Dr.ゲムデウス   作:Haganed

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映画を見なければ……カイザーの変身音声が思い出せない……。なので今回は勘弁してください。


IF NEW GENERATION FINAL seventh

「漸く来たかぁ……仮面ライダー共ォ!」

 

 

 『ライトカイザー』もとい()()()()の『最上魁星』は赤を主体とした派手な内装の部屋に囲炉裏という似つかわしく無い場所に居た。全身白の服装で纏められ顔の左側には黒い傷模様がある。

 

 最上はかなり不気味な笑いをする。その不気味さに嫌悪を募らせるが、ゲムデウスが前に出て最上と話をつける。

 

 

「貴様……昨夜はよくもやってくれたなぁ!」

 

「おっほぅ!お前さんか!態々こっちに来るなんて、随分と殊勝なこったぁ!」

 

 

 状況を飲み込めない火野は近くに居た永夢に尋ねた。

 

 

「ゲムデウスに何が?」

 

「ゲムデウスウィルスの一部を採取されたんです。幸い一部だけなので支障は無かった様ですが……」

 

「いんやぁ……幸いも糞もねぇよぉ!」

 

 

 2人の話を聞いていた最上が割り込んで来た。2人は最上に再度注意しながら動きの1つ1つに警戒心を持つ。ゲムデウスは0と1の2進数から出来たデウスラッシャーとデウスランパートを装備し、デウスラッシャーを最上に向ける。

 

 

「貴様が奪った私のウィルスが入ったフルボトル……何処にあるか吐いてもらうぞ」

 

「ほぉ……こりゃすげぇな。まさか人間の体でも召喚できんのか」

 

 

 完全に会話が成り立って無さそうな状況だが、未だにゲムデウスはデウスラッシャーを向けているが最上は飄々(ひょうひょう)とした態度で対応している。

 

 最上はこの部屋にある永夢たちから見て右側の箱状の曇りガラスのある台まで近付くと、思いっきりそのガラスを割った。そしてその中に、フルボトルが1つ。

 

 4名はそのフルボトルを見て確信する。あれがウィルスの入ったフルボトルだと。

 

 

「お探しものは……これかぁ?」

 

 

 最上は右手でフルトルのキャップを持って、ヒラヒラと振って見せつけている。ゲムデウスは嫌悪の表情のまま尋ねた。

 

 

「貴様、それを使って何を()()?」

 

「……過去形ってあたりは、俺の細工に気付いてんのか」

 

「あの尋常なまでの“痛み”、私と宿主以外だとすれば採取したお前しか居らんわ」

 

「成程……感覚が共有されてんのかぁ」

 

 

 最上が手に持っているフルボトルを上下に振る。シャカシャカと小刻みに音が聞こえるが、それを掻き消すかの様な声をゲムデウスが挙げる。

 

 

「っぐ!?」

 

「ゲムデウス!」

 

「このボトルにはなぁ……お前から採取したウィルスにネビュラガスを配合させてんだよ」

 

「ネビュラ……ガス。それが、ネビュラバグスターの材料……という訳か」

 

「あぁ、あのネビュラバグスターはエニグマの大事な燃料なんだよ。お前らという異常者が現れたせいで計画に支障が出たんだが……逆にラッキーだったぜぇ!まさかバグスターウィルスよりも上位のウィルスが手に入るんだからよぉ!」

 

「つまり……私たちのドクターマイティが使えなくなったのは、ネビュラガス配合前のゲムデウスワクチンでは対応できないという訳か。つくづく神経を逆撫でする様な真似を!」

 

「ハッハッハッハ!鬼ファンキーな事だろぉ!?」

 

 

 ゲムデウスの言った対応。元々ドクターマイティXXのガシャットは九条貴利矢と檀黎斗神の活躍によって生み出されたもの。実際は黎斗神の体内でゲムデウスの抗体が生み出され、それを培養させてガシャットにさせたものである。

 

 とどのつまり今バッグに入れているドクターマイティのガシャットはその時のウィルスから作られたワクチンということだ。そして、ワクチンはウィルスから作られる。

 

 ドクターマイティのガシャットは、最上が採取したゲムデウスウィルスにネビュラガスを配合させたことで高山の体内にあるゲムデウスウィルスの特性が変化し使用出来なくなったということだ。

