ライダーガールズ・スクランブル!   作:奏者りおん

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第2話です。

まだ変身しません。

タイトル詐欺もいいとこですが、よろしくお願いします。


第2話 不穏の幕開け

「ふぃ~、やっと終わったぁ!!」

 

思わず声を上げる。すべての書類の整理が終わったのは、既に日が落ちてからだった。

隣では奏さんが大きく伸びをしていた。

 

「やっといてだけど事務仕事は向いてねぇ...肩壊れる」

 

「ほんとにありがとうございますッ!これでようやく帰れますよ~...」

 

「礼なんて要らないよ。アタシがやりたくてやったんだし。それより、部屋の鍵締めるから先に行っていいぞ?」

 

「え...でも...」

 

「約束、あるんだろ?」

 

「あ、ありがとうございますッ!ではお先に失礼しますね!」

 

奏さんにお礼を言って部屋を出る私。

素敵な先輩と知り合えたなぁ...やっぱり今度、改めてお礼しなきゃ。

 

 

 

先生に報告を済ませ、学校を後にする。未来にメールを送ると途端にお腹がなった。

早く帰ろう...これ以上は倒れちゃう...

 

「未来、何作ってくれてるかな~。私の好きな物って分かるのかな...」

 

夜ご飯を想像しつつ帰り道を急ぐ。

が、ひとつ気になった事が...

 

(そういえば、なんで奏さんは約束知ってたんだろ?ちょっと雑談はしたけどその話はしてないような...)

 

...まあ、そんなこと考えてもどうしようもないや。今は未来のご飯だ!

大きな期待と少しの違和感を感じつつも、家へと向かう足取りは軽かった。

あの角を曲がればもう少しだ!

家に近づくと共にお腹の虫も一層声を上げる。

 

「ごはん♪ごはん♪ごは....」

 

 

でも、私を曲がり角で待っていたのは、

 

 

「...何、これ!?」

 

 

 

未来のご飯じゃなくて、無数の炭の山だった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

そういえば、朝ニュースで見たばかりだ。

「最近[奴ら]の発生が増え、街が甚大な被害を受けている」と。

未来に早く帰るように言われたのを守らなかったことを、私は今になって後悔した。

炭の山は通りのあちこちに点在しており、既に[奴ら]が通った後のようだった。

 

 

「うそ...これって...」

 

「いやあああああああああああッッ!!!」

 

「!?」

 

 

気付くと体が動いていた。

出せる限界のスピードで悲鳴の聞こえた方へと急ぐ。

と同時に携帯を取り出し、未来へ電話をかける。

 

(警報は鳴ってないってことは、まだ未来は逃げてないかも...ッ!!)

 

1コールで未来に繋がる。

 

『もしもし響?もう帰り道かな?そろそろ帰ってくると思って、ごはん温め直そうとしてたんだけ「未来、今すぐ逃げてッ!!奴らが...[ノイズ]が来るッ!!」...え?』

 

話し終わる前に、矢継ぎ早に事を伝えた。

 

『ちょ、ちょっとまって!?響はいまどこなの!?』

 

「私は大丈夫ッ!とにかく、はやく近くのシェルターに避難して!!」

 

『ダメだよ!響を置いて逃げられない!』

 

「大丈夫だからッ!!いいから逃げてッ!!」

 

「...分かった、響も気を付けてね!?」

 

 

電話を切ると再び走ることに集中した。

 

(どこ...どこにいるの!?)

 

悲鳴の主を探していると、不気味に光る何かが通りの向こう側を進んでいるのが見えた。

あれこそがこの騒ぎの元凶、特異災害[ノイズ]だ。

そしてそれがゆっくりと進む先に...

 

「来るな...来るなぁ!!!あっち行けデスッッ!!!」

 

さっきの悲鳴の主と思しき女の子が座り込んでいた。

その光景を見ると同時に、私の体は更にスピードを上げる。と、近くのゴミ捨て場に空き缶が捨てられているのが見えた。

 

(これなら...ッ!)

 

私は走った勢いに任せて、拾った空き缶を思い切り投げ飛ばした。

ノイズの進行方向とは真逆へ...

 

 

ーーーーーカァン....

 

 

コンクリートに当たった空き缶が乾いた音を上げる。

すると、私の思惑通りにノイズが音のした方向へと進路を変えた。

この隙に女の子へと駆け寄る。

 

「大丈夫!?怪我とかしてない!?」

 

「だ、大丈夫デス。助けてくれてありがとうございますデス」

 

「お礼はいいよ!近くにシェルターがあるから、そこまで走れる?」

 

「は、はいデス!!」

 

女の子はどうやら無事な様だ。ひとまず安心...してもいられない。

私は女の子の手を取って、シェルターへと再び走り出した。

 

 

未来、無事だよね...ッ!!?ちゃんと逃げたよねッ!!?

 




ありがとうございました。

ライダーの前に謎の(?)キャラが登場してしまいました。

この子も後々出てくる予定です。

次回も宜しくお願いします。
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