Dr.ゲムデウス   作:Haganed

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第4話 大学生のdaily!

 大学でのバグスター事件から10日程経ったある日のこと。その日までは発症していた須郷のメンタルケアに高山も微力ながら手伝おうとしていたが、学生にやらせる訳にもいかないので何時もの大学生活を送る様に言われた。

 

 また事件の翌日に日向審議官に支給された家に藍原が居たことを告げると頭を抱えてはいたが、藍原自身は大学内でもスキンシップで接触しているにも関わらず再度発症する様子すら見られない。そこは時間を掛けて様子を見ていくことになった。

 

 そしてこの日。再度CRで日向審議官に話をする。

 

 

『……その様子では、発症した様子は無さそうだな』

 

「はい……というより、発症前よりスキンシップが多くなった事に最近気付きました」

 

『恐らく、ストレスを感じていないことが要因だろうな。スキンシップによるストレス発散という訳だ』

 

「黎斗さん冷静に話さないで下さい」

 

 

 黎斗の考察が入ることで妙に納得せざるを得ない空気になっていたが、日向審議官が咳払いをして話を続けた。

 

 

『……逆に離れさせることがストレスになるならば、仕方が無いか。ゲーム病を再発症させない為に同棲を許可しましょう』

 

「……こんな我が儘ですいません」

 

『それは君自身のことかな?それとも彼女のことかな?』

 

 

 兎も角、藍原も同棲することが決まった。敢えて言うなれば藍原の再発症を免れさせる為の処置である。

 

 一通り話を終えた高山は聖都大学付属病院を出て駐輪場に停めてある大型バイクに乗り込もうとした途端、スマホのバイブレーション機能で着信が着たことを知る。

 

 スマホを取り出し電話に出る。

 

 

「はい高山です」

 

『あぁ高山君、私だ茅場だ』

 

「茅場先輩?珍しいですね、こんな時間に」

 

『それはどういう意味かな?』

 

「だってこの時間帯なら、何時も大学内の研究所に入り浸ってるじゃないですか。電話を掛けてくる事が珍しいですよ」

 

 

 電話の相手は茅場であった。本来ならば茅場は何時も研究所内でVRの新たな境地を開拓すべく日々研究三昧なのだ。その時は誰かに電話を掛けるどころか食事すら忘れるほどに熱中するのだ。最近は昼食は採っているが。

 

 そんな茅場が電話をしてきた内容とは…………

 

 

『まぁそうだな。話は変わるが少し頼みたいことがあるんだ』

 

「……これまた……何でしょうか?僕で良ければ構いませんが」

 

『あぁ、それじゃあ…………デートに行かないか?』

 

「……………はい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 大型デパート【EON(エオン)】、幾つもの商業施設が存在する場である。服、家具、食材etc……兎も角人々が多く訪れ賑わいを馳せている。

 

 そこに何故か茅場昌彦、高山明の男2人が居た。

 

 そして勿論、神代と藍原も居る。

 

 

「……茅場先輩、もう少し言葉追加してくださいよ。勘違いしますから」

 

「何がだい?デートには違いないだろう?」

 

「デートはデートでも、これは『ダブルデート』っていうんですよ」

 

「安直な名前だな」

 

「文句なら考えた人に言ってくださいよ」

 

「おいこらお前ら」

 

 

 茅場との話の中に神代が割り込む。神代の服装は白の半袖(袖にフリル付き)にジーンズ、肩掛けポーチを装備。

 

 対し茅場の方は何故か白衣、何時もの大学で見かける服装で出掛けていた。

 

 

「彼女放っぽって何喋ってたんだよ。というか茅場、お前その服装で来たのかよ」

 

「帰ってまた研究だ。それならば服装を変えるのは面倒だと思うのだが」

 

「かーッ!分かってねぇなオイ!」

 

「まぁまぁ」

 

 

 何時もの痴話喧嘩を行う神代と茅場、神代を宥める高山。そして何時もの如く足音を立てずに高山の背中に腕を回して抱き付く藍原。

 

 

「って先輩、毎度の如く」

 

「ダメなの?」

 

「…………いえ、大丈夫です」 

 

 

 ストレスを与えないという名目上で気を付けようとしていたが杞憂だったらしい。何時もとは違う甘え方によって困惑と共に保護欲が掻き立てられた高山。証拠に無意識に頭を撫でている。

