第6艦隊 〜チート艦隊のイレギュラーの物語〜 【投稿休止中】   作:ティルピッツ

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山本らにミサイル、海上自衛隊と海上自衛軍について語ったはつせ。会談は次の段階に移ろうとしていた。


第20話 会談Ⅲ

1分ほどの休憩を挟み、はつせと山本達の会談は再開された。

まず、口を開いたのは 三笠 であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『そちらの世界でも深海棲艦はいたのか?』

『はい。私達の世界にも深海棲艦は存在し、猛威を奮っていました。最も、私が艦長になった時にはほぼ全滅していました。』

『ほぼ?』

『完全に全滅した訳では無いのか?』

『極小数ですが、生き残った深海棲艦がいました。名前を変えて人類と共存しています。』

『ふむ…………深海棲艦でも交戦派ばかりではないと言う事か……』

『大半の深海棲艦は問答無用で攻撃してきますからなぁ………』

『意思疎通が出来る事は分かっている……だが……』

『大半は応じず、攻撃してくる…………ですね。』

『うむ…………』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深海棲艦が初めて確認されたのは1920年の事である。

太平洋上で演習中のリベリオン海軍所属の駆逐艦が突如、国籍不明の艦艇が攻撃を受け、撃沈されたのだ。近くの海域に展開していたリベリオン艦隊と扶桑艦隊がその場に駆けつけると、そこには真っ黒な船体に赤の不気味な塗装が施された艦がいた。それも1隻や2隻ではなく、艦隊規模で。

 

扶桑・リベリオン艦隊は通信や発光信号で意思の疎通を図ったが、相手の返答は砲撃と雷撃だった。これに対し扶桑・リベリオン両艦隊が応戦、後に【第一次ハワイ諸島沖海戦】と呼ばれる大海戦に発展した。

結果は両艦隊は勿論、正体不明の大艦隊も大損害を受け、撤退した。

 

 

 

この開戦を皮切りに世界中の大洋で国籍不明艦隊との戦闘が勃発。この国籍不明艦隊をいつしか【深海棲艦】と呼ぶようになった。

深海棲艦は第1ハワイ諸島沖海戦の直後、人類に対して宣戦布告した。

深海棲艦の出現に呼応するかのように先の第一次ハワイ諸島沖海戦の最中、扶桑・リベリオン両艦隊に10代から20代ほどの少女が現れ、艦艇を操り、深海棲艦と戦った。彼女達は自らを【艦娘】と名乗り、人類側として深海棲艦と戦う事を約束した。

その後も各国に艦娘が現れ、人類は彼女達を中心とした対深海棲艦戦の軍を編成する事になる。

 

 

 

 

 

 

『また、陸にも艦娘も同じ様に戦車や自走砲を操る少女達が現れます。』

『陸にもか。』

『彼女達は 陸娘 または 鋼舞姫 と呼ばれました。』

『それでそのあとはどうなるのかね?』

 

 

山本が続きを聞いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

対深海棲艦戦に動き出したのは、海軍力のある扶桑皇国、リベリオン、オラーシャ、カールスラント、ロマーニャ、ガリア、ブリタニアの7カ国。まず、最初に動いたのは扶桑皇国とリベリオンだった。

 

1930年3月24日。扶桑皇国とリベリオンは再編した艦隊をハワイ諸島に集結させ、【第二次ハワイ諸島沖海戦】と呼ばれる。深海棲艦との2度目の戦闘を開始した。この海戦を合図に太平洋上で扶桑・リベリオン各部隊が一斉に行動を開始。それに対応すべく、各地の深海棲艦も動き、各地で戦闘が勃発。

【第1次深海棲艦大戦大戦】と呼ばれる人類と深海棲艦との戦争の開始である。

 

 

 

海戦での日米の参加兵力は

扶桑海軍

・戦艦4隻 ・空母6隻 ・重巡6隻

・軽巡12隻 ・駆逐艦20隻

 

リベリオン海軍

・戦艦8隻 ・空母6隻 ・重巡8隻

・軽巡10隻 ・駆逐艦26隻

 

戦艦12隻、空母12隻、重巡14隻、軽巡22隻、駆逐艦46隻の兵力だった。

だが、対する深海棲艦隊は

 

・戦艦28隻 ・空母22隻 ・軽空母32隻 ・重巡40隻

・軽巡48隻 ・駆逐艦58隻 ・潜水艦31隻

 

 

の兵力を持っていた。

両艦隊は奮闘したものの、戦艦1隻、空母1隻、重巡3隻、軽巡2隻、駆逐艦27隻が撃沈され、残りの艦も大破してしまった。

 

 

 

その後両国は6回に渡り、ハワイ諸島沖で海戦を繰り広げたが、最終的にはハワイ諸島は占領されてしまった。両国の中間地点であるハワイ諸島が陥落した為、扶桑皇国とリベリオンは共同作戦が取れなくなってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

