第6艦隊 〜チート艦隊のイレギュラーの物語〜 【投稿休止中】   作:ティルピッツ

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白露達を発見した第五航空戦隊。だが、所属不明の8隻と共にいると言う報告に五航戦司令官 原少将は困惑したが、合流した2隻の駆逐艦と共に発見された海域に向かっていた。


第16話 接触

翔鶴偵察機が白露達を発見する 少し前

 

 

 

 

 

 

第十三艦隊 旗艦 ミサイル巡洋艦 "はつせ" CIC

 

 

 

 

ポリメント(対空レーダー)目標探知。120度、1機、245マイル、真っ直ぐ近づく。』

『IFFに応答なし。国籍不明機。』

『各部、TAO。近態勢の国籍不明機を探知した。数1、距離245マイル、120度より接近中。合戦(かっせん)準備!!』

 

 

 

 

"はつせ" 艦橋

 

 

『TAO、はつせ です。目標は偵察機の可能性が高い。ですが念のため、あさぎり、せとぎり、むらさめ、はるさめ に対し僚艦防空を下令。その他は合戦準備。本艦の対空レーダーと各艦の目視確認で判断します。』

『各部、合戦準備!』

 

 

はつせ が砲雷長に指示をする最中、副長はマイク放送で艦内に戦闘準備を取らせた。艦長席に座る はつせ に副長が話しかける。

 

 

 

『やはり、偵察機が濃厚でしょうか?』

『多分ね、攻撃機なら単機では来ない。』

『全艦、合戦準備および対空戦闘用意よし。』

『了解。…通信士、僚艦防空担当艦に通達。旗艦の指示があるまで、対空火器の使用を禁止する。』

『了解。』

 

 

はつせが通信士に指示を出し、再び前を向く。すると、席の反対側にいた白露が話しかけてきた。

 

 

『あの…この距離でもう探知出来るんですか?』

『ええ、そうよ。』

『でも、まだかなり離れていますよ?』

『この艦のレーダーは対水上用なら350キロ、対空用でも500キロまで探知出来るのよ。』

『350キロ?!そんなに遠くまで探知出来るんですか!』

『それくらい探知出来ないとミサイル巡洋艦の名が泣くよ。』

 

 

 

 

驚く白露にはつせは笑いながらそう返した。暫くして、国籍不明機は目視可能な距離まで近づいて来た。見張り妖精が双眼鏡で機種と国籍を確かめる。

 

 

 

 

『見えた。あの機体は、、、、、九七式艦攻か?』

『魚雷も爆弾も抱えてない。偵察機だな。』

『見張りより、艦長。国籍不明機は旧扶桑海軍の九七式艦攻です。何も抱えてません。』

『九七式艦攻、、、、、近くに空母がいるのか。』

『トラック島には赤城さん達がいます。』

『空母赤城、、、空母は全部で6隻?』

『はい。赤城さん、加賀さんの一航戦、飛龍さん、蒼龍さんの二航戦、翔鶴さん、瑞鶴さんの五航戦の6隻です。』

『南雲機動部隊勢揃いか。なら、その誰かの搭載機でしょう。』

『いかが致しますか、艦長。』

『丁度いい。白露さん達の身柄を渡せるし、接触出来る。願っても無い機会だ。』

『では?』

『偵察機の方向へ追随する。全艦第3戦速。』

『了、第3戦速。進路、120。』

 

 

"はつせ"の転進に従い、他の7隻も進路を変え、九七式艦攻が飛んで来た方向に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方の五航戦は旗艦である"翔鶴"と"瑞鶴"を艦隊の後方に、陽炎、秋雲、朧の3隻を前衛に、残りの霰、海風、江風は"翔鶴"と"瑞鶴"の護衛に付いた。

 

 

 

陣形を変更してから、3分ほど経った頃。遠くに複数の艦影を発見した。

 

 

 

航空母艦 翔鶴 艦橋

 

 

『艦影見ゆ!巡洋艦級6、空母級2。その後方に、、、駆逐艦級5!』

『駆逐艦級、、、、長官。』

『間違いない。白露達だ。』

『しかし、前方の8隻は何処の艦なんでしょう?見たことがない艦です。』

『俺も始めて見る艦影だ。先頭の巡洋艦は大きいな、高雄型クラスか?』

 

 

 

 

 

原少将の言う先頭の巡洋艦とは、"はつせ"の事だ。因みに、巡洋艦級とされたのは"はつせを含む"しらね" "むらさめ" "はるさめ" "あさぎり" "せとぎり"で、空母級とされたのは"信濃と"あかし"だ。

 

 

 

 

互いにそのまま進んでいたが、前方の巡洋艦、"はつせ"から発光信号が"翔鶴"に向けて発せられた。

 

 

 

『前方の巡洋艦より発光信号。『我扶桑皇国 国防海軍 所属巡洋艦はつせ。戦闘の意志なし。貴艦隊への接近を許可されたし。追伸、白露、村雨、夕立、春雨、五月雨は我が艦隊と共に有り。』です。』

『巡洋艦はつせ、、、、、そんな名前の巡洋艦は居ないはずだが…………それに扶桑皇国? 国防海軍? …………まぁいい。接近を許可すると伝えよ。』

『は。』

『長官、危険ではありませんか?』

 

 

隣に立つ翔鶴がそう聞いてきた。

 

 

『なぁに、敵ならとっくに撃ってる筈だ。それに白露達を助ける理由がない。だが、あの艦隊は白露達と共にいる。少なくとも敵ではないだろう。』

 

 

と、返した。

 

 

『長官がそう言われるなら、私は構いません。』

『ただ、全く警戒しない訳には行かん。我が艦隊の前方に移動するように伝えよ。陽炎、朧、秋雲、霰にあの8隻に付けてくれ。』

『では、私と瑞鶴は今の位置でよろしいですか?』

『うむ。』

『了解しました、直ぐに伝達します。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『成る程、こちらの主砲の死角に空母を置くか。』

『まぁ、当然の判断ですな。』

『空母にはこちらの主砲は十分脅威だしね。まぁ、戦うつもりはないけど。』

『警戒されていますな。』

『しない方が可笑しいよ。』

 

 

はつせの言う通り、いきなり現れた所属不明の艦隊が『味方だから、撃たないで』と言っても、直ぐに信じてくれる訳がない。警戒されるのは当然だ。

 

 

 

『さて、これからが正念場だ。』

 

 

 

はつせ は前方で転舵する空母翔鶴を眺めながら、1人、そう呟いた。




少しだけ、はつせについて触れる部分が出てきましたね。全長は後々詳しく書きますが、高雄型クラスです。かなり大きいですね。
さて、次回も楽しみに。
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