 

 

「むふぅ~……明の撫で撫で……」

 

「(気持ち良さそうだなぁ……)」

 

「だぁもう!高山!優美!行くわよ!」

 

「ちょ、神代君。引っ張らなくても良いだろう」

 

「ちょ神代さん!先輩、手を繋いでも良いので一旦離れて下さい」

 

「は………………離れ……りゅ?」

 

「……分かりました、このままでも良いですけど神代さんと茅場先輩を見失わない様に行きましょう」

 

「……あい」

 

 

 普段見かけることの無い彼女の口調や仕草にたじろぎ仕方なく藍原の我が儘に付き合う事にした。

 

 

「(駄目だ、ギャップが凄い……理性持つよね?)」

 

 

 同時に葛藤を覚える高山であった。

 

 因みに高山の服装は薄生地の白の長袖、青のジーパンに何時もの肩掛けバッグ。藍原は白のワンピースを腰辺りのベルトで止め手提げポーチを所持している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「これ……これ……あーこれも良いや」

 

「なあ高山君」

 

「何でしょうか?」

 

「私はどうなっているか、状況を客観的に説明してもらいたい」

 

「着せ替え人形になってますね」

 

 

 只今現在、茅場昌彦は初の着せ替え人形化となっている。神代に連れられ半ば無理矢理に服をチョイス、服合わせされている。

 

 一方の高山は未だ後ろに藍原を連れている状態である。

 

 

『……何をしてる?』

 

「あぁ、服を合わせてオシャレしてる」

 

『オシャレ……?』

 

「簡単に言えば「明、何で独り言なの?」……あぁ、そうか」

 

 

 高山はゲムデウスと話していたが、それは周りから見れば単なる独り言としてしか捉えられない。

 

 

「……信じますか?僕の話」

 

「むぅ~、勿体ぶるな~」

 

 

 体を揺さぶられる高山。完全に玩具の様な扱いをされているが、そこは気にしていない。

 

 

『……一応脳にも私の一部は紛れ込んでる。それを応用して考えを読み取る方法があるのだが』

 

「(先に言ってよ)」

 

『タイミングの問題だ』

 

「(仕方ないかぁ……)先輩、後で好物のグラタン作りますから」

 

「う…………みゅぅ……」

 

 

 好物であるグラタンを作るというだけで高山の揺れは(おさ)まり、また腹部と背中に体温が感じられる。それは兎も角として高山はゲムデウスとの会話を続ける。

 

 

 

「(んでオシャレっていうのは……要は他人に好印象を与える為に人為的に魅力とかを操作する行為だよ)」

 

『……アイツの表情に関しては?』

 

「(茅場先輩は……まぁ服装とか気にしないし。そもそも茅場先輩、効率重視で同じ様な服3枚ずつしかないんだよ)」

 

『勝手に色々されているが?』

 

「(そりゃ神代さんは茅場先輩の服装を気に入らないからしてるんだよ)」

 

『……人間とは分からんものだな』

 

 

 最終的には神代によって選ばれた服を買って、次はフードコートへと向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ、成る程。ファストフードも悪くないな」

 

「まぁ簡単に食べられますからね」

 

 

 フードコートでは茅場はハンバーガー、フライドポテト、爽◯美茶を頼んで食していた。一方の高山はサイコロステーキを選択していた。あとの女子勢は人気のジェラートを買うために態々並んでいる。

 

 

「おっとそうだ」

 

「?」

 

 

 徐に高山はバッグからドクターマイティXXガシャットを取り出し、それを体に打ち込む。高山の体は微弱ながら青い光が出たが、ある程度してガシャットを外すと直ぐに消えた。そしてガシャットをバッグに戻して食事再開。

 

 

「高山君、あれは確か……」

 

「あれですか?……まぁちょっと厄介な適合ってだけですから大丈夫ですよ。あぁ、勿論さっきのは僕の変身する際に必要なアイテムですけどね」

 

「……そうか」

 

 

 改めてサイコロステーキを頬張る高山。美味しそうに食べている姿や表情というのは何処か安心させられる魅力があるのだろうか?

