俺は月が綺麗な夏の夜────────────死んだ
何を言ってるのか分からないと思うが俺も何を言ってのか分からない。頭がどうにかなりそうな気分だ。
だが、俺は別に虚言癖や妄想癖を持ってる訳では無く、怪しい薬を使ってる訳でもない。
確かに俺は【顔を光の槍で穿かれた】
痛みも確かにある。だが、穿かれた後の記憶が無い。
覚えてるのはその光の槍を投げたであろう黒い翼を広げた男の顔と強烈な空腹感。
そして、今目の前に広がっているのは【さっきまで命だった物が辺り一面に転がっている】のと、満腹感だった
それが何を意味するか把握するのは容易く、吐き気が込み上げてくる。
だが、吐くことは叶わず視界が暗転する。意識が落ちる前に脳裏に浮かんだのは暗緑色をした傷だらけの巨体のナニカであった。
ピピッピピッ
そんな目覚ましの音と共に目を覚ます。
起床後特有の気だるさと顔のベタつきを洗い流す為に風呂場へ向かおうとすると腹の虫が盛大に鳴き声をあげる
「……腹減った」
……俺はこんな早くお腹が空くわんぱくボーイだっただろうか?
朝飯を食べ、風呂に入り、身支度を整え学校に向かう
「……おはようございます先輩」
「……おはよう」
この猫っぽいのは後輩の塔城小猫。学校じゃマスコット的な意味で人気らしい
この前カップル限定で半額になる超人気スイーツ店の食べ放題の前でウロウロしてたから一緒に入って以来なんか懐かれた
そして、学校に着くと変態が逃げていた
「どけぇぇぇぇ!」
「どいてぇぇぇぇ!」
「小猫ちゃんhshs」
兵藤、元浜、松田の恒例の3人であった
後ろには追いかける女子の集団
とりあえず
「……握力×」
拳を握る
「体重×」
体を真後ろに捻る
「スピード=」
拳を兵藤目掛けて振り抜く
「破壊力ッッッ!!」
「ゲボァァ!」
そして兵藤はそのまま二百m程吹っ飛ぶ
……あれ?威力おかしくない?前にやった時は精々5m吹っ飛んだ位だったよな?
まあ良いか
「……先輩最低です」
「俺?」
「……変態の方です」
そういえばあいつオカルト研究部とか言うのに入ったんだっけ。
……聞いた話じゃビバップ・グレムリン?とかいう美人な先輩に気に入られてるとか。羨ましいねぇ……(しみじみ)
【sideout】
【一誠side】
オッス!俺の名前は兵藤一誠!
リアス部長の下で【兵士】をやってる転生悪魔だぜ!
そして今は覗きがバレて逃げてるところだ!
「どけぇぇぇぇ!」
仲間の元浜の声で前を見るとオカ研のマスコット小猫ちゃんとその横にはクラスメイトの【言峰 龍牙】無口だが握力が凄まじい奴だ
無口で、優しいということで女子からの人気も高い。ケッ!
そして龍牙が体を真後ろに捻りそのまま拳を────────
気付いたら二百メートル程吹っ飛ばされていた。
俺の神器『
心無しか神器が熱くなっている気もする……
【一誠sideout】
【主人公sideIN】
……何故こうなった?
俺は今日も普通に学校を終わらせ普通に帰る筈だったのに何故こんな『ぐるァァァァァ!!!』
【化け物】に襲われている?
体長は3m程で筋肉が異常に発達した牛の頭を持っている。肉は硬くて不味そうだな
……?いや待て!なんで俺はこんな時に逃げずに呑気に相手の観察とかした挙句に不味そうとか言ってんの!?明らかにあんな化け物を見て出てくる感想じゃないだろ!?
とか言ってる間に拳振り上げてるんじゃねぇか!おいおいおい死んだわ……俺が
それよりも……ハラガヘッタ
『オォォォォォォ!!!』
お前は誰だ
『オレはお前でお前は俺だ宿主』
誰だ
『この際色々詳細は省くが、簡単に言えばお前の取り憑いた悪霊…って所だな』
出てけよ
『ところがどっこい。俺は宿主が死なんと離れる事の出来ないたちの悪い悪霊らしい』
ほんとにタチ悪いなお前
『それで?どうする』
どうするって?
『このままじっとしててもお前は死ぬ。』
だろうねぇ……
『だったら俺の力を受け入れろ。そうすればこの状況も切り抜ける事もでき、凄まじい力も手に入る。
だが、変わりにお前は裏世界の住人となり、平穏な日々は戻らない。俺程の力を手にするのであれば狙われる事も少なく無い
加えて生命力も多く使い早死するやもしれんし常に飢えを感じる。
そんな力を手にして近い将来死ぬか、今ここで死ぬか選べ』
力を寄越せ
『……良いのか?そんなあっさり決めて』
ここで死ぬのは不本意だけど、自分で決めて死ぬのならそれで良い
『………………ハハっ』
?
『ブァハハハハハハハハ!!!!イカレとるな人間!そんな理由で裏世界の住人になるのを選ぶとはな!
だが良い!気に入った!俺の宿主だ!その位イカれてて貰わないとすぐに壊れちまう!』
所でお前の名前は?
『あぁ、名乗るのを忘れてたな。
だが俺自身に名乗る名は無い。』
なんだそれ
『だが、生前狩人共は俺の事をこう呼んでいた』
【恐暴竜イビルジョー】と
変な所で終わってすみません
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