第6艦隊 〜チート艦隊のイレギュラーの物語〜 【投稿休止中】   作:ティルピッツ

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駆逐艦"白露"に乗り込み、南雲忠一中将達が待つ 空母"赤城"に向かった三笠達。
果たして、はつせ は南雲達を説得できるのか

*注意
空母の全長、排水量、竣工時期等に若干の独自設定が入っています。そのため、忠実とは異なる全長、排水量になっております。


第37話

駆逐艦"白露"

 

 

『艦長、水道入口に到達しました。一旦艦を停止させます。』

『ん、分かった。』

『速度落とせ!機関停止!』

『機関停止、よーそろ』

『何故こんな所で止まるの?』

『ここから先は許可を得た艦以外は通行出来ない決まりなんですよ。』

『なんせ、この先には連合艦隊の主力艦が多くいるからな。』

『たとえ、許可を得ていてもここで一旦止まる事になっているんです。』

『成程。』

 

 

 

第一航空艦隊旗艦である 空母"赤城"はこの水道の先に停泊しているのだが、これ以上先には許可を得た艦しか通行できないらしく、許可を受けた艦でも水道の入口で一旦止まる事になってるそうだ。

 

三笠様に詳しく聞くと、この水道の入口と中間地点、そして出口には警戒の部隊がいるとの事で、駆逐艦が3隻ずつ 計9隻。そして、出口と中間地点に軽巡が1隻ずつ 計2隻。 つまり、11隻がこの水道の警戒に当たっている。

 

 

 

と、"白露"に接近してくる1隻の駆逐艦が見えた。見た感じは、"白露"と似たような艦型で、恐らく同型艦だろう。

 

 

 

 

 

『前方に友軍艦艇。"海風"です。』

『警戒艦の1隻です。』

『連絡通りだ。橋本少将麾下の艦だ。』

 

 

 

接近してきたのは "白露"型駆逐艦 "海風"だった。この水道の警戒艦の1隻らしい。

橋本少将というのは、この水道の警戒担当の人物で、水雷戦隊の司令官でもあるそうだ。

 

 

 

 

『"海風"より通信。(我"海風" 貴艦ノ艦名ヲ教エヨ。)』

 

 

 

"海風"はこちら 艦名を名乗る様に言ってきた。直ぐに白露が返信する様に伝える。

 

 

 

『返信。(我"白露" 水道通過ノ許可願ウ。)』

 

 

 

すると、再び"海風"から通信が入った。

 

 

 

『更に"海風"より通信。(確認ノ為、貴艦ニ接近ス。ソノママデ待機セヨ。)』

『かなり警戒してますね。』

『この先には連合艦隊主力がいますから。万が一、敵艦に侵入されると大変ですから。』

『"海風" 本艦の左舷を通過します。4ノット。』

 

 

"海風"は4ノットというかなり遅い速度で、"白露"の左舷を通過していた。

すると、確認を終えたらしく、"海風"から通信が入ってきた。

 

 

 

 

『(確認シタ。通行ヲ許可スル。無事ノ航行ヲ祈ル。 海軍中佐 島田 清次。)』

『島田中佐が乗っていたのか。』

『島田中佐?』

『橋本少将 麾下の駆逐隊司令官です。本来は大佐がするんですけど』

『かなり優秀な人物でな。橋本少将推薦で、駆逐隊司令官になったのだ。』

『へぇ、、、』

『機関始動、微速前進。』

『よーそろ!』

 

 

 

 

 

 

 

"海風"の横を通り過ぎた "白露"は微速で、水道の奥に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『水道を抜けます。』

『おお、、、、、これは、、、』

『驚いたか?』

『はい、、、、』

 

 

水道を抜けると、そこには多数の艦艇がいた。それも大型艦ばかりだ。金剛型、長門型、伊勢型の戦艦郡、そして 空母郡だ。

はつせ はこれらの艦は資料で見た事はあったが、実際に見るのは初めてである。

 

 

 

『白露。"赤城"の近くまで接近しろ。接近したら機関停止だ。』

『分かりました。』

 

 

 

 

 

三笠の指示通り、"白露"は"赤城"の近くまで接近し、機関を停止させた。

 

 

 

 

『機関停止。』

『内火艇用意!』

『内火艇よーい!』

 

 

 

程なく、搭載する内火艇が降ろされ、三笠達は内火艇に乗り移った。

 

 

 

『副長!あとはよろしく!』

『分かりました!』

『じゃあ、行きますね。』

『ん、頼む。』

 

 

 

白露は艦の指揮を副長に任せ、自身は内火艇を操縦していた。

 

 

 

