第6艦隊 〜チート艦隊のイレギュラーの物語〜 【投稿休止中】 作:ティルピッツ
『魚雷音探知!
艦長室にいた はつせ と白露は、ソナー室からの報告に耳を傾けていたが、はつせ は、直ぐさま壁に掛けかけてあったマイクを手に取り、ソナー室にいる水測員に連絡を取る。
『こちら艦長。ソーナー、詳細知らせ。』
『こちらソーナー。80度方向より雷速40ノットで本艦に向けて高速接近!距離3200!!』
『了解、探知を続けて』
『ソーナー、了解!』
『副長、最大戦速。全力即時退避。他艦は位置そのまま、対潜戦闘用意!急げ!』
『副長、了解!』
そこまで言うと、マイクを元あった場所に戻す。
はつせ 机の上に置いてあったヘルメットを手に取り、頭に被る。
『悪いけど、続きは後で。今は対潜戦闘に備えないと。一緒に艦橋に来て。』
『分かりました。』
『予備で悪いけどこれを。』
そう言うとはつせは 自分用の予備のヘルメットとライフベストを差し出した。白露はそれを受け取り、身につける。
それを確認すると、はつせ は白露と共に艦橋に向かった。
『対潜戦闘よーい!』
副長の号令と共に艦内に戦闘配置を知らせるアラームが鳴り響く。CICで指揮をとっている砲雷長は、対潜戦闘区画の妖精に指示を出す。
『ソーナー、TAO!絶対に敵艦をロストするな!』
『了解!』
『ソーナー、何故この距離まで探知出来なかった!』
『突然現れました!敵潜はエンジンを止めて、攻撃のタイミングを伺っていた模様です!』
『馬鹿者!そうだとしても探知してから報告するのが遅過ぎる!リムパックの時よりも腕が落ちてるぞ!』
『申し訳ありません!』
『距離は!』
『距離2000!』
同じ頃、艦橋では 白露とはつせが既にその場に着いていた。艦長席に座るはつせは忙しなく指示を出していた。
『各フロアの隔壁のチェック!応急班は即応体制!』
『こちら機関室!機関に異状なし!いつでも全開で回せます!』
機関室の機関長からの報告を聞いた はつせ は、艦長席から航海長妖精に大声で指示を飛ばした。
『軸ブレーキ脱、最大戦速!!』
『最大戦速!』
航海士妖精が復唱し、コンソールのレバーを前に倒すと、"はつせ"はガスタービンを唸らせながら航行速度を上げた。
『躱せ!!』
『総員、衝撃に備え!!』
"はつせ"がそう叫び、その場にいた全員が対ショック姿勢をとった。だが、魚雷は"はつせ"後部を通過していった。
『か、躱した!』
『ソーナー、敵潜はまだ捉えてるな?』
『こちらソーナー、バッチリ捉えています。』
『TAO、攻撃始め。目標に対し短魚雷攻撃行え。』
『了解、実施します!』
『しらね、せとぎりに伝達。『我敵潜を攻撃す。しらね、せとぎりはあかし、信濃の護衛にあたれ。』
『了解。』
『逃しはしないわよ、"白狼"は一度捉えたら離さない。』
艦長席に座る"はつせ"はそう呟いた。それを聞いたのは隣にいた白露と副長だけだった。
今回は対潜水艦戦闘です。元ネタは分かる方もいらっしゃると思います。次回も引き続き対潜戦闘です。