第一話 俺、量産型なのはだった。
第二話 げ、もう追手が!
第三話 地下道で戦闘機人と遭遇
加筆修正
第一話 エリオを知らないことに修正(時系列上、知ってるはずないので)
第二話 襲ってきた管理局員を魔導師に修正(殺傷設定なのに、即所属バレする管理局員の服を着てるのは変)
第三話 戦闘現場に帽子が落ちてたことを加筆。
これから間抜けの話をしよう。
地下50メートルほどにある狭い通路で、あろう事か全力でディバインバスターを撃った奴の話だ。
はい、「私」です。
そんなことをすればどうなるのかなんて、火を見るより明らかだよな。
そう、地下通路の崩落だ。そりゃもう、瓦礫が雨あられと降ってきて死ぬかと思った。
幸運だったのは、ディバインバスターが天井だけでなく足元も崩落させたことか。
そのままだったら生き埋めだったが、逃げ道が出来たお陰で何とか助かった。
そして不運だったのは、崩落した先は下水道だったこと。
「ちくしょう、ぐしょ濡れで気持ちわりぃ」
『命あっての物種です。それよりも、着きましたよ』
クレスの言葉に前を向けば、地上に続くハシゴと円形のマンホールから漏れる光が見えた。
ハシゴを登り、マンホールに手を付ける。
親指ほどの穴がいくつか空いていたので、そこから待機状態のクレスを通して向こう側を確認してもらう。
「……どうだ?」
『周囲確認………人通り、監視カメラ無し。行けます、マスター』
クレスの言葉を信じ、俺はマンホールに手を付けて押し上げた。
長年メンテナンスされていなかったのか、蝶番が錆びてめちゃくちゃ堅い。ギギギッと音を立ててゆっくりと持ち上がった。
同時に差し込んだ光が俺の目を眩ませ、視界が一瞬真っ白になる。
一度目を閉じて、今度は目を慣らすようにゆっくりと目を開けた。
見えたのは、ビルとビルの隙間によって出来た、人がすれ違うのがやっとという細い路地。
空き缶やコンビニの袋が捨てられ、放置されている。
『ここが44地区です』
「……はぁ、やっと着いた」
マンホールから這い出ると、そのまま地面に寝っ転がった。濡れたジャージがベチャリと音を立てる。
見上げたビルとビルの隙間からは鉛色の空が見えた。青くないのは残念だが、それでも天井が無いって素晴らしい。
一体、何時間俺は地下道を彷徨っていたのだろうか。
日付はもうとっくに九月に入ってしまった。
「にしても、何だったんだアイツ等」
『犯罪者、それも過激派なのは間違いないです』
それはそうだろうな、俺のこと容赦なく殺そうとしたし。
だが、それだけじゃないはずだ。
俺が気絶している間のことをクレスから聞いたが、俺を「F」の実験体かもしれないから持ち帰ろうとしていたらしい。
Fってのは「プロジェクトF.A.T.E」のことだろう。まず、この単語を知っている時点でおかしい。「私」の記憶じゃ、P.T事件や闇の書事件関係はかなり高いレベルで情報規制されている。次元災害事件があったらしいという程度の噂は流れても、その詳細までは知ることが出来ないはずだ。
もしかして、裏で管理局と繋がってる………いや、それは考え過ぎか。
何にせよ、普通の犯罪者じゃないことは確かだ。
しかも、俺を実験体として欲しがってるみたいだし。
「管理局以外にも追手がいるとか、聞いてないんだが?」
『安心してください、私もです』
思ってたよりも敵だらけの現状に、はぁ、と二人でため息を吐く。
や、一人と一機か。
「……これからどうするよ?」
『当初の予定通りフェイト=T=ハラオウンへ連絡を取りましょう。見つかる前に合流するのが最善かと』
「となると、またネット環境探しか………付近のネットカフェをリストアップしてくれ」
クレスに指示を出した直後、空中にウィンドウが現れ、周辺の地図を映した。
いくつかの地点にポイントがされているのを見ると、クレスは既にリストアップしていたようだ。
一番近いのは、通りに出て400メートルほど行ったところか。
俺はよっこらせと声を上げて立ち上がろうとして、ふらりと身体が傾いた。
慌てて壁に手を突いて転倒するのを防ぐ。
『マスター?』
「何でもない、ちょっと力が入らなくてふらついただけだ」
ほら、もう何ともない。
「さ、行くぞ」
クレスが見せてくれた地図を頼りに、路地から通りに出る。
そこでクレスが言っていた、クラナガン44地区は「治安が悪い」という意味が分かった。
遊郭、色街、夜の街、ネオン街。言い方は色々あるが、つまりはそういう地区なのだ。
今はまだ日があるから多くの店が閉まっているが、後数時間の内にここらは賑わいを見せるのだろう。
もしかしたら今向かってるネットカフェも、そういうことに使う店なのかもしれない。
それなら、身分証の提示は無いかもしれないと期待を抱いた。
だが、ここで、思い出して頂きたい。
さっきまで俺は下水道に居た。しかも、水に浸かってぐしょ濡れという状態。
そんな状態で店に行けばどうなるのか?