『白露ちゃんって内火艇操作できたんだね?』

『私だけじゃないです、大半の人は操作出来ますよ。』

 

 

白露曰く、自分だけじゃなく、他の艦長や艦娘も内火艇の操縦くらいは出来るとの事だ。

因みにはつせ達の場合はたとえ、艦長でもスキッパーの操縦は必ず出来るように訓練されている。

 

 

 

"白露"と"赤城"の距離は差ほど遠くなく、数分で到着した。

"赤城"の舷側にはタラップが降ろされており、三笠達はそれを登っていった。

 

 

『お帰りなさい、三笠様。』

『出迎えご苦労。"赤城"副長。』

『は。会議室までご案内します。』

『頼む。』

 

 

三笠達を待っていた "赤城"副長に続く形三笠達 は艦内に入っていった。

 

 

 

 

『ここです。皆様、お待ちしております。』

『案内ご苦労だった。』

『は。では、私はこれで失礼します。』

 

 

 

副長がその場に後にすると、三笠 は、はつせの方を向いて言った。

 

 

『私が先に入る。はつせ殿は白露と共に入ってきて欲しい。』

『分かりました。』

 

 

 

 

 

 

 

『今戻った。』

『お帰りなさい、三笠様。』

『三笠様、例の人物は?』

『まぁ待て。ちゃんと連れてきている。焦らんでもいい加賀。』

『は。』

 

 

三笠 が会議室に入ると、赤城達が出迎えた。

加賀は 呼んでくるといった人物は何処か と聞いた。

 

 

 

『先程言ったとおり、皆が気になっている人物は連れてきている。今は廊下で待ってもらっている。』

 

 

三笠はその場の者の反応を見ながら、話を続ける。

 

 

『長く廊下で待たせるのは失礼だから、早速紹介する。入ってきてくれ。』

 

 

三笠がそう言うと、廊下で待機していた はつせ と白露 が会議室に入ってきた。

その場にいた赤城達は少しザワつく。

 

 

 

 

『初めまして。皆さん。はつせ と言います。よろしくお願いします。』

『!』

『はつせ、、、!』

『皆察したと思うが、彼女は私の姉、初瀬と同じ名を持つ艦娘だ。詳しくいうと、孫だ。』

『ま、孫?』

『どういう事ですか!』

『三笠様、いきなり過ぎますよ。皆さん混乱してますよ。』

『うむ、、、、、』

 

 

 

 

その後、はつせ が補足説明を加えつつ、三笠が詳しく説明した。

はつせ の紹介が終わったところで、本題にはいることになった。

 

 

 

 

 

 

 

『はつせさん。その空母は一体どのような艦なのか、説明していただきたい。我々としてはどの様な艦が分からぬのに貴重な護衛艦を渡すわけには行かないのだ。』

『私も山口少将と同意見です。』

 

 

 

 

確かにそうだ。 とはつせ は心の中で思った。自分も同じ立場なら得体の知れない艦の護衛に貴重な護衛艦を渡したりしないだろう。

 

 

 

 

『あのー、、』

『何か、蒼龍?』

『はつせさんの世界では私達はいたんですか?そこら辺が気になって、、、』

『私も気になる。』

 

 

蒼龍の意見に瑞鶴がそう言った。

 

 

 

『その辺も踏まえて、ご説明いたします。三笠様、よろしいですか?』

『構わんよ。』

『では、早速。あ、白露ちゃん、少し手伝ってくれる?』

『は、はい。』

 

 

はつせ は白露の手助けを借りながら、鞄の中の道具、、パソコンとプロジェクターを取り出し、準備をしていった。

赤城達は何事かと興味津々である。

と、準備ができたらしく、彼女は 赤城達の方に身体を向けた。

 

 

 

『では、私のいた世界での扶桑海軍、、、日本海軍が保有していた空母についてですが、、、』

 

 

 

 

はつせ はそう言うと、スライドを使って南雲達に映像を見せ始めた。

 

 

 

 

 

 

扶桑海軍が建造・運用していた空母は以下の通り。

 

 

 

 

大型航空母艦(大型空母)

・建御雷型航空母艦(6万1500トン) "建御雷" 、 "建御名方"

正規航空母艦(正規空母)

・天城型航空母艦(3万6500トン) "天城" 、 "赤城" 、 "愛宕" 、 "愛鷹"

・翔鶴型航空母艦(3万2400トン) "翔鶴" 、 "瑞鶴"

・雲鶴型航空母艦(3万2000トン) "雲鶴" 、"遠鶴" 、 "豊鶴"

中型航空母艦

・蒼龍型航空母艦(2万8600トン) "蒼龍" 、 "飛龍"

・紅鶴型航空母艦(2万5000トン) "紅鶴" 、 "白鶴"

