第6艦隊 〜チート艦隊のイレギュラーの物語〜 【投稿休止中】   作:ティルピッツ

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連合艦隊司令長官山本五十六大将らとの会談を終えたはつせ。一度艦に戻った彼女は艦長室で仮眠を取っていた。
一方の白露は自艦に戻っていた。


第22話 仮停泊地

『副長、指定ポイントに到達しました。』

『よし、投錨!』

『は!投錨!!』

 

 

 

 

 

三笠らが指定したポイントに到着したはつせ以下第十三艦隊は錨を下ろし、停泊作業に入った。

艦長であるはつせが休息中なので、作業の指揮は副長が取っていた。

 

 

 

 

『しかし、我が艦隊の機密の為とは言え、ここは狭い。』

『仕方ないですよ、副長。』

 

 

 

指定されたポイントはトラック島の金曜島と呼ばれた島付近に停泊していた。日本海軍の停泊地や飛行場からは死角となる位置だ。ひとまず、ここに艦隊を隠す必要がある。

 

 

 

 

『仕方ないとは言え、早くマシな停泊地を用意してほしい。本艦やしらねの巡洋艦クラスならまだしも、"しなの"や"あかし"を隠し通すには無理がある。』

『それはどうしようもないですね。』

 

 

 

"あかし"と"信濃"は艦隊の中でも目立つ大型艦だ("信濃"が一番大きく、次に大きいのが"あかし")

"信濃'は扶桑海軍が建造した空母としては2番目に大きく、"あかし"もはつせに比べればかなり大型艦の為、ここでは隠し通すには少々無理があるのだ。

 

 

 

 

 

 

『さて、艦長がお戻りになるでは我々も休息を取ろう。各部署、交代で休息を取れ。』

『了解です、副長。』

 

 

 

 

 

 

 

同じ頃、特務艦"あかし"では

 

 

 

 

 

 

 

 

『作業の方はどうなってますか?あかしさん。』

『あ、白露さん。作業は順調です。あと20分ほどで終わりますよ。』

『ありがとうございます、あかしさん。』

『いえいえ、それが私の仕事ですから。』

 

 

 

現在"あかし"では損傷していた白露、村雨、夕立、春雨、五月雨の5隻の船体の修理作業が行われていた。

 

 

『本当ならレーダーや武装も改造したかったんですけどね。』

『そんな事出来るんですか?』

『この艦なら出来ますよ。多少時間はかかりますけどね。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから20分後、修理作業が終わり、白露は はつせに戻っていた。

 

 

 

 

 

 

 

『失礼します。』

『こんにちは、白露艦長。』

『こんにちは、副長さん。はつせはいますか?』

『艦長なら艦長室におられます。』

『艦長室に?』

『はい。』

『今すぐ会えたりするかな?』

『そうですね、、、、一度訪ねてみてはどうでしょうか?』

『いいんですか?』

『大丈夫だと思いますよ。』

『なら、行ってみます。』

 

 

 

 

"はつせ" 艦長室

 

 

 

コンコン

 

 

『白露です。はつせさん。今大丈夫ですか?』

 

 

白露が扉を叩き、そう言うとやや遅れてから反応があった。

 

 

 

『うーん、入っていいよ。』

『失礼します。』

 

 

 

中に入ると はつせ はベットに座り目をこすっていた。今起きたばかりのようだ。

 

 

『白露さんか。』

『突然、すいません。』

『ごめん、少し待ってくれるかな。』

『は、はい。』

 

 

 

 

彼女はそう言うとカップにコーヒーを注ぎ、それを飲む。

 

 

 

『うー、やっぱりコーヒーは苦手だ。』

 

 

そう言いつつ彼女はカップに注いだコーヒーは飲み、カップを置いた。

 

 

 

『コーヒー、嫌いなんですか?』

『苦いから好きじゃない。眠気覚ましに飲む程度だよ。さて、私に何か用事かな?』

『"あかし"さんの修理作業が終わったので、その事を伝えに来ました。』

『なるほどね。これからどうするの?』

『自力航行が可能になったので、報告のため、泊地に戻ります。』

『そう。報告なら仕方ないね。』

『短い間でしたが、お世話になりました。』

『別にいいよ。それにもっと楽にしていいんだよ?口調もね。』

『ですが、階級的にははつせさんの方が上です。』

『階級のことなんて気にしなくていいんだよ。口調くらい楽にしていいよ、堅苦しいのは好きじゃないんだ。』

『はぁ、、、。はつせさんがいいなら私はいいですけど。』

『何か飲む?と言ってもコーヒーしかないけど。』

『私もコーヒーは苦手です。』

『なら、こうしよう。』

 

 

 

そう言うと彼女は自分ともう1つのカップにコーヒーとミルクを注いだ。

 

 

『これなら飲めるでしょ?』

『確かに、これなら。』

 

 

白露はカップを受け取り、それを飲む。

ふと、壁の数枚の写真が目に入った。その中の1枚には異なる制服の少女が写っていた。

 

 

 

 

『この写真は?』

『それはリムパック演習が終わってから撮った写真だよ。』

『はつせさんの横にいるのはしらねさん?』

『そうだよ。』

『でも、反対側にいるのは誰です?服装が違います。』

『彼女はリベリオン海軍最強のイージス艦"鉄の爪"と呼ばれた艦娘だよ。』

『"鉄の爪"?』

『タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦の艦長だよ。ヴェラ・ガルフって言うんだけどね、私のライバルでもある人だよ。』

『異名ですか、、、。はつせさんにもあるんですか?』

『あるよ、"白狼" White Wolf って呼ばれてたよ。』

『"白狼"ですか。カッコいいですね。』

『そう?リベリオン海軍の子達に付けられたんだよ。気に入ってるけどね。』

『私も欲しいなぁ、、、、』

『そのうち誰から言われるようになるよ。』

『えー、それはそれで嫌だなぁ。』

『異名ってのはそう言うものだよ。まぁ、私の場合もヴェラに言われるまで知らなかったし。』

『出来ればかっこいいのがいいなぁ。』

 

 

2人はそのまま会話を楽しんだ。それから暫くして

 

 

 

 

 

 

『では、お世話になりました!』

『元気でね!』

『また会いましょう!』

 

 

はつせ は甲板から白露を見送った。

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