入店拒否、門前払いである。
「そりゃまあ、そうだよな………」
長い時間を下水道で過ごしたお陰で、すっかり鼻がバカになっていた。
臭くて汚い、まさにドブネズミなのだから、俺が店員でも同じことしただろうな。
「……クレス、身体洗えそうな所ない?」
『44地区は川はありませんので、水が使える所となると公園ですね』
「公園って、それじゃ人目に付くじゃん」
空からはぽつりぽつりと水玉が落ちてきていた。
直に雨になるだろう。
「……へくしゅっ!」
『マスター』
「へ、平気だって。それよりも本降りになる前に、何処か雨宿り出来そうなところ探そう」
身体を洗うのは後回しだ。
降り出した雨の中をあてもなく彷徨う。
夏とはいえ、雨はどんどんと俺の体力を奪っていく。
一歩一歩が重くなって歩くのが億劫なのに、そのくせ視界はふわふわとしている。
『……ター、マスター!』
「………あ? 何だよクレス?」
『このままでは危険です。そこの軒下でいいので休んで下さい!』
危険って……敵か?
だが、周りを見てもそれらしいものは見当たらない。
あるのは薄汚れたビルと、隅に置かれたゴミ箱…………それと、アスファルトの壁。
………壁?
違う、地面だ。
あれ?
俺、いつの間に倒れて……?
ああ、そうか………危険って、俺のことか……。
そこでぶっつりと俺の意識は落ちた。
…………………
…………
…
「すんません、わざわざ来て頂いて」
「いえ、事が事ですから」
「そう言って貰えると助かります」
機動六課の会議室。
ここで機動六課の部隊長である八神はやて二等陸佐は、陸士108部隊から来たラッド・カルタス二等陸尉を迎えていた。
わざわざラッドが機動六課を訪れたのは、他でもない、この間起きた「37地区レールウェイ襲撃事件」の捜査に進展があったからだ。
「今ハラオウン執務官が来ますんで、お茶でも飲んで待って貰えます?」
「では、失礼して」
ラッドは目の前に置かれた湯呑を手に取り、緑茶を口元に持っていく。
若い香りの内に、ほのかな甘味を感じる。あまりお茶に詳しくはなかったが、素直に美味しいとラッドは思った。
「どうです、最近の陸士は?」
「良いですね。先日、そちらのヴィータ三等空尉に教官として来て頂いたお陰で、皆の練度とやる気が上がりました」
「そうですか、やはりヴィータには教導の才がありそうやね」
「ええ、教え方も適切ですし」
ラッドは口には出さないが、もう一つの理由として小さな子供にぶちのめされるのは、大人として相当悔しいというのもある。見た目通りの歳ではないのは知ってはいるが、それでもだ。
事実、ラッドもトレーニング量を前より増やしている。
「そう言えば、来週からうちのギンガがそちらにお邪魔することになってましたね」
「この忙しい時に人員を割いて頂いて、ホンマ感謝してます」
「いえいえ、ギンガには良い経験になります。みっちり
そうやって談笑しているところで、会議室のドアが開いた。
入ってきたのはフェイト=T=ハラオウン執務官だった。
「すみません、お待たせしました!」
「お気になさらず、多忙なのは存じていますから」
ラッドは席から立ち、軽く敬礼する。
それに軽い返礼を返した後、フェイトははやての隣の席に腰を下ろした。
「それでは、揃いましたので報告させて頂きます。まず、こちらが今回の事件の調査報告書です」
ラッドはネットを介さずに直接はやてとフェイトにへ報告書を送る。今回は特に漏洩の危険を避けるため、直接の渡しとなったのだ。
二人は空中にウィンドウを呼び出して、報告書を開く。
「すでに承知のこともあるでしょうが、一応報告書の頭から説明致します」
「せやな、確認の意味も含めてお願いします」
「では……先日、サードアベニュー警邏隊から陸士108部隊及び近隣の武装捜査官に緊急連絡がありました。内容は、E37地下道から不審な反応あり、識別コード=
「同時刻に、私とシグナムが緊急出動しましたね」
「ええ、上空警戒をしていただいて助かりました」
陸士部隊は何処も空戦をこなせる魔導師が少ない。飛べるだけなら居なくはないのだが、戦えるとなるとぐっと数が減る。
陸士108部隊もそれに漏れないため、この時フェイトとシグナムに上空警戒にあたって貰えたのは、ラッドからしたらとても助かった。
「ガジェットとの戦闘は、フォワード隊の活躍のおかげで大きな人的被害もなく鎮圧できました。物的被害としては戦闘による軽微な損壊がいくつかと、大きなものとしてE37地下道の崩落ですね。それらを確認後、フォワード隊は警戒態勢により現場待機でしたが、新手の出現もなさそうだということで夜には解散となりました。以上が事件の流れです」
