至らぬ点が多いですが…多目に見ていただけたら嬉しいです
あ、ネーミングセンスはry(くどい)
世界は狭いと思う…
あぁ…確かに地球は広い…人間が何億人も暮らしてんだ…狭い訳はない
ただ俺の目の前にある世界は…まるで窓から外を見ているみたいに…狭い…
「…はぁ…」
少年は学校の屋上でため息をついた
昼間であり普通の生徒なら授業を受けている時間であり
普通はあり得ない光景だ
「司練!」
野太い男の声が響いた
「げっ!」
「こんなところで何をしている?授業はどうした?」
司練という少年は手を伸ばした
「?」
「閃光よ走れ」
司練の手から閃光が走った
先生は目を細める
「…なっ…司練!」
「魔法工学なんて学んでどーするんだよ!俺には関係ないよ!」
遠くから司練の声が聞こえた
「ぐぬ…司練!勉強をするということはそういう意味でない!!」
先生は司練を追いかけた
2058年ー
世界各国で謎の発光現象が発生した
その発光現象は国の主要都市や貿易の中心の町等、人が多く集まる場所で発光現象は多く観測された
しかし発光するだけであり世界は次第に日常に戻っていった
それから間もなく
「魔法が存在した」と
とある英国の科学者が論文で発表した
自然に存在する何かしらの粒子が人間の体から発せられる電波のような物と干渉して様々な形に形状変化を起こす
それこそが魔法だ、と発表したのだ
実際、そのような現象を観測した科学者も多く。魔法は世界に認知されていった
自然界に存在する何かしらの粒子は前述の発光現象の原因とされマナと呼ばれるように
また、人間が持つ電波のような物は人によって波長が違い、それぞれ形状変化も違う、その形質から魔力と呼ばれるようになった
そして魔法は瞬く間に社会へと広がり
職や学は勿論、衣食住にも深く関わりを見せるようになるまでそう時間は掛からなかった
しかし魔法の発見は幸福の引き金だけでなく不幸の引き金も引いた
まず。魔力は万人が万人存在する訳ではない、寧ろ、持つものの方が少数だ、そんな中、魔力を持つものと持たざるものの差が産まれた、これは新たな差別の要因となっていった
また、上記の通り、魔力持ち…つまり世界に少数しかいない魔導師は国にとってとても重要な資源になった
魔導師が多い国は発展を極めた、が逆もしかり…
その結果世界は四分割され、魔導師同盟と呼ばれる国同士団体を作った…第三次世界対戦寸前の状態に陥っていた
魔導師の多いイギリスを中心とした
ヨーロッパ、そして中東アジアの一部を取り込んだヨーロッパ魔導協力体、AMU
中東の一部を除いたアジア全域を囲む巨大な魔導同盟、アジア魔導同盟
ソビエト連邦を復活させる形でできた、新ソビエト連邦
アメリカの領土全域と大西洋を越えてアフリカをも巻き込んだ、MAA
それぞれ四団体は魔導師を取り合い争い続けている
人間の技術は進化しても精神は千年も前からひとつも変わっていない
対戦寸前から約20年、四団体は和平した
これにより戦争になるような事態は避けられた
世界各国は様々な所で被害を出しながらも戦争には発展しなかった
魔導師同盟も和平に乗じてほぼ解体されたがAMUとMAAは実質的な存在を残したままである
2080年(現在)PM16:00
「ったく…最終的に受けされられた…しかも田中の説教付き…ついてねぇなー」
授業をサボっていた少年…司練はため息をつきながら生徒指導室から出てきた
「待たせてるなー…怒るよなー…嫌だなー」
校門の外に出ると赤い短髪の少女が頬を膨らませて立っていた
「遅い!司練!」
「悪かった…センコーに捕まっててさ」
少女は頬を膨らませたままそっぽ向いた
「どうせ、4時限目の魔法工学サボった事でしょ?自業自得じゃない」
「うっ…情報はえーな…クラス違うのに…流石、生徒会長…」
少女が不機嫌そうに司練を見た
「なんだよ」
「生徒会長って呼ばないで」
「はぁ?なんで、事実じゃん」
「なんでも!」
また、少女がそっぽ向いた
「なんか、気に触ったなら悪かった…緋色…アイスでも奢ろう」
「本当!?」
緋色は目を輝かせた
(ちょろッ!)
