Dr.ゲムデウス   作:Haganed

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IF NEW GENERATION FINAL fourth

 緊急に設置された仮設応急処置所で現在ドクターたちがせかせかと患者の対応に当たっている。原因は出現したバグスターの接触感染によるものであり、ウィルスが体内に紛れて人の体を蝕んでいる。

 

 しかし()()()()には今、その症状を軽減できる者が1人居る。正確には2名だが、ゲーマドライバーを装着しガシャットを差し込みながら患者の対応に当たるのは高山明。

 

 

『…………ストップ』

 

「ふぅ……サンキュ、ゲムデウス」

 

『これぐらいは構わん。それより次だ、まだ大勢居るからな』

 

「分かってる」

 

 

 先程の状態で患者の腕に触れていた高山はゲムデウスの合図と同時に手を離した。その患者はついさっきまで苦しそうな表情をしていたが、今では大分楽になっているらしい。

 

 高山は次へと移動する。優先順位は子ども、女性、男性の順番で移動している医学生の高山。しかしながら人の数が数なだけにあまり捗っていない様に見えてしまうのだが、ドクターたちにとって今の高山という存在は有難かった。

 

 ゲムデウスワクチンの投与調整。単にバグスターウィルスに対してゲムデウスワクチンを打てば良いという問題でもなく、人体に影響が及ばない様に量を調整しなければならないのだ。ワクチンとて本来ウィルス、つまり投与のし過ぎで毒となることもある。

 

 さらにバグスターウィルスとゲムデウスウィルスはそもそもの感染力が違い、発症した時の即効性において天と地ほどの差がある。そんなウィルスから作られたワクチンを与えればものの数秒でバグスターウィルスを消すことなんて造作も無いのだ。

 

 

『よし次』

 

「オッケー」

 

「高山さん!」

 

 

 離れた場所から永夢の声が聞こえると、高山は永夢の方まで駆け足で近付く。到着すると永夢の他に見知らぬ2人、1人は先程仮面ライダーに変身していた人物なのは知っている。

 

 さらに近くのタブレット端末には檀黎斗神が居る。今回の騒動のみ衛生省が活動を許可しているのだ。

 

 

「はい」

 

「高山明さん、君には色々と聞きたいことがあるんです。答えてもらえますか?」

 

「はい。ですが直ぐには理解できない答えかも知れません……それでも構いませんか?」

 

「大丈夫ですぞ。不可思議現象は私の専売特許ですから!」

 

「あの……貴方は?」

 

「あぁ、紹介もせずに失礼しました。私不可思議研究所に勤めております『御成』という者です。以後お見知り置きを」

 

 

 御成は懐から名刺を差し出すと、高山はその名刺を受け取る。少し困惑しながらというのが大前提だが。

 

 

「俺は『天空寺タケル』、仮面ライダーゴーストだ」

 

『幽霊のライダー……にしては生者か詐欺じゃないか』

 

「だーもうゲムデウス良いから」

 

「ッ!ゲムデウス!?」

 

 

 しまったと高山は変な表情をする。永夢の発言に釣られて他のドクターたちも永夢の方に注目を集めた。高山は頭を抱えて溜め息を大きくつき、自身の身の内のことを伝えた。

 

 大前提として高山は別の世界から来たこと、次に高山がゲムデウスウィルスの()()()()()であること。高山の住む世界では未だにバグスターウィルスは活性化しており、新種のバグスターまで現れていること。ゲムデウスウィルスによる弊害を防ぐためにドクターマイティXXのガシャットを使い、バグスターが現れると変身して戦うこと。

 

 それらを全て伝えていると何時の間にか高山の周囲に人が集まっていたが、高山の言うことが殆ど突拍子も無いので未だに信じにくいというのもあった。

 

 

『では高山さん、1つ良いかな?』

 

「はぁ」

 

『君はゲムデウスウィルスとの過剰適合者という訳だが……変身の他に証拠を出してくれないか?ガシャットとゲーマドライバーだけでは何分普通の適合者にしか思えなくてね』

 

「分かりました、ゲムデウス交代」

 

