変身...変身?
よろしくお願いします←
「うそ...シェルターが...」
「壊されてるデスよ...ッ!?」
シェルターへ向かう途中で未来から着信が入り、「近くの小学校へ避難した」という旨の連絡が来た。
ひとまず安心した私は女の子を連れて再び走った。
そして到着した目的のシェルターは...
既にノイズによって破壊され、入口から中を覗くと既に炭の山が出来上がっていた。
もう少し早くここに入っていればどうなっていたかと不安が襲ってくる。
それでも、諦める訳には行かない...!
「もう少し行けば別のシェルターがあるはず!もうちょっとだけ頑張ろう!!」
「ハァ...ハァ...ごめんなさいデス。これ以上はもう、体力が...」
「そんな!?...だったら!」
「へ?あ、ちょっと!?何してるデスか!?」
女の子が何か言おうとしていたが、構わず抱えあげる。
所謂、「お姫様抱っこ」だ。
ほんとは男の人がらやるはずなんだけど...いまはそんなの考えてる場合じゃない!!
「これなら大丈夫だよね?」
「だ、大丈夫デスけど...」
「ここから1番近いシェルターまで走るよ!」
言うが早いが私は駆け出す。
学校の授業で見たハザードマップのおかげで、シェルターの位置は把握済みだ。ちょっと授業中ウトウトしてたけど!!
頭の地図を辿りながらシェルターを目指す。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
かなりの距離を走った。
もうすぐ次のシェルターに着くはず...
「あ、あの...ッ!!」
今まで黙っていた女の子が声を掛けてくる。
「どうしたの?あ..体痛かったかな!?」
「そうじゃなくて、なんでそこまでしてくれるのデスか...?あなた1人で逃げた方が早いじゃないデスか!?」
「困ってる人を見捨てるなんて出来ないよッ!!」
当たり前のことを返す私。
「だけど...!!」
「それに...」
女の子に、今出来る精一杯に笑ってみせる。
「こんな形だけどあなたと話ができたんだ!ひとりで逃げたりなんかしたら、あなたと友達になれない!!」
「い、いま言うことじゃないデスよ!?」
「だからへいき、へっちゃ...うわッ!!」
へっちゃら、と言おうとして盛大に躓いてしまった。
倒れる直前に体を反転させ、女の子を庇う。
「いてて...大丈夫?怪我してないよね!?」
急いで女の子に声をかける。が、
「それはこっちのセリフデス!大丈夫デスか!?」
逆に心配されちゃった。
「だ、大丈夫だよ!それより早く...痛ッ!?」
立ち上がろうとした瞬間、右脚に痛みが走る。
力を入れようにも言うことを聞いてくれない。
「嘘...脚が動かない...!?」
「え!?」
何度も立ち上がろうとした。でも、その度に痛みが邪魔して座り込んでしまう。
そのとき、隣で女の子が私たちの後ろを指さした。
「あ、あの...後ろ...ッ!!」
「...ッ!?そんな...」
振り向くとそこには大量のノイズ。
さっき女の子に襲いかかろうとしていた量とは比にならないくらいのノイズが、もうそこまで迫っていた。
逃げなきゃ...そう思っても脚が一向に動こうとしない。
「動け!動け!動いてよ...」
気がつけば言葉に出ていた。
(逃げなきゃ...早くしないとこのままじゃ!!)
「ごめんなさい...わたしのせいでっ...わたしが迷惑かけたからぁ....」
「っ!!」
動けない私を見て不安と恐怖が限界を超えたらしく、女の子が泣き出してしまった。
必死に謝ってくるも、その体は恐怖で震えている。
私はそれを優しく、でも出来るだけ強く抱きしめる。
「大丈夫...大丈夫だから...!私が守るから...っ!!」
そう言った私の声も震えていた。
不気味に光るノイズが、目前まで迫る。
あぁ、ここで死んじゃうんだ。
そう悟った途端、何かが壊れたように涙が溢れる。
「嫌だ...嫌だよ...死にたくない...こんなところで...ッ!!」
「ごめんなさい...ごめんなさいぃ...っ!!」
結局私は何も出来なかった。
この子も守ってあげられなかった。
私は無力だった。
[+*#「>×%]
ノイズが腕を私達に向ける。
せめて女の子だけでもと、ノイズに背を向けて目をぎゅっと閉じる。
「ーーーーー未来...ッ!!」
『ジョーカー!!マキシマムドライブ!!』
<続>
ありがとうございました。
最後に誰か来たようですね。
響が助けた女の子、解説するまでもなくあの子なのですがまだ話はでません。
気長に待って頂けると幸いです。
次回も宜しくお願いします。