君と僕のキセキの手紙   作:有栖川アリス

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こんばんは、アリスです(❁´ω`❁)Alice

今回は小野先輩、涼の絡みがメインです!

是非最後までお付き合い下さい!


涼は小野先輩に殺されかける

明は今日、空手で休部なので部室まで1人で行くことになった。途中、色んな人から話しかけられ遅れそうになったので下の階の窓が開いているのを確認し廊下(3階)の窓から飛び降り、上手く手足を使って、下の階の窓から入る。目の前は部室。次からも窓から飛び降りよう。そっちが早く着く。そう思っていると、後ろから声をかけられた。

「し…小雨先輩!危ないでしょ?!」

小春(8話)が頬をぷくっと膨らませ怒っている。本人には言えないがフグみたいだ。

「危ない?」

「すごく危ないですよ!もうやめてくださいね!」

小春は細い腕を腰に当て、言った。

「小春、腕細いな…。」

「な…何見てるんですか?!って、話ズレてます!人の話聞いてますか?!」

小春は大袈裟に腕を隠すが、今日から夏服なので全く隠せていなかった。

「夏服…可愛いな。似合ってる。」

俺が少し笑いながら言うと、小春は真っ赤。表情がコロコロと変わって素直で可愛い。ん…?俺は人に可愛いとか思う奴だった?自分に問いかけるが勿論答えは返ってこない。

「小雨先輩の変態!ってあれ…?先輩…なぜ夏服じゃないんですか?」

変態…?初めて言われた…。少しショック。

「俺、変態なの?」

「違います!じゃなくて、夏服は?」

俺は夏服着てるだろ?と思いながら自分の服を見ると…長袖でした。朝、そんなにぼーっとしていたか?

「なんで…?夏服着てきたのに。」

すると小春は笑いだした。

「小雨先輩って天然!」

「なぜ誰も指摘してくれなかったんだ…?」

すると小春は少し考えてから言った。

「先輩はなんでも着こなしちゃうから違和感ないんですよ!私もさっき気づきましたもん!」

「褒めてるの?」

「ふふっ、褒めてます!」

「ありがとう。」

明から褒められたらお礼を言えと言われたので心の中では否定したがお礼を言った。

「お〜い、お二人さん。いい雰囲気だが早く部室入れ。小春、中野に伝わったら殺されるぞー!」

殺される…この恐ろしいワードをサラッと言ったのは小野先輩だ。

「流石に殺すまではしないと思いますけど。多分……。」

「た…多分って何ですか?!って、周りの視線が痛いのに今、気づきました。」

小春は身震いをし、周りをキョロキョロと見る。俺と小野先輩も見渡してみると確かにこちらを見ていた。というより睨んでいた。

「もしかしてイケメンの父さんはいいけどなぜ俺なんかもCMに出てるんだとか思われてたり…。」

そう言うと小野先輩は眉間に手を当て、溜息をついた。

「相変わらずだな、小雨。」

それに同調するように小春も言う。

「私に嫉妬してるんですよ。なんで小雨先輩と話してるんだーって。小雨先輩、イケメンですから〜!」

「えっと…その…ありがとう…?」

「イエイエ!!」

小春は嬉しそうだ。

「おい、だから2人の世界を作るな!ほら、行くぞ。」

先輩に怒られ、俺達2人は部室に入った。入った途端皆がCMのことを聞いてくるので言った。

「あれはたまたま。歩いてたら連れていかれた。あんな大きなCMだとは思ってなくて。これ以上話すことなし。文化祭の話し合いやるよ。」

俺は無理矢理話を切り上げる。皆、最初は何か聞きたそうな顔だったが、段々真剣な顔付きになった。

「まず、小野先輩。脚本はどうですか?」

小野先輩は満面の笑み。

「出来たぞ!」

完成度を聞いたつもりだったが…。

「あらすじをお願いします。」

「褒めてくれてもいいだろ。冷たいぞ。それじゃあ彼女も出来ないぞ!」

余計なお世話です。

「彼女はどうでもいいのであらすじをお願いします。」

「今回はあれだ。ほら、あれ!」

歳をとるとものの名前が分からなくなり、あれと言ってしまうらしい。最近先輩のキャラがぶれてきている…。

「もしかして古代ヨーロッパの王族の話とかですか?」

先輩はうんうんと首を縦にふる。

「そう!結局は昔の話だが大河じゃないからいいだろう。舞台はオーストリア。第一王子がメイドに恋する話だ。安心しろ、結ばれる。」

文化祭だから結ばれないと困る。バッドエンドだったら俺が没にしていた。1人1冊台本を配り、皆が読み終わったところで役決めをする。

黒板に役名を書いていく。第一王子、ヒロインメイド、親友メイド、第二王子、第三王子、メイド長(女)、執事、隣国の王女、王様(現)、王妃(現)、料理長、使用人(数人)。

