第6艦隊 〜チート艦隊のイレギュラーの物語〜 【投稿休止中】   作:ティルピッツ

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敵潜水艦隊の位置を把握した対潜護衛群。
偵察に徹している2隻を除く8隻に対し、ロケット弾及び短魚雷による攻撃を下令した。


第30話

対潜護衛群 旗艦 "はつせ" CIC

 

 

 

 

『まずは司令艦を潰す。』

『親玉を潰す訳ですね。』

 

 

 

CICで指揮を執る はつせ は、しらね、せとぎりの2艦と通信を行っていた。

 

 

 

『攻撃は、、、、、、せとぎりさん。お願いできる?』

『え?私?』

 

 

まさか自分が指名されるとは思ってなかったのか、せとぎりは驚いたようだ。

 

 

 

『最初はRBU-6000かRBU-1000を使おうと思ったんだけどね、、、、、』

『?』

『ま、作戦を説明するよ。通信士、他の艦にも繋いでくれるかい?』

『了解です。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから程なく、"白露"、"夕雲"、"長波"、"朝霜"との通信が繋がった。

それを確認してからはつせは、作戦を説明し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

『成程。そういう事か。』

『でも、そう上手くいくんですか?』

『各艦が上手く連携すれば成功する。敵潜の位置はソナーで監視しているから、それを元に指示を出す。』

『成程。』

『質問いい?』

『どうぞ。』

『攻撃はアスロック?それとも短魚雷?』

『短魚雷でお願いする。ミサイルはなるべく使いたくない。』

『了解。』

『でも、なんでせとぎりなんだ?はつせの方が対潜能力も勝るだろうに。』

『それ私も思った。どうしてなの?』

 

 

 

二人が思った疑問。それは 何故 敵指令潜水艦への攻撃をせとぎりに任せるのか? である。

 

"はつせ"、"しらね"、"せとぎり"の3隻で比べると対潜能力は"はつせ"が2隻に勝る。それもそのはず、"はつせ"はオラーシャのある艦をベースに設計された最新鋭ミサイル巡洋艦で、対空・対潜・対艦戦闘能力も桁違いなのだ。

となると、"はつせ"が攻撃するのが良い筈なのだが、何故か彼女は せとぎり に攻撃を任せた。

 

 

 

 

 

 

『簡単な理由さ。"優秀だから"だよ。"せとぎり教官"』

『へ?』

『教官だったのは昔よ。はつせさん。』

『最近でも教官役だったでしょ。』

『今は護衛艦の艦長です。』

『あの、教官というのは?』

 

 

 

話についていけない白露が聞いた。

 

 

 

『せとぎりさんはね、昔教官をしてたんだよ。』

『せとぎりさんが教官、、ですか?』

『詳しく話すと、、、、』

 

 

 

 

せとぎりは、かつて一旦現役を退き、訓練艦艦長 及び 指導教官を務めていた事がある。彼女は多くの護衛艦の指導に当たり、護衛艦娘から教官と呼ばれていた。

 

 

 

 

 

『実は、はつせも指導を受けたんだよな。』

『そうだよ。結構しごかれたねー。』

『いろいろ大変だったわよ。』

『とまぁ、話はズレたけど、、、、攻撃はせとぎりさんに任せる。しっかり頼むよ?』

『任せなさい。旧式化したとはいえ、まだまだやれるわ。』

『頼りにしてるよ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

汎用護衛艦 "せとぎり"

 

 

『さて、、、、、、教官として生徒にカッコいい姿見せないとね。』

『腕がなりますな。』

『第三戦速に増速。』

『よーそろ、第三戦速。』

『操舵手、取舵20。"はつせ"を追い越して前に出る。』

『よーそろ、取舵20度。』

 

 

 

 

 

 

 

ミサイル巡洋艦 "はつせ""

 

 

『"せとぎり"が本艦左舷を通過します。』

『速度落とせ。』

『第二戦速に減速。』

『よーそろ。』

『CIC艦橋、RBU-6000、RBU-1000及び短魚雷発射用意。』

『了解。』

 

 

 

"せとぎり"を横に見ながら はつせ はCICに指示を出す。

 

 

はつせには RBU-6000 12連装対潜ロケット砲、RBU-1000 6連装対潜ロケット砲が2基ずつ搭載されている。これは口径212ミリ、300ミリの対潜ロケット弾を発射するオラーシャ製の対潜兵器だ。

オラーシャでは多くの艦艇が搭載されているが、日本で搭載されているのは、はつせ型だけである。

因みに、対潜ミサイルも搭載しており、大半はそちらの方を使う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さて、、、、鮫狩りの始まりだ。』

 

 

 

 

 

前方の海域を見つめながら、彼女はそう呟いた。

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