グレイトな人に転生した   作:puni56

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予約したつもりがしていませんでしたね。申し訳ないです。
今回は長くなったので次話と分割しました。

読者の皆さんに感謝を。


9話:再会

 

L4宙域にて

 

「情報ではこの辺りにクルーゼ隊のナスカ級が停泊しているはずだが……」

 

呟くディアッカ。プラントを出発したディアッカはエターナルが逃げ込んだとされるL4宙域にあるコロニーメンデルへと向かっていた。コロニーメンデル――かつて遺伝子研究のメッカとも呼ばれていた場所だったがC.E.68に発生したバイオハザード以後は放棄されたままになっている。一説にはブルーコスモスのテロに遭い閉鎖されたとも言われていて過去、ザフトが調査に乗り出した事もあった。

 

「隠れ家にするにはちょうどいいかもしれないが……」

 

レーダーの索敵範囲を最大まで広げ計器を確認するディアッカ。しばらくするとレーダーが捉える。

 

「おっと」

 

機体に急制動をかけデブリの影に隠れる。

 

「よし、大型の熱量を感知。ビンゴだゼ!」

 

喜んだのも束の間。

 

「うん?ナスカ級じゃない?」

 

ジャッジメントのモニターを改めて確認するとそこにはザフトのナスカ級の姿は無くアークエンジェル、エターナル、クサナギ、ドミニオンの4隻が捉えられていた。

 

「ナスカ級が見当たらないということはクルーゼ隊はこいつらの反対側か」

 

そう、どこを間違ったのかクルーゼ隊と合流する前にアークエンジェル等が戦闘している場面に遭遇してしまったのだった。

 

「エターナルは港か?

 で、足つきの後方にある不明艦がオーブので、相対している不明艦は連合か?

 しかし状況がわからないぜ……」

 

ディアッカが受けた命令通りならばエターナル等を撃つのが優先されるのだろうがドミニオンがいる現状に躊躇してしまう。

 

「MSは……オーブ戦で報告のあった連合の新型3機に量産型が数機。

 オーブの機体にジャスティス、フリーダム。それとブリッツ、か……」

 

ブリッツの姿を見てディアッカはある少女を思い浮かべる。

 

「ニコルか?」

 

確証は無い。アークエンジェルの捕虜になったという情報から推測すればその可能性はあるだろうがそうではない。理由はわからないがディアッカにはブリッツのパイロットがニコルであると感じられたのだ。

 

「ま、何はともあれ、確かめてみますか!!」

 

ディアッカはジャッジメントの右手に装備しているルプスビームライフルⅡと左手の120mmレールライフルを前後に接続し狙撃モードにすると、デブリの影から出て戦場に向け一気に加速させた。宙域の機体のレーダーが感知可能距離まで接近した時にはブリッツが両腕を破壊されレイダーに攻撃を受ける直前だった。

 

「させるかー!!」

 

ディアッカはライフルをレイダーに向け発射する。発射されたビームは一寸の誤差もなく着弾しレイダーの頭部を破壊した。

 

「グウレイト!」

 

だがディアッカの攻撃はこれで終わりではない。スロットルとフットペダルを操作し機体の出力を最大まで上昇させた。機動力が増したジャッジメントはレイダーとの距離をあっという間に詰め、右腰のビームサーベルを左手で抜き一瞬でレイダーの四肢を切断した。そのままレイダーをドミニオンの方へ右足で蹴り飛ばした。

 

「てめ~!!」

 

反撃する間もなくやられたクロトは激怒するが機体は操作が利かず、ただ宙域を流れるだけだった。通信チャンネルをブリッツに合わせディアッカが呼び掛ける。

 

「無事か、ニコル?」

 

「ディアッカ!」

 

「ディアッカ、本当にディアッカなの?」

 

「ああ、エザリア・ジュール ファンクラブ名誉会長のディアッカ・エルスマンなら俺の事だゼ!

