第6艦隊 〜チート艦隊のイレギュラーの物語〜 【投稿休止中】   作:ティルピッツ

33 / 47
敵潜水艦1隻を撃沈した対潜護衛群。
その後、"はつせ"ソナー班、及び"ヴォルク"、"リシッツァ"小隊の索敵により敵潜水艦隊の陣容が判明した。


第29話

マルロクサンマル

夕方 06 30

 

 

対潜護衛群旗艦"はつせ" CIC

 

 

 

『これが"ヴォルク"、"リシッツァ"が収集したデータです。』

『この不自然な海底が敵潜か。』

『そうなります。』

 

 

 

はつせ はCICで、聴音班の聴音妖精達と副長、そして"ヴォルク"、"リシッツァ"小隊の機長達を集め、資料を見ていた。

 

 

『これを見る限り、あと11隻いる。』

『撃沈した1隻を含め、12隻いた事になりますね。』

『この展開位置、、、、よく考えたものだな』

『2隻が他よりも離れた位置にいます。恐らく情報収集及び偵察の艦でしょう。』

『沈めた1隻はその偵察の艦だったんだろう。』

『本来偵察担当の艦は姿を見せずに偵察に徹するのが普通だけど、あの敵潜は不用意に自らの位置を露呈させた。』

 

 

 

 

彼女達の考えは当たっていた。

撃沈したカ333潜は偵察担当の3隻のカ級潜水艦の内の1隻だった。が、カ333潜は不用意に潜望鏡深度に浮上し、探知され撃沈されたのだ。

 

 

 

『他の2隻は動きませんね。』

『あくまで偵察に徹してるんだろう。』

『攻撃しますか?』

『いや、このまま。ただし、ソナーで監視を続けて。』

『了解しました。』

『それに偵察に徹してるなら、こちらの位置を本隊に連絡してるはず。』

『では?』

『こちらを仕留めようと本隊が罠を張る筈だよ。そこを一気に叩く。』

『ミサイルを使いますか?』

『いや、ミサイルは出来れば使いたくない。ロケット弾と短魚雷で仕留めよう。』

『了解です、艦長。』

『それと副長。哨戒ヘリを出そう。』

『分かりました。交代でヴォルク小隊とリシッツァ小隊を出します。』

『"しらね"、"せとぎり"からも出そう。2隻に連絡して。』

『は、直ちに。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ頃、護衛群前方の海域の海底

 

 

 

 

 

 

 

深海棲艦 カ972潜

 

 

 

『スクリュー音探知。』

『詳細ヲ報告。』

『2軸推進器音、、、、小型艦4、、、、中型艦3、、、』

『艦種ハ分カル?』

『小型艦ハ駆逐艦、中型艦ハ巡洋艦カト。接近シテ来マス。』

『探知サレタ可能性ハ?』

『ソノ可能性ハ低イデス。接近ハシテマスガ、此方ニハ向カッテハ来マセン。』

『ソウ、、、、副長、333潜トハマダ連絡ハ取レナイノ?』

『依然、連絡ハアリマセン。』

 

 

 

カ972潜の艦長は副長にそう聞いた。

カ972潜は他の2隻と共に偵察情報収集任務に当たっていた。だが、僚艦であるカ333潜からの連絡が無かったため、捜索に当たっていた。

だが、推進器音を探知した為、捜索を一旦止め、海底に身を潜めていたのだ。

 

 

 

 

『カ973潜ノ所在ハ分カッテルケド、333潜ハ連絡取レズ、カ。』

『撃沈サレタノカモシレマセンネ。』

『ソノ可能性ハアルワ。ソナーデ圧壊音ヲ捉エテル。』

『333潜ハ功ヲ焦ッタノカモシレマセン。』

『私達ノ任務ハ偵察ト情報収集ダ。攻撃スルノハ愚策ヨ。』

『ソモソモ我々マデ作戦ニ駆リ出ストハ、、、、』

『上ノ命令ニハ逆ラエナイワ。』

『デスガ艦長。我々ハ北方方面軍デス。中央軍ノ指図ヲ受ケル筋合イハアリマセン。』

『マァ、ソウ言ワナイノ。楽ナ任務ダカラ。』

『シカシ、攻撃出来ナイノハ辛イデス。』

『、、、、今回ハ攻撃シナイ方ガイイ気ガスルハ。』

『エ?何故デス?』

『何トナク、アノ敵ニハ手ヲ出スベキデハナイト思ッタダケヨ。』

『勘、、デスカ?』

『多分ネ。』

『艦長ノ勘ノオ陰デ、何回モ危機ヲ切リ抜ケマシタカラネ。』

『タマタマヨ。副長、深度コノママ。ソナーハ引キ続キ敵艦隊ノ監視ヲ続ケテ。』

『了解デス、艦長。』

 

 

 

カ972潜はそのままじっと海底に潜む事にした。

 

 

 

 

旗艦"はつせ" CIC ソナールーム

 

 

 

『敵潜動きませんね。』

『やはり、偵察に徹してるな。』

『この2隻は隠密性が高いですね。我々じゃなければ見逃してましたよ。』

『音紋もガトー級とはやや異なります。』

『敵の新型潜とでも言うべきか。』

『しかし、新型の潜水艦が偵察に徹するだけとは、、、、』

『潜水艦は隠密性が必要だ。この敵潜はその隠密性を生かして偵察に徹しているんだ。』

『乗員も優秀なんでしょうかね?』

『新型艦だからな。ボンクラではなかろう。』

 

 

聴音妖精達はその様な事を話しながら、引き続き、ソナーによる探知と捜索を行っていた

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。