『6回に渡る大海戦か。』

『それでもハワイは堕ちてしまったのか。』

『はい、残念ながら。しかも、占領されたのはハワイ諸島だけではありません。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハワイ諸島の占領を発端とし、世界中の海上交通の要所が深海棲艦によって次々と奪われて行った。

ジブラルタル海峡……スエズ運河……インド洋……大西洋……太平洋……黒海……バルト海……北極海

 

さらに欧州の各国は、深海棲艦の上陸部隊の猛攻を受けた。各国は必死に抵抗したが、ロマーニャ、カールスラント、ガリアが陥落した。ブリタニアは甚大な被害を被りつつも、辛うじて本土上陸だけは防いでいた。

スオムスは、オラーシャからの支援を受けつつ勇敢にも反抗を試みたが、戦況を巻き返すことは出来ず辛うじて戦線を維持出来ている状態だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『アメリカと日本はどうだったのか?』

『リベリオン合衆国と扶桑皇国はハワイ諸島をめぐる攻防戦で戦力を消耗しましたが、すぐに戦力の増強を行いました。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハワイ諸島での攻防戦で多数の艦艇と人員を失ったリベリオン合衆国と扶桑皇国は、すぐさま戦力増強に踏み切った。

主力艦である戦艦、空母。護衛の巡洋艦、駆逐艦。これらを大量に建造する必要があった。

そこで、両国とも一気に戦力を回復する為、大規模な艦隊増強計画を立てた。

 

 

 

 

 

 

 

 

『八八艦隊計画か………』

『はい。』

『長門と陸奥で打ち切りになった建造計画ですな………』

『私達の世界では、打ち切りにはならず当初の計画通り全艦が建造されます。』

 

 

 

 

 

 

 

八八艦隊計画……………

 

 

史実では、日本が対米戦を考慮して計画した戦艦8隻、巡洋戦艦8隻の建造計画だった。が、ワシントン海軍軍縮条約の煽りを受けて、長門と陸奥以外は建造中止になってしまった。

 

 

はつせ達の世界では、そもそもワシントン海軍軍縮条約が無かった為、扶桑皇国は八八艦隊を予定通り進めることが出来た。

その結果生まれたのが、

『長門型戦艦』2隻、『紀伊型戦艦』4隻、『天城型巡洋戦艦』4隻、『土佐型戦艦』2隻、『伊吹型巡洋戦艦』4隻 である。

 

 

 

 

 

 

 

『土佐型?加賀型ではないのか?』

『いえ、土佐型です。加賀は土佐型の2番艦です。』

『所々我々の知ってる八八艦隊とは違う様だ。伊吹型という巡洋戦艦は初めて聞いた………』

 

 

戦艦加賀は本来、『加賀型戦艦』のネームシップとして、建造される予定だったが、2番艦として建造された。

『伊吹型巡洋戦艦』は、史実で『第十三号巡洋戦艦』として計画された艦艇であり、八八艦隊計画艦の中で最大口径の18インチ(46センチ)砲を搭載する艦である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『因みにだが、他国はどうだったのかね?ワシントン海軍軍縮条約が無いなら、他国も建造に制限がかかっていない筈………』

『仰る通り、他国でも八八艦隊計画と同等、又はそれに匹敵する艦隊増強計画があり、それに沿って多くの艦艇が建造されました。』

 

 

 

 

 

扶桑皇国が八八艦隊計画を推し進めていた頃、リベリオン合衆国では"ダニエルズ・プラン"と呼ばれる艦隊増強計画が進められていた。

それによって建造されたのが、

『コロラド級戦艦』4隻、『サウスダコタ級戦艦』6隻、『レキシントン級巡洋戦艦』6隻である。

 

 

ブリタニアでも、16インチ砲搭載の最新鋭戦艦『セント・パトリック級戦艦』4隻、『インフレキシブル級巡洋戦艦』4隻が建造されていた。『セント・パトリック級戦艦』は、史実で『N3級戦艦』として計画された『ネルソン級戦艦』に次ぐ、16インチ砲搭載戦艦である。

『インフレキシブル級巡洋戦艦』は、『アドミラル級巡洋戦艦』をベースに16インチ砲を搭載した巡洋戦艦だ。

 

 

 

 

 

 

『帝政カールスラントでも、『ビスマルク級』『シャルンホルスト級』などが。ロマーニャ公国では『ヴィットリオ・ヴェネト級』などの大型戦艦が建造されました。』

『カールスラント………ドイツの事か………』

『ロマーニャ公国はイタリア………でしょうか?』

『ふむ……我が日本だけではなく、ドイツ、イタリア、アメリカ、イギリスも戦力の増強に乗り出したわけだな。』

『はい。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

各国は、初期に失われた多くの艦艇の代わりとなる艦艇を急ピッチで建造していた。その結果、世界の列強各国の海軍力は一気に増加した。

そして、扶桑皇国とリベリオン合衆国は再びハワイ諸島の奪還に動く事となる。

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