 

 未だに最上はフルボトルを振り続けている。ゲムデウスは剣と盾を捨てて頭と胸の締め付けに苦しむ。

 

 

「ァグッ……!かひゅっ……!あがっ……!」

 

「ッ!やめろォ!」

 

 

 万丈が変身しようとすると最上は止めた。それと同時にゲムデウスの頭痛と胸の締め付けが徐々に軽減されていく。

 

 最上は万丈たちに不敵な笑みを浮かべながら、自身の目的について軽口の如くペラペラと喋っていく。

 

 

「さてぇ……話は変わるが、このエニグマ。単なる平行世界世界移動装置じゃぁねぇ、あの上にある世界とこの世界を合体させる装置なんだよ。だが2つの世界がぶつかりゃぁ……ポーンって、2つとも世界が無くなっちまう。……だが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()。向こうの世界の俺とこの世界の俺が出逢えば、俺たちは()()()()を手に入れるんだよ!鬼ファンキーだろぉ!?」

 

「不老……不死」

 

 

 永夢がそう呟いた、しかし最上の最後の投げかけられた疑問には答えない。いや、答えられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いい加減にしろよ、くそジジイ」

 

「……あぁん?」

 

 

 ゆっくりとゲムデウスが立ち上がる。しかし立ち上がろうとすると力が入らないのか滑って倒れてしまうが、また再度立ち上がろうとする。

 

 その様子を見ていた最上に()()は答えた。

 

 

「不老不死……だって?笑わせんな。そんなもん融合しても手に入らねぇよ」

 

「何ィ……?」

 

「良いか、よく耳かっぽじって聞けよ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()!そんな御伽噺(おとぎばなし)、大の大人が信じんのかよ!バーカ!」

 

 

 出せる限りの声を出した高山。実は先程のゲムデウスがネビュラガスの影響を受けていた時、感覚共有された痛みや苦しみによって起こされた。そして言いたいことを言う為だけにゲムデウスと無理矢理変わった。

 

 そんな高山の言葉に微妙に怒りを見せるが、それ以上に無気力そうな表情をした。そんな最上は残りの箱状の曇りガラスがある台まで歩き、そのガラスを割った。

 

 その中にはメダルや何かのスイッチらしきものが存在しており、その内のメダルを全て投げた。それらは直ぐに人の形を取り、戦闘態勢に入った。

 

 

「グリード!?」

 

「財団Xの技術力を嘗めねぇ方が身の為だぜぇ?」

 

 

 高山はゲムデウスと再度人格を交代し、永夢、万丈、火野もそれぞれ戦闘態勢に入る。

 

 

「おっと。そこのお前さんは……こっちが良いか」

 

 

 最上は火野を指さすと服の袖の中から3枚のメダルを取り出す。そして投げるとメダルが集まり、赤い鳥をモチーフとした人型の様な何かとなる。

 

 

「それと……異常者ァ!お前は……ここで潰す」

 

 

 最上は特殊な銃の形をした機械に別のフルボトルを差し込み、その機械から煙を排出させる。

 

 

【Yeah!ファンキータイム!】

 

 

 その煙が晴れると最上はライトカイザーとなっており、その後ろで花火が上がる。ゲムデウスは再度剣と盾を召喚し、バグスターの能力を使う。

 

 

「“グラファイト”“ソルティ”」

 

 

 デウスラッシャーに赤い幻影が纏われ、次に高山の体に青い幻影が纏われる。ゲムデウスは盾を構え、その後に剣を突きの構えをする。ライトカイザーは右拳を前に出し、左拳を引いて構える。

 

 

「ッラァ!」

 

「『激怒龍牙』! 」

 

 

 ライトカイザーが走り出すと同時に周りに居たグリードも永夢たちに向かって走り出す。ゲムデウスはデウスラッシャーをXの様に切って赤い斬撃を放つ。

 

 ライトカイザーはゲムデウスの放った斬撃を右肩の歯車をエネルギー状にさせて回転することで相殺していく。相殺した場所から爆発が起きるも、その場所から銃撃が放たれる。

 