「こっからが本題やな」
そう、何故スカリエッティ陣は今回の事件を起こしたのか。
今回の事件はレリックの回収とは関係がない。
「出現ガジェット数はⅠ型が20機とⅢ型が2機。Ⅲ型は新型………やっぱり新型ガジェットのテストだったんやろうか?」
「その可能性は大いにあります」
「だけど、やっぱり一番気になるのは地下道での戦闘ですよね」
フォワード隊や陸士の武装捜査官が現場にたどり着く前、すでに戦闘は始まっていた。
たまたま居合わせた一般の魔導師が自衛のために行ったと見ているのだが、それにしては管理局へ名乗り出ることもなく、何だか腑に落ちない。
「それに関して、今回、ちょっと
ラッドが二人に見るよう促したのは、地下道の傍にあった魔力センサーの解析データ。
フェイトとはやては、その内容に目を通す。
「………なんや、これ。ホンマですか?」
「私も疑って、センサーの生データを貰って自分で解析しましたが、ほぼ同じ結果でした」
三人が驚く理由。
それは、
「なのはとの魔力波長適合率、91%………」
フェイトがポツリと言葉をこぼす。
「一応確認しますが、高町一尉が現場に先行していたということは?」
「あらへん。緊急出動命令が来たとき、間違いなく高町一尉は六課におりました」
「うん、ちょうど私と打ち合わせしてたから」
本人じゃないとすると、この魔力波長の適合率は高すぎる。
魔力波長は指紋と同じで、全く同じものを持つ人は居ないと言っていい。いや、指紋は1兆分の1で一致することを考えれば、なお確率は低い。
「センサーの故障ってことはあらへんのですか?」
「チェックしましたが、正常に動作しています。それと、もう一つ。こっちの方が決定的なものになるのですが……」
ラッドが示したのは、現場に残された遺留物の分析結果だ。
「子供用の帽子が現場に残されていたのは、お二人ともご存知ですね?」
ラッドの問いに二人は頷く。
「もしやと思い、帽子に付着していた頭髪からDNA解析をしたのですが……」
その結果は、高町一尉との遺伝子適合率99%。二人の顔が険しくなる。
ここまで証拠が出揃うと、もう答えは出ているようなものだ。
「なのはのクローン……」
「………せやな、間違いないやろ」
ラッドがわざわざ機動六課に来てデータを手渡しするのも頷ける。この調査報告は通信などで記録を残すわけには行かない。
調査に関わった数名の局員にも、機密として口止めをかけている。
「この件は私が預かってもよろしいでしょうか?」
「もちろんです。むしろこちらからお願いするところでした」
陸士108部隊は地上の警備と密輸品のルート捜査を主としている。流石に今回の違法研究の捜査は専門外だ。
餅は餅屋。
この件は、
「戦闘を起こしているあたり、スカリエッティとは別口そうやな」
「うん……取り敢えず、私は一度本局に行って情報集めてくるね」
今以上にフェイトが機動六課を空けることになるだろうが、仕方がないとはやては割り切る。
ただ、今一番問題なのは、
「なのはにも教えるべきかな?」
「当事者に黙ってるっちゅうわけにはイカンやろ。せやけどなぁ……」
フェイトの言葉に、はやては悩む。
今、この件をなのはに伝えれば、間違いなく捜査に協力するだろう。してしまうだろう。
ただでさえ、フォワード隊の教導と分隊長としての仕事、更には最近保護したヴィヴィオの世話まであってオーバーワーク気味になっているのに。
「折を見て私から話すわ。まだ未確定情報ばかりやし」
その気持ちが分かるフェイトは、何も言わずに頷いた。
…………………
…………
…
ふわりふわりと身体が宙に浮く。
上も下も右も左も無くて、ただふわりと漂う。
ただただ、懐かしさだけが募る。
風邪を引いたのはいつぶりだろうか。
そんなに昔のことじゃないはずなのに、思い出せない。
出てくる記憶は、実家のベッドで横になる私の姿。
心配そうな表情をして私を見る母の顔。
熱を計るために額に置かれた手のひらが、ひんやりしていて心地よい。
「お母さん……」
「おや、起こしたかい?」
ぽつりと漏れたつぶやきに、聞きなれない声が返ってきた。
ぼんやりとした視界の中、私を覗き込んでいるのは見覚えのない女性。
「………だれ?」
「後でいくらでも自己紹介してあげるさね。だから、今は寝な」