 そっちはニコルで間違いないか?」

 

「っ……!」

 

「おいおい泣いているのか?」

 

「だって~」

 

「やれやれだぜ」

 

ニコルが感極まって泣き出してしまった為に落ち着かせようとするディアッカだがここは戦場、黙って見ている人ばかりではない。

 

「おら、いくぜー!!」

 

「うら~!!」

 

カラミティとフォビドゥンがジッジメントとブリッツに攻撃をするがジャッジメントはすぐさま左手に持っていたビームサーベルを収納、左腕でブリッツを抱えるとその場を離脱、アークエンジェルへ向け移動した。2機の攻撃を回避しつつアークエンジェルの正面に着いたジャッジメントはブリッツを放り投げ、ディアッカはオープンチャンネルでアークエンジェルに向けこう言った。

 

「ブリッツお待ちっ!」

 

「え?ちょっ、うわぁ!?」

 

投げられたブリッツはそのままアークエンジェルへ進んでいく。

 

「ハッチ開放、急いで!!」

 

一方アークエンジェルのブリッジではマリューが慌てて指示していたり、サイやミリアリアが唖然としていたり、投げられたニコルは混乱したりと混沌としていた。

 

「悪いが相手をしてられないんでね、圧倒させてもらう!!」

 

ブリッツが無事?回収された事を確認したディアッカはカラミティのビームやバズーカ等の攻撃を掻い潜りライフルの連結を解除し近距離でビームライフルとレールライフル、バラエーナビーム砲を同時発射する。

 

「くっそ!」

 

左腕シールドで防ぐカラミティであったが全ての攻撃は防げずにバックパックに装備されている2連装高エネルギー超射程ビーム砲―シュラーク、右腕、両足を失う。

 

「はあぁー!!」

 

ジャッジメントがカラミティを相手にしている間にフォビドゥンが背後から誘導プラズマ砲フレスベルグを放ちジャッジメントに直撃する。しかしジャッジメントはシールドの機能も持つ翼を前面に展開し攻撃を防いだ為、損傷は無かった。

 

「何なんだよ、このMSは!?」

 

オルガは自分が歯が立たない相手に苛立つ。

 

「え‥」

 

シャニが呆けている間にフォビドゥンにもカラミティと同様に一斉射撃を与える。ゲシュマイリッヒ・パンツァーを展開して防御したフォビドゥンだが圧倒的火力の前にエネルギーが危険域に達し、ゲヒマイリッヒパンツァーを展開できなくなり攻撃をモロに食らうことになった。3機が戦闘不能になるのを見たナタルは帰艦信号を出し撤退する。当初嫌味を言っていたアズラエルもナタルから死にたいのかと言われ、渋々了承した。残されたのは後に3隻同盟と呼ばれるメンバーのみ。誰もがその光景に閉口するしかなかった。突如現れたザフトのMSが自分達が苦戦していた連合のMSを圧倒したのだから。

 

「「……」」

 

キラとアスランも例外ではなく沈黙しフリーダムとジャスティスは臨戦態勢でジャッジメントの前に構えている。口火を切ったのはディアッカだ。

 

「フリーダム及びジャスティスのパイロット、聞こえるか?」

 

MSのザフト用の通信回線から通信が入る。

 

「こちらはザフト軍特務隊ディアッカ・エルスマン。

 本機はフリーダム及びジャスティス、そしてエターナルの奪還を命じられている。

 武装を放棄し速やかに投降せよ。

 従わない場合は撃破する権限もこちらには与えられている」

 

ディアッカはマニュアル通り淡々と話す。そのディアッカの警告に対し彼らは――

 

「ディアッカ、俺だ。アスラン・ザラだ」

 

「アスラン……」

 

無意識の内にレバーを握る手に力が入るディアッカ。

 

「まさかディアッカとは思わなかった。

 久しぶりの再会を祝いたいがそういうわけにもいかないな……」

 

「……」

 

「そちらの言い分はわかった。だが投降はできない。

 俺もラクスも、みんな戦争を終わらせる為に行動しているんだ」

 

「……」

 

(つまりアスランは軍法会議に掛けられることを覚悟してるってことか?勘弁してくれよ)

 

半ば予想していた通りに投降を拒否するアスラン。それに対しディアッカは沈鬱な気持ちになった。

 

「……そちらの言い分はわかった」

 

「それなら!」

 

「よってこれよりフリーダム及びジャスティス、エターナルの破壊任務へ移行する」

 

「ディアッカ!!」

 

(仕方がないだろう、お前が投降しないのだから。

 このままプラントに帰ればそれこそ俺が反逆者扱いされてしまうんだぜ?

