カルデアにこいつらを召喚してみた   作:Million01

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Personaシリーズ
キャスター


〜第四特異点 死界魔霧特異点 ロンドン〜

 

ーーーガキン!ガキン!ガキン!!

 

魔霧が漂うロンドンの中、金属同士の衝突音が鳴り響く。

 

「くっ……!」

 

黒い眼鏡をかけた灰色の髪の青年は手に持つ日本刀でアサシンのサーヴァントと対峙していた。

アサシンは青年よりも幼く、銀髪の髪を揺らしながらも両手に持つ短剣を何度も何度も斬りつける。

青年はその短剣を避け、或いは受け流し、防ぐ。

 

さすがはアサシンといったところか……と青年は思う。

クラス的には青年が有利であるのにも関わらずこちらの攻撃を瞬時に躱し、手数で押している。

 

「あれ?おかしいな。霧に紛れて戦ってるはずなのに、ぜんぜん殺れないや」

 

霧とはこの魔霧のことなんだろう。だが、青年からしたらどうということない。

理由は一つ。青年がかけている眼鏡が魔霧を取り払っているのだ。

 

「アサシン。下がりなさい」

 

突如、青年とアサシンの戦いを見ていた英霊が静かで抑制のない声でそう告げる。

 

「うん」

 

アサシンが迷いなく後ろに下がるといつの間にか周りには様々なオートマタが青年を囲んでいた。

 

「アサシンに引けをとらない実力……どうも仲間にしたかったのですが残念です」

 

物静かな雰囲気を放つ黒髪の英霊がそう言うと同時にオートマタが青年を襲いかかる。

数は五体。まずは目の前から迫るオートマタの攻撃を一歩後ろに下がることで躱す。そのまま、大きく踏み込みながら刀を振るう。

 

スッ、と静かな音ともにオートマタの上半身と下半身が別れた。

そして残った四体のオートマタが青年を襲う。

 

この様子を見て青年が口を開く。

 

 

「ペ

 

     ル

 

         ソ

 

             ナ!!」

 

 

青年は目の前に現れた青く発光するタロットカードを握りつぶした。

 

そして突如、青年を中心に謎の力の奔流が発生し、オートマタをふきとばした。

 

「イザナギ!!」

 

それと同時に青年の背後から黒い長学ランを着こみんだ長身の男性のようなのが現れた。

これは彼の人の心の奥底にある「もう一人の自分」、別人格が具現化した存在、イザナギである。

 

「やれ!」

 

青年がそう叫ぶと、イザナギがオートマタの方に突進し右手に持った巨大な刀を振りかぶった。

スバッ、と空気を裂く音ともにオートマタをバラバラに切り裂く。

 

「なるほど……最初はセイバーかと思いましたがどうやら貴方は私と同じキャスターのようですね」

 

「…………」

 

「ますます、仲間にしたくなりましたね。ですが……」

 

「ええ、お断りさせてもらいます」

 

青年であるキャスターはそう言うと日本刀を構えた。

そのまま、黒髪のキャスターに走り込む。

 

「ハッ!」

 

黒髪のキャスターは青年に掌を向けると魔力弾を放つ。

青年はそれを背を低くすることで魔力弾を躱す。

だが、アサシンは斬りかかりそれを青年は刀で受け止めた。

 

「ペルソナ!イザナギ!!」

 

具現化されたイザナギがアサシンに向かって刀を振り下ろす。

アサシンは即座にイザナギの攻撃を躱して見せると先程よりも早く青年に斬りかかった。

 

「くっ……!」

 

青年が回避を取るが間に合わず頬に一筋の血が流れた。

 

「そろそろ、片付けましょう」

 

「うん、殺しちゃおう」

 

アサシンがそう言うと二つの短剣を構えた。

 

「此よりは地獄。“わたしたち”は炎、雨、力――殺戮をここに」

 

「っ!?チェンジ!!」

 

青年が謎の悪寒を感じ取りすぐさま現れたタロットカードを握りつぶした。

 

「『 解体聖母 (マリア・ザ・リッパー)』!」

 

「ヨシツネ!!」

 

アサシンが加速すると同時にイザナギの姿が消え、侍の姿をしたペルソナが現れた。

 

ーーーガキン!ガガガキン!!

 

現れたヨシツネがその場で何度も跳躍しながらアサシンの攻撃を防いだ。

 

「ならば……真なるエーテルを導かん」

 

「くっ……!チェンジ!!」

 

黒髪のキャスターが短剣を取り出し、青春に切っ先を向ける。

 

「我が妄念、我が想いの形」

 

「ルシフェル!!」

 

青年が六枚の白い天使の羽を持ったペルソナに変えると、黒髪のキャスターの短剣に力が収束される。

 

「『元素使いの魔剣(ソード・オブ・パラケルスス)』」

 

「メギドラオン!!!」

 

二つの魔力がぶつかり合い空気が振動し地が割れる。

 

そして、その場に一瞬の閃光が訪れた。

これはカルデアの者が来る少し前の話であった。

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