グレイトな人に転生した   作:puni56

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読んで下さる皆さんに感謝を。


2話:そういえば絆では軍曹止まりだった

ディアッカSide

 

 

「え~テステス、ストライクのパイロット聞こえますか?どうぞ」

 

ピンチはチャンスということで、呼びかけたが相手は‥

 

逃げました(え~)

 

あ、映像OFFになってる。

音声通信だったから不審に思ったのか、まさか俺の声が変だったとか?泣くぞ。

ともかく事情は分からんが戦闘は避けられたようだ、ヨカッタネ!

安心していると

 

「武器は背負ってるだろ」

 

イザークから通信が入ったがはて、武器?

 

右腰に「350mmガンランチャー」

左腰に「94mm高エネルギー収束火線ライフル」

両肩に「220mm径6連装ミサイルポッド」

 

うん、それしかない。

何か他に有るのだろうか?

 

使えってことか?

確かにストライクはナイフみたいなものしか持ってないし射撃すれば当たるかもしれないが、というかバスターが動かないのを何とかして欲しいのだが‥

 

どうするかと考えていると

 

「ディッカ!」

 

通信してきたのはニコルだった。

どうやら動かない俺を心配してくれたらしい、さすがはクルーゼ隊の気配り名人だ。

そしてニコルのアドバイス通りにしたら動いたらヨ!

 

どうやら左のレバー?が出力を上昇させるやつらしく、俺はそれを操作せずにフットペダルだけを踏んでいたから動かなかったようだ。

この機体、Gはジンやアカデミーの訓練で使用したジン・トレーナーと比べるとモニター、グリップの位置にスロットル、フットペダルの数、計器類の配置等が異なる。

その為作戦前に操作マニュアルを頭に叩き込んだわけだが‥

で、いざ本番を迎えた俺はというと、俺の認識ではマニュアル通りの操作したはずがどうやら何個か抜けがあり正しい手順では無かった事で動かなかったのだ。

配属後初の生身での銃撃戦直後に搭乗した為に自覚はなかったが興奮状態だったようだ。

興奮状態に加えて焦っていた事で発生し初歩的なミスだ。

一言で表すと《ど忘れした》ということだ。

 

 

‥‥スイマセンでしたー!!

 

 

以後気を付けます。

ニコルにお礼を言うと

 

「わからないことがあれば何でも聞いて下さい」

 

と返答がきた、年下なのに凄いな。

これが若さか‥‥

物思いに耽っているとイザークが

 

「俺の言った通りだろう」

 

とドヤ顔で通信してきた。何が?

 

 

 

 

 

 

その後は残念ながら亡くなったラスティとモブの計2名以外は無事帰艦できた。

途中、ヘリオポリス内はMSが飛べたのでニコルに

 

「変形していないのに何故飛べるのか?」と尋ねると「変形?」と怪訝な顔をされたが

 

「コロニー内は重力が地球より少ないですからね、アカデミーで習いましたよ」

 

と笑顔で返答が。

 

「ど、ど忘れしただけだゼ」

 

と苦し紛れの言い訳とお礼を言ってニコルとの会話は終了。

 

俺は試験が終わったら勉強内容忘れるタイプだからさ、しょうがないよネ!

 

 

 

 

 

 

Intrude

 

 

 

さて、俺達が休憩しているうちにミゲルとアスランがストライクを倒しに行ったらしい。

奪ったばかりの機体を使いこなすなんてアカデミー主席は違うな~とボンヤリしていると

 

「俺達も行くぞ!」

 

何故かイザークがハッスルしていた。ん?オ・レ・タ・チ?

 

「俺はパスするぜ、イザーク」

 

そう発言すると凄い形相で睨まれた、怖ぇーよ。

イザークは何かとアスランに対抗しようとするからな、勘弁してもらいたいぜ。

‥仕方ない行くか。べ、別にイザークの為じゃないんだからね!!

そう行動しようとしたところヘリオポリスが崩壊した…え、何で?

