第6艦隊 〜チート艦隊のイレギュラーの物語〜 【投稿休止中】   作:ティルピッツ

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仮眠を取ったはつせは艦橋に戻り、戦闘配置を下令した。
対潜戦闘に備える対潜護衛群。
それを密かに捉える艦影がいた。


第27話 対潜水艦掃討作戦開始

対潜護衛群より後方の海域

 

 

 

 

 

深海棲艦 カ号型潜水艦 カ-333潜

 

 

『フッ、獲物ガ居タゾ。副長。

『居マシタカ。』

『見テミロ。』

『、、、、7隻、、、デスカネ。』

 

 

 

潜望鏡を覗いた副長はそう呟いた

 

 

 

『巡洋艦級ガ3隻、駆逐艦級ガ4隻ダ。シカモ巡洋艦級ハ見タ事ガ無イ艦影ダ。』

『新型艦デショウカ?』

『多分ナ。』

『ドウシマスカ?』

『敵ノ新型艦ヲ仕留メタトナレバ昇進ダ。』

『デハ、攻撃シマスカ?』

『当タリ前ダ!戦闘配置ニ付ケ!』

『了解! 』

『絶好ノ攻撃位置ニ付イタラ魚雷全門発射ダ!』

『ハ!』

 

 

 

 

だが、カ333潜の艦長は知らなかった。自分達が既に探知されていた事に。

 

 

 

 

 

 

遡る事、5分前

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミサイル巡洋艦"はつせ" CIC

 

 

『ん?』

『どうした?』

『本艦より後方1400メートルの地点に反応。』

『敵潜か?』

『分かりません。国籍不明』

『まずは艦長に報告だ。』

『はっ。』

 

 

聴音妖精は艦内電話の受話器を手に取り、艦橋にいるはつせに報告を入れた。

 

 

 

『それは確かなのかい?』

『間違いありません。バッチリ捉えています。』

『艦級は分かる?』

『艦級は、、、、米海軍のガトー級潜水艦に類似しています。』

『ですが、米海軍のデータに該当する艦ではありません。』

『君の判断は?』

『敵潜水艦だと思います。米海軍の潜水艦なら本艦の対潜能力を知っていますから、こんなに分かり易く出て来たりしません。』

『なるほど。私も同じ考えだ。私の対潜能力を知ってて堂々と出て来るのはロス級位だからね。ガトー級で挑んで来たりはしない。』

『同感です。』

『敵潜がこれだけ堂々と出て来るとなると、攻撃態勢をとってる可能性がある。』

『その前にやりますか?』

『そうだね。白露さん達にやらせる。"ヴォルク1"をその地点まで誘導して。』

『了解です、艦長。』

 

 

 

 

 

 

『副長、"ヴォルク1"を発艦させて。それと、白露さん達に連絡を。』

『は。』

 

 

 

 

それから僅か3分後、"はつせ"から艦載ヘリが1機飛び立った。

発艦した哨戒ヘリ "ヴォルク1" はCICの誘導を受けながら、敵潜水艦が探知された海域に向かって行った。

 

 

 

 

 

『"ヴォルク1"、そろそろ敵潜水艦を探知した場所だ。そちらでもソナーによる捜索を開始してくれ。』

『"ヴォルク1"了解。』

『ディッピングソナーよる敵潜水艦捜索を開始します。』

 

 

 

"ヴォルク1"は探知されたポイントに到着すると搭載するディッピングソナーを下ろし、敵潜水艦の捜索を開始した。

 

 

 

 

すると、敵潜水艦は直ぐに見つかった。

敵潜水艦を捉えた"ヴォルク1"は"はつせ"に通信を入れる。

 

 

 

 

『こちら"ヴォルク1"。敵潜水艦を発見した。艦隊より後方1400メートルのポイント、深度は、、、、推定ですが100メートルと思われます。』

『こちら"はつせ"、駆逐艦がそちらに向かう。駆逐艦を誘導せよ。』

『"ヴォルク1"了解。』

 

 

 

 

 

 

『駆逐艦"長波"、"朝霜"に信号!敵潜水艦の攻撃に向かえ!』

『は!』

 

 

"はつせ"から2隻に向けて、発光信号が出され、2隻は艦隊を離れ、敵潜水艦が探知されたポイントに向かった。

 

 

 

 

 

 

駆逐艦"長波"

 

『しかしこんなに早く敵潜水艦を見つけるとは、、』

『優秀なソナーを持ってる様ですね。しかし、本艦でも探知出来なかったのに。』

『まぁ、初めて見る巡洋艦だったし、新型の高性能ソナーを持ってても不思議じゃないな、それより攻撃の準備をしとかないと。』

『ありたっけの爆雷を叩き込んでやりますよ。』

『程々にな、まだ他にもいるかもしれないからな。』

『分かってますよ、艦長。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方の発見されているとは思っていないカ333潜の方では2隻の推進器音を捉えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『艦長、推進器音接近。』

『ナニ。』

『二軸推進、、、、、2隻、、』

『艦種ハ?』

『速力30ノット、、、、護衛駆逐艦デハアリマセン、艦隊型駆逐艦カト思ワレマス。』

『艦隊型駆逐艦トナルト、、、、』

『"雪風"級カ"満潮"級、、"夕雲"級カ。』

 

 

 

 

雪風級とは陽炎型の事であり、満潮級は朝潮級の事である。

 

 

 

 

『2隻ノ動キハ?』

『速度変ワラズ、此方ニ向カッテ来マス!』

『何故ダ?マサカ、発見サレタノカ?イヤ、ソンナ訳ハ無イ。日本ノ貧弱ナ対潜装置デ、、、、』

『艦長、指示ヲオ願イシマス。』

『速度落トセ、深度コノママダ。』

『了解。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、2隻は"ヴォルク1"からの指示を受け取っていた

 

 

 

『こちら"ヴォルク1"、朝霜、長波聞こえるか?』

『こちら"長波"感度良好。良く聞こえてるよ』

『こっちもだ。』

『了解。敵潜水艦の位置を伝える。良く聞いておいてくれ』

『任せなよ』

『ばっちり仕留めてやるよ。』

『頼もしいな。っと、敵潜水艦は右舷方向、距離30、深度は変わらず100。位置も変わらずだ。』

『了解。攻撃方法は?』

『まずは動きを見る。直撃はさせなくてもいいから派手にやってくれ。探知はこちらでやる。』

『了解。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『副長、爆雷投下用意。深度100に設定』

『了解!』

 

 

 

こうして対潜護衛群と敵潜水艦との初戦が始まろうとしていた。

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