第6艦隊 〜チート艦隊のイレギュラーの物語〜 【投稿休止中】   作:ティルピッツ

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はつせらと別れた白露達。同じ頃、戦艦大和艦内では各艦隊司令官達を集めていた。


第23話

連合艦隊旗艦 戦艦 "大和" 大会議室

 

 

 

『諸君、集まってもらったのは他でもない。これからの我が軍の作戦行動について話し合う為だ。』

『まず、現在の状況について確認する。宇垣中将。』

『は。』

 

 

三笠に指名された宇垣中将は席を立ち、報告を始める。

 

 

 

『現在 我々は太平洋上の各島に基地を設け、制海権の奪還の為、戦力の増強に努めています。』

 

 

 

そう言うと彼は、ボードに貼られた地図を使って、説明を続ける。

 

 

 

『現在の最前線はソロモン、サモア諸島です。これまでは2回にわたり、攻撃を行いましたが、海域の確保にはいたりませんでした。』

『ふむ、戦力が足りないか。』

『はい、やはり重巡や軽巡では不足かと。』

『戦艦を数隻出すのはどうでしょうか?』

『それは出来ぬ。』

 

 

 

参謀の1人の意見を三笠が即座に否定する。

 

 

 

『数隻と言うが、どの艦を出すのだ?ここにいる戦艦も数が少ない。むやみに出すことは出来ない。』

『確かにな。』

 

 

 

現在日本海軍が保有している戦艦は大和型2隻、長門型2隻、金剛型4隻、伊勢型2隻、扶桑型2隻の12隻。その内、ここトラック島にいるのは戦艦大和、金剛、比叡、榛名、霧島の5隻のみ。

長門と陸奥は本土防衛の為、日本近海に。伊勢と日向は定期点検の為、本土におり、扶桑型の2隻は戦闘の損傷修理の為、本土のドックに入っている。

 

 

 

『長官、空母部隊を出してみるのは?』

『戦艦群が動かぬのなら空母群が動きます。』

 

 

次に意見を出したのは空母部隊司令官の南雲中将だ。

 

 

『だが、赤城達6隻は貴重な空母だぞ。』

『それは自分もよく分かっています。実は軍令部から近々増援の空母部隊を派遣すると連絡がありました。』

『それは本当か?私と五十六は初めて聞いたぞ?』

『自分も先程知りました。』

『まぁいい。増援の空母部隊の陣容は?』

『は。連絡では 千歳、千代田、龍驤の3艦と護衛の重巡2、駆逐艦8隻の13隻です。』

『やはり、正規空母はまだ出せんか。』

『仕方ない、山口少将。』

 

 

そうぼやいたのは第二航空戦隊司令官の山口多聞少将だ。

 

 

『空母の建造には約4年、航空搭乗員の育成も含めると実戦に出せるのは6年近くかかる。』

『戦艦も4年はかかる。』

『どちらも大型艦だからな。それはどうしようもあるまい。』

 

 

 

現在、日本海軍は空母と戦艦の建造を急ピッチで進めている。

だが、計画の進み具合はあまり進んでいない。現在、建造が完了したのは正規空母1隻、軽空母3隻。航空機搭乗員の育成が済み次第、実戦配備の予定だが、まだ時間がかかる。

 

 

 

 

『もう少し、航空戦力が欲しいのですが、、。』

『戦力の増強も急いで欲しいが、人員の増強もな。』

『無能な者はお断りだからな。』

『それはそうだな。』

 

 

 

 

会議は休憩を入れつつ、3時間ほど続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ頃、太平洋上 某島

 

 

 

 

 

 

 

『シカシ、信ジラレン。コレハ事実ナノカ?』

『ハイ、事実デス。』

『フム、、、、、、。』

 

 

 

その報告書には戦艦ル級2隻とリ級2隻が噴進弾の様な物で撃沈された事が書かれていた。はつせがニューヨーク級戦艦を沈めた時の物だ。

 

 

 

 

『戦艦ヲ一撃デ沈メル噴進弾トハ、、、、、』

『重巡2隻ト駆逐艦2隻モ殺ラレテイマス。』

『兎ニ角、司令官ニ報告ダ。』

『ハ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同島 潜水艦部隊 司令部

 

 

『誘導式ノ魚雷?ソンナ馬鹿ナ。ソンナ物ヲ日本海軍ガ作ッタトデモ言ウノカ?』

『私モ信ジ難イノデスガ………』

『司令官、コレハ事実デス。私ガ証人デス。』

『………………貴様ノ証言ダケデハ信頼性ガ無イ。』

『デスガ私ハ見タノデス。』

『分カッタ分カッタ、モウイイ。報告御苦労。戻ッテイイ。』

『…………………ハ、失礼シマス。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『チッ、少シ位信ジテモ良イダロウニ。』

『聞ク耳ヲ持ッテクレマセンデシタカ?』

『アア。』

 

 

 

彼女は はつせと戦闘を行なった潜水艦カ級flagshipの艦長のカ級だった。修理と補給の為、基地に戻り、先程司令官に報告をしてきたのだ。

 

 

 

『マタ司令官ト揉メタノカ、"狼"サンヨ』

『居タノカ、元気ソウダナ。』

『オ前モナ、最近配置変更ニナッタンダ。』

 

 

話しかけてきたのは彼女が戦友と慕うカ級だった。彼女もまたflagshipだ。

彼女は誘導式の魚雷で攻撃された事、敵の新型艦と戦闘した事を話した。

 

 

 

『ホウ、ソンナ艦ガイルトハナ。』

『今度会ッタラ必ズ仕留メテヤル。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白露が去った後、はつせ は艦橋で副長から報告を受け、再び艦長室に戻り、書類の整理をしていた。整理自体は1時間半程で終わってしまった。

 

 

 

 

『書類の整理も終わっちゃったし、何をしようかなぁ、、、、、あ、そうだ。』

 

 

 

暫く考えた後、彼女は2つある内の1つのロッカーを開けた。

そこには数丁の銃が入っていた。

 

 

『これの整備と点検でもしてよっと。』

 

 

 

 

 

彼女は、そこからある一丁の自動小銃を取り出した。

 

 

 

 

 

AK-30 アサルトライフル

 

オラーシャ製の新型アサルトライフルで、"はつせ"が建造された2030年にオラーシャ陸軍で制式採用された。

AKシリーズの最新型であり、5.56mm×45mmNATO弾を使用する。

 

この銃は、" はつせ"型のネームシップ……つまり、1番艦" はつせ"が完成した際に扶桑皇国に数丁が輸入され、扶桑独自の改良を受け『AK-30J』として一部の部隊や艦艇で使用された。

彼女が今整備している AK-30Jは 、"リサー"と名前が付けられた物で、" リサー"とはオラーシャ語で"狐"という意味である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『うわぁ、結構汚れてるな…………他のも汚れてるかもしれないから、整備と点検しとくか。終わったらお風呂に入ろっと。』

 

 

 

作業をしながら彼女はそう呟いた。

結局、ロッカーに入っていた銃全ての整備と点検をする事になった。

 

 




今回は少しですが、深海棲艦について書きました。
次回も楽しみに。
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