・瑞鷹型航空母艦(2万9800トン) "瑞鷹" 、 "海鷹" 、 "神鷹"

・飛鷹型航空母艦(2万7500トン) "飛鷹" 、 "隼鷹"

・雲龍型航空母艦(2万6500トン) "雲龍" 、"天城" 、"葛城" 、笠置" 、"生駒"

装甲航空母艦(装甲空母)

・大鳳型装甲航空母艦(3万4500トン) "大鳳"

・白龍型装甲航空母艦(3万5200トン) "白龍" 、 "瑞龍" 、 "黒龍" 、"赤龍"

・信濃型航空母艦(7万980トン) "信濃"

軽航空母艦(軽空母)

・鳳翔型航空母艦(9,800トン) "鳳翔"

・祥鳳型航空母艦(1万1200トン) "祥鳳" 、 "瑞鳳"

・千歳型航空母艦(1万3600トン) "千歳" 、 "千代田"

・龍驤型航空母艦(1万1700トン)

護衛小型航空母艦(護衛空母)

・大鷹型航空母艦(9,500トン) "大鷹" 、 "雲鷹" 、 "冲鷹" 、"海鳳" 、 "白鷹" 、 "龍鳳"

 

 

 

 

 

"建御雷"級は6万トン級の超大型空母で、空母としては初めて竣工時から蒸気射出機(カタパルト)を装備していた。また、アングルド・デッキを装備していたのも特徴である。

この"建御雷"級以降の空母、"白龍"型、"雲龍"型、"雲鶴"型からは蒸気射出機が竣工時から装備される様になった。艦載機がそれまでのレプシロ機から、新型の噴進機に更新されたからである。

噴進機は大型で重く、発艦にはカタパルトが必須なのだ。また、甲板も鋼板製に変わった。噴射の熱に木製甲板では耐えられないからだ。

最終的にカタパルトは全空母に装備された。勿論飛行甲板も鋼板製造 に改装された。

 

 

因みにリベリオン海軍の場合は、扶桑海軍よりもかなり早い時期からカタパルトを実用化していた。それは油圧式のカタパルトだったが、正規空母は勿論、巡洋艦改造の軽空母インディペンデンス級、商船改造の護衛空母カサブランカ級、ボーグ級等にまで装備していた。その為、甲板が短い小型空母でも新型の大型機を運用する事が出来た。流石に、蒸気式は正規空母に限られ、装備されたが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『すごい建造数です。』

『赤城クラスいや、それ以上の大型空母がこれ程建造されていたとは、、、』

『扶桑海軍ではこれが限界ですが、リベリオン合衆国は比べる事も出来ないくらいもっと建造されてますよ。特に護衛空母にいたっては、50隻を優に超えますから。』

『ご、50隻?!』

『とてつもない数だ、、、』

『私は蒼龍と姉妹艦になってるんですね。』

『まぁ、ほぼ同型の艦だからな。』

『それにしても、小型の空母とはいえ50隻も、、、、、、』

 

 

 

 

 

 

彼女達の反応は当然だろう。扶桑海軍でもかなり無理をして建造して、これだけの空母を揃えていたのに、リベリオンはそれよりも多いのだから。

まぁ、リベリオン合衆国は資源が豊富で、複数の大型造船所を持っていので、大型空母を建造するのに苦労はさほどしなかった。因みこ護衛空母は軍属の造船所ではなく、民間の造船所が建造していた。その為、凄まじいスピードで次々と竣工していた。

大型艦である空母が早く建造出来るのだから、駆逐艦などの小型はもっと建造スピードが早く、数も多い。流石、リベリオン合衆国、、、

 

 

 

 

と、黙って話を聞いていた南雲忠一中将が口を開いた。

 

 

 

 

 

 

『今回の空母はどの空母なのかね?』

 

 

 

南雲忠一中将がそう聞いた。

 

 

 

 

『今回の護衛対象は、、、扶桑海軍が建造した超大型重装甲空母、、、、、、信濃 です。』

 

 

はつせの発した 信濃 という名前の空母に その場にいた全員が視線を彼女に集中させた。




投稿遅れて申し訳ありません。
車校が忙しい上に、テスト期間に入るのでテスト勉強と大忙しでしたので、、、、、、、
今回はオリジナルの空母も出てきましたし、紺碧の艦隊に登場する大型空母"建御雷"型も登場させました。

飛龍を蒼龍型と分類しているのは、ストライクウィッチーズの世界では蒼龍型の同型艦となっているからです。実は、翔鶴と瑞鶴も蒼龍型に分類されているのですが、2隻は翔鶴型航空母艦として別にしました。

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