超有名ゲームの世界で死んで行く俺たち。   作:高任斎

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朝イチの電車が動くまで暇だったんだ。
気が付いたら書き上げていた。
全4話だ、楽しんでくれたら嬉しい。


デス0:超有名ゲームの世界に召喚された俺たち。

 世の中には名作、神ゲー、迷作、バカゲー、金返せゴラァな、様々な評価のゲームが氾濫してる。

 まあ、どんな形であれ知名度があるだけ幸せなのかもな。

 そういう意味では、俺は絶対値評価でゲームを判断してる。

 特に記憶に残らないゲームを0として、プラス方向とマイナス方向に基準を作る。

 考えてもみてくれ、遊んでから半年も経たないうちに『あー、あのゲーム。なんだったっけ?ほら、ヒロインが、髪が長くて……』とか言われるゲームより、『ふざけんな、チクショウ!』と叫んで壁に投げつけるゲームは、評価としてはマイナス5でも、プレイヤーの記憶に残り続ける。

 仲間内でも、悪い意味で話が弾む。弾んで弾んで、暴発することもあるけどな。

 神ゲーも同じさ。

 プラス5の評価のゲームと、マイナス5の評価のゲーム、絶対値では、同じ5ってことになる。

 記憶に残るゲームの評価基準、それが俺の提唱する、絶対値評価だ。

 だがな、そういう評価とは別に、知名度が天元突破してるようなゲームも世の中には存在する。

 あ?前置きが長いって?

 ……すまん、ちょっと動揺してた。

 

 この頃流行りの異世界召喚ってやつにやられた。

 人は1人じゃ生きていけないとか言うけどな、1人だろうが1000人だろうが、どうにもならない世界だよ、ここは。

 見てくれよ、俺たちの無様な姿を。

 

 ふざけるな、と声を荒げる奴がいる。

 現状を認められずに、近くの人間にひたすら話しかけている奴がいる。

 呆然としてる奴がいる。

 泣きだす奴がいる。

 わけのわからないことを喚き続ける奴がいる。

 

 ……どうだい?

 異世界召喚ってのは、良くも悪くも夢と希望にあふれた世界だって思ってる人間には意外な反応というか光景だろ?

 細かいことは抜きにして、俺たちが感じているのは絶望だ。

 俺の好きな小説のタイトルを借りるなら、1000人の死にざまって感じか。

 まあ、召喚直後に関して言えば、混乱こそしたがこんな有様じゃなかった。

 くくっ、笑えるぜ。

 異世界召喚ボーナスとして、俺たちは全員もれなく特殊能力をもらえることになった。

 それを聞いて、一部の人間は大はしゃぎしてたよ……坊やにも程がある。

 そして俺たちは、全員同じ特殊能力をもらった……身につけさせられたって感じだけどな。

 その特殊能力ってやつでな、ごく一部を除いて、分かっちまったんだよ。

 見れば、ゲームなんか縁のなさそうな奴もいるのに、俺たちが召喚されたゲームのことは知ってやがった。

 大した知名度だぜ、まったく。

 こいつは、デス・ゲームなんて洒落たもんじゃねえ。

 

 俺は、俺たち1000人は……マインスイーパーの世界に召喚された、哀れな生贄だ。




こんなメジャーなゲームの二次小説がないことに気づき、一番乗りを目指した。
ここはフロンティアか、それとも地雷か?
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