 そもそもだな……)

 

「お前が裏切るのが悪いんだろう、このムッツリ野郎が!!」

 

ルプスビームライフルⅡと120mmレールライフルを同時に放ち牽制する。

 

「「くっ」」

 

フリーダムは回避をジャスティスは防御を選択する。防御したことによりジャスティスが硬直した隙を突きバラエーナビーム砲も展開し集中砲火を浴びせる。

 

「ディアッカ、話を聞いてくれ!」

 

アスランはディアッカの説得を試みつつジャスティス背部のファトゥム‐00を分離操作する。遠隔操作されたファトゥムはジャッジメントにフォルティスビーム砲を向け発射した。

 

「ちっ」

 

攻撃を中断しビームを後方移動することで回避したジャッジメント。そこへ両肩に搭載されているパッセルビームブーメランを投げて牽制するジャスティス。

 

「ならば投降しろ、アスラン!」

 

反論しながら向かってくるそれをビームで撃ち落とすジャッジメント。

 

「アスラン!」

 

様子見をしていたキラであったが、ディアッカが本気だと感じフリーダムがウイングに搭載されたバラエーナビーム砲をジャッジメントに向かって撃つ。

 

「おっと!」

 

それを半身になり回避するディアッカ。硬直した瞬間を狙いアークエンジェルと動けるようになったクサナギのゴットフリートが撃ち込まれる。

 

「フッ」

 

それを難なく回避するジャッジメント。

 

(さて、どうしたものか‥)

 

破壊すると宣言したものの本音を言えば知り合いを討つ事なんてしたくないディアッカは悩む。武装だけを破壊し捕獲できればいいのだが流石にジャッジメント1機でこのメンツを相手にしてそれは難しい。

 

(最悪ニコルだけでも連れ帰るか……)

 

根本的な解決にはなっていないが捕虜を奪還することで今回は勘弁してもらえないだろうかと本気で考え始めるディアッカ。一方のアスラン達はというと――

 

「アスランどうする?」

 

「キラ……」

 

「あの機体のパイロットって知り合いでしょう?」

 

「ああ。同じ隊に所属していてバスターのパイロットだったやつだ」

 

「バスターの……なるほど、道理で強い訳だね」

 

「まったくな。まあ、やる時はやる男だからな」

 

対抗策も思い浮かばぬままディアッカが攻撃を停止したのであわせて2人も戦闘を中断する。

 

「でも、本当にどうする?

 あの機体の相手もそうだけどフラガさんが戻ってこないのも気になるし……」

 

「なら、俺がアイツの相手をする」

 

「え?」

 

「キラ、お前はフラガ少佐を見てくるんだ」

 

「でも、アスランが!」

 

「大丈夫だ。同じ仲間だったんだ。頼む、キラ!」

 

「アスラン……わかった。でも無理はしないでね?」

 

「ああ。わかっているさ」

 

そんなやり取りの後キラはフリーダムを反転させメンデル坑内へ向かった。それに焦ったのはディアッカだ。

 

「おい、ちょっ、待てって!」

 

「行かせるか!」

 

追いかけようとするジャッジメントをジャスティスが間に入り妨害する。

 

「アスラン!」

 

「悪いがお前の相手は俺だ、ディアッカ!」

 

シールドを前面に構え、右手で左腰から引き抜いたビームサーベルを右腰のビームサーベルと連結する。いわゆるハルバート形態にしてジャッジメントに突撃するジャスティス。

 

「くっ」

 

左翼を前面に展開しジャスティスの攻撃を防ぐジャッジメント。

 

「何すんだコラー!!」

 

「お前を通すわけにはいかないんだ!!」

 

「馬鹿なマネは止せ、アスラン。今ならまだ引き返せる。ニコルと一緒に戻って来い!!」

 

「お前の気持ちはありがたい。

 だが、断る!!むしろディアッカ、お前が俺達のところへ来い!!」

 

「はあ?何を言っているんだアスラン」

 

「ディアッカは今の世界がおかしいと思わないのか?

