ハイスクールD×555   作:白尾芯

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転生先の家庭事情

《蓮said》

俺が転生して7年たった。

俺の親は母親だけで父親は俺が生まれる一週間前に死んでいた。

俺の父―――乾 巧はクリーニング屋を経営していたらしく腕も立ったため、評判はよかった。

けど、性格がひねくれており接客は向いておらず、接客は母―――乾 真理が行っていたらしい。

父は注文されていた服の配達を終わらせて帰宅途中、信号無視の車に衝突し当たりどころが悪く、即死だったらしい。

 

その事を話している時の母は表情が少しかげっておりなにかを隠しているなと感じた。

根拠は、母はそんな昔の事をズルズル引きずるような性格ではないからだ。

そんな事を知っているので何かあると考えて当然だと思う。

 

「母さん。俺に隠し事とかしてないか?」

 

そして今俺はその事を母に聞こうとしている。

 

「どうして?母さんは何も隠していないよ」

 

「じゃあ、何でさ、父さんの事を話す時、母さんの表情が暗くなるんだよ」

 

シラを切ることは知っていたのでそう返答をする。

 

「それはただ単に悲しかったから…「嘘だよな」っ!」

 

「母さんはそんな昔の事を引きずるような性格じゃないし、悲しいことがあってもすぐ立ち直るはずだ。父さんが交通事故で死んだのも嘘だよな」

 

まだシラを切るつもりだったので遮って言ってやった。

母さんは呆れたようにため息を吐くとこう言った。

 

「ついに話すときが来ちゃったか」

 

そう言って母さんは立ち上がってどこかに行ったと思ったらすぐに戻ってきた。

手に銀色のアタッシュケースを持って。

 

「これは【ファイズギア】と言って、父さんが使っていたものよ」

 

母さんはそう言ってアタッシュケースを開ける。

中には一本のベルトが入っていた。

 

「父さんはオルフェノクで、何百年と生きていたの。オルフェノクと言うのは人間の進化した種族だった。そしてこのベルトはオルフェノクにしか変身出来ない。言っていることわかるよね」

 

「うん、父さんはオルフェノクで遥か昔から戦っていたんだよな。てことは」

 

「そう。父さんは交通事故で死んだのは嘘。本当はもっとすさまじい理由よ。これが父さんが死んだ本当の理由だし、今から話すことも全て本当の事よ。よく聞いてね。」

 

そう言って母さんは話始めた。

 

《蓮said out》

 

 

昔、冥界と呼ばれるところで三種族の戦争が起こっていた。天使、悪魔、堕天使の三大勢力が三つ巴の戦争をしていたの。

そこに二天龍と呼ばれる二匹の龍が現れた。

この二匹の龍はただ喧嘩するためだけに現れたため三大勢力を邪魔だと言ってなぎ倒していた。

三大勢力はこの二天龍を止めるために協力し倒そうとした。そこには神と魔王も入っていた。

 

しかし、二天龍は強く三大勢力は壊滅寸前、神、魔王共に疲労が溜まっており、倒せないと諦める人も出てきて満身創痍の状態だった。

そこにいきなり現れたのが父さん達率いるオルフェノクの軍団だった。軍団と言っても数は少なく一万もいなかった。父さんがファイズに変身して、幹部らしき人たちが後四本のベルトで変身。量産型のベルト数本で変身した兵、後は動物を模したような人型の怪人と言う異形の軍団。

 

そんな軍団が現れ、二天龍に向かっていった。

一万もいない軍団だったけど、その軍団は二天龍を圧倒していた。

その事に三大勢力は驚きを隠せず固まっていたが、その戦いに奮い立たされた三大勢力は最後の力を振り絞りその異形の軍団と共に二天龍を封印した。

封印したため、神と魔王は力を使い果たし死んでしまったけど、三大勢力は生き残った。

 

