第6艦隊 〜チート艦隊のイレギュラーの物語〜 【投稿休止中】 作:ティルピッツ
同じ頃、護衛艦隊を離れた白露らは停泊地にいた。
トラック島 駆逐艦群専用停泊地
駆逐艦 白露
『投錨、完了!』
『ラッタル準備よし!』
『艦長、停泊作業終了しました。』
『ご苦労様。副長、あとはよろしくね。』
『は。』
副長に後の作業を任せ、白露はラッタルを降りた。
既に村雨、春雨、夕立、五月雨の4名はその場で待機していた。
『よし、じゃあ行こうか。』
『はい。』
連合艦隊司令部 参謀長室
『白露以下5名、参りました。』
『ふむ。取り敢えず座ってくれ。』
その部屋の主 宇垣中将はそう促した。彼が座ると白露達も席に着いた。
『まず、無事で良かった。必死に捜索した甲斐があった。』
『ご心配をおかけしてお申し訳ありません。』
『謝る必要はない。頭を上げてくれ。』
『ふむ、彼女達がそこまでしてくれたとは、、、、、改めて礼を言わんとな。船体の方はどうだ?』
『そちらも特に心配いらないと思います。』
『そうか。だが、念のためだ。本土で見てもらった方が良かろう。』
彼は一旦そこで区切り、話を再開した。
『だが、本土に戻るのは無理だ。』
『え、何故ですか?』
『潜水艦だ。』
『『潜水艦?』』
『敵の潜水艦がうろついていてな。昨日も輸送船団が被害にあった。』
宇垣中将によると、トラック島と本土の間の海域で、深海棲艦の潜水艦が頻繁に現れては輸送船団や艦艇を襲ってるらしく、本土に戻るのが難しくなっているのだ。
『幸いと言うべきか、パラオ方面は問題ないからパラオ経由で物資輸送を行なっている。だが、このままではいかん。』
『私達駆逐艦で潜水艦を追い出しに行くのはダメなんですか?』
『単艦ならそれでもいいのだが敵は複数だ。撃退の為に出撃させた黒潮達が返り討ちにあった。無論、沈んではいないが暫くはドック入りだ。』
撃退の為に何度か駆逐艦を中心とした対潜艦隊を出撃させたそうだが、ことごとく返り討ちにあい、被害を増やすだけだった。
『このままでは被害が増えるだけだ。なんとかせねばならんが、、、、、』
現時点での被害は
輸送船 18隻撃沈 2隻大破(現在修理中)
海防艦 8隻撃沈 8隻大破 2隻中破
重巡洋艦 2隻大破 1隻中破
軽巡洋艦 4隻中破
駆逐艦 16隻大破 12隻中破
『うーん、それは大変ですね。』
『なにか良い手はないものか、、、』
『うーん、、、、、あ、そうだ。』
『ん?何か思いついたのか?』
何かを考えていた白露は何か思いついたようだった。
『はつせさん達に頼むのはどうですか?』
『彼女達にか?』
『はい。はつせさんはここに来るまでに敵の潜水艦と戦闘をしていて、私はそれを間近で見ていましたけど、私達と対潜戦闘能力は桁違いです。』
『そんなにか?』
『はい。』
『だが、頼んで了承するとは限らんぞ。』
『私が頼んできましょうか?』
『そう簡単に言うものじゃない。せめて三笠様か長官を通さないとダメだ。』
『えーー、、』
『えーじゃない。とにかく、三笠様と長官には話してみるか。白露以外は戻ってよし。』
『え、なんで私だけ?』
『提案者だからだ。一緒に来て説明するんだ。』
『そう言うことか。』
『あと、喋り方に気をつけろ。仮にも上官と話しているんだからな。』
『了解です、参謀長殿。』
『はぁ、もういい。行くぞ。』
宇垣中将は白露と共に参謀長室を後にし、三笠と山本長官のいる、大和に向かった。