「………あの時の無礼、すまなかった」

 

そう一言謝罪を告げた。

 

響「え?」

 

未来「あの時の…もしかして模擬戦のですか?」

 

突然のに戸惑う響の隣で未来は察して確認すると翼はコクリと頷く。

 

翼「…あの時、何も知らぬまま激情にかられて言ってしまった事を後悔していた。謝ろうと思ったがどう言えば良いか悩んだ」

 

響「それであまり話さなかったんだ…」

 

未来「翼さん…」

 

これまで話さなかった理由を言う翼に響と未来はそれだけ自分達にどう謝れば良いかを悩んでいたんだと理解する。

 

その後は誰もが黙る中で静寂が続き…

 

???「話は終わりか?その後はどうするんだよ?えぇ?」

 

静寂を破った誰でもない声に3人はした方へと顔を向ける。

 

そこには暗がりから3人へと向かって誰かが歩いて来てるのに気づく。

 

響「だ、誰!?」

 

未来「誰か居るの!?」

 

2人が言うと共に雲に隠れていた月が現れ、月明かりにより人影が明るみになる。

 

人影は響達とそこまで変わらない様な少女なのだが、その全身を鎧の様なので包み、顔はバイザーで隠していた。

 

翼「なっ!?」

 

響「あれって……シンフォギア!?」

 

翼と未来が驚くが翼の驚きは別であった。

 

翼には見覚えのあるものだった。

 

忘れられない存在…それである為…そして響達のを否定する為に弦十郎が言う。

 

弦十郎『いや、あれはシンフォギアではない…2年前…我々が管理していたデュランダルとは別の完全聖遺物!』

 

翼「ネフシュタンの、鎧・・・・!!」

 

響「ネフシュタンの鎧…」

 

未来「もう一つの完全聖遺物…」

 

呟きながら2人は少女が身に纏っている完全聖遺物を見る。

 

3人の前に現れた人物…その目的は…

 

オマケ

 

これは響達に連絡し終えた後の二課の風景である。

 

奏「ん?そう言えば今日響達、流れ星見るって言っていたような…」

 

弦十郎「流れ星だと?」

 

傍に控えていた奏の呟いたのに弦十郎は怪訝とした顔をする。

 

あたしも見るつもりだったんだけどな…とぼやいた奏のを聞いて誰もが弦十郎を見る。

 

了子「これ、やっちゃったんじゃないの?弦十郎君」

 

藤尭「司令、あとで未来ちゃんに怖い顔されてもしりませんよ…」

 

友里「おそらく前から楽しみにしてたんでしょうねぇ…」

 

う、うむ…と3人の言葉に弦十郎は困った顔をする。

 

ブドウノイズのが出るまでのしばらくの間、なんとも言えない空気が二課に流れたのであった。




ミューチェ「次回、『怒りの少女』。うん女の子は本当に怒らせてはいけないわね;」

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