司練が思わずクスッと笑った
それを見て緋色の顔が赤くなっていった
「し、仕方ない…わね…それでチャラにしてあげる」
ふと何かを思い出したように司練が目を閉じる
「緋色は変わらないな」
「どういう意味?それ」
緋色が司練を睨み付ける
「子供って意味じゃねーよ…行くぞ」
「う、うん…」
司練と緋色が学校から離れていった
帰り道 PM17:00
「…アイス決めるだけで一時間もかかるか?普通」
ソフトクリームを食べながら嫌みげに司練が呟いた
「だって!バニラとストロベリー…どっちも美味しそうだったんだもん」
「因みに買ったのは?」
「パイン」
「…」
司練が言いたいことは大体わかる
きっと彼女の中では
ストロベリーorバニラ>>>越えられない壁>>>パインなのかもしれない
「…遅くなっちまったな」
「季節も季節だし、暗くはないけどね」
今の季節は初夏
最も明るい時期である
「家まで送るぜ…今、なにかと物騒だろ」
「組織の事だね…確かに物騒だね…」
組織とは非魔法依存を訴える組織
その核は前述のアジア魔導同盟の名残
日本の"組織"だ、元は愛国者という名前だったらしい
当時の日本政府は第三次世界対戦の予感に震えていた
世界が四分割され、いつ起こってもおかしくはなかった時代だ、
先の対戦での被害を考えると当時の政府は比較的、普通の判断を下している
そこで政府はアジア同盟の当時のトップ、中国に和平交渉の提案をした
中国はそれを了承した
これにより実質的に第三次世界対戦の危険性は無くなった
この和平交渉に殆どの人間はこれに賛同した
日本は苦い過去を持つ、その過去を繰り返さないために国民と政治家が行動した結果だろう
アジア魔導同盟から始まったこの仕組みは形を変えて世界中に広まった
次々と魔導同盟は消えて世界は落ち着きを取り戻しつつあった
不味かったのは魔導同盟に賛同していた人を縛りすぎた事だ
言論統制と見間違うような厳しい法律を制定していった
日本はそれほど戦争を恐れたのだ
ただ、一部の人間のなかに曲解をするものが出てきた
「こんなに縛り付けられるのは魔法が便利で依存しかねないからだ」
と組織を結成
結成後、すぐに国会議事堂に爆破テロを起こしその名を轟かせた
その後、世界中の主要機関で同じように爆破テロが起こる
その組織は名を変えて様々な国で発生していた
日本では組織、英語圏ではGuild、ドイツではZunft等…
固有の名詞はもたず、形ももたず
そしていつしか暴走を起こし
今では魔法使いこそ高等人種という考え方で
今の政府を陥落せんと動いている
「…」
「司練…」
司練は組織に苦い思い出がある
「ま、緋色に限って怪我するとかは無いだろうけどな」
「はぁ!?私だってか弱い乙女なんですけど!?」
緋色が威嚇するように司練を見る
「乙女ねぇ…」
司練はニヤニヤしながら言った
「とりあえず帰るか」
「…うん」
司練と緋色が歩を進めた
その時
「!?」
地響きがした
「地震!?」
「緋色!伏せろ!」
司練は緋色の頭をつかみ無理やりに姿勢を低くさせる
「…とまった…?」
地響きはすぐに止まった
「びっくりしたねー…最近、地震なんて無かったからさー」
「そうだな、にしたって妙だな…地震にしたって緊急地震速報くらい鳴っても…」
司練は緋色の背後に大きな穴が空いてるのに気づく
が、時すでに遅し穴から出てきた人物は緋色の肩を掴み魔法で出したナイフを使い
司練を脅すように立った
やせ細った男で皮と骨だけみたいにみえる
目の下には大きく深い隈が出来ており
暗い…というか人間じゃないような印象を受ける
「なっ!…おい!緋色を離せ!」
「…お前ら制服でわかる…国立魔法高学の生徒だろ」
国立魔法専門高等学校
日本で初の魔法専門の高校であり
今や数ある魔法専門高等学校の中でも指折りに入るエリート校である
緋色も司練もそこの生徒であり
そして、もう一つの顔も持つ