順調に決まっていき、第一王子とヒロインメイド、親友メイド、執事以外決まった。

「次は推薦ありで王子から決めていく。あ、流石に女子は無理だからね。まぁ小野先輩ならいけるかもだが。」

すると背中から小野先輩の鋭い鷹のような目で睨まれている気配が。すぐに俺はこの言葉を後悔した。小野先輩に男らしいなどに関連することを言うと…。周りも俺を哀れみの目で見る。こいつら助ける気は無いな。

「し〜ぐ〜れ〜くんっ!」

先輩は笑顔で近づいてくる。俺は思わず後ずさる。とうとう俺の背中が壁につく。先輩は元剣道部で腕力が凄い。まぁ俺の方が強いが、女性相手だと…。先輩は俺より長身で怖さ倍増。ちなみに俺の身長は161くらいで平均より9cm程低く、いわゆるチビの域に入るだろう。そんなことを考えていると…。バンッ!!先輩の手が俺の顔スレスレの所を通る。壁ドン…。普通なら喜ぶだろう。先輩、地味にモテるから(失礼)。でも今は逃げなければいけないが鷹の目が怖い。逃げるかどうか迷っている間に先輩はもう片方の手で俺の顎を持ち上げる。顎クイ…。少女漫画に出てくるキュンポイントをこんな場面で使わないでください…。

「小雨くん、さっきなんて言ったかな?」

笑顔だが目が笑っていない。

「忘れました。」

俺は目を逸らす。

「私、男っぽいかな??」

「い…いえ全然。カッコイイです。」

この言葉を発したあと、また俺は後悔した。

「それ、男っぽいって意味じゃないのかな?」

もう笑顔も消えている。

「か…可愛いですよ。」

すると、さっきと真逆で先輩の顔が真っ赤になり、手の力が緩んだ。これ、今回の作品に入れれないか?!

俺は先輩の手を引っ張り、先輩を壁に押し付け、俺の腕を壁にくっつけて先輩を包むように壁ドンをする。(腕全体を付ける場合も壁ドンか?)先輩の顎を持ち上げ、耳元で囁く。

「可愛い。可愛いって言われて赤くなるとこも、2人きりになるとオドオドするとこも。」

部屋は静まり返る。俺はサッと立って先輩に言った。

「先輩、このシーン入れましょう!この台本の第一王子は普段は穏やかニコニコ王子だけどメイドと2人きりだと暴君というかクールっぽくなって、メイドは普段は男勝りな所もあるけど2人きりだと押されてばかりですぐ赤くなる。簡潔に言うとロールキャベツ男子とツンデレ女子。」

先輩は唖然としている。部員も目を点にしてこちらを見ている。

「小雨先輩、めっちゃカッコよかったです!先輩を王子に推薦します!」

小春が目を輝かせて言う。小野先輩はまだ赤面のまま。先輩には心から謝罪をした。心の中だけでだが。

「はぁ…じゃあ王子役は小雨な…。」

先輩は大きく溜息をつき、言った。

「あとお前、次、男っぽいとか言ったら本気で殺す。」

先輩…目が笑ってません。やはり女性は怖い。父さんが言ってた通りだ。

「はい…気をつけます。じゃあ切り替えてヒロインメイドを決めようか。」

すると数人蒼井さんを推薦したが俺はそれを却下した。

「蒼井さんはどちらかというと親友メイドだろう。」

俺が言うと皆、確かにと納得してくれて蒼井さんは親友メイドになった。まあまあ出番が多い。

「あとのヒロインメイドと執事だが俺が推薦してもいいか?」

俺は皆に聞く。すると首を縦に振ってくれた。

「ヒロインメイドは小動物系の小春、執事はイケメンで運動神経抜群の明。異論ある人?」

誰も手を挙げない。ふと、小春に目をやると顔を染めていた。ほら、やはり小春が適役だ。

「それでは、各自準備に取り掛かること。分からないことがあったら俺か小野先輩に聞いて。」

こうして準備が始まった。春菜がいない初めての文化祭の準備が…。




ありがとうございました!

今回は後書きなしです。また次回、宜しくお願いします!
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