ライダーガールズ・スクランブル!   作:奏者りおん

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0話目です。
とりあえず、こんな世界観だよって感じです。

体力の続く限り続けたいと思います。


第0話 仮面ライダー、参上。

並行世界。

 

聖遺物ギャラルホルンの先に無限に広がる、可能性の世界。

 

いるはずの人が居ない、あるいは、いないはずの人が存在する世界。

 

現実にいた人が、まるで別人のようになっている世界。

 

人々が知るものとは、真逆の運命を辿る世界。

 

「もしあのとき、ああしていれば。」「もしあのとき、ああしていなかったら。」

 

それが起こっている世界。

 

無限の選択肢によって、無限の可能性を孕んだ世界。

 

それが並行世界。

 

 

そして、この世界もまた「有り得たかも知れない世界」の一つである。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~〜~~~~

 

街のシンボルである大通りを、招かれざる客が我が物顔で闊歩している。

数年前から突如として発生した、触れたもの全てを炭へと変える特異災害、通称[ノイズ]だ。

 

 

「ほんっと、懲りないですよね~毎度毎度。」

 

「おー、おつかれ響。住民の避難は?」

 

「とっくに完了してますよ、奏さん。あ~!!お腹減った~!」

 

「さっきアタシの唐揚げ食べたヤツが何言ってんだ~?」

 

「えへへ~、だって美味しいんですもん、唐揚げ!」

 

その光景を前に、ビルの屋上で気の抜けた会話を交わす2人の少女。

私立リディアン音楽院高等科、1年生の立花響と3年生の天羽奏だ。

危険な生物を目にしてもなお、2人の顔からは焦りも恐怖も伺うことはできない。

 

 

「それにしても、最近多くないですか?数とか頻度とか」

「確かにな。それに、個々の力も強くなってきてる。加えて今日は一段と大漁だ。こりゃ明日は筋肉痛かもな」

「えぇ~..明日体育なんですけど..」

「あれ、響も?アタシもなんだよなぁ..」

「「はぁ...」」

 

『2人とも聞こえるか?』

 

 

愚痴をこぼす2人の耳に、インカムを通して声が聞こえる。特異災害対策機動部二課所属の研究者にして天才錬金術師、キャロル・マールス・ディーンハイムだ。

 

 

『その近辺に強力な個体の反応がある。俺の作ったシステムがあるからとて、油断するなよ。』

「心配してくれてありがとう、キャロルちゃん!」

『だからキャロルちゃんはやめろって言ってるだろ!作戦中だぞ!?』

「まあいいじゃん!助言ありがとう、キャロルちゃん?」

『お前らなぁ...まあいい、怪我するなよ?』

「「はーい!」」

 

 

通信を終えると同時に、2人の表情がほんの少し引き締まる。

 

「ふぅ...さて、そろそろ行くぞ。」

「はいッ!一気に片しちゃいましょうッ!」

 

そういうと、2人はそれぞれ腰に手をやる。

奏が取り出したのは、[左右非対称の赤いベルト]。響は[バイクマフラーのような青いベルト]を構える。2人が腰の前にそれをかざした瞬間、ベルトが自動的に定着する。

 

「見ててくれ、翼..」

 

奏はかつての相棒の名を小さく呟くと、懐に仕込んだ3本のメモリのうち、紫色のものを取り出してスイッチを押した。

 

 

【ジョーカー!!】

 

 

起動を知らせるガイダンスボイスを確認し、ベルトに装填する。

 

同じく、響がベルトのスロットを上げる。エンジンを蒸すような待機音と、それを合図に飛んでくる4台の小さなバイク。そのうち、ボディに[R]と書かれた白いバイクを、響は優しくキャッチする。

 

 

「よーしっ、行くよ!」

【PARARIRA!】

 

 

響の声に応えるように、クラクションを鳴らす白いバイク。ベルトに装填すると、ヘッドライトが点灯しガイダンスボイスが響く。

 

 

【シグナルバイク!!】

 

 

アイコンタクトを交わす2人。その後、

無駄のない動作で右手を顔の前で構える奏。凛とした表情を浮かべるその顔には、切り札を象徴する紋が浮かんでいる。

反対に、響は両腕で大きな円を作るように構える。その表情は、これから起こる「メインイベント」に心を踊らせるかのような笑顔。

準備は、整った。

 

 

 

 

 

「レッツ...「変身ッ!!」」

 

 

 

 

 

 

立花響と天羽奏。

 

普段は、かの有名な私立リディアン音楽院の高等科に通う2人。

 

だが裏の顔は、人知れずノイズと戦う特異災害対策機動部二課に所属する戦士。

 

仮面の下に不敵な笑みを浮かべる2人の戦士は、今宵も人々を守るために戦う。

 

命を救われた一般市民は、素顔を隠した彼女達のことをこう呼んだ。

 

 

 

 

 

【仮面ライダー】と。

 

<続>




有難う御座いました。

次回ようやく1話かな..という感じです。
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