各勢力の幹部が彼らに聞いた。「なぜ自分達を助けてくれた」のかと。

父さん率いるオルフェノク達はこう答えた。

「助けたかったから、助けた。それだけじゃ、ダメか」

三大勢力は彼らを誉め讃えた。

天使は灰色の聖獣と、悪魔は灰色の英雄と言った。

その事に彼らは自分達は英雄ではないといい、自分達のベルトを渡した。

悪魔にはファイズのベルト、天使にはサイガのベルト、堕天使にはオーガのベルトを。

三大勢力はこれに感謝した。

彼らはこれ以上争いはするなといい帰っていった。

 

 

《蓮said》

 

「と言うのを父さんから聞いたわ」

 

俺はその話に疑問をもった。なぜ三大勢力渡したはずのファイズギアがあるんだろうか。

 

「今、何でファイズギアがここにあるのかと思ったでしょう?」

 

見抜かれた。

 

「それはね、このベルトがオルフェノクにしか変身出来ないオリジナルだからよ。渡したのはこれを元にしたレプリカ」

 

俺はその事に驚愕した。今三大勢力も知らないことを俺は知ってしまったのだ。

 

「オリジナルはオルフェノクにしか変身出来ないけど威力は高い。レプリカは誰でも変身できるけど威力は低いしオルフェノク相手には通用しない。ちなみに全てのベルトのオリジナルは家にあるわよ」

 

その事にも俺は驚愕した。が冷静に考えれば当然である。

 

「変身出来ないものを渡しても反感を買うだけだしね」

 

確かに、オリジナルを渡して反感を買って戦争になるより、あえてレプリカを渡して戦争を起こさなければよい。

それよりも気になったのが、

 

「全部のオリジナルのベルトがあるってマジ?」

 

「マジよ。大マジ。父さんが死んだ理由はこれにあるの」

 

「どういう事だ」

 

父さんが死んだ原因がベルト?

 

「ファイズギア以外は別のオルフェノクが管理していたのだけどそのオルフェノクが暴走して、悪用したの。それを止めに行ったのが父さん。オルフェノクを倒してベルトを取り返したのはいいけど、ファイズの力を使いすぎて私の目の前で灰になってしまったわ。」

 

「灰に…?」

 

「そう。オルフェノクは死ぬと灰になる。それとオルフェノクに殺された人間はほとんどが灰になって死ぬ。けどオルフェノクに殺されたり、衝突事故で死んでしまったら一定の確率でオルフェノクになる。オルフェノクの進化って言うのはそう言うことよ」

 

まぁ、実際は知ってるけど

 

「分かった。話を続けて」

 

「うん。その後その全てのベルトを地下室にしまってあなたが気付くまで隠していたのよ。まさかこんな早く気付くなんて思ってなかったけど」

 

母さんはため息を付くと「さて」と言いベルトを取り出した。まさか…

 

「あなた、一回変身してみなさい」

 

やっぱりか。俺はそう思うとベルトを腰に巻き、変身しようとする。

 

「この携帯の『5』のボタンを3回押して『ENTER』を押して、最後にベルトにはめるの」

 

言われた通りにやってみるか。

目の前で母さんがみているのが気になるが

 

『5・5・5』

 

『standing by』

 

「変身ッ!」

 

カシャッ

 

『complete』

 

そう電子音がなったと思ったら音がなり始め、部屋は赤い光に照らされた。

 

おそるおそる目を開けて見ると何も変わった様子はなかった。

しかし、不意に手を見てみると黒いグローブの様なものに変わっておりそれにつられて近くにあった鏡で全身を見てみると機械らしい姿に変わっていた。

 

「やっぱり、オルフェノクになってたのね」

 

母さんがそう言って近づいてくる。

 

「よく聞いてね。あなたはオルフェノクだったの。だから変身できた。このベルトとこの家の地下室はこれからあなたのものよ」

 

どうやら大変なことが起きたらしい。

でもまぁ自分でできることを精一杯やることにしよう。

 

 

 

そう言えばまだ7歳なんだけど俺。

仕方がない今日から鍛えますか。




蓮はまだオルフェノクに変身出来ません。
ただオルフェノクの性質取り込んでいるだけです。
性質を取り込んでいるからファイズに変身出来ました。
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