孤高剣士の歩む道   作:O.K.O

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小説書くのって予想以上に難しいですね…。
感想で良い点、悪い点を指摘してもらえるとありがたいです。
では、第2話書いていきます。


第2話 目覚め

「…………っ!」

 

その黒髪黒目の青年、霧雨 刀夜(きりさめ とうや)は目を覚ました。それと同時に強烈な頭痛に襲われる。

 

「痛っ……!確か俺は…そうだ…。アイツに、あいつに包丁でっ……!」

 

アイツ、とは刀夜の父親のことである。刀夜は1度たりとも彼を父親として見たことは無かった。それも無理もない。ろくに面倒も見られず、食べ物さえ満足に与えらず、毎日毎日叱咤叱責と暴力の雨、そして極めつけは彼の生きがいでもあったゲームソフトの破壊、刀夜が彼を父親と感じられる理由はこれっぽっちもない。そんな父親に怒りを覚えつつ、同時ある疑問が浮かんだ。

 

「確かあの時、俺は完全に腹部を刺されていたはず……。あの後病院に搬送されて一命を取り留めた……ってことはないな……」

 

刀夜を刺した時の彼の表情は、嫌でも刀夜の脳裏に焼き付いていた。刀夜はそれを思い出し、更に怒りの感情を覚える。

 

「……最悪の気分だ。だが、まずは……現状を把握しないと」

 

刀夜は湧き上がる怒りを押さえつけ、冷静に現状把握に努めようと辺りを見渡す。そうすると同時に刀夜の中でまた一つ疑問が増えた。

 

「ここは…森…なのか…?何故俺は森にいるんだ…」

 

そうなのだ、刀夜の目に入ってきたのは木々による深緑と葉の間から見える大空の景色、先程まで家にいた刀夜にとってはあるはずもない光景であった。

 

「刺されたのは夢か…?いや、あの痛みは今でもしっかり覚えている。あれは夢じゃない。…っ!そうだ!俺の腹!」

 

そう言って刀夜は着ていた白い服をめくり自分の腹部を見るが、そこには傷など何一つなかった。

 

「なぜ…、確かに俺はアイツに腹を刺されたはずだ。傷がないのはありえない。それにあの出血量…、服に血の跡もないのはおかしい…。っ!それにアイツに殴られた体中の傷もなくなっている…」

 

そうなのだ、刀夜には生前父親から受けた暴力による痛々しい傷跡が体中に残っていた、にも関わらずそういった傷跡が全くないのである。そうして思考を巡らせるうちに刀夜の頭に一つの考えが浮かんだ。

 

「………転生」

 

刀夜が世間一般で言うところの中学生の頃、1度だけそういう類の小説を読んだことがあり知識としては知っていた。その時刀夜はこんな事があればと考えもしたが、現実からかけ離れすぎていて常識的にありえないと考えた。加えてその時は(18になってもだが)MHに完全にのめり込んでいたため深く考えることはしなかった。まさか自分が転生を経験するとは考えもしなかったのだ。

 

「俺は転生したのか…。そうか、そうなのか……ククク。」

 

これを転生と捉えると色々辻褄が合う。刀夜はありえない、と感じながらも転生という解答以外にこの現象を説明し得るものを持ち合わせてはいなかった。転生、そう自覚すると同時に刀夜には喜びの感情が湧き上がった。

 

「ここならば俺はアイツの顔を見ることもなく、人に関わることなく、自由に生きられる!」

 

刀夜の前世での人生は自由とは程遠いものであった。父親による虐待、そして息苦しい外の世界、そんな世界で生きてきた刀夜にとって転生できたことは喜び以外の何者でもなかった。

 

「あんな世界なんて…。あんな世界なんてクソ喰らえだ!俺はこの世界で、自由に!1人で!やりたいことをして生きてやる!」

 

刀夜にとって人間とは信用ならないものであった。なぜなら歪んだ父親以外と接した事がなく、それに加え父親に痛めつけられていた自分を周りは認識していながら、刀夜に手を差し伸べるものが誰一人としていなかったからだ。刀夜はそれに気づいていた。刀夜が人間は自分勝手で信用ならないという考えに至るのも当然のことである。他人をあてにせず、1人で自由に生きていこうと深緑の中で固く誓ったのだった。

 

 

 




主人公は転生したことに気づいたものの、MHの世界に転生したことにはまだ気づいていません。

それと、文字数少なくてすいません。書き慣れていないのです。徐々に増やしていこうと思います。

※主人公の容姿に関して少し追加しました。
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