第6艦隊 〜チート艦隊のイレギュラーの物語〜 【投稿休止中】   作:ティルピッツ

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翔鶴率いる第五航空戦隊と合流した護衛艦隊。周囲を駆逐艦に囲まれながらも、艦隊は航行を続けていた。


第17話 提案

無事、第五航空戦隊に合流した護衛艦隊だったが、左右を駆逐艦に囲まれていた。その様子は艦橋から白露と共に眺めていた。

 

 

 

『陽炎型駆逐艦か。』

『多分、陽炎ちゃんと秋雲ちゃんですね。』

『しかしまぁ、今の私たちは展示品みたいな状況ね。』

『はつせさん達は私達から見たら特異な艦ですよ。皆んな気になってるんです。』

『特異な艦ね、、、。』

 

 

 

はつせはそう呟くだけだった。

 

艦隊は共に航行する第五航空戦隊の各艦から多くの視線を浴びていた。その中には下士官は勿論、艦長や副長クラスの幹部まで含まれていた。

五航戦司令官 原少将 はその中の1人だ。

 

 

『随分大きなマストだ。回っているのは電探か?』

『やっぱり、気になりますか 長官。』

『君はどうなんだい?』

『私も気になっていますよ。見たことがない艦ばかりですから。』

『そうだな。』

 

 

翔鶴と原少将 はそう言うと 視線を前に戻した。

 

 

 

 

 

それから艦隊は何事も無く進み、南雲中将の第一航空戦隊と合流。それから更に1時間、監視役の駆逐艦を除く、全艦がトラック泊地に入った。

 

 

 

『翔鶴、私は南雲司令官に報告をしてくる。暫く、頼むぞ。』

『了解しました、長官。』

 

 

 

艦の指揮を翔鶴に任せ、原少将 は報告の為、南雲中将が座乗する 第一航空戦隊旗艦 赤城 に向かい、南雲中将に一覧の出来事を報告していた。

 

 

 

 

 

 

 

『以上が私からの報告です。』

『ふむ、報告ご苦労。わざわざ来てもらってすまないな。』

『いえ。』

 

 

報告を聞いていた南雲 忠一 中将 は原少将にそう言った。隣には空母"赤城"艦長 赤城がいる。

 

 

 

『ところで、例の不明艦だが、、、、、』

『白露達を保護していた8隻ですね?』

『君と同じく、私も赤城も初めて見る艦影だった。』

『あの艦隊について君はどう思うかね?』

 

 

南雲中将は原少将にそう尋ねた。

 

 

『馬鹿な事を言うな、と言われるかもしれませんが、この時代の艦ではないと私は思います。』

『ほう?何故そう思う?』

『旗艦と思われる巡洋艦は船体の割に武装が少なく、代わりに電探などのが多く搭載されていました。我が軍の艦艇設計思想とは異なっています。』

『ふむ、なるほど。』

 

 

南雲中将は原少将の意見に頷いた。彼の言う通り、"はつせ"には目立つ武装が少ない。

 

 

 

『私と君と同じ事を考えていた。まずは山本長官に報告だ。君も一緒に来てくれ。』

『は。了解です。』

『赤城。俺は原少将と司令部に行ってくる。その間、乗組員に休息を取らせてくれ。』

『了解しました。』

『頼む。』

 

 

南雲中将はそう言うと、原少将と共に赤城を離れ、司令部に向かった。

司令部に到着した2人は、そのまま山本長官がいる長官室に通された。

 

 

 

『第一航空艦隊司令官 南雲忠一 中将、報告の為参りました。』

『同じく第五航空戦隊司令官 原 忠一 少将、参りました。』

『まぁ、2人共座ってくれ。』

『は、失礼します。』

 

 

 

山本は2人に椅子に座る様促すと、自分も向かい合う椅子に座った。山本が座ったのを確認してから、2人は白露達発見について、詳細に報告した。

 

 

 

 

『ふむ、白露達はその不明艦に救援してもらったと言う事だな。』

『そう言う事になります。』

『ふむ、、、。』

 

 

報告を聞いた 山本 は ふと、考え込む様な仕草を見せた。

 

 

 

『あの、長官?』

『どうかされましたか?』

 

 

 

共に報告を聞いていた宇垣中将と黒島先任はそう山本に聞いた。すると、山本は

 

 

 

 

 

 

『その艦隊の司令官に会えないだろうか?』

『は?』

『えっ』

 

 

山本の発言にその場にいた全員が驚いた表情を見せた。

 

 

『えっと、長官。今なんと?』

『その白露達を助けた艦隊の司令官に会えないだろうか、と言ったんだ。』

 

 

山本は全員に聞こえる様にはっきりと、そう言った。

 

 

 

『長官!それは危険です!』

『どこの所属かも分からない者に会うなど!』

 

 

 

宇垣中将と黒島先任に山本の意見に反対した。 だが

 

 

 

『白露達を助けてくれたのだ。敵ではあるまい。それに日本国の所属だと言ったのだろう?』

『いえ、扶桑皇国所属とと言っておりましたが、、、、、』

『ん?日本語じゃないのか?』

『い、いえ、言語は日本語でしたが、、、』

『なら、同じ日本人だろう。なら、話せば分かるだろう。』

『し、しかし』

『無駄じゃよ、宇垣、黒島よ。こやつは一度やると言ったら聞かん男だ。』

 

 

山本の隣に座る少女は諦め顔でそう言った。

 

 

『ただ、山本よ。会うのは大和にしろ。』

『大和に?』

『大和ならここよりも警備がしっかりしている。』

『なるほど。』

『それを了承するなら会ってもいいぞ。』

『分かった大和で会おう。大淀』

『は。』

『すまんが、大和に今の旨を伝えてくれるか?』

『分かりました。』

 

 

 

山本は部屋の隅にいた 艦娘 大淀にそう言った。

 

 

 

『宇垣中将。』

『は。』

『今の旨、あちらさんにも伝えてくれ。』

『了解しました。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミサイル巡洋艦 "はつせ"艦橋

 

 

 

『なるほど、連合艦隊のど真ん中に来いと言う事か。』

『しかも、艦長お一人とは。』

『白露さん達がいるから1人じゃないけどね。』

『 艦長、幾ら何でも危険ではありませんか?』

『 私もです。せめて護衛を連れていかれては?』

『 その必要は無いよ。相手は あの連合艦隊だ。私の命を狙う様な馬鹿な真似はしない。』

『 ですが、可能性は0ではありません。』

『 まっ、もし私のみに何かあれば ミサイルを打ち込めばいい。幾ら大和型戦艦といえど、オーニクスを受ければ被害は甚大のはずだよ………と、まぁ冗談はさておき。呼ばれた以上行かないとね。』

『ヘリで行きますか?』

『いや、あれで行く。』

 

 

はつせ はそう言い、艦橋脇を指した。

 

 

『久しぶりに乗りたくなってね。』




遂にトラック泊地に到着しました。次回は はつせ と山本連合艦隊司令長官との会談です。
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