 

 

 

 

 

さて、ヘリオポリスの崩壊だがストライクの太いビームが原因とのことだ。

パワーあり過ぎじゃネ?ついでにミゲルも死亡してしまったらしい。

Gというかストライクの性能はジンを上回っているが

〈黄昏の魔弾〉

と呼ばれていたほどの男があっさりと撃破されるとは‥

赤い人の名言は何だったのか、アニメと現実は違うということか?

帰艦したアスランは何故か悶々としていた。ハゲるぞ。

 

 

ともかく俺達に下された次の命令はストライクと足つきという戦艦 の追撃だった。

木馬じゃ無いのか‥

作戦はヴェサリウスとガモフで挟み撃ちにして撃破という単純なものだった。

隊長は何故場所を予測できたんだ?ニュータイプか?イノベイターか?

 

 

で、隊長の読み通り作戦が始まるわけだが、今回がGに乗って初の戦闘だし開始まで時間があるので皆の様子を観察してみる。

 

アスラン:まだ悶々としている。妄想中か?放っておこう。

 

ニコル:瞑想中、集中力を高めているのか?放っておこう。

 

イザーク:目が血走っていて鼻息が荒い。見なかったことにしよう。

 

俺:機体の調整&イメージトレーニング。

 

普通だって?俺は臆病者だからさ、事前に準備しておかないと不安なわけよ。

特にコイツ、バスターはシールドもビームサーベルも無く接近されたらヤバイ‥

それにミサイルとガンランチャーの弾は補充が出来ないのも致命的だ。

データは本国に送ったから直ぐに開発されるとは思うが(データがあれば何でも造れるこの世界の技術者は変態だと思う)‥

せめてビームピストルみたいな取り回しのいい武器が有れば良かったのだが、

無い物ねだりしても仕方ないしな。

 

 

 

と、そうこうしているうちに作戦開始だ。

 

「ディアッカ・エルスマン、バスター発進する!」

 

カタパルトからテンプレ通りに射出され、フェイズシフトをONにする。

グゥレイト!いいなこの感じ、これをやりたいが為にザフト入ったようなもんだからな。

だが誤解するなよ、それが全てじゃないからな!

 

 

 

 

 

 

こちらのMSが全機発進後まもなく足つきの後姿が確認できた、あとストライクも。

ストライクに前回は無かった翼がある。どうやら装備を換装できるらしい。

う、羨ましくなんてないからネ!

俺が思案していると直後、イージスが先行してストライクに攻撃を始めた。どういうこと?

 

疑問に思っていると突如機体の警報が鳴った。

モニターを確認すると、足つきがこちらを捉えたらしくミサイルとレールガンを発射してきたのだった。危ねぇ、集中しなければ。イザーク、ニコルと共に迎撃する。

ビームでなければ破壊されないとはいえ衝撃はあるし内部機器はどうなるかわからないから当たらないようにしなければな。とか余裕そうにしてるけどスイマセン、めちゃくちゃ必死です。

姿勢制御とかオートである程度調整してくれるものもあるが、初の実戦だからな、掌の汗が凄いぜ。

 

「ディアッカとニコルは艦を!俺はアスランとMSをやる」

 

いきなり通信がイザークから入ったが内容はとんでもないものだった。

えええぇぇ!!??

皆好き勝手し過ぎだろう、どうなっているんだうちの隊は。

とはいえ拠点攻撃なら得意だ、絆ではタンクばかり使用していたからな。

的が大きいから俺でもイケる!そして俺はバスターの有効射程距離に移動し

 

「94mm高エネルギー収束火線ライフル」を構え発射する。

 

掛け声はもちろんこれ

 

「バスター、目標を駆逐する!」

 

気合のわりに攻撃がショボイって?前述のとおり実弾系は控えておかなきゃいけないし、武器の威力も試したいから今回は勘弁して下さい。さて足つきはどうなったかって?

無傷だよチクショー‥

射撃に問題は無かった。問題があったのは足つきの装甲だ。

攻撃が当たった瞬間、何故かビームが弾かれた。

Iフィールドか?

原理はわからんがGの運用艦だから対策してあるのかもしれんね、

エクシアの実体剣みたいに裏切り対策とか?