 このままでは連合もプラントもどちらかが滅ぶまで戦争は終わらない。

 そうなる前に誰かが止めなきゃならないんだ!!」

 

「それがお前達だと?」

 

「その通りだ。だからディアッカ、お前も来い!!」

 

互いに攻撃と反撃を繰り返しながら会話するディアッカとアスラン。

 

「プラントを裏切るつもりはないぜ!」

 

ジャスティスの右側面に回り込みファトゥムにビームを撃ち込む。

 

「くっ」

 

なんとか回避行動を取るもファトゥムのエンジン部に掠ってしまう。

 

「しまった!」

 

その隙を突きディアッカはメンデルへ向けジャッジメントを転進させた。

 

「待てディアッカ!」

 

「テンプレ乙!」

 

推力が低下したジャスティスでは機動力に特化したジャッジメントに追いつけず、気付いた時には既にジャッジメントがエターナルを射程に捉えていた。

 

「速い!?迎撃ー!!」

 

ジャッジメントの接近に気付いたバルトフェルドの声がブリッジに響き渡る。最終調整が済んでいない為に港から動けないエターナルは主砲やCIWSを可能なものだけ起動させ迎撃にあたる。だがジャッジメント持ち前の機動性で攻撃全てを回避してしまう。とはいえ流石にジャッジメントがエターナルの目前に迫った時には弾幕の密度も高くなりジャッジメントであっても回避は不可能だった。その為、ジャッジメントは主砲のビームのみを翼で防御しCIWSとミサイルは右手のビームライフルと左手のレールライフル、両腰のバラエーナビーム砲で撃ち落した。

 

「あの機体は……」

 

クライン派決起後に完成した核エンジン搭載MS。何の冗談なのか天使もモチーフにした白い翼を付けた機体。名称はジャッジメント、審判者を意味するその機体。なるほど、確かに名前負けしない性能だとラクスは思った。だからこそ――

 

(厄介ですわね……)

 

キラとアスランでさえ苦戦しているのだ。取れる手段が思いつかない。幸いなのがジャッジメントがエターナルを本気で撃破しようとしていない事だ。ラクスがジャッジメントを見て思考しているとジャッジメントから通信が入る。

 

「さて、先程も言ったが投降してもらいたいのだが?」

 

「それはできません」

 

エターナルから凛とした声が返ってきた。声の主はディアッカの投降を拒否するラクス・クラインだった。

 

「その声はラクス・クラインか?」

 

「ええ、初めまして。ディアッカさん」

 

エターナルが音声通信から映像通信に切り替えるとジャッジメントのモニターにラクス姿が映し出された。

 

「グゥレイト!生ラクスだぜ!!リアルは美しい……あっ、サイン貰っていいですか?」

 

「ええ、もちろんですわ」

 

「何でだよ!?」

 

ジャスティスがメンデルの港に着くとそこには何故か先程の会話をしているディアッカとラクスがいた。アスランは反射的にツッコミを入れてしまった。

 

「アスラン、うるさいぞ!」

 

「そうですわ、アスラン」

 

2人してアスランを非難する。なんという理不尽。気付けばエターナルもジャッジメントも攻撃を停止していた。自分の言い分には耳を貸さなかったのに、とアスランはやるせない気持ちになった。

 

「仕方がない。サインは諦めるぜ。まったく嫉妬深いなアスランは。

 婚約者とはいえサインぐらいは大目にみろよな……」

 

「それがアスランの良いところですわ。だてにハーレムを形成しているわけではありませんわ」

 

ディアッカのボヤキにラクスが惚気る。いや、衝撃発言をした。

 

「ハーレム!?アスランてめー、何という羨ま…けしからん事を!!」

 

ディアッカはアスランに激高する。

 

「ご、誤解だ!!キラとカガリは――「見苦しいですわ、アスラン」ラクス?」

 

「貴方が信じるものは何ですか。頂いた成人本ですか?世間の常識ですか?

