第6艦隊 〜チート艦隊のイレギュラーの物語〜 【投稿休止中】 作:ティルピッツ
だが、はつせ は単身で大和に乗り込む事を決断。そして、ヘリではない あるものに乗ろうとしていた。
ミサイル巡洋艦 "はつせ" 前部デッキ
『ヘリじゃなくて良かったのですか?艦長。』
『いいんだよ、これで行くから。』
心配する副長に対し、はつせ は心配ないと答える。
『艦長!拘束機解除完了しました!』
『ありがとう!』
甲板妖精から報告を受けたはつせ は礼を言うと、副長に向かって叫んだ。
『それじゃあ言ってくる!副長!後はお願い!』
『了解です!』
『それじゃ行くよ。しっかりつかまっててね。』
『は、はい。お願いします。』
後ろに座る白露に言うと、はつせ はハンドルを握り、エンジンを始動させた。
はつせと白露が乗っているのは中型艦載水上オートバイ"スキッパー"という物だ。これは護衛艦を含む多くの艦艇に搭載されており、"はつせ"には4艇搭載されている。
スキッパーは2人乗り(無理をすれば4人乗れるが、危険なので通常は2人乗り)なので、はつせと白露が乗っている。
『結構速いんですね!この内火艇!』
後ろに座る白露がそう言ってきた。
『最大で40ノット出るよ、滅多に出さないけどね。』
『40ノット?!島風ちゃん並みですね!』
『さて、少し急ぐよ。しっかりつかまって!』
『きゃっ!』
2人の乗るスキッパーは速度を上げた。
その様子は 連合艦隊旗艦 戦艦"大和"からも見えていた。
日本海軍 連合艦隊旗艦 大和型戦艦1番艦"大和" 艦橋 展望デッキ
『本艦に向かってくる小型艇らしき物を確認!』
『速いです!40ノット近くは出ています!』
『例の会談相手がこちらに向かって来ているようですね。』
双眼鏡を手に持った少女 戦艦"大和"艦長 艦娘大和はそう呟いた。
『その様だな。』
隣で双眼鏡を覗いていた山本はそう言った。
『副長、舷梯の準備を。』
『はい、艦長。』
『しかし、内火艇でこちらに向かってくる事は予想していたが、あの内火艇……かなり速い。』
『 そうですね………20ノット以上は出ています。』
『 30ノットは出てるかもしれんな。』
『大きい、、、、これが世界最大の戦艦』
はつせは、スキッパーを操縦しながら、そう呟いた。
『はつせさん、舷梯があります。』
『なるほど、そこから上がって来いと言う事か。』
はつせはスキッパーを慎重に操縦し、ゆっくりと下ろされた舷梯に接近し、スキッパーを横付けした。
二人が舷梯上がり、甲板に出ると数名が二人を待っていた。
『お待ちしておりました。私は戦艦大和の副長です。』
『出迎えありがとうございます。山本司令長官にお会いしたいのですが、、』
『艦内でお待ちです。ご案内します。』
『お願いします。』
2人は大和副長に連れられ、大和艦内に入った。
『とても広いですね、、、、道に迷いそうです。』
『はは、初めて乗る方はそう言われます。我々も初めの頃は良く艦内で迷子になりました。』
はつせの感想に大和副長は笑いながら応じる。大和型戦艦は巨大である為、初めて乗る者は必ず迷子になった。それ程、大和型は大きいのである。
やがて、はつせ達ははある部屋の前にたどり着いた。
『こちらに山本司令長官らがおられます。』
そう言うと、大和副長は扉を軽く叩く
『大和副長であります。お連れいたしました。』
『入りなさい。』
『はっ。失礼します。どうぞ、中へ。』
大和副長に勧められ、2人が中に入ると戦艦"大和"艦長の艦娘大和と宇垣中将、黒島先任そして山本五十六大将が待っていた。
はつせ は山本司令長官らの前に行くと、敬礼をした。山本らも返礼する。
『初めまして。私が当艦の艦長。大和です。よろしくお願いします。』
『連合艦隊参謀長の宇垣纒だ。階級は中将。よろしくお願いする。』
『連合艦隊首席参謀の黒島亀人です。少将です。よろしく。』
『初めましてだね。私は日本海軍連合艦隊司令長官 山本五十六だ。階級は大将だ。よろしく。』
山本らが自分達について名乗ると、山本が言葉を続けた。
『この度は、白露達5人を救援していもらい感謝している。本当にありがとう。』
『いえ、当然の事をしたまでです。』
『私からも礼を言わせて欲しい。本当にありがとう。』
そう言うと宇垣中将は深々と頭を下げた。そしてはつせの隣に立つ、白露に声をかけた。
『白露、村雨達は元気か?』
『はい、宇垣参謀長。私を含めて、全員元気です。』
『そうか、それは良かった、、、、、。』
『はつせさん達のおかげです。』
『そうか、、、、、。』
すると、山本の隣に座る少女がはつせに話しかけた。
『さて、君の所属と名前を名乗ってもらおうか。』
『おい、それは、、、、、』
『はい、勿論です。』
そう言うとはつせは姿勢を正し、自らの名前と所属を名乗った。
『私は扶桑皇国 国防海軍 佐世保基地所属 第十三艦隊旗艦。はつせ型ミサイル巡洋艦"はつせ"艦長のはつせ。階級は大佐です。山本長官。そして、、、、、』
はつせはそこで言葉を区切ると、山本の隣に座る少女に身体を向けた。
『ご無沙汰しています、三笠様。』
『ほう?私を知っていたか。』
その少女 敷島型戦艦"三笠"艦長の 三笠 はそう言った。
重鎮の登場です。次回から本格的な会談です。はつせがいた世界背景と山本達の世界背景について書きます。お楽しみに。