 

 高山がそう言うと高山の体が仰け反った。慌てて永夢が支えようとするがゲムデウスは永夢の行動を中止させ、0と1の2進数で形成したデウスランパートを見せると全員驚く。その反応を見たゲムデウスは盾を消して黎斗神と目線を合わせる様にしゃがんだ。

 

 

「これで良いか?檀黎斗」

 

『あ、あぁ……間違いない、ゲムデウスだ。まさか宿主との人格を交代できるとは……』

 

「ほぉ、察しが良いな。私がゲムデウスだということを気付くか」

 

『あのデウスランパートを見せられでもしたら否が応でも認めざるを得ない』

 

「……さて、話を進めようか。先程別の世界の話をしたが実を言うともう1人来ていると思う」

 

「もう1人って……ゲムデウスと同じ別の世界の人間ってことか?」

 

「あぁ、だが私と宿主が住まう世界の人間ではない。推測されるは……空から見える地球からの人間だ」

 

 

 恐らくもう1人来ているという内容に頭を抱える始末となったドクターたちと2人。ゲムデウスが仰け反って少しすると高山がキョロキョロと辺りを見渡す。

 

 高山は何かを見つけた様で駆け足で向かった。

 

 

「万丈さん!」

 

「おっ?おぉ!明か!」

 

 

 辺りを見渡していた万丈は高山の声に気付き高山との再開を喜ぶが、直ぐに本題に移り話をする。

 

 

「明、ここ【パラレルワールド】ってヤツなのか!?」

 

「その解釈であってます。ただ僕にとってもパラレルワールドみたいで」

 

「……えっと、つまり…………お前の世界じゃないのか?」

 

『おぉ。馬鹿が正解を言いおった』

 

「だぁゲムデウス!」

 

 

 話は主にこの世界のことと別の世界のこと。ゲムデウスが高山の中に居て聞こえないのを良いことにズバズバと言っている。

 

 その話の途中、後から足音が響いていると思いきや永夢が高山を退けさせて万丈と話し始めた。

 

 

「そのドライバー……ビルドなのか?」

 

「へっ……?って、何で戦兎のことを知ってんだよ!?」

 

「せんと?誰かは知らないけど、そのベルトを巻いたビルドが僕の力を奪って!「ちょちょちょ、待ってください宝生さん!」」

 

 

 永夢は高山の制止で尋ねるのを辞めて高山の方に向き合う。

 

 

「何ですか、高山さん?」

 

「実は僕が最初に訪れた世界に万丈さんが言ってた人が居るんです。ただ、その世界にもバグスターが蔓延っていて僕らゲームの力を使うライダーじゃないと倒しきれてないんですよ」

 

「えっ……?」

 

「それに僕が見たビルド本人はその力を知らないと言ってました。つまり別の誰かが奪っていった……いえ、()()()()()()()()()()()というのが正しいかと」

 

 

 高山の発言で混乱の状態になる永夢は2人に背を向けてガラス窓の方にゆっくりと歩いていく。高山とゲムデウス、万丈はその後ろ姿を見ながら話をする。

 

 

「なぁ、明。お前よく頭が回るな」

 

「ゲムデウスウィルスの侵食も相まってかなり……でも、未だに分からないんです」

 

「何がだ?」

 

「僕が何故ここに来たのか?そして今現在この世界で永夢さんたちが変身できない中、何故変身ができるのかとか……」

 

「……やっぱり、()()ってやつか?」

 

『かなり曖昧だが……無くは無いな』

 

「そうか……運命、か」

 

 

 高山は考える。何故自分が呼び出されたのかというのも気になる上、現在この中でバグスターに対抗できるのは高山のみである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パラド!?」

 

 

 永夢のその発言で思考が一気に吹っ飛んだ高山。直ぐに永夢の方に注目した。

 

 パラドと交信している間永夢は胸に手を当てたままであったが、終わったのか手を離して事の詳細を伝えた。

 