 ではご自身が御覧になったものは?遺伝的に適合した者同士でしか婚姻を認めないプラント。

 一夫一妻制にこだわる地球連合上層部。

 それらがこの度の戦争をしているとあなたもご存知のはず。

 ハーレムが嫌と言うなら私を振りますか?ジゴロのアスラン・ザラ……」

 

「ラクス、俺は……」

 

突然始まったラクスの演説に耳を傾ける一同。無論、ディアッカもその1人だ。

 

(まさかラクスからハーレム容認発言が出るとは……もしかしてラクスは両方イケルのか!?

 うおおぉ漲ってキター!!)

 

ラクスが百合百合している姿を妄想しテンションを上げるバカ(ディアッカ)。他の人は皆唖然としていた。

 

「あらまあ…」

「ラクス様が……」

「ハーレムwww」

「ゴクリッ」

「キター!!」

 

一部ディアッカと同様に興奮している者や絶望している者もいるが。

 

「ハーレムなんて絶対に認めません!!」

 

突如少女の声が拡散し混沌としているこの戦場にさらなる火種が発生した。

 

「あら?ニコルさん。どうかしましたの?」

 

静観していたニコルがアークエンジェルから通信を割り込ませラクスに反論したのだ。

 

「どうかしました、じゃありません!何ですかハーレムって!?そんなの認められませんよ!!」

 

ニコルの言葉に多くのクルーが頷き同意を示した。まあ、中には

 

「私はハーレムの一員だったのか?」

 

と聞き廻り周囲の大人を困惑させていた獅子の娘がいたとかいないとか……

 

 

――閑話休題――ラクスとニコルの問答は続く。

 

「でも、困りましたわね……私もキラもカガリさんも、3人ともアスランが好きですの。

 ハーレムが認められないとすれば、どうすれば良いのでしょうか?」

 

「どうって……」

 

「だからこそのハーレムです」

 

「え?」

 

ラクスの真剣な眼差しにたじろくニコル。

 

「誰も不幸にならなくて済むのですよ?ニコルさんも同じ立場で考えて御覧なさいな」

 

「……」

 

ラクスに言われその場面を想像するニコル。――見覚えのあるショートカットの黒髪に色白の肌、少し吊り上った目の勝ち気な美少女に抱きつかれるディアッカ。改造軍服のミニスカートに黒いニーソックスを身に着けた赤髪の美少女に言い寄られるディアッカ。しかも皆が笑顔で――

 

「そ、そんな……」

 

あり得そうな不幸な未来を幻視したニコルが愕然とする。

 

「どうですか?そのような状況でもハーレムは駄目と?」

 

ラクスは自らの説得が成功したと確信を持ちニコルに語りかける。しかし――

 

「……ええ。それでも、ハーレムは認められません」

 

ニコルはハーレムを否定した。当たり前の話だがニコルのような一般的な価値観を持った少女にハーレムは無理だったのだ。

 

「そうですか。残念ですが仕方ありませんわね……」

 

(ですが、その内わかりますわ……)

 

残念そうにしながらも内心、楔を打ち込めたことにほくそ笑むラクスであった。話題に上ったアスランはというと――

 

(俺の立場って一体?)

 

しばらく会わない間に変わってしまった婚約者の態度に悩んでいた。

 

 

 

 

 

 




真面目な話になるはずがこんなオチに。
戦闘に関しては初回補正ということで勘弁して下さい。
そうでもしないとディッカが戦闘で輝けないので…
次話は修正すれば投稿できそうなので今週中にいけるかも?

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