「国家の犬を製造する学校だ…従ってお前らも…」
「ご託はいいから離せって!」
「そんなに彼女さんが大切か?…ん?」
男も流石に気づく
司練の言葉は怒りに任せたものではなく
同情と心配の色があることに
「てめぇ…何が」
「祖よ、今。我が手に宿り我が剣となれ…体現せよ、お伽噺の語り部よ!」
緋色の手に万年筆を象った剣が現れる
男はその剣の柄で顔面を殴られた
殴られた威力は大きく男は吹き飛ばされた
「あーあー…だから言ったじゃん」
「て、てめぇ…語り部<ヒストリア>か!?」
緋色はカードを取り出して微笑んだ
「そ、私は語り部<ヒストリア>お伽噺の師、梶野緋色よ!」
ヒストリア…語り部とも呼ばれる存在
国家試験に合格した一握りの魔導師に与えられる名前
ヒストリアは各国に五人ずついるトップオブソーサラーだ
ヒストリアには五つのルーンと呼ばれる特殊な属性(火、水、光、闇、自然)を持つ魔法が与えられる
これらの魔法は偉人の偉業や伝説に基づいて作られており、まさに人類の叡知と呼ぶべき魔法だ
この魔法のことをヒストリー<史実>と呼ばれていて通常の魔法障壁での防御はほぼ不可能とされる
「こんな…ガキが…ヒストリア!?」
男は怒りに身を狂わせた
「何故だ…何故!私じゃなかったのだ!」
男がナイフを大量に作り出す
「あーなるほど、おっさんはヒストリアになれなくてぐれちゃったパターンか」
司練がため息混じりに言った
「ったく、こんなことまでしてさ…事実として受け止めなよ、子供じゃあるまいし」
「ちょっと司練!」
男の額にピキッと血管が浮き出る
「だまれー!我が剣よ!小生意気なガキを貫け!」
司練と緋色目掛けてナイフが飛ぶ
「祖よ、王の名の下命ずる…王の御前だ。頭が高い、ひれ伏せ!」
ナイフは効力をなくし地面に落ちていく
「まさか…貴様も…」
「そいうこと、俺はヒストリア、新王の師。本名は大野司練」
「貴様らぁ!」
男が怒りに騎を狂わせようとしたその時、後ろからゴォー!と火が燃え盛る音がした
「お兄さん…眠っててくれる?"夢の前のお伽噺話"<スリーピングメルヘン>」
剣がピンク色の火を纏い
その剣を男に近づける
男はたちまち眠ってしまった
「ありがとー緋色ー!」
「ありがとーじゃないわよ、分かりにくいのよ、あんたの作戦はー!」
「でも緋色は分かってくれただろ?流石、緋色だぜ」
司練がにこりと笑う
「ったく…」
後から警察らしき人が走ってきた
「見つけたぞ!」
「あれ?寝てる」
「どうなってるんだ?」
三人ほど集まってきた
「貴方達は?もしかしてこれ、貴方が…」
「まぁな!俺達はひすと…」
緋色が慌てて司練の口を塞ぐ
「あぁ!いえ!襲われて咄嗟に不眠症対策の睡眠魔法をかけてしまってそれが功をそうしました!」
「そ、そうですか…何があったかは解りませんがとりあえず、ご協力感謝します…ただ無茶はしないで、まだ、二人とも学生みたいですしね」
「ははっ…以後気を付けます、では私達はこの辺で」
緋色は司練を引っ張って去っていく
「緋色!なにすんだよ!」
「あんたがなにしてんのよ!学校側にも私達がヒストリアってこと秘密にしてんのよ!?警察にそれがわかったら学校にバレるでしょうが!」
「…そうだった…」
「あんたね…いい加減にしないと燃やすわよ!!」
「それは勘弁…」
「まったくもう…うふふ…」
「なんだよ?」
「なんでもない、行こ…今日は晩御飯作ってあげる」
司練が目を輝かせた
「まじで!?やった!」
「…男ってほっんと分かりやすい…」
「いこーぜ!腹減ってたんだ!」
司練が緋色の手を引いて走る
「あ。やめ…待ってよ!」
その様子を見る影が一つ
「この街にも居たんだ…ヒストリア」
影は林檎にかじりついた
「特に司練くん…だっけか…面白い…」
黒く染められた白衣が宙を舞う
「ちょっと追ってみるかな…新王の師…」
書くことが思い浮かばない_( _´ω`)_