 

 そんな表情を見ていた茅場は少しだけ微笑みながら口を開いた。

 

 

「高山君」

 

「モグモグモグ……ゴックンふへー。あ、はいどうされましたか?」

 

「いや何、お礼を言いたいだけさ」

 

「それまた何故ですか?」

 

「あまり経験しなかった事をしたからなぁ」

 

 

 茅場は少し昔を思い出すかの様に上を見上げて言葉を綴った。

 

 

「私の過去の中で、こうして誰かと外で食事し、こうして誰かと話をし、こうして誰かと仲良くなる。前までの私には経験し得なかったことだからな」

 

「ふーむ……そうですか。でも楽しそうで良かったです」

 

「まぁデートに行こうと言ったのは神代の方なんだがな」

 

「あ、そうだったんですか」

 

「お待たせー!」

 

 

 話をしていると漸く神代と藍原の2人が帰ってきたが、席に座るなり藍原はスプーンでジェラートの一部を掬い取ると高山の方にそれを向けた。

 

 

「あーん」

 

「……へっ?いや、あの先輩?まだステーキが残って「イヤなの?」是非食べさせて頂きます」

 

 

 やはりどうしても藍原には敵わない。色々と。

 

 

「あーん」

 

「あ、あーん…………あ、グレープだ」

 

「美味しい?」

 

「えぇ勿論、美味しかったですよ」

 

「やった!」

 

 

 藍原は先輩だが、彼氏である高山には滅法甘くなる。時折見せる子どもっぽい純粋な言動に一喜一憂させられるので高山の心拍数は常に多め。

 

 

「おい茅場」

 

「何かね?」

 

「…………ほら」

 

 

 今度は神代も伝家の宝刀(あーん)を行った。しかし……

 

 

「……それを食えということか?」

 

「お前なぁ……アタシが食わせてやるんだから、もう少し喜べよ!」

 

「喜べと言われても…………」

 

「えぇい!一々面倒くさい!ほらよッ!」

 

「むぐッ」

 

 

 神代の方は茅場の口に強制的にジェラートを掬い取ったスプーンを口の中に入れる。変な声が出たが、そこは気にしない。

 

 

「あーきーらー、私にもちょーだい」

 

 

 今度は藍原がジェラートとスプーンを高山に渡すと、それを受け取った高山は苦笑しつつ一部を掬い取って藍原の口に運んでいく。藍原も藍原で口を開けて待っている。

 

 

「あーん」

 

「あー……んッ!ん~!おいひ~!」

 

「それは良かったです」

 

 

 嬉しそうな反応をする藍原に対し、神代の方は茅場に渡しても何も無かった。それどころか

 

 

「なぜ態々他人に食べさせてもらおうとするんだい?赤子じゃあるまいし」

 

「茅場先輩……マジっすか」

 

 

 高山が反応したが、直後にこの一言に反応した神代は何かがキレ、茅場に対し暴行(笑)(スキンシップ)をする羽目になった。

 

 かなり喧騒としていたが、充実した1日であったと感じていた高山と茅場であった。

 

 

 

 

 

 




【ドクターマイティゲーマー レベルXX】

・身長 206.0㎝ ・体重 99.0㎏
・パンチ力 51.0t ・走力 1.4秒
・キック力 81.2t ・ジャンプ力 61.5m

固有能力
・アンチバグスターエリア展開
・四肢による接触または攻撃でのレベル低下


使用武器『ガシャコン・シールド』
  ←→『ガシャコン・アックス』
  

 高山明がドクターマイティXXガシャットによってダブルアップした姿。ダブルアップ時にはXRとXLが御互い攻撃して融合する為、ライダーゲージを消費する。

 性能は謂わずもがなXXが上。戦闘スタイルはXR・XL時は格闘戦、XX時には武器による戦闘が基本となっている。

 ハイパームテキゲーマーと似た姿なのは、“最強のワクチン”ということから同じ“最強”繋がりのハイパームテキゲーマーの姿を参考にしたと思われる。(作者予想)







次回!Dr.ゲムデウスは!

ドクターライダーの講義として登場するのは!

「高山さん、お久しぶりですね」


高山がゲーム対戦で盛り上がる!

「負けてたまるかああぁぁぁ!」


そして勿論、こっちのゲームも!

「俺を楽しませてくれよ!」


『第5話 ラスボスと共闘するのはPARA-DXか!?』
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