第6艦隊 〜チート艦隊のイレギュラーの物語〜 【投稿休止中】   作:ティルピッツ

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はつせ は砲撃したニューヨーク級戦艦に対し、"オーニクス"超音速ミサイルを発射し、これを撃沈した。


第8話 戦闘Ⅲ

『敵戦艦の反応、完全に消失。』

『敵ポートランド級2隻、フレッチャー級4隻、さらに接近してきます。距離18マイル(29km)。』

 

 

 

CICの電測員妖精が情報を集め、報告してくる。残存する敵艦隊は約29kmの位置。魚雷や砲熕兵器は射程外のはずだ。

未だ充分ミサイルの射程内だが、ミサイルは一発一発が高コストなので、頻繁には使えない。となると使う武器は限られてくる。

一呼吸おいて、艦長である はつせ は戦術を担当する砲雷長へ指示を飛ばす。

 

 

 

『対潜魚雷の応用か主砲を使いましょう。駆逐艦相手にミサイルは費用対効果が大きすぎます。』

『了解しました。…主砲、攻撃始め。』

CICで戦術を担当する砲雷長から了解の返事が返ると同時に、彼は はつせ の指示を主砲の発射管制を担当する砲術長へと伝える。

 

 

『了解、主砲発射始め。』

 

 

砲術長から返事が届き、主砲の発射準備に取り掛かる。

CICではレーダーからの情報を主砲に送っていた。

 

 

 

 

はつせ 前甲板 主砲塔 下部 弾倉操作室

 

 

『操作室、砲術長。砲撃準備。目標、敵駆逐艦。ラック2番の調整破片弾を半徹甲へ変更、送れ。』

『了!フタ番ラックVTから半徹甲!!』

『フタ番砲弾変更!』

『急げ急げ!訓練の成果を見せろ!!』

 

 

 

砲雷科の妖精が続々と2番ラックに装填されている対空用の砲弾を取り出し、そこへ弾薬庫から機械で運ばれてきた対地・対艦用の砲弾を装填する。バケツリレーのような手際の良い仕事ぶりにより、装填は3分で完了した。

 

 

 

 

『砲術長、装填完了。フタ番ラック、半徹甲切り替え良し!!』

『了解。……TAO、Surface。主砲、発射用意良し!!』

 

 

操作室から準備良しの返答を確認した砲術長は、射撃準備完了の報告を即座に戦術長である砲雷長へ伝えた。

 

 

『了解。左対水上戦闘、CIC指示の目標!敵残存艦隊、先頭艦!!……打ち~方、はじめ!!!!』

『打ち~方はじめ!!……発砲!!!』

『発砲!!!!』

『主砲発砲!』

 

 

 

独特の号令が砲雷長・砲術長・砲術士へと矢継ぎ早に発せられると共に、砲術士妖精が卓上横に備えられたトリガーを取り出し引き金を引く。砲術士の“発砲”という発声を聞くと、他の科員もそれを逓伝していく。引き金を引いたことにより、連装主砲から砲弾が連続的に発射された。発射と同時に砲身下部から空薬莢が次々に排出される。

 

 

発射された砲弾は、先頭に位置していたフレッチャー級に着弾し、第1、第2主砲を吹き飛ばした。続けて発射された砲弾はレーダー、魚雷発射管を次々と破壊。装填されていた魚雷に誘爆し、そのフレッチャー級は船体が真っ二つに折れて、撃沈した。

 

 

 

『第1目標、撃沈。目標変え、続けて撃て!!』

『旋回完了。主砲目標良し、砲口監視員、砲口良し射撃用意良し!』

『再発射、急げ!!!!』

 

 

 

残ったフレッチャー級も降り注ぐ砲弾で主砲、魚雷発射管、レーダー、煙突 が破壊され、浮かぶ鉄くずに変わり果てた。

戦闘開始から僅か2分程でニューヨーク級2隻、フレッチャー級1隻が撃沈、一隻が大破して沈黙した。

 

 

 

『敵駆逐艦1隻撃沈、1隻大破。』

『残るはポートランド級2隻とフレッチャー級2隻か、、、、、』

『艦橋CIC、敵艦隊に変化。進路を反転。この海域からの離脱コースを取っています。』

『自分達が不利だと判断しての離脱ですかね。』

『そう、思おう。』

 

 

 

 

そう言うと 彼女はため息をついた。

 

 

 

『対水上戦闘用具収め。』

『対水上戦闘用具収め!』

『戦闘配置解除、警戒配置に。』

『戦闘配置解除。警戒配置へ。』

 

 

ヘルメットとライフベストを外しながら、指示を出し、副長が復唱する。

 

 

『これより白露、村雨、夕立、春雨、五月雨の5隻に接近する。針路、白露型艦隊方向。』

『はい、艦長。』

『艦隊陣形を変更する。艦隊複縦陣、艦幅300。』

『艦隊複縦陣、艦幅300。』

『"あさぎり"の方は?』

『航行には支障ありません。負傷した乗員の処置も完了したと連絡がありました。』

『まぁ、被弾してないのは幸いだったね。』

『そうですな。、、、、それよりも艦長。』

『何?副長。』

『あの不気味な米艦艇といい、白露型駆逐艦といい、、、、、一体何が起こっているんでしょうか?』

『それを聞かれても分からないよ、、、、、、、、。』

 

 

 

そう言うと はつせ は前方の海面を見つめた。




初めはミサイルでは全艦沈めようかと思ってましたが、いきなりミサイルを大量に使うとはどうかと思い直し、駆逐艦には速射砲で対処させました。
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