今回は静香ちゃん、出てきます!あと、手紙も!!(やっとかよ!)
是非最後までお付き合い下さい!
俺は家に帰るとすぐご飯を作り、父と食べたが父とは一言も喋らずに自室の机に向かった。今、口から何か言葉を発してしまうと、大切なものを忘れてしまう気がしたからだ。そしてこの前書いた手紙をゴミ箱に捨て、新しい便箋を出した。今なら書ける気がした。まだ素直な気持ちは書けないけど、何か書ける気がした。この前とは違ってスラスラ左手が動く。(あっ、俺は左利きです)
いつの間にか書き終わっていた。俺は迷わず春菜からもらった本のページを開いた。(分からない方は12話へ)ポストのような細い投入口のあるページを開き、さっきの便箋が入った封筒を入れた。封筒には春菜の名前と俺の名前だけ書いてある。これで届くのか分からない。もしかすると届かないかもしれない。でも0じゃない。届いて欲しい。そんな思いを胸にその日は眠りに落ちた。
「おはようございます。今日はバスで行かれるんですね!ご一緒しても宜しいでしょうか?」
朝、バス停に行くと相変わらず綺麗な姿勢で蒼井さんが立っており、こちらに小さく手を振っている。立っているだけで絵になる。
「おはよう、蒼井さん。というかご一緒しても宜しいでしょうか?ってどうせ一緒じゃない?」
俺が言うと蒼井さんは何回か瞬きをしてから一段と綺麗な笑顔を見せた。柔らかく、日の出近くの空が蒼井さんの後ろに見える。その様子は綺麗だけでは表せないような美しさだった。
「ふふっ。 」
「あ、蒼井さん?」
「申し訳ございません。ついつい。でも手紙、お出しになったんですね。声も少しいつもより高いような気もしますし。」
え………。全く自分では意識していなかった。
「嗚呼、出した。素直な気持ちはまだあんまり書けなかったけどね。」
「いいじゃないですか。出すだけでも凄い勇気が必要になります。その上素直な気持ちを書くなんて難しいですし。」
蒼井さんは励ましてくれているのだろうか?多分蒼井さんは優しいから励ましてくれているのだろう。
「蒼井さん、ありがとう!」
自分で言うのも何だがこの時の俺の表情はとてもとても柔らかいものだっただろう。少しだけほんの少しだけだけど心が軽くなったような…。
そんなことを考えているとバスが来た。
「涼君、静香ちゃん、おはようさん。涼君、歩いて学校まで行ったんやってね。流石だ!じゃあ1日頑張りんさいよ。」
運転士さんは俺達に軽く挨拶をしてバスのドアを閉めた。俺は窓側に座り、窓の向こうに広がる夜明けの空を見ていた。昨日見た空とは違い、どこかイキイキしている。まだ分からない可能性をいっぱい背負っているような感じがする。暁の空はとても美しい。デイブレイク………。昨日のトワイライトも切なくて素敵だったがデイブレイクは見ていて気持ちが楽になる。上手く言えないが、ちょっと1日が楽しくなるような気がする。俺はそんな暁の空が好きだし、春菜も好きだった。
太陽がなくなった空は暗い。でも太陽は見えていないだけでちゃんとあるのだ。月が光っているということはどこかで太陽の光が反射している。ただ少しかくれんぼをしているだけ。そしてまた夜が明けたら、姿を見せる。必ず、必ず姿を見せるのだ。心の空も同じなのかもしれない。春菜という太陽は少し光が弱くなって暗くなってしまった。だけど、どこかでかすかな光を放っている。俺がただ余裕がなくて見えていないだけ。まだ、見えていないだけ。いつか必ず見つけ出す。少しずつだけどちゃんと確実に足跡をつけていく。
暁の空を見ながら少しだけ前向きになったような気がした………………………。
ありがとうございましたー!!
最近は花粉がとても飛んでますね。あー、あとPM2.5など。1日中、ずーっとクシャミですよ……。誰か助けてくだせぇ。
一つ、皆様にお詫び申し上げます。私、有栖川アリスが書いているもう一つの小説、『月明かりで出来たシルエット』(略して月シル)の連載をすっかり忘れておりました………………。ほんとに申し訳ございませんでした!!この『君と僕のキセキの手紙』(略して君僕)の連載が終わりしだい、次話を投稿させて頂きます!誠に申し訳ございませんでした!!!
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