今回はセリフに★、♪、♡などをいれて、誰が言ったかわかりやすく(?)してみました。
投稿遅れて申し訳ありませんでした!
今回も是非最後までお付き合い下さい!
「先輩、こんにちは。」
俺と明はバイト先の『96猫』につき、先輩に挨拶をした。
「涼……………。よくblackdayなのに冷静でいられるな。」
「俺だって取り乱していますよ?ただあまり顔に感情が出ないだけですよ。」
涼は少し顔を傾けて言った。すると先輩は目を丸くした。
「涼、人間らしくなったな。」
俺は先輩の言ったことを理解出来なかった。だが、あまりにも先輩が嬉しそうに笑っていたからなのか心の奥がジーンと温かくなるのが分かった…。
「皆、オーナーがいらっしゃったぞ!」
俺達は一列に並んでオーナーをお迎えする。
「私のボーイフレンド達、久しぶりね♡」
入ってきたのは身長170ほどでバッチリ口紅、チーク、アイシャドウ、つけまつげをして、ミニワンピースを着て、ピアスを耳につけ、指にはたくさんの指輪をつけた大男…。そう、俺達のオーナーはいわゆるオネェ(?)というやつだ。もう分かっただろうか?blackday=オーナーが来る日だ…。俺達はこのオーナーをあまり得意としていない。
「明く~ん、今日も相変わらず爽やかねぇ〜♡」
明は完全にフリーズしている…。そんな明に構わずオーナーは明の顔などをベタベタ触っている…。オーナから何も言われなかったスタッフは皆、安堵の表情を浮かべている。明、どんまいだ…。俺は助けることもせずいつもの事だと思ってただ苦笑いしていた。するとそんな俺にオーナーが気づいてしまった…。最悪だ。毎回オーナーは俺に話しかけてくる。
「涼くん♡♡今日もイケメンねぇ〜!ねぇ、1度くらいデートしましょうよぉ♡」
そう言いながらオーナーは俺に触れようとしてきた。が、いつものように明が阻止。
「いくらオーナーでも涼には触らないで下さい。」
明…顔、顔!!怖いぞ…。俺はそんなことを思いながらいつものように明をなだめた。
「明、失礼なこと言っちゃダメだ。俺をいつも守ってくれてありがとう。」
そう言いながら俺は明の頭を軽くポンポンしてやる。これが1番効く…。
「あら〜、そうゆう設定でもいいかもねぇ〜♡」
どういう設定だよ!と心の中で思わずツッコミを入れる。まぁ演技の幅が広がるならそれでいい。
「よぉ〜し!いつも通り私がちゃ〜んと仕事上のアドバイスし·て·あ·げ·る♡」
その獲物を捕らえるような目、やめてくれと誰もが思ったことだろう。だがオーナーのアドバイスは適確。オーナーのアドバイスを守れば売上は鰻登り。そういう面では信頼も厚い。
「いらっしゃいませ。」
メイドカフェなどとは違うので『おかえりなさいませ、お嬢様』などという挨拶はしない。それはお客様自身に選んで頂く決まりだからだ。
「ご指名は誰に致しますか?」
流石先輩!接客がうまい。
「じゃあ〇〇〇で!」
「かしこまりました。当店ではご指名して頂いたスタッフにキャラをご指名して頂くという決まりがございます。キャラ設定についてはご指名されたスタッフに直接お伝え願います。」
「バカなの〜?来店2回目とかの客にも同じ説明するの?キャラの例ぐらいあげてよ〜。最後に失礼致しますとかないのかなぁ〜?」
接客から戻ってきた先輩は早速のダメ出しに青ざめている。怖い……。
「いらっしゃいませ!」
明は明るく爽やか対応!
「この度はご来店頂きありがとうございます!この中から接客を頼みたいスタッフをお選びください!後の説明はそのスタッフが致します!!失礼致します!」
最高の笑顔で帰ってきた明。
「あ〜き〜ら〜くん!楽しすぎよ〜?ほかの人に任せちゃダメじゃない!そこら辺は後で考えてみるわ♡」
「いらっしゃいませ。」
俺は早速演技を始める。お得意の王子キャラ。お客様は確か1度来てくれた女子高生3人。一人目は茶色に髪を染め、ピアスをつけ、スカートをギリギリまで短くしたギャル風の子。二人目は男の子風の口調で、黒髪ベリーショートで近くから見ても男の子に見える。3人目は2人とは違って黒髪を二つに結い、きちんと制服を着こなしているオドオドした女の子。
「またご来店頂けるとは光栄です。本日、ご指名頂けるスタッフはこちらになります。」
俺は柔らかく笑いながらタブレットを見せた。
「お悩みのようでしたらまたお伺いさせて頂きますよ。」
そう言うと女子高生達は俺の顔を見て言った。
「あ…あの、わ、私は涼さんがいい…で…す!」「ウチも涼さんがいい~♪」「涼さんよろっす★」
女子高生達は俺を指名してくれた。嬉しい。
「ありがとうございます!どんな接客が宜しいでしょうか?」
「ここに書いてある先輩と後輩いい♪」「わっ、私は何でも…!」 「異論なし★」
「お客様と私、先輩はどちらが宜しいでしょうか?」
「そりゃぁ勿論、涼さんが先輩♪」
ギャル風の女の子が言った。ほかの2人もうんうんと頷いている。
「承知致しました。申し訳ないのですが、学園服に着替えさせていただいても宜しいでしょうか?」
[はい!!お願いします!!!]
3人とも揃って言った。3人ともキャラは全然違うがどこか似ている。
「あら〜♡涼くん流石!完璧よぉ〜♡」
裏に戻るとオーナーが話しかけてきた。
「ありがとうございます。でも完璧ではありません。改善する所が多すぎます。」
これは謙遜でもなく本心だった。もっとしなやかな動きの方がしっくりくる。
「偉いわ〜♡でも無理しちゃダメよ!す〜ぐ何でも1人でやっちゃうんだから〜!」
「はい、アドバイスありがとうございます。」
俺は深く頭を下げて学園服に着替えた。着替えながら先輩のイメージを膨らませた。ドSな腹黒先輩?王子な先輩?可愛い先輩?どれだろう…。聞き忘れていた…。ここは演技で乗り切ろう。俺は決めたが、さっきのオーナーのアドバイスを思い出した。
1人でやっちゃう………………………。
本当にそうだろうか?俺はむしろ頼りすぎのような気がする。蒼井さんにも、明にも、父さんにも、オーナーにも、演劇部の皆にも。そして春菜にも頼りすぎていたのでは無いのだろうか…。
ありがとうございました。
今回はずっとバイト先での話でした。手紙、出てこなくてすみません。バイト先の話が終わったら手紙をメインに(もともと手紙がメインでした…苦笑)書きます!!
ではおやすみなさい!いい夢が見られますように!(お昼だったらごめんなさい!)