 高山が最初に着いた世界。ビルドが居る世界だがそこでもバグスターウィルスの存在は確認されており、この事件の主犯である最上魁星による犯行であるとのこと。現れているバグスターはネビュラガスとバグスターウィルスを融合させたネビュラバグスターと呼ばれるものである。最上魁星は平行世界移動装置を制作し平行世界同士を繋げるという理論を生み出していた。

 

 つまり現在の状態がこれだ。高山とゲムデウスという異常者は分からないが、その装置を作動したということは最悪の結果になるのは火を見るより明らかであった。

 

 世界の融合。これが意味するのは……

 

 

「『世界の消滅』」

 

「明?」

 

「世界同士が融合したら……2つの世界は、完全に消えてしまうんです」

 

「……はぁ?」

 

『変わらんなオイ…………っと、宿主よ。バグスターが接近している』

 

「分かった……行こう、ゲムデウs『何処へ行こうというのかね?高山さん』」

 

 

 呼び止められたことによって急に足を止める高山。その声の主である黎斗神は檻から出るとウィルス態となって何処かへと向かい、高山もゲムデウスの指示で示された地点へと赴いた。

 

 

 

 

 

 

 高山が到着すると、黎斗神はバグスター相手に臨戦態勢を整えた。

 

 

「ネビュラバグスター共ォ……私が相手だァ!」

 

 

 失礼、単に背を思い切り逸らして体を折り曲げただけであった。後から来たポッピーが心配する表情を浮かべながら黎斗神に問いかけたが、問題ないと言いつつ1つのガシャットを取り出した。

 

 

「あの時……貴重なライフを削って、ビルドの戦闘データを取ったガシャットを製作してたのさぁ!このガシャットを使えばァ!」

 

 

 黎斗神はもう1つのガシャットを取り出して2つのガシャットを起動させゲーマドライバーに差し込む。

 

 

【デンジャラスゾンビ!】

【仮面ライダービルド!】

 

【ガッシャット!】

【がっしゃっと!】

 

 

 黎斗神はゲーマドライバーのレバーを開く。

 

 

【がっちゃーん!レベルアーップ!】

【ガッチャーン!レベルアーップ!】

 

【ラビットタンク!兎と戦車!ベストベストマッチ!イェーイ!】

【アガッチャ!デンジャラスゾンビィ!】

 

 

「「変身した!?」」

 

「そうか!ビルドのデータならネビュラガスの影響を受けない!」

 

「私こそ神だァ!」

 

 

 黎斗神がガシャコン・ブレイカーを持ってバグスターを殲滅していく。この暴れっぷりに高山とゲムデウスが入る余地も無く最後の1体となったその時、黎斗神が苦しみ始めた。

 

 

「うぐっ!?ぐぉおお!?」

 

 

 少しすると黎斗神の変身が解ける。

 

 

【がっしゅーん】

【ガッシューン】

 

 

 変身解除された黎斗神と目の前に居たネビュラバグスターは互いに暫く見つめあっていた。ネビュラバグスターはかなり不思議そうに、何もせずに見ていた。

 

 

【がっしゃっと!】

 

 

 黎斗神はガシャコン・ブレイカーにガシャットを差し込むと乱雑に叩き付け始めた。

 

 

【ライダー!クリティカルフィニッシュ!会心の一発!】

 

 

 音声が終わると同時にバグスターは消滅、そして黎斗神は最後の一撃で尻餅を着いて終了した。

 

 

「やはり慣れないガシャットだと……副作用が大きいかァ」

 

「カッコつけても最後の尻餅はどうかと?」

 

『単に滑稽でしかない』

 

 

 黎斗神が舌なめずりしながら言ったが、高山のツッコミがクリティカルヒットしたのかゆっくりと高山の方を向いた。その際にデンジャラスゾンビの音程が徐々に下がりながら聞こえてきたのは幻聴かもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




平成ジェネレーションズfinalを見た皆さんに質問。映画を見て気に入っているシーンはどれですか?因みに自分は最初のレーザーターボの戦闘シーンで高所から飛び降りる時に「思ったより高ーい!」と言いながら飛び降りるシーンと黎斗神のネタ満載シーン全般が好きです。
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