第6艦隊 〜チート艦隊のイレギュラーの物語〜 【投稿休止中】 作:ティルピッツ
『短魚雷。両舷1番、4番発射管用意。』
『了解。』
『速度落とせ、第3戦速。』
『速度落とせ、第3戦速。』
はつせが艦橋で指示を出していた時、海中では、、、、、
深海棲艦 カ971潜
『チッ、躱サレタカ。』
『敵ノ加速スピードハコレマデノ敵艦トハ比ベ物ニナラナイ程、速カッタデス。』
『見タ所、日本軍ノ新鋭艦ノ様ダ。潜望鏡下ロセ。』
『潜望鏡、下ロシマス。』
『水雷長、3、4、5、6番発射管用意。魚雷装填。』
『了解シマシタ。』
『何方ニ舵ヲ切ッテモ当タル、放射状ニ撃テ。』
『了解。』
『3、4番発射管、装填完了。諸元入力ヨシ。発射管開キマス。』
『発射準備ヨシ。』
『ファイア!』
はつせ CIC
『発射管注水音探知!!再攻撃……来ます!!』
『ソーナー探知。210度より魚雷2本接近!距離3700!』
はつせ 艦橋
『操舵手、面舵いっぱい!』
『面舵いっぱい!…面舵30!!』
『敵艦、面舵ヲ取リマシタ。』
『ヨシ、5番、6番用意。』
『用意ヨシ。』
『ファイア!』
はつせ CIC
『新たな魚雷音!2本です!計4本!』
『艦長、ソーナー。新たに魚雷2本!右に広がってきます!!』
はつせ 艦橋
『やってくれるじゃない。』
『どうします?』
『慌てないで。10度に戻す!当て舵5!!』
『とぉーりかぁーじ!!…当て舵5!……舵中央。10度、ようそろ!!』
『魚雷4本の内2本、本艦との距離910!』
『見張り員!この魚雷は敵味方、どっちの魚雷だ!』
『魚雷は深海棲艦、敵の魚雷です!私達が使うのは酸素魚雷ですから、航跡は殆ど見えません!先ほどの魚雷は航跡が見えました!』
はつせの問いに白露が答える。それを聞いたはつせは頷くと、デッキにいる見張り員妖精に向かって叫んだ。
『航跡は見えるわよね?角度は!』
『左130度!相対速度約5ノット!』
『面舵いっぱーい!!』
『距離50、、、、30、、、、20!』
魚雷2本は"はつせ"の左舷すれすれを通過していった。
『躱した!』
『まだだ!残り2本! コース知らせ!』
『雷跡、真艦尾!広がりつつ接近!!』
『距離300!』
『もどーせー!!』
"はつせ"の号令に従い、操舵手が舵を切る。
『距離137メートル!接触します!後5秒、、、4秒、、、3秒、、、2秒、、、1秒!』
魚雷2本は"はつせ"の艦尾をVの字に別れて遠ざかっていった。
『ぎょ、魚雷全弾躱しました。遠ざかります。』
CICからその報告を聞いた はつせ はマイクを握り、思いっきり叫んだ。
『短魚雷発射始め!!』
『了解!短魚雷発射、急げ!!』
"はつせ"の4基搭載されている魚雷発射管の内、1基が短魚雷を発射した。その数2本。
発射された魚雷は海中に突入すると、猛スピードで敵潜水艦に向かって突き進んでいった。
『海面ニ着水音!』
『スクリュー音探知!ギョ、魚雷?!』
『面舵イッパイ。モーター全速。艦尾7番、8番、デコイ装填!』
『7番、8番発射管。デコイ装填ヨシ。』
『ファイア!』
敵カ971潜艦尾発射管からデコイが発射され、2本の短魚雷がそれにつられてコースを変える。だが、残りの1本はそのまま敵潜に向かってきた。
『アップトリム最大!全速浮上!』
『カ、艦長?!』
『コノ魚雷ハ追尾式ダ、デコイニ食イツカナカッタ1本ガ来ル。全速浮上ダ!』
『ハ、ハイ!全速浮上!』
『艦尾ノ人員 ハ退避!急ゲ!』
『艦尾発射管!デコイ装填!装填完了次第撃テ!』
『了解!』
敵潜水艦の艦首が海面に出ると同時に艦尾発射管からデコイが発射され、デコイに突っ込んだ魚雷が爆発し、艦尾で大きな水柱が上がる。
『スクリュー破損!』
『機関室浸水!』
『隔壁閉鎖!漏水ヲ防ゲ!他ニ浸水箇所ハ!』
『有リマセン!』
『ラッキーデス!本艦ノ防御強化ノオ陰デス!』
『全力デ浸水ヲ防止シロ。』
『ハ!』
敵潜水艦が浮上した事は"はつせ"の方でも捉えていた。
『発射したのは2本。でも当たったのは1本。いや、正確にはダメージを与えたのは1本だけ。もう1本は躱されたか。』
『しかし、誘導魚雷を躱すとは』
『デコイを使ったんでしょう。』
『どうします?攻撃しますか?』
『いや、あの様子じゃもう攻撃はして来ないでしょう。無視していい。』
『は、了解しました。』
『こちらの攻撃を耐えるとは、、、。次は逃さない。』
遥か彼方に見える敵潜水艦に向かって、はつせはそう呟いた。
『艦長、応急処置完了。デスガ、航行ニ支障ガアリマス。』
『司令部ニ救難艦ヲ寄越ス様ニ言エ。』
『ハ。シカシ、アノ艦ハドウシマスカ?』
『ホッテオキナサイ。モウ攻撃シテコナイワ。』
『シカシ、、、』
『此方ノ戦闘能力ハ失ッタニ等シイ。モウ攻撃シテコナイト判断シタンデショウ。』
『成ル程。』
『ナカナカ賢イ敵艦ダッタ。"狼"ガ狩ルニハピッタリノ獲物ダ。次会ッタ時ハ必ズ仕留メテヤル。』
カ971潜艦長はそう言って遠ざかっていく、艦影を睨んだ。
如何だったでしょうか?今回は対潜水艦戦でしたが。今後ともよろしくお願いします。