 ゲムデウスはデウスランパートで弾くと爆炎からライトカイザーが現れ肉弾戦を仕掛けていく。ゲムデウスはデウスラッシャーで対応するが避け蹴りを与えられ、ゲムデウスは退く。

 

 だがゲムデウスとてやられているばかりでは無い。体勢を立て直したあと、デウスランパートを捨て去りデウスラッシャーを逆手で持って走る。ライトカイザーに近付くと回転しながらジャンプして上から斬りつける。

 

 ライトカイザーは左に避けるがゲムデウスが着地した瞬間に左拳に赤い幻影を纏わせてアッパーの容量で殴り付ける。ライトカイザーはその拳に当たり打ち上げられ、デウスラッシャーに纏われた黒い斬撃を放つ。

 

 

「『黒龍剣』!」

 

「ぬあぁっ!?」

 

 

 ライトカイザーは黒い斬撃に吹き飛ばされ、囲炉裏の近くに倒れる。追い討ちを掛ける為にゲムデウスは倒れているライトカイザーに近付くが……。

 

 

「っぐッ!?」

 

「ヘヘッ……残念だったなぁ……」

 

 

 ライトカイザーはネビュラガス配合のゲムデウスウィルスの入ったフルボトルを振ることで、ゲムデウスの動きを止めた。倒れそうになるが、ゲムデウスはデウスラッシャーを杖替わりにしてギリギリ保っている。

 

 ライトカイザーは体勢を整えて座り、ゲムデウスの様子を見ていた。勿論、フルボトルを振り続けながら。

 

 

「タフだなぁ……」

 

「ぐぅ!……あぐっ!…………ハァ……アガッ!」

 

 

 どんどん倒れ伏していくゲムデウス。しかしフルボトルの振る音が聞こえなくなるとライトカイザーを見た。

 

 

「んぉ?」

 

 

 ゲムデウスもライトカイザーの見ている方向を見た。

 

 火野が赤いグリードと呼ばれる者を追い掛ける様に空に飛び込んでいったのだ。

 

 

「映司さんッ!」

 

 

 その飛び込んでいった様子を見て4名には疑問が浮かんだ。何故そこまでして追いかけて行ったのかが分からないのだ。しかしライトカイザーが呆気に取られている隙にデウスラッシャーで斬りつける。

 

 

「ッア!」

 

「ぬぉ!?……コイツゥ!」

 

 

 ゲムデウスの斬撃を銃型の機械で防ぎ、そのまま銃撃をゲムデウスの腹に当てる。

 

 

「ぐほぉ!」

 

「「ッ!ゲムデウス!」」

 

 

 ゲムデウスは銃撃で退く。倒れ伏したゲムデウスは強制的に高山へと人格が変わり能力全てが消える。永夢と万丈が高山に近付き守るように位置する。

 

 

「おい大丈夫か!?」

 

「っガボッ……ぼ、僕は大丈夫ですが……ゲムデウスの意識が……暫くすれば、何とか」

 

 

 倒れ伏した高山を守る為に集まったことで残り4体のグリードに囲まれる。かなり危険な状態に巻き込まれ、絶対絶命のピンチに陥っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな時、突如虫のグリードに攻撃が入る。続いて猫科の様なグリードにも攻撃が入る。攻撃をした人格は見慣れないが、その隣にいた人物は見覚えがある。

 

 

「火野……さん……」

 

「待たせちゃったね、皆」

 

「おい映司、ちゃんと今日の分のアイス寄越せ」

 

「だぁーもう分かったから!」

 

 

 かなり呆れている様子で応える火野。グリードが襲ってくるが火野とその人物は攻撃を避ける。火野は何かを腰に当てると、それは自動的に巻き付けられベルトとなる。

 

 見慣れない人物は火野に向かって3枚のメダルを投げると、火野はそれを掴みベルトに入れていく。最後に右横の機械をベルトにスライドさせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「変身」

 

 

【タカ!】【トラ!】【バッタ!】

 

【タトバ!タトバ!タトバ!】

 

 

 音楽が流れると同時に3つの円形のエネルギーが集い、火野の体を包み込んでいく。

 

 火野映司。またの名を『仮面ライダーオーズ』、ここに再誕せり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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