…………目が覚めるとそこは魔法陣だらけの奇妙な部屋だった
「あら、ようやくご目覚め?」
「……ここは?」
「オカルト研究部の部室よ。
貴方が気を失っている間に運ばせて貰ったわ」
気を失ってた……?
確か小猫が俺の事を呼んだと思ったらいきなり抱きついてきてそのまま……ブレーンバスターやられてた……
通りで頭が痛いと思った
「……それで単なる一般人の俺に学園の二大お姉様(笑)が何の用ですかねぇ」
「(イラッ)貴方が一般人?面白いジョークね。私の知る一般人は悪魔を殺せたりはしないんだけど?」
「それは貴女の見識が狭いだけでは?Fräulein(お嬢さん)
俺は少なくとも燕を切り落とす為に奇跡起こした農民や騎士王をノックアウトさせた高校教諭を知ってるぞ?」
「なんなのよそれ……それよりも貴方の力は危険よ!即刻私の眷属になりなさい!」
「え、嫌ですけど?」
「……これはお願いじゃなくて命令よ……直ぐに私の眷属になりなさい!」
「何故?」
「貴方の中のその力は人間には強過ぎるのよ、だから悪魔に転生して耐えれる様にしないと死んでしまうわ」
「……と言ってるがどうなんだ?」
『無いな。貴様はあの狩人達と同じ眼をしている。そんな奴が耐えれない筈が無い』
「いいえ!そんな力が人間如きに耐えれる筈が無いわ!」
『はぁ……つくづく上から目線だなガキが』
「何ですってッ!私を誰だと思っているの!?
誇り高きグレモリーの娘、リア『知るか!貴様がなんだろうとどうでもいいわ!』……ッ!」
「おい!部長が折角お前の事を思って言ってるんだから「脳よりも先に下半身で考えてる様な変態は黙ってろ!」
「俺は悪魔なんぞに転生はしない」
「貴方ねぇッ!何でそこまで拒むのよ!悪魔になれば何千年も生きられるし、上級悪魔になれば莫大な財産も得られハーレムだって築ける!なのに何故!?それに比べたら私の眷属になるなんてちっぽけなものでしょう!?」
「はぁ……一つ言っておこう
俺の心も魂も命も俺だけのものだ
永遠に等しい命
莫大な財産
麗しき女達
悪魔の本質
なんと素晴らしい、それはきっと素晴らしいのだろう
きっとそれは歓喜に違いない
だが冗談じゃない
真っ平御免だね
毛筋一本 血液一滴
俺は俺だ!
羨ましく、眩しく 美しい
だからこそ愛しく だからこそ拒む」
「……意味が分からないわ」
「分からなくて結構。それに俺は人間を辞めるつもりなんぞ無い。神様や機械、悪魔じゃなくて人間が一番、それが俺の根底にある考えだ」
────彼は謳う奇妙な運命を歩む星の一族の様に、無限に等しい命を持つ伯爵の様に人間賛歌を強く、強く
「なら力づくでも……」
『……やるか?』
「……ッ!」
「部長!俺の赤龍帝の篭手なら!」
「……無理よ」
「でも!部長に副部長、小猫ちゃんにアーシアと木場がいるんだ!きっと倒せ『やれるものならやってみな歴代最弱の赤蜥蜴』
「なんだと!!もう1回言ってみろ!」
『何回でも言ってやるさ。
【赤龍帝と白龍皇本体ですら勝てなかった】俺に挑んで来いよ歴代最弱』
「…………………………………………………………は?」
長い沈黙の後兵藤一誠が口にしたのは疑問であった。
自分が負けたのならまだ分かる
過去の赤龍帝の篭手所持者が負けたのなら相性が悪かったのだろうとまあ納得はする
だが目の前のこいつはなんと言った?
【赤龍帝本体が負けた】
今まで兵藤本人を嘲笑しても自分の持つ【赤龍帝の篭手】には必ずと言っていい程驚きであったり恐怖であったりを示した。
それはある意味赤龍帝の強さを示していることでもあるだろう
その赤龍帝が負けた。
その言葉が信じられなかったのだ
「……二天龍が共闘しても勝てなかった相手……?まさか、貴方の神器は
「へぇ……有名なのイビルジョーって」
「まさか完全な
「完全なってどういう事ですか部長?」
「イッセー、貴方の
「な……ッ!」
「それじゃ、俺帰るわ」
「それでも行かせる訳にはいかないわね」
手を掴み帰らせない様にする
「……離せ」
「嫌よ」
振り払おうとするが悪魔と人間の身体能力の差で振り払えない
「貴方が私の眷属になると言わない限り帰さないわよ?」
「────私が殺す。私が生かす。」
「────ッ!
部長!離れて下さい!!」
いち早く竜牙の紡いだ言葉に反応したのは元聖女のアーシア・アルジェントだった
「え?」
「私が傷つけ私が癒す。
我が手を逃れうる者は一人もいない。
我が目の届かぬ者は一人もいない。
打ち砕かれよ。
敗れた者、老いた者を私が招く。私に委ね、私に学び、私に従え。
休息を。唄を忘れず、祈りを忘れず、私を忘れず、私は軽く、あらゆる重みを忘れさせる。装うなかれ。許しには報復を、信頼には裏切りを、希望には絶望を、光あるものには闇を、生あるものには暗い死を。
休息は私の手に。貴方の罪に油を注ぎ印を記そう。
永遠の命は、死の中でこそ与えられる。」
「イ"……ッ!」
彼が言葉を紡ぐ度にその場にいる全員の頭痛が酷くなる。そして頭痛に耐えられなくなったリアスが手を離した
「――――許しはここに。受肉した私が誓う
――――
最後の一節と共に拳を握り彼女の水月に放つ
「ガッ……!」
壁に叩きつけられ苦悶の声を零すリアス・グレモリー
「部長……ッ!」
一誠が竜牙を睨みつけた時にはもう彼の姿は無かった
主人公の神器の名前は適当に決めました。
あと、主人公の台詞は色んなところから拝借する事が多々あります