額に乗っていた手がゆっくりと下がってきて、私の瞼を閉じさせる。
その優しく冷たい手が心地よくて、すぐに私の意識は沈んて行った。
白い天井、淡い水色の壁紙。
ふわふわのベッドに、微かに薔薇の香りがする掛け布団。
全く見覚えのない部屋。
そんなところで目を覚ましたのだから、第一声は決まっている。一度言ってみたかったんだ。
「知らない天井だ」
『マスター、お目覚めですか?』
「え、おう」
声のした方を見れば、クレスがベッド脇に引っかかっていた。
取り敢えず、手に取って首にかける。
『スキャン開始……心拍数正常、呼吸安定……体温はまだ高いですね』
「そう言われると、身体がだるいような……」
上手く力が入らないし、何だか頭が重い。
『風邪と過労で倒れたんです。しばらくは安静にしていて下さい』
「ああ、急に身体が動かなくなったのはそのせいか」
無理してたもんな、俺。
睡眠時間削って移動して、行く先で戦闘を繰り返して。
しかも、これまでバイ菌ゼロの生体ポッドの中にいて免疫力なんて必要なかったのが、突如バイ菌わんさかの下水道だ。そりゃ風邪も引くわな。
『マスターの体調管理も出来ないなんて、デバイス失格です………』
「大げさな」
大体、クレスと俺は一蓮托生なんだ。失格だろうが何だろうが、関係ない。
それよりも、まずはこの疑問に答えて欲しい。
「クレス、ここ何処?」
「アタシん
答えは別のところから返ってきた。
部屋の扉を開けて、初老の女性が手にお盆を持って入ってくる。少し濃い目の化粧がシワを隠し、香る香水が雅さを出していた。
「アンタ、裏路地で倒れてたんだよ。救急車呼ぼうとしたら、そっちのデバイスに止められるし。仕方がないからアタシん家に運んだってわけさ」
「それは、えー、ご迷惑をおかけしました……」
「いいさ、別に初めてのことじゃない。どうせワケありだろう? この地区に来る奴は皆そうさね」
俺が頭を下げれば、女性はそれにおざなりに返す。
「はい。ですので、すぐに出て行きま――」
「待ちな。誰も出て行けなんて言ってないだろう?」
ベッドから出ようとした俺を、女性は手で制した。
「せめて体調が良くなるまで休んで行きな」
「けど……」
「今出て行っても、またどっかで倒れるよ。そんなのアタシの寝覚めが悪いさね。それに……」
女性は言葉を切ると、持っていたお盆を俺に差し出した。
乗っていたのは、じっくり煮込んだポトフのような野菜スープが入った
それを見たとたん、俺の腹はキュルルと鳴った。
「丸一日寝てたんだ。腹も減ってるだろう?」
「うぐ………」
自分でも顔が赤くなっているのが分かる。
ちくしょう、俺が顔を赤くしたってキモイだけで可愛くなんか………可愛いんだった。
「ほら、食べな」
女性は俺にお盆を押し付けると、ベッド脇にあった椅子に座り、タバコに火を付けた。
「……いただきます」
「ゆっくり食べな。胃が驚くからね」
スプーンを手に取り、スープをすくう。
鶏がらの香りが鼻腔をくすぐり、俺の腹がもう一度キュルリと鳴った。
沸き立つ湯気を何度か息で吹き飛ばし、そっと口へ運ぶ。
「……うまい」
「そうかい」
フー、と煙を天井に向かって吐きながら、女性はそっけなく言った。
もう一度、スプーンを口へと運ぶ。
温かさが喉を通り、胸に広がっていく。
「……おいしい、です」
「聞いたよ」
「あった、かくて………やさし、くて………」
三口目を掬おうとしたけれど、視界が滲んで器が見えない。
ひくりひくりと身体が痙攣し、スプーンを持つ手が震える。
そんな俺を見て、女性はため息を一つ吐く。
そして、そっとお盆を机に退けると、
「泣いちまいな。楽になるから」
そっと俺の頭を胸に抱いた。
そこが、限界だった。
「うぁ……俺、私、あたし……ああああああああああああぁ!!」
決壊した心の堤防は、溜め込んだ全てを吐き出した。
やっぱ、ここらで一度休憩を挟まなきゃって思いました。それと、各勢力がどう動くかも書かないといけないしね。
二話みたいにネタぶち込みたいけど、大して思いつかない悲しみ。
はやてって、ゲンヤ三佐とかと話すとき、ちょっとアクセントの違う標準語を使うんですよね。けど、文章にするとただの標準語になってはやてが喋ってるってわからなくなっちゃうから、ちょっと無理矢理ですが関西弁っぽい感じにしてます。
誤字脱字報告ありがとうございます。
誰が報告してくれたか、こっちでもわかるんですけど、誤字脱字報告する人って大体決まってるのが、少し面白いです。
どうせ、嵐の前の静けさ(ボソッ