 

 

 

色々な角度から攻撃してみたが成果は出ていない。

 

ニコルも攻撃が効かないことに加えて弾幕も厚いから手こずっているようだ。

アスランとイザークもストライクを倒せていない。

クソ、時間掛けていられないってのに。

 

「艦底部から仕掛けます、援護を!」

 

ニコルから通信がきた。どうやら仕掛けるらしい。

なるほど薄いのは左側じゃなくて下側だったのか。

 

「了解!」

 

援護なら俺の本領発揮だ、いつやるの?今でしょ!ということで

収束火線ライフルを前に、ガンランチャーを後に連結し、

「超高インパルス長射程狙撃ライフル」モードにする。

ここはあの名ゼリフをパクらせてもらうぜ。

 

「ディアッカ・エルスマン 目標を狙い撃つ!!!!」

 

発射されたビームは連結しただっけあって高威力であり、時間を置かず足つきの左側レールガンを捉えた。

 

 

 

「グウレイトォ!!!!」

 

 

さすがに武器までは謎の装甲を使用していなかったようだな。

ディアッカはレールガンを1つ破壊した。

 

 

 

 

 

????Side

 

 

 

 

 

そのMSパイロットは敵のビームを、ビームサーベルを避けながらも考える。

 

「キラ、話を聞け!」

 

イージスから通信が入るが相手にしていられない。

会話しながら戦闘をするということに慣れていないのもあるが、フラガが敵戦艦に攻撃するまで時間を稼がなければならないのが大きな理由だ。

艦を守りつつG4機も相手にしなければならない。

幸いと言っていいのかわからないがストライクと戦闘しているのは2機。

残りの2機はアークエンジェルを攻撃している為負担は軽減されている。

それでも厳しいことに変わりはない、相手は軍人で自分は争いが嫌いなただの学生なのだから‥

 

「アスラン‥」

 

口にした名前は久しぶりに会った友人の名前だった。

戦争が嫌いだったはずの幼馴染は軍人になりそして、現在自分の前に立ち塞がっている。

彼は何度もプラントに来いと、地球軍にいるのはオカシイと呼び掛けてきた。

いや、地球軍に入ったつもりはないけどね‥というか、やってる事(攻撃)と言ってる事が矛盾して

いるんだけど、ヤンデレというやつかな?怖いなぁ‥‥それにデュエルも攻撃してきてるし本当は、この機体が目当てなだけじゃないかな?

うん、そうかもしれない。軍人だから上官の命令は絶対だろうしね。

 

「お待たせぇ!」

 

フラガさんから通信が入る。

成功したようだ。安心して戻ろうとしたところ‥

 

突如警報音が鳴り響く。

 

「え?」

 

呟いたと同時に機体のパワーが切れ、フェイズシフトダウンする。

機体の色がトリコロールからグレーに変わりビームサーベルとビームライフルが使えなくなる。

辛うじてスラスターは短時間なら大丈夫みたいだけど。

 

「うわぁ!」

 

機体に衝撃が走る。どうやらイージスに捕獲されたらしい。

 

「そんな‥」

 

頭が真っ白になる。

そんな時アスランとその仲間の通信が聞こえてきた

 

「帰艦信号!?させるかよ、こいつだけでも」

 

「この機体は捕獲する」

 

「いやいや、捕獲なんてしなくていいから撤退しようゼ」

 

「命令は撃破です、勝手なことをしては」

 

「捕獲できるならそのほうがいい、撤退する」

 

「無視かコノヤロー!!」

 

ん?何か一人だけ違うことを言ってた人がいるよ?

もしかして、話が通じるかもしれない!呼び掛けようとしたら

 

「ランチャーパックに換装してこい!」

 

フラガさんが通信すると同時にアークエンジェルと共に相手MSに攻撃が加えられた‥

 

 

 




今回も読んで頂きありがとうございます。
相変わらず中途半端かつSEEDを見ていた人を前提にしているので戦闘描写などわかりずらいところも多々あると思いますがご了承下さい。アストレイは無視と書きながら黄昏の魔弾とか出しちゃいましたが名前だけなので勘弁して下さい。
ではまた次回に。

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